
最近、「何もないところでつまずく」「疲れが取れない」「集中力が続かない」と感じることはありませんか?
「年齢のせいかな」と思われがちですが、実は慢性疲労が関係していることもあります。
疲労は筋肉だけでなく、脳の働きにも影響を与え、転倒や判断力の低下につながることがあります。
今回は、最近注目されている疲労研究と、分子栄養学の研修で学んだ内容をもとに、慢性疲労の原因と回復のヒントについてわかりやすくお伝えします。
最近よくつまずく…
「年齢だから」と思っていませんか?
実は疲労が重なるだけでも
- 足が上がらない
- 集中力が落ちる
- 判断力が落ちる
- 朝からだるい
このようなことは起こります。
実際に、近年は職場での転倒事故も増えており、疲労との関連が指摘されています。
疲れは「だるい」だけではなく、日常生活や仕事の安全にも影響を与えることがあるため、早めに気づいて休養や生活習慣を見直すことが大切です。
疲労は脳にも影響する

疲労がたまると、
- 筋肉の働きが低下する
- 空間認知能力が低下する
- 注意力が低下する
- 判断力が低下する
といった変化が起こることがあります。
その結果、「足を上げたつもりでも十分に上がっていない」「段差に気づくのが遅れる」など、転倒につながることがあります。
つまり、疲労は「だるい」と感じるだけでなく、脳と身体のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があるのです。
疲労は休むだけでは回復しにくいこともあります

慢性疲労の背景には
- 栄養不足
- 睡眠不足
- ストレス
- 気を張り続ける生活
これらが重なっているケースが非常に多いと感じています。
「しっかり寝たのに疲れが取れない」という方は、睡眠だけでなく、栄養やストレス、生活習慣も関係しているかもしれません。
当院の症例をご紹介
※ご本人の了承を得たうえで、個人が特定されないよう一部内容を変更して掲載しています。
Kさん(30代・女性)

ストレス・主訴
- 引っ越し
- 子育て(ワンオペ育児)
- 単身赴任
が重なり、子育て中はワンオペのため、かなり長期間のストレスとなった。
食欲もなくなり、極端に太ることが嫌だったので朝ごはんを抜いたりしていた。
すると、どんどん症状が悪化していった。
- 甲状腺機能低下傾向(低T3症候群)
- 低血糖(夜に低血糖になっている)
- 耳鳴り、めまい
- 肩こり、頭痛
- 逆流性食道炎
- むくみ
- イライラ
- 疲れが抜けない
最後は家事もできないほど疲弊し、朝起きられなくなり救急搬送されたこともありました。
その後、医療機関での対応を受けながら、生活習慣や食事を見直し、当院でも身体のケアや生活面のサポートを行いました。
経過・対策
その後、特に食事に力を入れ、生活環境を見直し、当院で体の調整とメンタルケアをさせていただいた。
- 食事改善
- 睡眠
- 補食
- 栄養補給
でも主人に気を使い、子供の世話をしてもらうのが、罪悪感だった。
以前は「疲れているから寝てもいいかな」と聞いておられたのが、
「疲れているから寝るね」と言えるようになった。
3か月ほどで体調が安定し始め、日常生活でできることが少しずつ増えていった。
*個人の感想であり、すべての方が同じ効果があるということではありません。
Nさん・40代女性
ストレス・主訴
- 仕事場での人間関係のストレス
- 産後ワンオペ育児(授乳、不眠、腰痛など)
- 子どもの不登校(原因不明なので本当に悩んだ)
- 義理の父母と同居
共通していたのは
- 睡眠不足(授乳)
- 3食ちゃんと食べられていない(かなり少食、朝は抜く)
- 休めない(真面目すぎる、完璧主義)
- ずっと緊張状態(ご主人の義父母と同居)
経過・対策
少しずつ食べられるようになった。整体後は以前より呼吸がしやすく感じられるようになった。
誰かに頼るということが、できるようになってきた。それまでは「自分がしなきゃ」「お母さんは私しかいないんだから、全部が私がやらなきゃ」とかなり気負っておられた感じがする。
少しづつ運動をするようになり、それが趣味となり、現在はヨガのインストラクターもされて楽しくすごされている。
*個人の感想であり、すべての方が同じ効果があるということではありません。
慢性疲労の背景は人それぞれですが、共通しているのは「頑張り続けて休めなかった」ということです。
当院では、身体だけでなく、食事・睡眠・生活習慣も一緒に見直しながら、無理なく日常生活を送れる状態を目指してサポートしています。
慢性疲労回復の3条件

慢性疲労は一つの方法だけでは回復しにくいことが多いです。
大切なのは、次の3つを少しずつ整えていくことです。
① 足りない栄養を満たす
- ご飯をしっかり食べる
- タンパク質
- ミネラル
- 必要に応じた補食
② 本当に休む
睡眠だけではなく休むことへの罪悪感を減らすことも大切です。
③ 緊張をゆるめて運動する
いつも頑張る人ほど交感神経が働き続けています。
身体だけでなく心も休ませる時間が必要です。
ゆるめたら適度な運動がおすすめです。
おすすめの生活習慣

朝
- 白湯
- ストレッチ
- 和食の朝食をしっかり食べる
- ボーンブロススープを飲む
- 軽い筋トレ
- 朝日をあびる
夜
- 補食
- スマホは控える
- ぬるめのお風呂に入る
- ストレッチ
- 22時半頃までの就寝
※生活リズムや体調には個人差があります。無理のない範囲で取り入れてみましょう。
当院でもよく感じること
自律神経の不調や不安、めまいで来院される方の中にも、
「疲れているのに休めない」
「頑張り続けてしまう」
という方は少なくありません。
また、
- 朝起きても疲れが取れない
- 甘いものがやめられない
- 食欲がない
- めまいや頭痛を繰り返す
といった症状の背景に、慢性的な疲労や生活習慣が関係していることもあります。
もちろん、疲労の原因は一つではなく、病気が隠れていることもあります。
そのため、症状が強い場合や長く続く場合は、医療機関で相談することも大切です。
整体では診断や病気の治療はできませんが、当院では身体の緊張を整えることに加え、食事や睡眠、日々の過ごし方なども一緒に見直しながら、無理なく休める身体と生活習慣づくりをサポートしています。
まとめ
疲労は「頑張りが足りない」ではありません。
むしろ頑張り過ぎた結果として現れることも多くあります。
最近
- よくつまずく
- 朝から疲れている
- 集中できない
- 甘い物が止まらない
- イライラしやすい
そんな方は休養・睡眠・栄養・ストレスを一度見直してみることも大切かもしれません。
当院でも、慢性的な疲労の背景には、身体だけでなく、生活習慣やストレスが複雑に関係している方を多くみてきました。
一人で頑張り続けるのではなく、疲れたときには「休むこと」も大切な選択肢の一つです。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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参考文献
- 『今さら聞けない 休養の超基本』:片野秀樹
- 『運動脳』:アンデシュ・ハンセン
- 『オーソモレキュラーダイエット』:安藤麻希子
- 『心身の不調が楽になる鉄分ちょい足しごはん』:毛利有香
- 『「脳の疲れ」がとれる生活術』:有田秀穂




