急に腹痛を起こすようになり便秘と下痢を繰り返します。
性格は人に頼むことができず自分で何でもやってしまう性格です。
体力的に疲れ果てて電気のブレーカーが落ちるように倒れてしまいます。
学生の頃から完璧主義なところがありました。
「〇〇するべき」「〇〇しなければならない」と考えることが多いです。
何とか解決できないでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
この方は完璧主義で気配りができて、社会的には、とても素晴らしい方です。
ですが「自我」が弱くなって、お辛くなられています。
言いたいことが言えず、我慢ばかりしておられます。
本当にお辛いですね。あなたは今まで、よく頑張ってこられましたね。
ですが、その悲鳴がカラダからの警告サインとして症状として出てしまうことがあるのです。
さあ!今すぐ、体の声を聴いてあげてくださいね。
「心身症」をご存じですか?
ストレスからくる体の不調についてです。
40代の女性、シングルマザーでお子さんは2人いらっしゃいます。
もともと内科的な病気がたくさんあったそうです。
それがストレスによって悪化してしまい、「うつ病」寸前までになられました。
元旦那さんはイライラするタイプの方で暴力も振るわれたそうです。そこで決心して子供たちを連れて離婚されたそうです。
このように強いストレスがあって体も酷使し続けていると、体からの警告が症状としてあらわれてきます。
このように「心身症」には、いろんな原因や病気がございます。心身症は「病名」ではありません。心が原因で起きる身体の病気のことをいいます。
心身症とは
心身症とはストレスが原因で身体の不調がでていることです。例えば、このようなものがございます。
- 過敏性腸症候群
- 胃や十二指腸潰瘍
- 片頭痛
- 甲状腺機能亢進症
- 過敏性大腸炎(過敏性腸症候群)
- 気管支ぜんそく
- 糖尿病
- 本態性高血圧
- 肥満、摂食障害、拒食症、過食症
- リウマチ性関節炎
- じんましん
- 狭心症
- 過呼吸症候群
- メニエ-ル症候群
- 更年期障害
厚生労働省の「こころの耳」より
過敏性腸症候群の心身症としての取り扱い「横浜市医師会」より
ストレスによる体からの警告
症状は身体からのお知らせです。ストレスがあって無理してますよ!注意してくださいねと体が教えてくれているのです。だから無視しないでくださいね。
ストレスは悪いものばかりではありませんが、それが続いてしまうとストレスに対抗してくれているホルモンなどがなくなってしまうのです。
そして疲弊してしまい、やる気もなくなってしまうのです。
うつ病になるまでには段階がある
自律神経の乱れ
↓
自律神経失調症
↓
抑うつ状態
↓
うつ病
その途中でなんとか食い止めたいですね。
心身症になりやすい性格
- 競争意識が強い
- 攻撃的
- プライドが高い
- 仕事一筋
こんな方は心身症になりやすいので注意してください。特に心臓疾患などに注意してください。
ストレス解消のヒント
- 自己肯定感を増やすために自分の好きなところを1分で10個書けるようにする
- 大きな声で歌を歌ったりする
- 好きな歌手のコンサートに行ったりする
- 散歩など軽い運動をする
- 朝日を浴びる
- 趣味を楽しむ
- 食事に気をつける(カフェイン、ファーストフードは禁止)
- 和食中心にする
- たばこをやめる
- お酒もほどほどに
- 睡眠の質をあげる努力をする(準備が大切です)
- スマホを目覚ましに使わない
- 寝る前にスマホ、パソコンを見ない
ストレスチェックしてみてください
このうち心身の疲労はこのようになっておりますので注意してください。
0~4個 | 〇 | 心身共に問題ないレベルです |
5~8個 | △ | ややお疲れです。仕事を少し控えて、遊びの予定も入れましょう。 |
9個〜 | × | かなり疲労しておられます。休暇をとるのもひとつです。お辛い時は早めに病院などで相談してください。 |
40代シングルマザーが元気になられました
3年前に離婚されたシングルマザーで、完璧主義の方です。
子供の時から人に任せられない性格で疲弊してしまいます。症状としては便秘と下痢を繰り返し腹痛が頻繁にあります。
病院では過敏性腸症候群と診断されています。お薬を処方されていますが、薬に対して副反応の恐怖心が強く、効果もあまり実感されていないそうです。
私は薬は対処療法と考えております。ですので、まずはお身体の調整をさせていただき、呼吸が正常にできて血流が正常に流れることが重要だと考えております。
過敏性腸症候群の特徴
こんなことはございませんか?
ストレスが大きくなると、体の症状としてお腹が痛くなったり、下痢と便秘を繰り返したり、おならが出過ぎたりすることがございます。
これは脳と腸の関係、自律神経の乱れ、姿勢の問題などが考えられます。
腸への神経は迷走神経が支配しています。迷走神経は自律神経の副交感神経の80%と言われています。つまりリラックスする神経が非常に関係しております。
特に心理的なストレスが原因で内臓にも影響が出ることが多いです。
施術経過
仕事と家事の板挟みでどんどん疲れて、お休みもない状態でした。うつ病寸前までいき自分の状態に気づかれました。真面目で、ひとりで何でも抱え込んで頑張るタイプの方です。
子供との仲もそれほど良くなくて、それも悩みの種でした。自分には居場所がない感じがするとおっしゃってました。趣味もお金がかかるので断念しておられます。そして仕事でミスが続き腹痛が頻繁に起こるようになってしまわれました。
当院ではリラックスしてもらうために副交感神経を働かせるような手技を中心にさせていただきました。検査ではパルスオキシメーターで計測すると脈が「55」の時がありました。「フリーズ状態」だと判断し、刺激は少なめにいたしました。
徐々に数値も改善していき、今では酸素飽和度は98%、脈は70で落ち着いております。
施術については、内臓の周辺の調整、頭の調整、そして背骨の調整、全身の筋肉や血液やリンパなど全身のバランスを調整させていただきました。
そしてまず取り組んだのが生活習慣の見直しです。
体力を減らさないようにカフェインもやめてもらいました。白砂糖や炭水化物などの当分は控えてもらいました。朝食は菓子パンをやめ、味噌汁などの発酵食品と魚や卵焼きなどのタンパク質を摂取してもらい和食中心にしていただきました。
また姿勢の徹底をしてもらいました。
ストレス解消のためにカラオケ、山登りなどをおすすめし声を出して、少し運動もしてもらうようにいたしました。
毎朝、朝日を浴びていただき、セロトニンにも意識いたしました。少しづつ心理面での消化不良の部分にもアプローチしていきました。一気に好転するということではございませんが腹痛の回数や程度は軽減してきたと、おっしゃっていただけました。
すべての方が同じ効果があるということではございませんが、よい方向へ一緒に進んでいけたらと考えております。
まとめ
- 感情の抑圧で症状が出る場合がある
- 我慢しすぎて体に反応が出る
- ストレスを発散すること
- 生活習慣を見直し笑顔で過ごす