

朝、立ちくらみがして、学校に行けないことが多いです。
貧血かと思い、病院で検査をしても特に原因がわかりませんでした。
「ストレスから自律神経が乱れる起立性調節障害かもしれませんね」と言われました。
最近は学校の人間関係でストレスが多いので、あまりやる気が出ないことが多いです。
なんとか解決できないでしょうか?
このようなお悩みを解決します。
朝なかなか起きることができない、立ち上がるときにフワフワして倒れそうになる、起立性調節障害の方のお話です。
すべてが同じ原因で同じ効果があるということではございません。
まずは自己判断せずに医師の診断を受けてください。
脳などの怖い病気の場合もございます。
ですが病院で異常がない場合はストレス、生活習慣の乱れからくる自律神経の乱れの問題の場合もございます。
お一人で悩まずに、どうぞ、ご相談してください。
気合がたりないとか怠け病だとか家族からも心もとない言葉を言われることもあり、とてもお辛いですよね。
本当にお辛いのに誰もわかってもらえない方は、一度ご覧になってみてください。
- 起立性調節障害でお悩みの方
- ストレスが継続的にあり不安や恐怖でお悩みの方
- いじめなどではなく不登校でお悩みの方、または親御さん
- 朝起きれなくて学校に行けない方
- 立ちくらみが強く学校に行けない方
- 病院では原因がわからず怠けていると思われて辛い思いをされている方
起立性調節障害でお悩みの女子高生の解決法

このような症状でお困りではないですか
このようなことが当てはまる場合は、何らかのストレスがあって自律神経の乱れから調子を崩されておられるかもしれません。病院で原因がわからなかった場合は、病気ではないことがわかったのです。ですから当院の調整がお役にたてるかもしれません。
怠け病ではないということをご家族にも知っていただきたい
本人は本当にお辛いのです。不登校で寝てばっかしなのは本当に辛いのです。
そのことを頭ごなしに叱ったりしないでほしいのです。心が原因のこともあるのです。
その場合は口に出していえないことを身体的な表現として必要があって、その症状を出している可能性があるのです。これを心身症、身体表現性障害といいます。
その裏にある出来事や感情の抑圧がないかを調べる必要があるのです。
その方が今、必要な情報は何なのかを焦点化することが必要な場合が多いので、なかなか、すぐにその扉を開くことができるわけではないですが、私は根気強く一緒にサポートさせていただけたらと考えております。

自律神経から考える起立性調節障害

通常、寝ていて起き上がる時、座っていて立ち上がる時は脳の血流を常に一定に保っていないといけないため一気に血圧を上げるようにできています。
これは自律神経が自動的にやってくれるのですが自律神経が乱れていると、この一気に上げる時に時間差ができてしまうのです。それが立ちくらみ、起立性低血圧、起立性調節障害の原因なのです。
当院ではパルスオキシメーターを使用して、起き上がりの時の脈と酸素飽和度を見ております。

ですから日常生活を見直しストレスを減らし、生活習慣を見直し、自律神経を整えるようにしていくことが必要になってまいります。なかなか一度、崩れた生活習慣は元に戻りにくいです。
ですが今の自分はどうなっているのかというのを知っていただき、本当に心の底から解決したいのかを確認させていただきます。
考え方としては、「0.1」でも昨日の自分よりも良くなっていることを探す癖をつけてください。
そうしないと悪いことばかりにフォーカスしてしまい、良くなっていることもあるのに、気づかないで「もう治らないんじゃないか?」と不安で精神的に落ち込んでばかりになってしまうのです。
このような考え方は、治りを遅くしてしまうことがあるのです。
自律神経が乱れると起こる可能性がある他の症状
- やたらと目が眩しく感じる
- やたら音や匂いに敏感になる
- 喉の違和感がずっとある
- 胃の調子がずっとおかしい
- やたらと喉が渇く
- 唾液がものすごく少ない
- 寝ることが難しくなっている
- すぐ疲れて横になってしまう
- 息切れがしたり、胸がいたかったりして呼吸が浅い
- もっとひどくなったらどうしようと不安ばかり考える
- 学校へ行っても、しんどくなったらどうしようと不安になる
- この辛さを相談できる相手がいない
- もう治らないんじゃないかと悪い方へ考えてしまう
- 髪の毛がやたら抜ける
- 首から肩、背中にかけて重い感じ、凝りを感じる
- 頭痛や吐き気がしょっちゅうある
- やる気がしない
- とにかく手足がすごく冷える
- 頭がボーとしている
- 字を見るのも嫌になる
- ちょっとのことでイライラする
- すごく攻撃的になる
起立性調節障害と不登校の問題
不登校には2つあります。
- 友達も多いし、本当は学校に行きたい
- 実は誰にも言えないが、嫌いな子、もしくは先生など人間関係、何か嫌なことがあって学校に行きたくないと想うことがある。
1に関しては身体がよくなってくれば学校にいけます。ですが2に関しては心の中の奥の方で学校に行きたいくないのですから、症状が出ている方が本人には都合がいいわけです。
そして、この場合、「めまい」や「体の不調」というのは表面化して出てきている状態なんです。仮病ではないのです。ですから2の場合は心の問題にも目を向けることが必要なのです。
しかし、それも無理矢理では逆効果のこともあります。ご本人が解決したいと本心から思わないと響かないのです。思春期ですので、難しいこともありますが、親の過干渉にも問題があることもあるのです。
そこを間違わずにじっくりと周りのみんなで解決していかなくてはいけない場合もあるのです。そこで大切になってくるのが情緒的サポートです。
本人が助けてほしいという時に、しっかりと話を聴いてアドバイスできる存在の方がいらっしゃいるかどうかです。
本質的にはアドバイスはしなくてもいいです。話や悩みを聴くだけでいいんです。
それは、ご両親でもいいですし、友人でもいいです。学校の先生、もしくは私もそのサポーターになることができるのです。大事なのは本心を言えるかどうかです。
そして本心を相談できるかどうかです。否定も肯定もいりません。一人で悩まないで欲しいのです。

親の過干渉の場合では、お子様とマンツーマンでお話させていただくこともございます。
心理セラピーに関しては、必ずご提案をして納得をしてもらってからさせていただいておりますので、どうぞご安心ください。
不安や恐怖の対策
不安や恐怖というのは、考えたくなくても、考えてしまうものなのです。
その不安や恐怖が襲ってきたら、自律神経はストレスに感じますので、筋肉が緊張して、交感神経が上がってしまいます。
すると前述した自律神経が乱れたら起きる症状のようなものが起こってしまうのです。
今回のように起立性調節障害の症状が出ることもあります。ですので対策をしっかりとることで、起立性の問題も緩和される可能性があるのです。
考えたくなくても考えてしまう
嫌なことは考えたくないと思っても、考えてしまうものなのです。
自分の経験として以前に嫌な思い出があったとします。
それを画像(視覚)で覚えていたり、匂い(嗅覚)、音(聴覚)などで記憶しています。
もしも同じ場面、よく似た場面に遭遇したり、思い出したりするだけで、自律神経は反応してしまいます。すると動悸が起こったり、汗が出てきたり、心臓がバクバクしたり、めまいや頭痛が起こったりすることがあるのです。
これは無意識レベルでの反応です。
一方で、意識して不安になる場合もあります。
明日、電車に乗らなければならないとします。以前、電車に乗っていて、しんどくなった経験をしたことがあると、また、しんどくなったらどうしようと意識に上げてしまい、不安になってしまうことがあるのです。これを予期不安といいます。
そのストレスに感じることをずっと探したり、感じたりしようとしてしまうので、継続的に強いストレスがずっとかかってしまうのです。
また、そのストレスである出来事が起こる可能性のある不安や恐怖をイメージして、スタンバイしてしまうこともあります。この間、ずっとストレスに感じてしまいます。
こうなると、不安や恐怖を更に感じやすくなってしまうのです。
自分で不安に感じて、それを代償するかのように、手洗いをしすぎたり、確認しすぎたりすることがあります。これを強迫性障害といいます。
洗えているとわかっていても何時間も手を洗ったりしてしまいます。
また外に出て道端にゴミが落ちていたとします。自転車で遥か2mも離れたところを走っていても、自分にゴミが付いて汚れたんじゃないかと思ってしまします。自分では、ついていないとわかっているのに脳の誤作動で、勝手にそのように思ってしまうのです。
これも不安からくる自分を守るための意識なのです。
執着せずに他に目を向ける
脳で考えていることが100とすると、ストレスに感じていることだけに執着してしまうと100%そのことばかりを考えてしまいます。
このような時は、別のことを考えるのが対策としてはオススメです。
たとえ20%でも他のことを考えることができたら、少しづつでもストレスは減るのです。
これは意識して自分できることなのです。
特にオススメなのが自分の体の感覚に目を向けることです。
未来の嫌なことに目を向けるのではなく、「今ここ」に目を向けるのです。
体重は左右同じくらいに乗っているかな?、部屋の外のあの車の音はトラックかな?、隣の晩御飯はカレーかな?みたいな感じで五感を研ぎ澄まして考えることで、意識が自分や、今にむけることができるのです。
当院ではグラウンディングをオススメしております。
「学校に行きたい」その想いを叶えて笑顔になっていただけました

高校1年生で5月の連休明けから学校に行けなくなってしまわれました。
クラブに入り友人もいたのですが些細なきっかけで喧嘩してしまい、クラスでも孤立してしまいました。
それがきっかけで学校にいけなくなりゲームにもスマホにも、はまってしまい昼夜逆転の生活をしてしまい、なかなか朝、起きれなくなってしまいました。
病院でも睡眠導入剤などを処方され、耳鼻咽喉科や脳神経外科などでは原因はわかりませんでした。薬を飲んでも変化はまったくなかったそうです。むしろ起きれない状態がひどくなられました。
最初、当院に来られた時の立っている姿勢はとても印象的でした。両腕を前にだらんとして力が抜けた状態です。極度の猫背、顔はうつむき加減で、じっとしていられません。左右にずっと揺れておられる感じでした。
お話を聴いていても、あまり顔を見ることもできず顔も青白い感じでした。
当院では背骨の調整、頭、お腹の調整をさせていただき、また、心理面のサポートもさせていただきました。
感情面のコントロールもさせていただき、半年かかりましたが学校に行けるようになりました。
学校が全て良いとは思っておりません。
学校に行かないと悪い子だとも全然思っておりません。
ご本人が行きたいということであれば、全力でサポートさせていただくまでです。
体力もついてきたのでクラブも復活できました。
笑顔になっていただけて本当によかったです。
すべての方が同じように効果があるということではございません。
また同じやり方が、その方に合うとは限りません。
ですので、お一人お一人すべて違う原因と違う経過をたどるものだと考えております。
環境が変われば、また学校に行けることもあります。くれぐれも親の都合でお子様を追い詰めないでいただきたいと思います。
起立性調節障害の症例
まとめ
- 起立性調節障害はストレスから自律神経が乱れて起こることがある
- 予期不安や恐怖で交感神経が優位になり血流悪化から血圧コントロールがうまくいかない
- 血圧コントロールは自律神経が行う
- ストレスを減らすことが大切
- 別のことを考えるようにする、グランウンディングがおすすめ