立ちくらみで朝起きることができず不登校になってしまいました。
どうにかしたいですが原因もわからず、対処法もわかりません。
病院でも様子を見てくださいといわれて、薬で良くならないので困っています。
何とかならないでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
学生さんで立ちくらみや朝が起きれない、フワフワする「めまい」でお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。
ハッキリいって、これは、怠け病ではありません!
いろんなストレスや生活習慣の乱れから自律神経が乱れたります。
すると昼夜逆転したりして不眠症になり、そこから朝が起きれなくなってしまい、さらに自律神経が乱れて血圧のコントロールがやりにくくなり、立ちくらみを起こす場合があります。
同じように、お辛いお悩みの方は、参考にしてください
起立性調節障害を解決する3つのポイント
- 怠け病ではないと家族も理解する
- 自律神経の乱れを改善するためストレスを減らし朝起きる時間から見直す
- 「いい子ちゃん」になりすぎていないか注意し感情の抑圧がないか注意する
①周囲も怠け病ではないと理解する
当院では小学校や中学校、高校などの学生の方が多いです。
親や先生からすれば「気合が足りない」などと見え、自分の時は、そんなことがあっても頑張って学校に行った!などと感じてしまう方もいらっしゃいます。
一番の理解者である家族から「怠け病」とレッテルを貼ってしまうこともありますので注意してください。
でも本当に本人は辛いんです。
まずは病気ではないか確認していただきたいので病院を受診してください。
こんなことはないですか?
2つ以上当てはまったら、一度、小児科か内科の受診をおすすめします。
ストレスが原因で自律神経が乱れてしまうことがあります。それが原因のひとつと考えられるため、朝や午前中に交感神経が上がらず活動しにくいのです。朝に症状が悪化しやすいのが特徴です。
起立性調節障害とは
簡単にいいますと血圧のコントロールがうまくいきません。
血圧のコントロールは自律神経がやってくれています。つまり自律神経が乱れると、この調節機能が乱れる可能性があるということです。
すると「めまい」や「ふらつき」が起こります。ですので「怠け病」ではないケースがあるんです。
統計では女学生に多いです。
中学生男子17%
中学生女子26%
原因となる日常生活
もちろんスマホのやりすぎ、テレビゲームなどの夜更かしが原因のことがあります。
ただ血圧の問題のこともあるのです。
起立性調節障害だと寝た状態から起きて血圧が、すぐに上がらないといけないところが、なかなか上がってきません。この血圧調節は自律神経がしてくれています。
だから自律神経が乱れていると、この調節も、うまく働いてくれません。
寝ていて起き上がった時に数十秒で血圧を上げないといけないところが、2~3分も、かかるときがあるのです。
血圧が下がったまま、なかなか戻らない状態を起立直後性低血圧といいます。
こちらは脈が速くなるときもあります。
当院ではパルスオキシメーターなどの検査器具で検査しております。
不足している栄養素でも起こる可能性がある
特に女性の場合は「鉄分」が不足している可能性があります。
血液検査で不足している栄養素を検査してもらえますので、検査してもらってください。
自律神経と血圧の関係
血管を細くしたり太くしたりして調節してくれているのは自律神経なんです。
例えば寒くなってきたとしますよね。
すると体から熱を出さないように血管を締めないといけないんです。
つまり血管を細くするんです。
筋肉を硬くして締めるようにするのは、なんとなく想像できますよね。
寒い時って、肩をすくめて「寒い~」というポーズをとりますよね。
これは無意識に自律神経が勝手にやってくれているんです。
だから自律神経が血管をコントロールしてくれているといえるんです。
そして、その血管のコントロールがうまくいかないと頭の方に血がいきませんので脳が酸欠を起こします。
そうすると頭痛が起こったり、「めまい」がおこったり、立ちくらみがおこったり、乗り物酔いをしたり、ふらついたりしてしまうのです。
②ストレスを減らし生活習慣を見直す
ストレスが強くなると自律神経が乱れます。筋肉も緊張し脳への血流も悪くなることがあります。すると機能低下を起こし調整機能が低下します。血圧のコントロールができないこともあり、立ち眩みがおこります。
ですのでストレスを減らし、ストレス耐性をつけていき、体力を増やすことが大切です。ここで当院の整体などがお役に立てるということになるのです。
また朝が起きれないので、少しづつ起きる時間を一定にしていくのが解決策となります。最初は夏休みなどで生活習慣が乱れ夜更かしなどが原因の事が多いので生活習慣を見直してください。
③いい子ちゃんは疲れます
感情を押し殺して生活している場合も、かなりストレスがかかります。ですので我慢ばかりせず自分のやりたいことをするのも解決には大事です。
当院の起立性調節障害の方は親の言うことをよく聞く「いい子ちゃん」が多いです。自分よりも親、自分よりも他人を優先してしまう癖があり、お辛くなられているケースが多いです。
きちんとお子様の本当にやりたいこと、言いたいことを聞いてあげてみてください。
当院の施術
1~2回目の施術
最初は、とにかく顔色が青白い感じで、声の張りも、あまり、ありませんでした。
受け答えはできますが、どこか元気がなく覇気がない感じでした。
そして、特徴的だったのが、じっとしていられないことです。
多動が目立ったのです。
施術後の反応
顔が赤くなってきました。手と足も温かくなってきました。
施術は体全体の調整をしてから背骨を揺らす調整です。
特に首の周辺は、しっかりと細かくみさせていただきました。
また頭の調整もさせていただきました。
3回目の施術
声が少し出せるように、なりました。
朝、少しマシな日が出てきました。
でも、まだまだ午前中の活動は活発では、ありません。
夜更かしも、なかなかやめられません。
顔色が前よりも赤くなってきました。
少し首が柔らかくなってきて、血流が上がってきた感じでした。
その後の施術
現在は1週間に1度、来ていただいております。
自律神経の不調の場合は、すぐに、なかなか改善されない場合が多いです。
まずは体質改善には細胞レベル(ターンオーバー)では90日(3か月)といわれています。
ですので3か月は検査をして施術を繰り返し、その日、その日に合った施術をチョイスしてさせていただきます。
途中で、すごく良くなるケースもありますが、すぐに期間をあけたり急に薬をやめたりすると、リバウンドの恐れがありますので注意してください。
徐々に様子をみさせていただくのがベターだと経験上考えております。
正し、すべての方が同じようになるとは、いえませんのでご了承ください。
その後の経過
保健室での登校ですが、毎日、学校にいけるようになられました。
興味のあることをやっていただき、意欲を持っていただくようにしております。
学校を休むのが癖にならないように、注意して、体力をつけて、生活習慣をきっちりとすることが大切だと感じます。
そして、いい子ちゃんの場合が多いので、自分の好きな食べ物は何かなどと、感情にもきちんとアプローチしていただくようにしております。
参考になる本です。よかったらご覧ください。
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まとめ
- 起立性調節障害は怠け病ではない
- 自律神経を整えることが大切
- ストレスを減らすことを考える
- ワクワクすることを優先する
- いい子ちゃんになりすぎて感情の抑圧をしないようにする