

今まで、いろんな治療をしてきたけど、肩コリや腰痛や頭痛、不眠が、全然、変わらないです。常に失敗したらどうしよう?
誰かを怒らせたらどうしよう?
人に迷惑をかけたらどうしよう?
あの人に嫌われたらどうしよう?
陰口を言われていたらどうしよう?
という思考の癖があります。
自分で病気を作っているんじゃないと友人に言われたこともショックです。
でも本当に身体には症状が出ているので、何か大きな病気なのかと不安になります。
どうしたらいいいでしょうか?
このような、お悩みを解決します。
治りにくい人と治りやすい人って、いらっしゃいます。
個人個人で考え方の癖があります。
頭で考えていることと、身体への反応は繋がっていて、また感情を抑圧した場合でも体への反応は起こってしまいます。
心と体と頭が繋がっているからなのです。
これが、わかれば、良くなっていく方向へ行くということもあります。
「思考の癖」を変えないと難しい場合がありますので、ご紹介いたします。
何をやっても治りにくい方は、どうぞ、ご覧になってください。
- 今まで、いろんな療法を試してきたけれど、症状にあまり変化がみられない方
- 長引く不調でお悩みの方
- マイナス思考になりやすい方
- 神経質にすべて細かく考えすぎてしまう方
- 「まあいいか」と考えられない方
- 背中が緊張して息苦しい方
- 悪い所ばかりにフォーカスする癖を変える
- 睡眠の質にこだわる
- ストレス対抗ホルモンのコルチゾールを排出するために涙を流す
思考の癖を変える
まずは、思考の癖を変えていく事が大切です。
よくなりにくい人の考え方の特徴
まずはコップの水を見てください
突然ですが、この写真のコップの水を見て、あなたは、どう思われますか?


まだ、半分、水が残っているわ

水が、もう半分になくなった!
あなたはどちらに近い感想でしたか?
実は、これで考え方の癖がわかるんですよ!
病気や痛みを感じる時にも、この思考の癖が、良くなることに対して影響いたします。
治りにくい方は(Aさん)
痛みがあって、さっきと比べてどうですか?と聞くと「まだ痛い」といわれます。
自分のカラダに対して感覚の異常も起こしており、痛みに対してわからなくなっている方もおられます。
そして、ネガティブ(マイナス)思考の癖のある方は、痛みが先ほどよりも少しは減っているにも関わらず、「まだ痛い!」と言われてます。
例えば10の痛みが5減って、残り5でもまだ痛い!と言われます!5も減っているのに、0にならないと、まだ痛い!と言われます。これも思考の癖なんです。
完璧主義や真面目すぎる方は、全か無かの法則というのがあって、ゼロにならないと「良くなっていない」と考えてしまっています。
今まで、何年、何十年とかかって今の症状が出ている場合、そんなに、すぐに改善することはないのです。
これを自律神経的に説明していきますね。
前向きに考えられないのは「ネガティブ思考」(思考性防衛本能)のためなんです。
何かを考えるとき最初に悪いことから考えてしまうのです。
学校の先生に呼び出されたとします。

あ~前にやらかした、あの事がバレテ怒られるのかな~
このように、すぐに悪い事を想いだして考えてしまうのです。
これは悪い方へ考えることによって、もし悪いことが起こったら、すぐに対応できるようにするための一種の防御反応なんです。
それとガッカリして落ち込まないように予防線をはっているんですね。
育ってきた環境の癖なども関係する場合があります。
人間は何回も失敗を繰り返して生きてきます。
その失敗を恐れるための防衛本能なんです。
でも僕は失敗は成功の元だと思っています。
何回も失敗してきましたから!成功するために必要だった肥しだと思っています。
では、どうすれば染みついた思考性防衛本能(ネガティブ思考)をポジティブ思考に変えていけるのでしょうか!!!!
まずは気づくこと!知ること!です。
次に悪い方へ考えたら「思考性防衛本能」が出てきやがった~と想うことです。
自分だけが特別に悪いことを考えてしまうのではなく本能として誰もがもっているものなんだと認識することです。
次に「こんな状態になっていたらいいな~」(理想)と考えます。
今、起こっていることは次へのステップなんだ~と考えます。
↓
ジャンプするときって助走もいるし、踏み切りもいりますよね!
そのジャンプするための準備なんだ!と考えるんです。
脳の働きから考える
脳の働きからこれを考えていきます。
脳は思考・想像は一番外側の大脳新皮質で行います。
そして爬虫類脳といわれる呼吸や心拍に関係する一番内側にあるのが「脳幹」です。
これが自律神経に関係します。
どんな生き物にもあります。

脳幹は現実か想像なのかの区別はつきません。
だって爬虫類のトカゲなんかが敵に襲われるじゃないかと思ってブルブル震えたり、筋肉を緊張させているのを見たことはありません。
トカゲにはそんな感情がないからなんです。
つまり実際に起こっていないことでも脳幹はストレスを感じてしまうようにできているんです。
そうすると脳幹は疲れてしまいます。
ということは心臓や血管などに狂った指令がいってしまうんですね。
自律神経失調症の人で、心臓に異常がないのに心臓がクバク、ドキドキ、不整脈みたいな方が、いらっしゃるのはそのためなんです。
「めまい」なども、脳幹は平衡感覚を保つために働いているので、脳幹が狂うとうまく平衡感覚が働かずに、誤作動を起こしてめまいを起こす場合があるのです。
ただし耳鼻咽喉科や脳の異常がない場合に限ります。

自分で物事に対して考えすぎる癖を変える
例えば、この犬を見てどう感じますか?どう思いますか?


黒い犬で小型犬が伏せをしているな!

小さい頃に犬に噛まれたことがあって、その犬に似ているから怖いな!
あまり可愛くなくて、噛みつきそうだな!汗が出てきて、心臓がバクバクして息苦しくなって、目を背けたくなります。
このように同じ犬でも、違う見方になっています。
Aさんの場合は、客観的に、犬を捉えています。事実を捉えていると言い換えてもいいですね。
誰が見ても「黒い犬」「小型犬」「伏せをしている」という事実だけを述べています。
一方で、Bさんは、「小さい頃に噛まれた」その犬とは違うのに「似ている」と思考を働かせてしまっています。さらに「噛みつきそうだな」と噛むかどうかもわからないのに、想像してイメージして、尚且つ、マイナスのイメージを膨らませてしまっています。
こうなると自律神経は反応しますので、ストレスに感じて交感神経を働かせてしまうのです。すると心臓がバクバクしたり、汗が出たり、呼吸が浅くなったりしてしまいます。
こんな時は、客観的に見る癖をつけることが重要です。これを「ディソシエイト」といいます。
記憶を再生する際などに、傍観者として外から眺めている状態。実際に、その場に居る時の感覚などは感じにくい。自分が映っている映像を眺めているような感じ。(反対語はアソシエイト)
また、この場合は、アンカーリングといって脳に過去の何らかの記憶が刷り込まれているので、引きずられてしまったケースです。この場合は、引きずられないもので、練習していくことも重要です。
物事を客観視する訓練は、これから、あなたにとって重要な解決の武器をなると思われます。
ですので、いろんな事や物、ニュースなどに、客観的に感じたり、観る癖をつけていくのも、あなたの思考の癖を変える解決法の一つになるものと信じております。
例えば、「深呼吸をしてください」と言われて、その時に「肺をイメージしているのですが、余計なことも考えてしまったりして、集中できなかったり、肺=息苦しいなどと考えてしまう方がいます。
このような場合は肺について、単純に肺だけをイメージしてください。できにくかったらイラストを見てください。左右2つあって、呼吸をするところで、息を吸うと酸素が入ってきて膨らみ、息を吐くと小さくなるということだけ、事実だけをイメージしてください。

その訓練をすることが大切です。
どうしてもできない場合は、風船などをイメージしてください。

参考文献:「手にとるようにNLPがわかる本」より 加藤聖龍 著
睡眠の質にこだわる

睡眠で大切なことは「質」です。
特に一番、最初にくる深い睡眠が大切です。
寝入りの深い睡眠が確保できたら、かなり質は上がるといわれています。
もしも質が悪ければ量でカバーするものなので、昼間でも眠たいと感じる方は、睡眠の質が悪いと考えられます。
- 寝る前は「反省」したり「悩み事」を考えたりしない
- 寝る前は「今日あった3つ良いこと」を考えて眠る
- 寝る前にスマホやパソコンは見ない
- 寝る前に運動や風呂、食事はしない
- 昼間に運動をすることを心がける
- 冷えに注意する
- 頭寒足熱を励行する
- 寝る前に甘いものを食べない
- 風呂に入って少ししたら深部体温が一度下がるので、その時に眠る
- カフェインを飲まない
ストレスに対抗するホルモン「コルチゾール」
ストレスを強く受けると副腎のホルモンも、たくさん使われてしまうので症状が出てしまうことがあるのです。
コルチゾールというホルモンはストレスを受けると分泌されます。
簡単にいいますとストレスを抑えようとする「お助けマン」なのです。
でもストレスを、ずっと継続的に受けていると、コルチゾールは、やがて枯渇してしまうのです。
つまりホルモンは無限ではないということです。
だからストレスを減らす対策が必要になってくるのです。
実際には起こっていない場合でも、起こったかのように誤作動をおこしてしまうのが自律神経や脳幹です。
そうすると、それに対応したエネルギーを生み出します。
しかし実際には、そんなことは起こっていないので、そのエネルギーは行き場をなくしてしまうのです。つまりエナルギーだけが、どんどん使われていってしまうのです。
活性酸素は悪者?
先ほどの行き場をなくしたエネルギー、それが活性酸素です。
活性酸素と聴くと⇒⇒⇒老化と考えてしまいますよね。
でも活性酸素は本来、体に必要なものなんですよ。
酸化ですから殺菌作用が強くて、体に入ってきた細菌をやっつけてくれるんです。
また酵素の働きも元気づけてくれる良い面も持った奴なんですよ。
活性酸素があるから健康を維持できているんですよ。
呼吸だけでも活性酸素は作られて約2%が活性酸素になると言われています。
でも活性酸素が増えすぎると酸化作用が強すぎるために老化を早めてしまうのです。
また正常な細胞を攻撃します。
それが何回も繰り返されると変異して「ガン」になるといわれています。
活性酸素が増える原因
コルチゾールが満タンになったら・・・
ストレスがずっと継続して起こっていると、対抗してコルチゾールが分泌されます。
ですが、身体の中にコルチゾールが満タンになっている状態だと、そもそもコルチゾールを作りなさいという指令が出なくなってしまいます。
他のホルモンというのは、だいたいおしっこで体外に排出されます。すると、また作りなさいという指令が出て、作ります。
ですが、コルチゾールはおしっこでは体外に排出されます。
このコルチゾールは涙で対外に排出されるのです。

だから感情の涙を流すことが、コルチゾールにとっては大切なことなのです。
週一回でいいので、涙を流す活動をしてみてください。
するとストレスに対抗できるホルモンが作れるようになるのです。
また自律神経で考えてみても、ストレスで交感神経が優位に働きすぎている状態が継続していたら、副交感神経が働きにくくなってしまいます。
すると不眠になったりしてしまうのです。バランスを調整する上でも、感情の涙を流すことには意義があるのです。

自律神経失調症の方の対策
自律神経失調症の方は交感神経が働き過ぎています。
そのため余剰なエネルギーが生まれやすく、活性酸素をたくさん作っているんです。
だから肌が荒れたり、ニキビ、おでき、吹き出物、目ヤニ、黄色い痰などが出やすくなるのです。
自律神経失調症の人は怖い夢をよく観ます。
これは過剰に生み出されたエネルギーを夢で使い果たそうとする反応なのかもしれません。
嫌~なことは精神的ストレスですので、それに対して脳は興奮して寝てはいられない状態になっちゃうんですね。
対策としてはアロマテラピーなんかがオススメです。
余談ですが嗅神経はダイレクトに大脳辺縁系にアプローチできるので「匂い」の効果は素晴らしいと想います。
(他の視覚や聴覚は視床などに一回経由します)
例えばコーヒーの匂いやお香を嗅ぐだけでも落ち着いたりします。
(自律神経にはカフェインはよくありませんので注意してくださいね)
とくに寝る前に興奮するようなテレビは観ない方がベターです。
お笑いなんかがオススメですよ。
このように心を危機感から開放するのがいいですよ。
寝る直前はスマホなどを見ずに、とにかく静かにしてゆったりと環境を整えてください。
僕がおすすめなのは寝る前でも「ありがとうございます」「感謝いたします」と瞑想しています。
トランス状態(変性意識状態)になって何かいいことが、きっとおこりますよ。
まとめ
- ネガティブな思考は治癒を遅くすることがある
- 睡眠の質が大切なので寝る前は反省したりしない
- 涙を流すとコルチゾールが体外に排出されてスッキリする