

どんな便秘薬を飲んでもスッキリしない…
お腹が張って苦しい…
食べてないのに太る…
そんなお悩みをお持ちの方へ。
実は、「便秘」は腸の動き(蠕動運動)だけでなく、「自律神経」「ホルモン」「代謝(甲状腺)」など、体の“根っこ”が関係していることが多いんです。
今回は、実際に当院に来られた47歳女性の便秘ケースをもとに、やさしく解説していきますね。
なぜ便秘は「自律神経」と関係があるの?
腸の動きをコントロールしているのは、実は自律神経なんです。
リラックスの時の神経(副交感神経)が働くと、腸は動きます。
逆に、イライラ・不安・緊張が続くと、交感神経の働きが大きくなり腸の動きが止まってしまいます。

眠れない・悪夢を見る・音に敏感な方は要注意
夜眠るのが怖い、音に敏感、些細なことが気になる…。
もともと、繊細な方で神経質だったりすると、顕著に症状が出てしまうこともあります。それだけストレスを受けやすいからなんです。
スマホで言ったら、昔の3Gくらいの機能しかない機種よりも、今の5Gの方がつながりやすいですよね。それと同じように敏感に刺激をキャッチしてしまうのです。このような方を繊細さんとかHSPなどといいます。
こうした状態は「交感神経」が優位になっているサインです。腸の動きが止まり、ガスや便がたまりやすくなります。
便秘薬を飲み続けてもスッキリしない理由
長年の便秘薬で「腸が自分で動く力」が弱っていることもあります。小学校の頃から便秘が慢性になっている方も少なくありません。
これは、腸の筋肉と神経の連携が乱れている状態です。
整体で「お腹(腸のマニュピレーション)」を整えることで、再び“自分で動く腸”を取り戻せることがあります。当院では、そのお手伝いをさせていただきます。
47歳女性のケース|食べてないのに太る便秘の裏にあったもの
筋トレを毎日しているのに、体温は35度台、ガスがたまる、おならが多い…。
この方の検査では「FT3」という数値に問題があり(自費で検査してもらえます)、甲状腺(代謝を司るホルモン)が少し弱っていました。
低T3症候群(だるい・冷える・太りやすい)
低T3症候群になると
・代謝が落ちる
・腸の動きが遅くなる
・胆汁酸の流れが悪くなる
→結果として「便秘・ガス・冷え」が起こります。
原因は“食べなさすぎ”かも?
女性に多いのが「食べてないのに太る」パターンです。
実は、食事量・カロリー不足が原因で代謝スイッチが止まっていることも。
あなたは自分の適性な摂取カロリーを知っていますか?
1日1600kcalは推奨されています。中でも朝食には500kcalは欲しいところです。
便秘対策で一番ポイントになるのが朝食なのです。
参考までに「こちら」から、あなたの必要摂取カロリーと実際の摂取カロリーを比べてみてください。(糖尿病や腎臓病などの病気などがある方は医師の指示に従ってくださいね)
便秘改善の第一歩は「朝ごはん」から
朝ごはんは、体を「オン」にするスイッチです。
朝食500kcalを目安に
朝食だったら何でもいいということではありません。和食がおすすめです。

特に朝は、タンパク質(赤身肉・卵など)と炭水化物(ごはん)をしっかり摂ることで、甲状腺が働き出し、腸も目を覚まします。
ちなみに私のある日の朝ごはんは、こんな感じです。嫁さんに感謝です。

食物繊維+発酵食で腸のリズムを整える
おからパウダー+アマランサス+豆乳+きび糖+干しブドウ
私がオススメした、この“手作り腸活パン”で、実際にお通じが改善された方も多いです。

我が家では私が作っており、嫁さんに食べてもらっています。これで嫁さんは毎日快便になりました。(鉄欠乏性貧血、冷え症、便秘、下痢などがありましたが改善)
胆汁酸を元気にする食材
・杜仲茶(徳若茶)
・大根おろし
・赤身肉(鉄)
→これらは胆汁の流れをサポートし、腸の掃除を助けます。(胆汁はパイプユニッシュみたいな働きがあるんですよ)
整体でできること|腸と自律神経の「通り道」を整える
腸の動きが悪いとき、原因は「腸そのもの」だけではありません。
骨盤や頭(脳神経)にある自律神経の通り道が詰まっていることもあります。
骨盤まわり・内臓マニュピレーション
便の通り道である「骨盤底」や「腸の位置」をやさしく調整します。
これにより、ガスや便の出口がスムーズになります。
頭蓋(とうがい)の調整
頭のゆがみを整えると、「迷走神経(腸の動きを司る神経)」が整い、リラックスと蠕動運動が回復していきます。
また脳の掃除にもなる脳脊髄液の流れも良くなります。
よくある質問
- Qずっと便秘薬を飲んでいますが、やめたほうがいいですか?
- A
すぐにやめる必要はありませんが、「便秘薬に頼らなくても出る体」にしていくのが目標です。
長年の便秘薬で腸の筋肉や神経が弱っている場合があります。
整体で腸の動きを整えたり、食事や自律神経のケアを合わせることで、少しずつ「自分で動く腸」を取り戻せる方が多いです。ただし、お薬については医師の指示に従ってください。
- Q便秘と自律神経って本当に関係があるの?
- A
はい、深く関係しています。
腸の動きをコントロールしているのは「副交感神経」というリラックスの神経です。
ストレスや不安で緊張(交感神経優位)が続くと、腸の動きが止まり、ガスや便がたまりやすくなります。
施術で自律神経のバランスを整えると、腸が自然に動き出すことがあります。
- Q食べてないのに太るのは、やっぱり代謝のせいですか?
- A
その可能性が高いです。
「食べてないのに太る」は、実は低T3症候群(甲状腺ホルモンの低下)が関係していることもあります。
摂取カロリーが少ないと体は“省エネモード”になり、カロリーを使えず、冷えや便秘を招きます。
しっかり食べて代謝を上げることで、むしろ“太りにくい体”に変わっていきます。
- Qどんな整体をするのですか?痛くないですか?
- A
やさしく触れるオステオパシー整体です。
骨盤まわりやお腹(内臓マニュピレーション)、頭(頭蓋調整)を中心に行います。
強く押したり、ボキボキしない、「ゆらす」「ほどく」ようなソフトな施術です。
受けた後は、体がポカポカして眠くなる方が多いですよ。
- Qどのくらいで便秘が改善しますか?
- A
体の状態によりますが、早い方で2〜3回、平均で1〜2か月ほどで変化が見られます。
腸の動きはすぐに良くなることもありますが、ホルモンや自律神経、冷え、食事量などが関係しているため、「体の土台を整える」期間が必要です。
焦らず、少しずつ“腸が自分で動く感覚”を取り戻していきましょう。
まとめ|便秘は「我慢強い女性のSOS」かもしれません
便秘は、体からの「もう少し休んで」「ちゃんと食べて」というメッセージです。
薬では届かない“根っこの部分”を見直すことで、腸も心も、やわらかく変わっていきます。
あなたの腸が笑顔になることは、あなた自身がやさしく生きられることになるのです。一緒に健康になっていきましょう。全力でサポートさせていただきます。
東大阪市で自律神経と腸の整体をお探しの方へ
当院では
・オステオパシーによる内臓調整、自律神経バランスの施術
・心理学をベースとした専門のカウンセリングと心理ワーク
・分子栄養学に基づいた食事アドバイス
を組み合わせて、便秘の根本ケアを行っています。
「薬に頼らない自然な便通を取り戻したい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。




