

私は最近、光がまぶしく感じます。
繊細さんや過敏症といっても、どの刺激に対して過敏なのかを調べる方法はありますか?
また対策を教えてください。
このような、お悩みを解決します。
最近、光がまぶしくて困っています。それと小さな物音にも過敏に感じてしまい不眠症です。当院では過敏になって日常生活に支障が出てしまっている方が多くいらっしゃいます。
それぞれの症状に対して解決のヒントがあります。どうぞご覧ください。

蛍光灯の光でもまぶしくて辛い方
それぞれの過敏症を知る
過敏症で多いのは「光が眩しい」「小さな物音が、とても気になる」「匂いに敏感になっている」などです。自分の特徴を知って対策をすることが大切です。
どの刺激に敏感なのかを分析
8種類のテストがありますので、一度、試しにやってみてください。自分が、あてはまるものをチェックしてみてください。複数あったりしますので、どの傾向が強いのを確認してみてください。
タイプ1
音とか匂いとかです。
遺伝的なことや、育った環境が影響するといわれています。
不登校や適応障害の方にも多くみられることもあります。
教室のいろんな音がとてもストレスに感じるお子さんも多いです。
当院でも自閉症スペクトラムの方がいらっしゃいますが、かなり感覚過敏なところがございます。統合失調症にも聴覚過敏がみられることが多いそうです。
「逃げるが勝ち」ということも時には必要です。例えば、たばこの匂いが、どうしてもダメという方は、近づかないようにしてください。ストレスに対しては、逃げるか戦うかで対応するものです。ストレスを減らすために逃げることも必要です。
タイプ2
新しい刺激や環境に馴れにくい傾向にあります。
社会生活を営む上でも非常に難しいことがあります。
大人の方では「社会適応障害」と言われた方が多いです。
新しい環境などが苦手なので、できるだけ「ゆったり」と慣れていくことが必要です。焦らずに、じっくりと対応するようにしてください。
タイプ3
育った環境が影響することがあります。安全地帯がないため不安になりやすいです。
よくあるのが、長男や長女の方で途中まで、一人っ子みたいに育てられていたのに、急に下に兄弟が出来て、放置されたり、両親の仲が悪くなって、母親が子供に愛情をかけられなくなったケースなどがあります。また虐待や厳しい躾、過保護もこのタイプになる可能性が強いです。
愛着に問題がある方は、突然の出来事などが苦手です。サプライズが苦手なのです。
安全基地が育っていないので、常に不安になりやすいのです。
こんな場合は、「準備」が大切です。何から取り組むのか、何を優先するのかを常に考えて行動するようにすると、少し安心になります。
タイプ4
未解決な心の傷がある人は傷つきやすいです。
新たにダメージを受けやすく、回復が遅くなる方が多いです。
虐待やDVがある場合も多いです。
PTSDになりやすい方が多い。
思考、考え方を変える必要があります。ですが今まで育った環境で、正しいと思って生きてきていることですので、なかなか一瞬で解決することではありません。少しづつ、自分の思考の歪みに気づき、変えていけたらいいですね。
タイプ5
不安やストレスが身体の症状として出てきます。感情の抑圧が強く、いつも我慢ばかりしている方に多いです。
我慢をする癖がついているので、感情の解放が大切です。
まずは大きな声を出すことです。そして「思考・頭」と「心・感情」と「体」を繋げていくことが必要です。心理ワークなどで一緒にやっていきましょう。
タイプ6
現実ではないことを真実だと思い込み、自律神経が反応している状態です。
その妄想が間違いなく、そうに違いないと思いこんでしまうと注意が必要です。
自律神経の特徴のひとつに、現実と妄想の区別がつかないというのがあります。
気にしないようにしてください!といえば、簡単ですが、それができないので困っていますよね。こんな時は、少しづつ別のことを考えたり、自分の体の感覚を感じるようにすることが大切です。グラウンディングがオススメです。
タイプ7
人との近い距離感を避ける、身体の接触を避ける、自分の内面や気持ちを話さない、新しいことへのチャレンジを避けるなどの特徴があります。
また発達系の問題、原始反射が統合されていないことが問題となることもあります。
一人でも情緒的サポーターが居て、相談できたりすると解決することもあります。また原始反射が統合されていない場合などは、心理ワークや体を動かしたり、専門の整体で調整することで解決することもあります。
当院は、特別に学んでいるので、対応できますので、どうぞご相談ください。
タイプ8
五感だけでなく、社会的なことも含んでいます。
いろんな適応度が低い傾向にあります。
感覚の鈍い傾向にある方は、味や痛み、触覚などの五感が鈍く、反応が遅くなることがあります。刺激に対して感じにくい気質・体質・性質を持っていて、刺激に対する反応も弱いもしくは無いということが多いです。
そのため通常よりも強めの刺激が必要なことがあります。
日常生活ではこんなことがあります。発達系の問題があることも多いです。
とにかく感覚をたくさん入力していくことが大切です。裸足で砂の上を歩いたり、足の指を使って廊下を雑巾がけしたりするのもオススメです。足の感覚をしっかり感じることが必要ですので、グラウンディングがオススメです。
光がまぶしくて困っている30代女性の解決法
過敏で気を使いすぎて生きずらいと思っている30代女性です。最近、特に光が眩しく感じるそうです。環境の変化では、離婚されシングルマザーになられました。
光、音と匂いに過敏で、ヒソヒソ話も、自分の悪口に感じてしまいます。
ストレスを感じると、そのストレスに対抗しようとして「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
必要以上に光をまぶしく感じてしまうという方は、ストレスにより自律神経が乱れている可能性があるのです。
ストレスが多く継続されると、それだけ多くコルチゾールが分泌されます。すると枯渇して、だんだん不足してしまうことになるのです。
ストレスホルモンはナトリウムとカリウムのバランスを取っています。目の瞳孔の調節もしてくれているのです。(だから当院では、自律神経整体の場合の検査に瞳孔検査をさせていただくのです)
ストレスが強いと瞳孔が開きっぱなしになってしまうのです。すると光が多く入ることになり、眩しく感じるのです。30秒くらいで眩しくなくなるのが通常ですが、ずっと眩しい場合は、自律神経失調症やうつ病になりかけているかもしれません。
まずはストレスを減らすことが大切です。放置すると光の刺激でもストレスに感じるようになり、少しの光でも眩しく感じ過敏になってしまします。もっと放置すると神経レベルでは麻痺となってしまうのです。
友人が近くには一人もいないので孤独を感じておられます。
症状は腰痛、肩こり、頭痛、めまい、手の震えです。
微熱がある時もあります。
体がいつも重く、何をするにも楽しくないそうです。
完璧主義で母親とは「こうあるべき」という考えが強く、娘さんにも強く躾てしまうそうです。
当院では、まず体力を増やすことを考えました。そしてストレスを徹底して減らすことを考えました。そして情緒的サポートや体力、自己肯定感、対処能力などのストレス耐性をつけていきました。

3か月経過し、少しづつですが、日常生活の過ごし方にも変化がみられました。
運動も少しだけ連続して出来るようになってきました。
光をまぶしく感じる方には、家の中でも「サングラス」を着用してもらいます。それだけでも目への負担が減ります。

まとめ
- 光が眩しい時は、サングラスをかける
- ストレスを減らし体力を増やす
- 自己肯定感や情緒的サポートを増やしていく