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優等生タイプの子どもが不登校に…「いい子ちゃん」が限界を迎える背景と親の関わり方

学校に行けず悩む中学生の女の子と、そばで心配する母親のイラスト
中学生の女の子
中学生の女の子

小学校までは楽しかったのですが中学になって学校に行けなくなってしまいました。

「いじめ」とかではないのですが勉強がついていけず自分に自信がなくなりました。

私は、どうしたらいいのでしょうか?

お母さん
お母さん

娘は中学になって急に落ち込んで泣いたりすることがありました。
小さい頃から言うことの聞く「良い子ちゃん」でしたが逆に大人しすぎると心配しておりました。

最近になり自分の意見を言わないことが心配になりました。

どうして支えてやったら良いのか私が毎日不安で泣いてしまっています。

小学校までは普通に通えていたのに、中学生になって急に学校に行けなくなった…

そんなお悩みはありませんか?

  • やる気がなくなった
  • 朝起きられない
  • 急に元気がなくなった

このようなお子さんの中には、「優しすぎる」「頑張りすぎる」といった傾向がみられることがあります。

東大阪市で自律神経専門整体を行っている当院でも、同じようなお悩みのご相談を多くいただきます。

この記事では「いい子ちゃんタイプの不登校」について、やさしくお伝えしていきます。

この記事を読んでほしい方
  • 小学校までは問題なく通えていたのに、中学生になって急に不登校になった
  • 昔から「いい子」「優等生」と言われてきた
  • 自分の意見をあまり言わず、周りに合わせることが多い
  • 学校のことを考えると、頭痛・腹痛・吐き気などが出る
  • 朝になると起きられず、学校へ行けない
  • 子どもの育て方が悪かったのではないかと自分を責めている
  • 子どもにどのような声をかければよいか分からない
  • 学校へ相談しているものの、なかなか状況が変わらない
  • 無理に登校させるべきか、休ませるべきか悩んでいる
  • 自律神経や体の緊張も関係しているのか知りたい

不登校の背景は一つではありません

不登校は、「性格」や「自律神経」だけで起こるものではありません。

お子さんによって、学校に行きにくくなった背景は異なります。また、いくつかの要因が重なっていることもあります。

考えられる背景具体的な例
学習面の負担授業についていけない、宿題やテストへの不安
人間関係友達とのトラブル、いじめ、集団になじめない
学校環境教室の音や光がつらい、先生との関係、校則や集団生活への負担
心の負担不安、落ち込み、失敗への恐怖、自信の低下
体の不調頭痛、腹痛、吐き気、めまい、強い疲労感
睡眠や生活リズム夜眠れない、朝起きられない、昼夜逆転
発達特性など感覚の敏感さ、集団行動や対人関係、学習面での困りごと
家庭や生活の変化引っ越し、家族の変化、身近な人との別れなど

この記事で取り上げる「周りに合わせて頑張りすぎる、いい子ちゃんタイプ」も、不登校の背景として考えられる一つの見方です。

すべてのお子さんに当てはまるわけではありません。その子が何に困り、どのような時に負担を感じているのかを、決めつけずに見ていくことが大切です。

優等生だった中学2年の女の子が急に不登校になった背景

小学生までは、特に目立つこともなく、親の言うことをよく聞いた「いい子ちゃん」の優等生でした。その娘さんが突然、中学2年生になり不登校になってしまいました。

特に多いのが、「周りに合わせて頑張りすぎてきた子」です。

親や先生の期待に応えようとするあまり、自分の気持ちを後回しにしてしまっていることがあります。

その状態が続くと、心や体が疲れてしまい、ある日突然「動けない」という形で表れることがあります。

お子さんを支えるうえでは、安心して気持ちを話せる関係や、周囲からの情緒的なサポートも大切です。

ただし、お子さんが学校へ行けなくなると、お母さんやご家族が不安になるのは自然なことです。保護者の方だけで抱え込まず、学校やスクールカウンセラー、医療機関などに相談することも大切です。

「いい子ちゃん」に多い特徴

いわゆる「いい子ちゃん」と呼ばれるお子さんには、次のような特徴があります。

  • 人に迷惑をかけたくない
  • 怒られたくない
  • 期待に応えようとする
  • 自分の気持ちより周りを優先する
  • 学校に行く時間になったらお腹が痛くなる、咳が出る
  • あまり自分の意見、意志をいわない

一見するととても素晴らしい性格ですが、その裏では感情を抑え続けていることもあります。

学校など特定の場所で不安から話せなくなる(場面緘黙)

感情を抑え続けるとどうなるのか

自分の感情を安全な形で言葉や表情にできることは、心や体の負担を整理する助けになることがあります。

自分の気持ちを長く我慢していると、肩や顎、胸、お腹などに力が入りやすくなることがあります。

この状態が続くと、

  • 無気力
  • やる気が出ない
  • 朝起きられない
  • 体の不調

などにつながることがあります。

このような状態は、抑うつ状態につながることもあると考えられています。

思春期の変化と心の揺れ

思春期は、心も体も大きく変化する時期です。

自分とは何かを考えたり、周りとの関係に悩んだりします。この時期に、「自分の気持ちを出せるかどうか」がとても大切になります。

反抗期が目立たないお子さんについて

反抗期の表れ方には個人差があります。

反抗期が少ないこと自体が、問題というわけではありません。穏やかに自分の気持ちを伝えられるお子さんもいます。

一方で、怒られたくない、迷惑をかけたくない、期待に応えたいという気持ちから、自分の本音を言いにくくなっているお子さんもいます。

大切なのは、反抗するかどうかではなく、

  • 嫌な時に「嫌」と言えるか
  • 困った時に助けを求められるか
  • 自分の希望を話せるか
  • 失敗しても安心していられるか

という点です。

最初は「何を食べたい?」「今日は何をして過ごしたい?」など、答えやすいことから本人の希望を聞いてみましょう。

すぐに答えが出なくても、急かさずに待つことが大切です。

自分の気持ちを言葉にする練習

自分の気持ちを言うことに慣れていないお子さんには、答えやすい質問から始めてみましょう。

最初は「何を食べたい?」「好きな食べ物は?」などでも良いので今の自分の感覚や感情、思っていることを口に出して話すことが大切なのです。

感情を我慢している子どもと体が緊張しているイメージ 自律神経の乱れ

例えば、心の中の感情を「100」とすると、それを表に出さないために、それ以上の力を使い続けているようなイメージです。

これはあくまでイメージですが、感情を我慢し続けている方は、肩や顎、胸、お腹などに力が入りやすくなることがあります。

だから意識してたまには蓋を開けることも必要なのです。言い換えると「上手にストレス発散してくださいね」ということになるのです。

この我慢が感情の抑圧です。

これが症状として現れてくることがあります。頭痛、めまい、咳、微熱、起き上がれない、朝起きれないなどの症状が出てくることがあるのです。口に出して嫌と言えない、怒れない場合が続くと身体の不調として表れることもあります。

この我慢が、ずっと続いたらやがて疲れ切ってしまいます。

まず大切なのは「休むこと」です。

自律神経のバランスとの関係

ストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

特に交感神経が優位な状態が続くと、

  • 眠れない
  • 体が緊張する
  • 疲れが取れない

といった状態になります。

このような時は、しっかり休むこと・緩めることがとても大切です。

心の休ませ方

心を休ませるには「やりたい事をやる」という事が大切です。

周りに合わせて頑張ってきたお子さんは、休むことにも罪悪感を持つことがあります。

休みたい、何もしたくない、好きなことをして過ごしたいという日があっても大丈夫です。「今日は休む日」と決め、心と体が回復する時間を認めてあげることも大切です。

頭の休ませ方

頭で考える時間を減らすことが大切です。

「考えないようにしよう」と強く意識するほど、かえってそのことに注意が向いてしまうことがあります。

悩み事に思考を支配されて眠れないような時は、「別のことを考える」のがおすすめです。具体的には「体の感覚」を感じるのがオススメです。これをグラウンディングといいます。

  • 自分の呼吸を感じてみる
  • 足の感覚を感じてみる
  • お腹がどれだけすいているか感じてみる
  • 椅子や床に触れている体の感覚を確かめる
  • 近くの音を聞いてみる
  • 遠くの音を聞いてみる
  • 近くの物を見る
  • 遠くのものを見る

体の感覚へ注意を戻すことで、考えごとから少し距離を置きやすくなります。つまり頭を休ませることができるのです。

これだけですべてが解決するということではございません

ご家庭でできるサポート

お子さんが学校へ行けなくなると、保護者の方が不安になったり焦ったりするのは自然なことです。

その不安を家族だけで抱え込まず、学校や支援者に相談しながら、お子さんには「いつでも味方でいるよ」と伝えていきましょう。

大切なのは、「いつでも味方でいるよ」という安心感です。

また、「何がしたい?」「どう思ってる?」といった声かけで、少しずつ気持ちを出せる環境を作ることも大切です。

家庭の中に安心して過ごせる場所や、困った時に頼れる大人がいることも、お子さんの支えになります。家族だけで抱え込まず、学校や周囲の支援者につながることも大切です。

安心できる関係が子どもの支えになります

子どもは、失敗しても受け止めてもらえる場所や、困った時に戻れる場所があることで、少しずつ外の世界へ向かいやすくなります。

大切なのは、原因を問い詰めることよりも、「話したくなったら聞くよ」「今は休んでも大丈夫だよ」と伝え、安心できる関係を作ることです。

ただし、ご家庭だけですべてを解決しようとする必要はありません。学校、スクールカウンセラー、教育支援センター、医療機関など、必要な支援先とつながることも大切です。

自信と安心感を少しずつ増やす

不登校のお子さんを支える一つの考え方として、「心の栄養を少しずつ補う」という見方があります。

ここでは、子どもの自信や安心感をコップの中の「自信の水」にたとえてみます。

安心できる言葉をかけてもらったり、小さな行動を認めてもらったりすることで、その水が少しずつ増えていくようなイメージです。

不登校の原因を探すだけでなく、自信や安心感を補っていく視点も大切です。

これが心の発達につながるのです。
不登校の原因ばかり探してしまいがちですが、実はこの「自信の水」が減っていることに気づくことが大切なのです。

自信の水を増やすポイント
  • 結果だけでなく、本人が工夫したことを伝える
  • 「今日は起きられたね」など、できた行動を具体的に伝える
  • 「手伝ってくれて、お母さんはうれしかったよ」と親の気持ちを加える
  • 嫌なことを「嫌」と言えた時も認める
  • 良かったところを「成幸ノート」に記録する

私事ですが、私の家では妻が子供に「いつも可愛いな~」「あなたが大事」「大好き」「あなたはできる」「○○が凄いな~」と毎日のように言い続けてくれました。

子どもが赤ちゃんの時に、初めてしゃべったり、つかまり立ちをしたり、歩いたりした時のことを思い浮かべてみてください。コツはこの時のように良くお子さんを観察して褒めることなのです。

「今日は自分で起きられたね」
「嫌なことを嫌と言えたね」
「手伝ってくれて、お母さんはうれしかったよ」

のように、具体的な行動と親の気持ちを伝える方が自然でいいと思います。

子どもの心を知る方法

心の変化を見るのに絵を描いてもらうのも良いですよ。題は「雨の中の私」です。

不登校の時に書いてもらった「雨の中の私」という題の絵。学校に行けるようになってからの変化がある図。

こちらは、実際にお子さんが描いた2枚の絵です。後から振り返ると、表情や傘の有無などに変化が見られました。ただし、絵だけでお子さんの心理状態を判断したり、診断したりできるものではありません。会話を始める一つのきっかけとして活用しました。

不登校の時期には、スマホやゲームの時間が長くなりやすいお子さんもいます
その結果、睡眠リズムが乱れやすくなることがあります。

回復に向けた支援のヒント

  • 無理に登校だけを急がない
  • 安心して過ごせる時間を確保する
  • 本人の話を否定せずに聞く
  • 学校とのつながり方を相談する
  • 保健室登校、別室登校、教育支援センターなども検討する
  • 心身の症状が続く場合は医療機関へ相談する

「無理に学校へ行かせない」だけではなく、本人に合わせて学校や支援先とのつながりを保つという視点が必要です。

当院でできるサポート

不登校の背景にはさまざまな要因がありますが、体の緊張、呼吸の浅さ、睡眠リズムの乱れなどが重なっていることもあります。

当院では、やさしい整体で体の緊張を緩めながら、少しでも休みやすく、安心して過ごしやすい状態を目指してサポートします。

ご感想・報告

お母さんから嬉しいご報告をいただきました。その後、高校受験に合格し、現在は就職の内定も決まったと、お母さんからうれしいご報告をいただきました。

不登校だったお子さんから学校にいけるようになり高校受験に合格したという報告のライン。
※個人のご感想であり、整体のみの結果や、すべての方に同じ経過を示すものではありません。

当院でできること・できないこと

当院では、不登校そのものを治療したり、原因を診断したりすることはできません。

体の緊張、呼吸、睡眠や生活リズムなどを確認しながら、体の面からサポートを行います。

強い落ち込み、食欲や体重の大きな変化、自傷行為、「消えたい」という発言、長く続く頭痛や腹痛などがある場合は、学校や小児科、児童精神科などへの相談も大切です。

よくある質問

Q
子どもが不登校になったのは、母親の私が原因でしょうか?
A

不登校は、母親だけが原因で起こるものではありません。

学習、人間関係、学校環境、心身の不調、睡眠リズムなど、いくつかの背景が重なっていることがあります。自分を責めすぎず、家族だけで抱え込まないことが大切です。

Q
小学生まではいい子で言うことを聞いていましたが、中学生から不登校になりました。育て方が悪かったのでしょうか?
A

育て方が悪かったと決めつける必要はありません。

周囲に合わせて頑張れる子ほど、困っていても言葉にせず、疲れをためていることがあります。中学校で学習や人間関係、生活環境が変わり、負担が表に出た可能性も考えられます。

Q
どうしたら子どもが学校に行ってくれるのでしょうか?先生にも相談していますが、なかなか解決しません
A

登校だけを急ぐより、まず「何がつらいのか」「どのような過ごし方なら安心できるのか」を一緒に考えることが大切です。

担任だけでなく、養護教諭、スクールカウンセラー、教育支援センターなどにも相談し、お子さんに合う支援方法を探していきましょう。

Q
なぜ小学校の頃はいい子だったのに、中学生になると急に変わるのでしょうか?
A

中学生になると、勉強、人間関係、部活動、周囲から求められることが大きく変わります。

また、思春期は心と体が変化し、自分と周囲の違いに悩みやすい時期です。急に変わったように見えても、それまで我慢してきた負担が表に出た可能性があります。

Q
いい子ちゃんだった子どもが急に不登校になるのは、愛情不足でしょうか?
A

不登校になったことだけで、愛情不足と判断することはできません。

愛情を受けて育っていても、期待に応えようと頑張りすぎたり、自分の気持ちを言えなかったりする子はいます。原因探しよりも、今の気持ちを否定せず、安心して休める環境を作ることが大切です。

まとめ|「いい子」で頑張ってきたお子さんへ

周りに気をつかい、期待に応えようと頑張ってきたお子さんほど、自分でも気づかないうちに疲れをためていることがあります。

ただし、不登校の背景は一つではありません。

学習の負担、人間関係、心や体の不調、睡眠リズム、学校環境など、いくつかの要因が重なっていることもあります。

大切なのは、原因を急いで決めつけたり、無理に登校だけを目標にしたりすることではありません。

まずは、

  • 安心して休める時間を作る
  • 本人の気持ちを否定せずに聞く
  • 小さな「できたこと」を一緒に見つける
  • 家庭だけで抱え込まず、学校や専門機関へ相談する

ことから始めてみてください。

お母さんやご家族が不安になるのも自然なことです。保護者の方だけで頑張り続ける必要はありません。

当院では、不登校の原因を診断したり、不登校そのものを治療したりすることはできません。

体の緊張、呼吸、睡眠や生活リズムなどを確認しながら、お子さんが少しでも安心して過ごしやすくなるよう、体の面からサポートしています。

焦らず、その子のペースを大切にしながら、必要な支援先と一緒に考えていきましょう。

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参考文献

  • 『不登校は99%解決する』:森田直樹
  • 『自己肯定感の教科書』:中島輝
  • 『うつ病・自律神経失調症治る人治らない人』:鈴木直人
  • 厚生労働省「こころもメンテしよう―子どものSOSサイン」
  • 文部科学省『生徒指導提要』