胃の調子が悪くてお腹がすきません。お腹も張っています。
元気を出すために食べようと思うのですが食べれなくて悩んでいます。
また下痢や便秘を繰り返すことも多いです。
どうしたらいいいですか?
何か解決方法はありますか?
このようなお悩みの方の解決のヒントになれば嬉しいです。
あなたは「3食キッチリ食べなくてはならない」と思い込んでないですか?
3食、食べる方が良いですが、食べたくない時は1~2日、もしくは1食くらい抜いても大丈夫です。その思い込みが、あなたをがんじがらめにしている可能性があるのです。
「食べなくてはならない」「3食、食べるべき」などという思考は執着になりやすいです。心理学では「認知の歪み」といって、あなたを思考から苦しめていることになるのです。
「すべき思考に囚われる」ことは、精神的ストレスとなります。鎖でつながれていることを想像してみてください。満員電車に乗っているのを想像してみてください。嫌ですよね。これが身体に反応してしまっているのです。
同じようにお悩みの方は、どうぞお読みください。
胃の不快感がマシになる
お腹がすかない!胃が気持ち悪い!解決法
こんなことって感じたことはないでしょうか?
自律神経は食道の出口のところだけではなく胃も動かしてくれています。
ですから自律神経の乱れがありますと胃の動きの調子も悪くなられる方が多くいらっしゃいます。胃が動きにくくなりますので当然お腹がすかなくなります。
ここで質問です。
あなたは毎食お腹が空いてから食べていますか?
もしかして時間がきたから食べているということはないですか?
これではお腹に食べたものが残っていても食べる時もあるでしょうし、胃や腸が消化吸収の機能が低下しているのに食べ物が入ってきてしまうという状態になるかもしれません。胃や腸にとってもは「また入ってきた~」とぼやいているかもしれないのです。
胃は副交感神経が優位になると働き出してくれるようになっています。つまり休む神経、リラックスの神経が働くことが重要なんです。
ですので自律神経失調症やうつ病などの場合は胃が働きにくくなるため食欲が低下してしまうのです。
そして胃液の分泌も少なくなってしまいます。そうなると消化不良を起こします。消化不良のサインはゲップやおならが多くなることです。早食いの場合も消化吸収が悪くなるので注意が必要です。
ストレスや生活習慣で自律神経が乱れる
↓
お腹は空かないが食事の時間だから食べる
↓
胃液の分泌が少ないが食べ物が胃に入ってくるため消化しないといけない
↓
うまく消化できないため消化不良を起こしてしまう
●ゲップやおならがよく出る(これも自律神経失調症の症状です)
●膨満感になる(常にお腹が膨れてしまっている状態)
このようなメカニズムになっています。
そして胃は横隔膜のすぐ下にありますので肺も下に広がりにくく圧迫され膨満感のように膨れてしまいますと呼吸が浅く苦しくなることもあるのです。
何かを食べるより消化吸収能力アップを
まずは消化や吸収できるお身体になることが重要です。高額なサプリをどれだけ飲んでも消化や吸収できなかったら意味がありません。
SIBOかも
小腸の機能が低下してしまうと、そもそも何を食べてもうまく消化吸収してくれません。その原因の1つにSIBOがあります。
SIBOとは小腸内細胞異常増殖症です。
- お腹にガスがたまる
- 腹痛
- 便秘、下痢
- 吐き気
- ゲップが多い
- おならが臭い
- 逆流性食道炎といわれた
- 膨満感
- 空腹を感じない
- 過敏性腸症候群といわれた
SIBOの原因
SIBOの対策
食生活の見直し
もしも仕事が忙しくて昼ごはんを抜いているなどの方は「ボーンブロススープ」だけでも飲むようにしていただくことをオススメします。
以前の食生活
30代の食生活は無茶苦茶でした。特に甘いものはたくさん食べておられたので冷え体質にもなっていたと思います。
柿の食べ過ぎにも注意してください。冷えてしまうことがあります。
食事 | 内容 |
---|---|
朝 | チョコパン(カロリーメイト) コーヒー |
昼 | サンドイッチ(カップラーメン) 紅茶 |
夜 | フライドポテト・ハンバーグ サラダ(ご飯抜き) ワイン・チューハイ・ビール |
夕方になると甘いものが欲しくなり、机の引き出しにはチョコが常にある状態でよくチョコレートを食べておられたそうです。この頃はイライラしやすく主人と喧嘩ばかりしていたらしいです。本当に離婚も考えていたそうです。
疲れやすく肩こりと頭痛と腰痛は常にあった。風邪も引きやすく、なかなか治らない状態だったそうです。
爪がボロボロで肌もカサカサで髪の毛もパサパサだったそうです。
当院がアドバイスした点
食生活でポイントとなるところがいくつかありますのでご紹介します。
- オメガ3の油を摂取
- タンパク質を摂取
- 朝ごはんをしっかり食べる
そして見直して実践していった食生活です。特に朝ごはんをしっかり食べて、毎食、片手くらいのタンパク質をしっかり摂取されました。
食事 | 内容 |
---|---|
朝 | 和食中心のご飯 鮭、卵焼き、ご飯、しじみの味噌汁、海苔、ひじきなど |
昼 | 和食中心の弁当 ・ボーンブロススープ ・サラダチキンなどのタンパク質 ・ご飯 ・トマトやブロッコリーのサラダ |
夜 | 和食中心の食事 ・味噌汁 ・サラダや野菜炒めなど ・ご飯 ・豚肉の料理などのタンパク質 |
その他の注意した点
- 歯の治療はきっちりとした方が良い(歯周病は悪影響・消化吸収に大きく影響)
- 毎食、片手くらいのタンパク質を摂取
- ボーンブロススープはコラーゲン、ビタミンAなども豊富なのでお肌にもオススメ
- ご飯は五部付と白米を50%づつ混ぜる
効果
- 焦燥感(あせり)が軽くなる
- イライラ防止
- 不安感が減る
- 神経質、強いこだわり、強迫観念、完璧主義が軽くなる
- 大きな音や眩しい光などの過敏さを軽減
- パニック発作の症状の軽減
材料・作り方
- 鍋に野菜(人参、たまねぎ、生姜、干ししいたけ)と手羽先などを入れて1時間煮込む
- アクを取りながら、最後にレモン汁を2~3滴入れる
アレンジ
- カレー
- フォー
- パエリア
- ポタージュ
- サムゲタンなど
参考文献:「魔法の7つの食習慣 オーソモレキュラーダイエット」より
特に注意された点
- 鉄分を摂取(タンパク質、レバー、クッキングFeなどのサプリ)
- 血糖値の対策(ボーンブロススープ、食後の運動)
- 消化能力のサポート(良く噛む、食前のレモン水、ピロリ菌の検査、SIBO対策)
- 疲労を溜めない、睡眠の質の向上、捕食(夜間低血糖などの血糖値コントロール)
- 歯周病の治療(歯科、口の中の重金属に注意)
- 上咽頭炎の治療(耳鼻科)
- 人と比べない
- 認知の歪みを修正(完璧思考、○○すべき思考、マイナス思考など)
血液検査の数値は正常?の落とし穴
この方が食生活を見直さなかった一番の原因は「血液検査の数値が正常」だったということです。例えば上のような食生活をしていたら、総タンパクが少なくなったりしてしまいそうなのですが正常だったのです。
でもこれはマスクと呼ばれることかもしれません。数値は正常に見えますが、血液検査だけで判断せずに必ず実際に食べている食事を見ることが重要です。脱水になっている場合もあるからです。
私は診断はできませんが、このように隠れ脱水などを判断できるように分子栄養学を日々勉強しております。
血液検査
明らかにエネルギー不足だったように感じます。正常値のものもありますが40歳ころから食生活を見直し、整体で冷え症を改善していくと嬉しいことが起こる可能性があります。
正常値 | 35歳 | 40歳(コロナ) | 43歳 | |
---|---|---|---|---|
白血球 | 5000 | 4015 ↓ | 3580 ↓ | 5390 |
赤血球 | 500 | 394 ↓ | 461 ↓ | 495 |
ヘマトクリット | 40-45 | 34.3 ↓ | 42.9 | 40.9 |
ヘモグロビン | 13-14.5 | 10.6 ↓ | 13.7 | 13.0 |
MCV(大きさ) | 90 | 86 ↓ | 95 | 94 |
血糖値 | 80-100 | 83 | 86 | 92 |
中性脂肪 | 80-100 | 52 ↓ | 61 ↓ | 90 |
フェリチン | 20-50(有経) | 39.2 | 40.2 | 20.7 |
鉄 | 100 | 58 ↓ | 60 ↓ | 108 |
亜鉛 | 90-100 | 59 ↓ | 61 ↓ | 102 |
総タンパク | 7.0-7.5 | 6.9 ↓ | 7.1 | 7.4 |
毎食タンパク質を片手くらい摂取してボーンブロススープを飲むようになられたのが、とても良かったと思います。
食欲不振の対策
あんまり食べたくないな~
食欲がないな~
こんな時もあります。「食欲不振」です。夏バテなどの時にも起こります。自律神経が乱れて胃腸の機能が低下していることが考えられます。
このような時は消化不良を起こしていることが多いです。胸やけ、ゲップが多くなります。胃は膨満感(お腹がはった感じになります)が出たりします。
自律神経でいうと何らかのストレスを受けたり、環境の問題であったりして自律神経が乱れると交感神経が優位に働き出して休む神経の副交感神経が働きにくくなります。
すると副交感神経が担当している迷走神経からの「内臓などの働き」が悪くなってしまうのです。
胃は蠕動運動といって食べ物が入ってくると勝手にかき混ぜて消化、吸収をしようと働いてくれるのですが、この働きが低下するので消化不良を起こしてしまうのです。
緊張したら「肩に力が入る」ように胃も縮こまって動かなくなってしまいます。
そして胃酸も逆流することもあり、それが食道に入ってきたりして「逆流性食道炎」になったりしてしまいます。生活習慣で注意したいのは食べた後、すぐに横になってしまうことです。その状態でゲップをすると胃の上の方の入り口が開いてしまい胃液が逆流してしまいます。これが逆流性食道炎のメカニズムです。
こんな習慣ありませんか
「時間になったから食べる」ということはないですか?
これは胃の調子の悪い方には、あまりおすすめできません。
「お腹がすくまで食べない」というのが鉄則です。
2~3食くらいなら食べなくても大丈夫です。
胃を休ませてあげることも大切なのです。
しかし飲み物は飲んでくださいね。脱水症状には十分気をつけてください。
イライラして食べ過ぎてしまう(過食)
通常、自律神経が乱れると交感神経の働きが強くなります。
過食の場合は胃の調子が悪くなるまでの状態です。
自律神経の乱れはじめた状態の時です。
そこでカラダは交感神経が優位に働きだすとストップをかけようとして、食べさせようとして副交感神経を無理矢理に働かしてやろう!とするのです。
ご飯を食べた後リラックス状態になり副交感神経が働くことを感じたことがあると思いますが、その状態のことなのです。
ストレスが多いと交感神経が上がってしまいます。
そうするとそれを抑えようとして副交感神経を働かせようと食べたくなるのです。
これがストレス食い(過食)です。
これを続けると、だんだん副交感神経が働けなくなってしまいます。
そうすると胃が動けなくなってしまうのです。
今まで、いっぱい食べていたのに急に食べられなくなってしまった!というのが副交感神経の働きが弱くなってしまったからなのです。
胃の不調がある時の解決策
50代女性、胃の不調は生まれ育った環境が原因
この方は3人兄弟の長女でした。
小さい頃から両親が喧嘩ばかり、母親は病弱でした。
下の弟と妹の世話を小学生の頃からしておられました。
小さい頃からお腹が痛くなることが多かったそうです。
最近はお腹が痛くなることが多く、食欲もないことが多いそうです。
親からは3食きちんと食べなさいと言われて、またかなり厳しい躾のもと育ったそうです。
簡単にいいますと機能不全家族で育ったそうです。
このような方は過去や未来のことを考え外の刺激に目が向いておりますので、脳が非常に疲れてしまいます。
まずはストレスを減らすことを考えます。
そしてストレス耐性をつけていきます。
また交感神経が優位になりすぎていることが多いので副交感神経にスイッチを入れることが大切です。
過去や未来ばかりに悩んで脳が疲れすぎておりますので、脳疲労を取る体操をやってみましょう。
ご自身が育った環境が大人になってから影響して症状として出る場合もあります。
インナーチャイルドやアダルトチルドレンなどと呼ばれています。
機能不全家族に育つと間違った人生観をもったり他人や外からの視線などに気を使いすぎて生きづらくなってしまうことがあります。
不安や回避といって他人を遮断してしまいコミュニケーションが苦手になってしまうことが多いです。
このようになってしまうと外見上は人付き合いもできているのですが本心を言わなかったり、人を信じることができなかったり、感じなくなったり、考えなくなったりしてしまいます。
過去や未来の不安ばかり考えてしまい、とっても脳が疲れてしまいます。
そんな時の対策としては「今ここ」を感じる訓練が必要になってきます。
それにオススメなのがこの体操なのです。
胃の不調でお悩みの方が笑顔になられました
当院での施術
このように「胃」の不調がある場合、当院では、最初の6回は自律神経整体を受けていただいて、様子をみていただくと、早期にご回復される方が多く、オススメです。
当院の自律神経整体の詳細は、こちらです。
決して無理にオススメすることは、ございませんので安心してください。
まとめ
- お腹が空かない場合は3食きちんと食べなくても良い
- こだわりすぎないようにする
- 少しくらい食べなくても大丈夫