
学校では話せないのに、家ではふつうに話せる。
先生に当てられるだけで頭が真っ白になる。
朝になるとお腹が痛くなったり、だるくなったりして、学校に行くこと自体がつらくなる。
そんなお子さんの様子を見て、
「どうして話せないの?」
「このまま不登校になったらどうしよう」
「甘えているわけではないのはわかるけど、どう関わればいいのかわからない」
と、親御さんが悩まれていることは少なくありません。
東大阪市の自律神経専門整体としてご相談を受けていると、話せない不安と体のしんどさが重なっているお子さんに出会うことがあります。
場面緘黙は、ただの恥ずかしがりや性格だけでは片づけにくいこともあり、強い緊張や不安が関係していることがあります。
そして、その緊張が長く続くと、眠りにくさ、朝のだるさ、頭痛、起きづらさなど、体のつらさにつながることもあります。
このページでは、場面緘黙のようなお悩みについて、できるだけやさしい言葉でまとめました。
「本人が悪いわけではない」
「親のせいでもない」
そんな前提で、少し気持ちが軽くなるきっかけになればうれしいです。
なお、朝起きられない、だるい、立ちくらみなどが気になる方は、自律神経整体についてのページもあわせてご覧ください。
場面緘黙でこんなお悩みはありませんか?
場面緘黙のようなお悩みでは、本人も親御さんも、まわりにうまく伝わりにくい苦しさを抱えやすいです。
本人によくみられるお悩み
- 家では話せるのに、学校ではほとんど話せない
- 先生に声をかけられると緊張して固まってしまう
- 返事をしたいのに声が出ない
- 朝になるとお腹が痛い、気分が悪い、だるい
- 学校のことを考えると眠れなくなる
- 友達と話したい気持ちはあるのに、体がついてこない
- 「さぼり」と思われるのがつらい
親御さんによくあるお悩み
- このまま不登校にならないか心配
- 勉強が遅れないか不安
- 友達関係が広がらないのではと気になる
- どう励ませばいいのかわからない
- 無理に話させるのも違う気がする
- 病院に行くべきか、学校に相談すべきか迷う
ここで大切なのは、本人の悩みと親御さんの悩みは少し違っていて当然ということです。
本人は「起きられない」「しんどい」「話したいのに話せない」といった体や気持ちの苦しさが強く、親御さんは「学校」「友達」「勉強」「将来」など社会的な心配が大きくなりやすいです。
このギャップがあるからこそ、親子で同じ方向を向くのが難しくなることがあります。
でも、ギャップがあること自体はおかしなことではありません。
場面緘黙のような状態でよくみられる症状・状態
場面緘黙のようなお悩みは、「話せない」だけで終わらないことがあります。
緊張が長く続くと、体の不調や睡眠の乱れにつながることもあります。
- 学校や園など、特定の場面で話せない
- 表情がこわばる
- 声が出しにくい
- 人前だと体が固まる
- 朝起きづらい
- だるさが強い
- 頭痛や腹痛が出やすい
- 食欲が落ちることがある
- 夜になると不安が強くなる
- 眠りが浅い、寝つきが悪い
- 学校の話題が出るだけでしんどくなる
こうした状態が重なると、起立性調節障害のような朝のつらさや、不眠、不登校の悩みにつながることもあります。
そのため、「話せないこと」だけを見るのではなく、心と体を一緒にみる視点が大切だと当院では考えています。
朝のだるさや自律神経の乱れが気になる場合は、東大阪市の自律神経整体ページも参考にしてみてください。
なぜ場面緘黙のようなつらさが起こるのか
心と体はつながっています。
場面緘黙のような状態は、本人が「話したくない」と思っているというより、話そうとすると強い緊張がかかってしまうことがあります。
たとえるなら、頭では「しゃべってもいいよ」と思っているのに、体のほうが「今は危ないかも」とブレーキをかけてしまう感じです。
車でいうと、アクセルを踏みたいのに、同時にブレーキも踏まれているようなイメージです。
そうすると、学校でずっと気を張ることになります。気を張る時間が長いと、帰宅後にどっと疲れたり、夜になっても緊張が抜けず眠りにくくなったりします。
眠れないと、次の朝はさらに起きづらくなります。
起きられないと、学校に行くことへの不安がまた強くなります。
このように、
話せない不安 → 緊張が続く → 眠れない → 朝起きられない → 学校がつらい → さらに不安が強くなる
という流れができることがあります。
これは決して怠けやわがままではなく、その子なりに頑張り続けてきた結果、心と体の両方がいっぱいいっぱいになっている状態かもしれないのです。
場面緘黙のようなお悩みが出やすい子の特徴
もちろん全員が同じではありませんが、当院でご相談を受ける中では、次のようなお子さんに多い印象があります。
- やさしい
- まじめ
- 空気をよく読む
- 迷惑をかけたくない気持ちが強い
- 失敗したくない
- がんばりすぎる
- 本当の気持ちを飲み込みやすい
- 家ではよく話すが、外では緊張しやすい
つまり、困らせたい子というより、困らせないように必死にがんばっている子が多いように感じます。
だからこそ、「なんで話せないの?」と結果だけを見てしまうと、本人はさらに苦しくなりやすいです。
▶優等生のお子さんが不登校になる原因と対策についてはこちらをご覧ください
起立性調節障害・不眠・不登校とつながることもあります
場面緘黙のようなつらさは、話すことだけの問題に見えて、実は生活全体に影響することがあります。
たとえば、
- 学校でずっと緊張している
- 家に帰るとぐったりする
- 夜になっても気持ちが休まらない
- 寝つきが悪くなる
- 朝起きられなくなる
- 学校に行けない日が増える
こうした流れの中で、起立性調節障害のような朝のしんどさ、不眠、不登校のお悩みが重なっていくことがあります。
もちろん、すべてが同じ原因とは限りません。
ただ、心の緊張が体の不調につながり、体の不調がさらに学校生活を苦しくする、というつながりはとても大切です。
当院でも、「話せないこと」が主な悩みと思って来られた方が、実際には睡眠、だるさ、朝の不調、頭痛なども重なっていた、ということは少なくありません。
親御さんへ|心配しているのに、うまく関われないと感じるときに読んでほしいこと
親御さんは、本当に心配しているからこそ、つい言いたくなることがあります。
- 今日は行けそう?
- 先生には話せた?
- 少しは頑張ってみようか
- このままでは心配だよ
もちろん、どれも愛情から出る言葉です。
でも、本人がすでにいっぱいいっぱいのときは、その言葉がプレッシャーとして入ってしまうこともあります。
親御さんにまず知っておいてほしいのは、話せないことも、起きられないことも、本人がいちばん困っていることが多いということです。
「どうしてできないの?」ではなく、「できないくらいしんどいんだね」「今、体も気持ちもがんばりすぎてるのかもしれないね」と受け止めてもらえるだけで、ほっとするお子さんもいます。
親御さんにおすすめしたい関わり方
- 結果より気持ちに寄り添う
- 話せたかどうかより、行けた・座れた・合図できたなど小さな変化を見る
- 家でしゃべれているなら、その安心できる場を守る
- 無理に答えを急がせない
- 学校、医療、支援機関とひとりで抱え込まずつながる
親御さんまで疲れ切ってしまうと、家の空気も重くなりやすいです。
だからこそ、親御さん自身が相談できる場所を持つこともとても大切です。
症例|学校で話せず、朝のだるさも強かった中学生のケース
中学生の女の子が、お母さまと一緒に来てくださいました。
主なお悩みは、学校では、ほとんど話せないこと、朝起きづらいこと、夜に不安が強くなり眠りにくいことでした。
家では普通に会話ができるのに、学校では先生に話しかけられると固まってしまうそうです。ある特定のお友達とは話せますが、全員の前では固まってしまうそうです。
そして最近は学校に行けなくなってしまいました。
お母さまは「このまま不登校が増えたらどうしよう」「勉強も遅れてしまうのでは」と心配されていました。
一方、ご本人は「学校に行きたくないというより、しんどい」「朝になると体が動かない」「うまく言えないけど苦しい」という状態でした。
そこで当院では、まず無理に話を引き出そうとせず、安心できる空気づくりを大切にしました。
体の緊張が強かったため、やさしい施術で体のこわばりをみながら、話すことよりも「今どう感じているか」を少しずつ確認しました。
その中で、当院で使うことのある気持ちくんカードを活用しました。
これは、気持ちを直接言葉にするのが難しいときに、カードに描かれた気持ちくんに名前をつけたり、「今日はこの子の雰囲気に近い」と選んでもらったりする方法です。
「自分が言う」のではなく、「この気持ちくんが言ってる」と間にワンクッション入ることで、少し表現しやすくなるお子さんもおられます。
数回の中で、最初はうなずくだけだった反応が、指さし、カード選び、短い言葉へと少しずつ広がっていきました。
また、夜の過ごし方や朝の体の整え方も一緒に見直し、ご家庭でも「話せたか」より「安心できたか」を大事にしてもらいました。
時には絵を描いてもらったこともあります。「雨の中の私」という絵を描いてもらいます。絵というのは心の深い部分を素直に表現してくれることもあるので、こちらがお子さんの心を理解するのに効果的です。
だんだん体もゆるめることができるようになってきました。
その結果、ご本人からは
「前より体がかたまる感じが少しラク」
「言葉じゃなくてもわかってもらえる感じがした」
というお声をいただきました。
もちろん、こうした変化の出方には個人差があります。
ただ、体と気持ちの両方を急がせずにみていくことは、とても大切だと感じたケースでした。
自宅でできるセルフケア
場面緘黙のようなお悩みでは、「がんばって話す練習」よりも、まずは緊張を下げることが大切な場合があります。
ここでは、おうちで取り入れやすいものを2つご紹介します。
1. 朝はすぐに立ち上がらず、布団の中で手足をゆっくり動かす
朝しんどいお子さんは、起きてすぐに頑張ろうとすると余計につらくなることがあります。
まずは布団の中で、手をにぎる開く、足首をゆっくり動かす、深呼吸をする、という流れだけでも十分です。
「起きる」より前に、「体を起こしていく準備」をしてあげるイメージです。
2. 夜は学校の反省会をしすぎない
夜に「今日は話せた?」「明日はどうする?」と詰めすぎると、気持ちが休まりにくくなることがあります。
夜はなるべく安心が増える会話にして、必要な話は日中や相談の場に分けるほうが良いこともあります。
寝る前は、好きな飲み物、やさしい音楽、ぬいぐるみ、深呼吸など、「安心スイッチ」を増やしてあげてください。
当院の考え方と施術について
当院では、場面緘黙のようなお悩みを、単純に「気持ちの問題」とは考えていません。
もちろん心の面は大切ですが、同時に、体の緊張、自律神経の乱れ、睡眠の質、栄養状態、安心できる関わり方など、いくつもの面が関係していることがあります。
そのため当院では、
- 強い刺激を入れない、やさしい施術
- オステオパシーを中心とした体の緊張へのアプローチ
- 自律神経の状態をふまえた見立て
- 必要に応じて分子栄養学の視点から生活面の確認
- 本人が話しやすい方法を無理なく探す工夫
を大切にしています。
私は柔道整復師の国家資格を持ち、自律神経の分野を10年以上学び続けています。
また、日本自律神経研究会で上級コースまで学び、日々の臨床に活かしています。
「話せるようにさせる」ことを急ぐのではなく、まずは安心できる体と心の土台づくりを大切にしています。
自律神経の乱れや朝の不調が気になる方は、当院の自律神経整体についてもご覧ください。
よくある質問
Q1. 場面緘黙は恥ずかしがり屋とは違うのですか?
恥ずかしがり屋さんと重なって見えることはありますが、場面緘黙のようなお悩みでは、「話したいのに強い緊張で話せない」という苦しさが大きいことがあります。
性格だけで片づけず、生活への影響も含めてみていくことが大切です。
Q2. 整体だけで大丈夫ですか?
状態によっては、小児科、児童精神科、心療内科、学校、スクールカウンセラーなどとの連携が大切なこともあります。
当院では医療的な診断をすることはできませんが、体の緊張や自律神経の面からサポートできることがあるかもしれません。
Q3. 親として何をしたらいいですか?
まずは「できないことを責めない」ことが大切です。
そして、話せたかどうかだけで評価せず、安心できたか、小さな一歩があったかを見てあげてください。
親御さんだけで抱え込まず、相談先を持つことも大切です。
まとめ
話せないのは、さぼりでもわがままでもなく、心と体のSOSかもしれません。
- 学校で話せない
- 朝になるとしんどい
- 夜になると不安が強くなる
そんな状態が続くと、本人も親御さんも、本当に苦しくなってしまいます。
でも、そこで知っておいてほしいのは、その子が弱いからではないということです。
やさしい子、まじめな子、がんばりすぎる子ほど、外から見えないところで強く緊張していることがあります。
話せないことだけを無理に変えようとするのではなく、まずは体のしんどさや安心できる関わり方も一緒に見ていくことが大切です。
ひとりで抱え込まず、「こういう相談でもいいのかな」と思う段階でも大丈夫です。
東大阪市で場面緘黙のようなお悩み、朝のだるさ、不眠、自律神経の乱れなどでお困りの方は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
「こんなこと相談していいのかな」と迷う段階でも大丈夫です。
LINEからお気軽にご相談ください。



