

病院では逆流性食道炎と言われました。
吐血したこともあり、毎日、強いストレスが続いていました。
お薬を飲んでいますが、なかなか変化がないので困っています。
左の背中が痛くて息苦しくて辛いです。
ゲップも多いので気になります。
どうしたらいいのでしょうか?
このような、お悩みの方の解決のヒントになれば嬉しいです。
逆流性食道炎で背中が痛くて全身の筋肉が緊張状態でお辛いという方です。
特に背中、肩甲骨と首に激痛があったそうです。
本当にお辛いですよね。わかります。
もしも同じようなお悩みの方は、どうぞご覧になってください。
逆流性食道炎でお悩みの方
- 食べてすぐに寝ない
- ストレスを溜め込みすぎない
- アルコール、コーヒー、炭酸、脂肪が多い食事
- タバコ
- 矯正下着
- 食べ過ぎ、飲みすぎ
- 早食い、良く噛んで食べない
逆流性食道炎、全身が痛い40代女性の解決法
まずは逆流性食道炎がなぜ起こるのかをみていきます。
逆流性食道炎のメカニズム
昔、「食べてすぐに寝たら牛になる」って言われたことないですか?
これって逆流性食道炎になる可能性があるからなんだと私は思います。
ビニール袋に水を入れて立てにしていたら、水は下に溜まりますが、横にしたら、胃の真下には、たまらずに水平になりますよね。体の中で「胃」に食べ物や飲み物が入ってくると座って食べていると胃の底の方へたまります。ですが、横になっている状態では胃の真下には流れていかないのです。

これで胃酸が逆流してしまうのが、逆流性食道炎です。人間のカラダでいうと胃液が食道へ逆流することです。
胃の入り口は噴門部といいます。この噴門部は普段は逆流しないように閉じています。
ですが物を食べて入ってきた時とゲップする時に、開きます。
だから寝ていてゲップすると入り口の噴門部が開いて胃液が逆流するのです。
食べ物が胃に入って消化されるまで、約2時間かかります。
だから食後は2時間くらいは、座ってゆっくりしておいてください。
横になるのは、その後、左側を下にして寝てください。
当院の40代の患者さんは夜遅くまで仕事をされているので、食事の時間がバラバラで、食べてすぐ寝る時もあったそうです。
また無理な断食のダイエットを繰り返されていて甲状腺の機能も低下していることが推測されました。空腹時にはチョコなどのお菓子で補うという事をされていました。
そんな毎日が続いており、かなりひどい状態だったと推測されます。
早く体からの警告サインを認識して、放置せず体の訴えていることを聞いてあげてください。
どんどん大きなキツイお知らせになってしまう可能性があるのです。
症状
胸やけ、胸骨の下の方の痛みが主な症状です。酸っぱいものが口にこみ上げてきたり、ゲップ、胃もたれなどの症状もあります。
たまに咳が出て、止まらないことがあります。また吐き気が起こることもあります。
痛みは首、肩、腕などにも起こることがあります。
飲み込む時にも痛みが起こることがあります。
特に酸味の強い果物、アルコール飲料、過度に熱いもの、冷たいものを口にした後に起こりやすいです。
病院での診断は内視鏡検査が一般的です。ちなみに病院での治療は、お薬が中心となります。
原因
- 下の方の食道括約筋という食道を動かす筋肉が緩む
- 胃酸が出過ぎている
- 食道の知覚過敏
食道括約筋は食べた物が逆流しないようにしまっています。
食べ過ぎや脂肪の摂りすぎ、ゲップが多くなると胃酸が上がりやすくなります。
肥満の方は緩みやすいので注意してください。
また知覚過敏は、ストレスが原因のことが多いです。
ストレスで神経が過敏になってしまうのです。
こちらは痩せ型の女性に多いです。
アルコールも下部食道括約筋を緩めてしまう可能性があるので、お酒の飲みすぎは、注意してください。特にビールやハイボール、スパークリングワインは炭酸なので逆流性食道炎になりやすいので注意が必要です。また「酢」が多い飲み物や食べ物も注意してください。食べ過ぎも胃が圧迫されるので注意してください。
食道の神経と自律神経の関係
食道の神経は自律神経です。自分の意志で動かせません。
食べ物が入ってきたら、勝手に動いてくれるんです。

物は上から下に移動します。
介護の時には、少し上半身を起こしたりするのは、食べたものが少しでも移動しやすくするためなんです。


ですが、大腸は上行結腸といって重力と逆行します。
これは蠕動運動という運動で運ばれているのです。これは自律神経の活動によって調節されています。
自律神経が乱れると、この動きがスムーズにいかなくなるんです。
だから物が喉につまった感じになったりするんです。
参考文献:「人体の正常構造と機能」より
当院の40代女性の解決法
疲れすぎて自律神経が乱れ、逆流性食道炎に
当院のこの方はダブルワークをされています。当然、疲れすぎて体が悲鳴をあげてしまいます。
前は月に1度の施術でも、かなり回復されていましたが、だんだん追い付かなくなってしまいました。特にコロナなどの不安なども調子を崩し、疲労を蓄積させてしまうことになります。
自律神経が乱れてしまうと、お腹の調子が悪くなり、胸やけや、ゲップがすごくたくさん出るようになったそうです。
消化不良を起こしますので、だんだん、ご飯も食べたくなくなられたそうです。
背中と首の痛みが強烈でしたが、施術後は楽になっていただけました。
解決のヒント
- 左を下にして寝てください(右を下にすると胃液が逆流しやすいです)
- タンパク質を食べてください
- 食べてすぐに横にならないでください
当院の施術
まずは、全身の調整をいたします。
筋肉や関節、リンパなどを調整してまいります。
そして背中を揺らす痛くない手技をさせていただきます。
胃や内臓などの調整もさせていただきます。
スッキリして軽くなります。
手技をさせてもらっている時から、お腹が「グ~」となってきました。
少し蠕動運動が出てきました。
そして自律神経を調整する手技を行います。
すべて痛くないので安心してください。
精神的ストレスが強い場合は、ワークをして自己コントロールができるようにお手伝いしていきます。
当院のおすすめの栄養療法
まずは、この方の「消化能力」を上げることを目指しました。いくら体に良いもの、対策として摂取したものでも、消化能力が低下していると吸収してくれませんので、検査などもお願いしました。
まずはお腹が張る、ガスが溜まるなどのSIBO対策をします。その日から「小麦」「乳製品」のグルテン、ガゼインを控えていただきました。そして消化に悪い「高FODMAP」食を控えるようにしました。実際にまず朝食の菓子パンにコーヒーをやめてもらいました。
そして次のチェックや検査をしていきました。
- ピロリ菌検査
- 胃酸が出ているか
- 胆汁が出ているか
- LDLコレステロールがあるか
- 消化酵素が出ているか
これらのチェックをして消化吸収能力が上がってきてから「タンパク質」「食物繊維」などを補うようにオススメしていきました。しっかりと食事をするとお菓子を食べたいというのも減ってきます。


また食事の時にやっていただいたことがあります。
- 良く噛んで食べる(唾液分泌促進、消化の負担軽減、満腹中枢刺激して食べ過ぎを回避)
- 酢、レモン汁、梅などを一緒に食べると消化力アップ
- 胆汁酸を促進するため杜仲茶、タンポポ茶を飲む
- 消化しやすくするために大根おろしで一緒に食べる
それ以前に消化吸収をしなさいよという神経は自律神経です。だからストレスを溜め込みすぎず自律神経を安定させることが最優先で大切なことです。

これらが出来てはじめて食べ物のアドバイスが効果的になってきます。
ヘンプシードでアミノ酸、鉄、亜鉛、食物繊維、タンパク質、オメガ3などを摂取してもらいました。これと鰹節と白米を混ぜて、小さいおにぎりを捕食として食べてもらいました。
- 食事に偏りがある、好き嫌いが多い
- 生活習慣が乱れている(食事時間がバラバラ、不眠など)
- 必要な量を摂取できていない
- 鉄サプリばかり摂取しているなど偏りがある
- ピロリ菌や重金属、ストレスなど消化能力に問題がある
- 疾病利得のように精神的な問題がある(健康になりたくない理由がある)
3か月経過
少しづつですが、症状がやわらいできました。
痛みや不調が、このまま治らなかったら、どうしようという不安が辛く、眠れなかったのですが、最近では眠れるようになられてお腹もすくようになってきました。
外出も気兼ねなくいけるようになりました。
天気が悪かったり、精神的ストレスが何かあったら、調子は崩れることもありますが、自己コントロールが出来てきており、生活は、かなり楽になられました。
本当に良かったです。ありがとうございました。
感想をいただきました


Aさん
ありがとうございました。たくさんある整体院の中から当院を選んでいただき、また信じてくださり本当に嬉しいです。これからも全力でサポートさせていただきますので宜しくお願いします。
まとめ
- 症状がある時は、身体からのサインだと理解する
- 警告を無視しないように身体の声を聴く
- ストレスを溜め込まないように注意する
- 継続的なストレスが身体の疲労を蓄積させる
- 左を下にして寝る
- 肥満に注意