

もう泣きたいくらい手を洗ってしまいます。
手洗いがどうしても、やめれないんです。
どうしたらいいかわかりません。
なんとかならないでしょうか?
このような、お悩みを少しでも和らげることができれば幸いです。
手洗いがやめられないという方のお話しの続きです。
洗浄強迫というものは不安や恐怖から逃れるための代償行為の事が多いです。
いつでも極度の緊張状態にあるんです。
例えば、こう洗うと決めていた回数を間違っただけで最「洗えていない気になってしまい」初からやり直さなければならないんです。
失敗しないように、いつも緊張して疲れてしまいます。
時には歌を歌いながら、手洗いしますが、途中で指が引っかかっただけでも、最初からやらないと気がすまないのです。
これは「脳」の問題なのです。脳の誤作動です。
だからストレスがあって、誰かの責任にしないでください。自分のストレスを見直し、ストレス耐性を強くすることが大切だと理解して欲しいのです。
家族の責任などにしないように注意してください。
お悩みの方は、どうぞご覧ください。
- 確認恐怖や洗浄強迫でお悩みの方
- 手洗いが2時間以上やめられない方
- 玄関の鍵を何度も確認してしまう方
- ガスの元栓を何度も確認してしまう方
- 外出してもカギを閉め忘れていないか不安になる方
- 左右均等に並んでいないと気持ち悪い方
- ある数字だけが気になったり不吉に感じたりして困っている方
洗浄強迫でお悩みの方
いくら手を洗っても、本当に洗えているか不安になります。
汚したくないという「聖域」を自分で決めて、その場所を死守するために、心身共に疲労困憊になります。
それでも洗うことがやめられません。
この方の場合は、ベッドの部屋、寝室が「聖域」です。
絶対に、この部屋へは自分はもちろんですが、家族のものでも、外から帰って入ることは許されません。
手洗いに2時間くらいかかり、日常生活が過ごしにくくなります。トイレ掃除をした後も、必要以上に手洗いをしていまいます。
この強迫行為は儀式ということもできます。その掃除のやり方や手の洗い方には、その人のこだわり、やり方があり、強いルーティンとなっていることが多いです。
朝:部屋のゴミ捨て・・・・手洗い30分
トイレ(1時間)・・・手洗い1時間
洗濯(外の服と中の服を数回に分けて洗濯)
昼:食事・・・手袋をつけて調理、食事をする
手洗い・・手袋をつけていても、手袋のまま洗い、素手も手洗い(1時間)
夜:入浴(2時間)
トイレ(1時間)、トイレ掃除(手洗い1時間)
聖域で就寝
その他には「確認恐怖」というものがあります。
玄関の鍵を何度も確認して外出できなくなります。ガスコンロも気になります。
家族の人が居て、確認してもらうと外出できます。
どんな気持ちなのか
車を運転しているのを想像してみてください。
一方通行ではない細い道を対向車がくるかもしれないけど走っています。

ちょっとでもハンドル操作を間違ったら、壁にぶつかってしまいそうになりながら走っています。

そして迷路のようになっていて、道に迷ってしまっています。
抜け出すのに何時間かかるかわからない状態です。
そんな極度の緊張状態になっていて、やっと普通の道に出てきた時は、もう疲れ切ってしまって何もやる気もしないようになってしまっている状態です。
そんな状態です。
とっても日常生活が疲れ切ってしまって何もやる気がしなくなってしまいます。
極度の緊張状態が続いてしまうと・・・
ストレスがあると交感神経が働きます。交感神経が働くと筋肉が緊張します。筋肉が緊張すると血流が悪化します。酸欠になり、痛みや不調が出てきます。そしてストレスに対抗するためのコルチゾールというホルモンが出っ放しになってしまいます。いずれは枯れてしまいます。
このコルチゾールは涙でしか体外に排出されません。だから対策としては涙を逃すのも一つです。
そしてカウンセリングでは認知行動療法というものがあります。専門的に学んだ方から、やってもらわなくてはなりません。
そして継続して受けることが必要だと考えます。ですが、これがすべてではありません。
私としては体からリラックスできようにしていき体力を回復させることが一番だと考えております。
そして思考が働くようになったら色々と対策をしていくのがいいと思います。ですのでお薬だけでどうこうということではないと思っております。
心療内科の治療は薬
これらの有効性は概ね同等で、いずれも副作用や効果を見ながら漸量し、2-3カ月かけ反応性を評価します。
SSRIは、三環系など他の抗うつ薬と比べ、より安全性に優れていますが、吐き気や不安増強などを一過性に認めることがあります。
薬については医師に相談してください。
なりやすい性格はあるのか
性格やタイプはないといわれています。ルールにこだわりすぎたりすることは、誰にでもあることです。その人を取り巻く環境はあるかもしれません。
例えば、何事も完璧にこなしたり、それを求められるような神経質な親に育てられたりしたら、その呪縛から逃れられない場合があります。
大人になってからでも「絶対にミスしたらいけない状況」に常におかれている場合は、強迫性障害になりやすいことがあります。
子供の頃、虐待を受けていた女性が、優しい夫と生活するようになって発症することもあります。危険な状況で生活(虐待や厳しい躾など)していた時は、強迫観念を抱くこともできなかったと考えられるのです。
本人の解決のヒント
- 深呼吸する
- 思い詰めることをあきらめる(手放す)
- ちょっとづつ自信をつける(自己尊重感)
- 罪悪感をもたない。自分を責めない
- 「今はムリ」とハッキリ言う。我慢しすぎない。
- わかってくれる相手に相談する(情緒的サポート)
- 感謝して「ありがとう」という。
- 脳と自律神経には否定形は通じないので他のことを考える(グラウンディングがおすすめ)
- 調子の良い時は、手洗いをやめてみる
不安に思う事や恐怖に感じること、これらに「あえて」さらして、抵抗力をつけていく荒療治というものがあります。
間違ったやり方や、中途半端、厳しすぎる状態だと逆効果になることもあるので注意が必要です。最初は、相当、お辛いので、私はあまりオススメしておりません。
家族の解決のヒント
- 手洗いをしていたら、最初はそっとしておく
- 他人と比べず、○○しなければならないと思わないようにする
- できたことについて「ほめる」
- やめさせようとすると怒ってしまうので、責めない。悪いのはOCD!
- 家族もいっぱい、いっぱいになっているなら「ムリ」という。
- できるだけ話し合う。「1回は見るから」などとルールを決める。
- 家族も「ありがとう」をいう
- 予定を決められるのが辛いので、複数は一度に言わない
- 強迫行為に加担せず、巻き込まれない様にしたいので調子の良い時は放置する
- 家族以外にも相談してみる。ちょっと心が軽くなります。
参考までに先ほどの松永先生はこのように書いておられます。
強迫症では、本人のみならず、家族など周囲の人にも著しい影響が及びます。
特に深刻なのは、巻き込み症状です。
これは、例えば手洗いや確認などがちゃんとやれたかが心配で、大丈夫という保証を家族に繰り返し求める「保証の要求」や、ある儀式的行為(寝る前の鍵の確認など)を、大抵は本人の監視下で家族に強いる「強迫行為の代行」、そして自らが作ったルール(帰宅した際の手洗いや入浴など一連の洗浄行為など)を家族にも従うよう強制する「ルールの強要」などがあります。
通常、巻き込み症状は、経過と伴に生活全般に拡大し、ルールはより厳密化していきます。
これも強迫行為と同様で、より完璧を求めて切りがなくなり、家族はいずれ応えきれなくなります。
例えば、患者さんから「大丈夫か」と繰り返し尋ねられる「保証の要求」は、返答を繰り返す中で却って要求がエスカレートし(「もっと真剣に言え」など)、納得して終えることが難しくなります。
すると患者さんの不安やイライラは高まりますし、一方家族には、長時間拘束されて疲労困憊するなど、心身に大きな負担がかかります。
この場合、まず本人は、他者を巻き込みコントロールしようとすることが、結局は自分の思うようにならず、不安焦燥を招く不安定要因となりうるものと知る必要があります。
一方、家族は、しばしば過度の責任感や罪悪感を抱いており、要求に応えることが患者さんの為と考える傾向にありますが、結果的には要求に応えられず、不安や怒りを増幅させるだけとなります。
この様な巻き込み症状の不合理性、非現実性を双方が理解し、ルールを決めて(例えば保証の要求は一回のみとする)、その実行を心掛けることは、病状の悪化を防ぎ治療環境を安定させる上でも重要です。
他にも、家族がこの病気の理解に努めること、患者さんが治療を受けるよう根気強く支えること、患者さん自身が最も辛く苦しんでいることを忘れず、病気について責めないこと、ご自身の健康にも気をつけつつ、主治医にも相談しつつ無理なく一貫した応援を心がけることなどが大切です。
家族の接し方
これが全てではありませんが、ご家族の負担もあり、それが本人のためになると思っていても実はエスカレートさせることもあるというのも知っておくことも必要です。
ですが症状が、お辛い時、最初は一緒に向き合うことが大切だと想いますので、できる範囲で確認を一緒にして不安を少しでも和らげるというのが大切なのは、いうまでもありません。
いきなり頭ごなしに怒って「なんで、そんなこともできないのか!」「何度も同じこと言わせるな!」と責めるようなことはやめてください。
ご家族にしても一度は見れても2度も3度も同じことを聞かれると、とっても平常心ではいれなくなります。それもわかります。
ですから「一度だけ見るね」とルールを作るのもありですね。
ですが、それができずに落胆しているのを見ると最初はずっと付き合うことになることもあるでしょう。
本当に長い目でみて一緒にOCDと向き合っていくことが大切だと感じます。
情緒的サポートと自己尊重感がすごく大切です。
そして整体で身体を楽にして体力を回復することがトンネルを抜け出す一筋の光となるのです。
次回は、解決に向かった経過です。
まとめ
- 強迫性障害の家族の接し方を知る
- 本人は罪悪感があるので、できるだけ確認をする
- 出来ることと出来ないことを話しあう
- 不安傾向になりやすいので「今ここ」を感じる訓練をする