
「あぐらをかいていると腰が痛くなる」
「床に座っている時は大丈夫だけど、立ち上がる時に腰が伸びない」
「右と左で、あぐらのかきやすさが全然違う」
このようなことはありませんか?
あぐらは日常的によくする座り方ですが、腰だけでなく、股関節・骨盤・お尻などを使って座っています。
そのため、あぐらで腰が痛いからといって、腰だけに原因があるとは限りません。
今回は「あぐらをかくと腰が痛い」という方に向けて、身体のどこを確認するとよいのか、わかりやすく説明します。
あぐらで腰痛になる原因とは?
あぐらをかく時には、股関節を曲げながら外側へ開き、脚を外向きにする動きが必要になります。
この時、
- 股関節が動かしにくい
- 左右差が大きい
- お尻の片側に体重が偏る
- 背中を丸めた状態が長く続く
などがあると、腰や骨盤まわりへの負担が増えることがあります。
実際に、あぐら座位では立位と比べて腰椎のアライメントが後彎方向へ変化することが報告されています。また、その変化には股関節の屈曲・外転・外旋の動きが関係する可能性も示されています。
ただし、「あぐら=悪い姿勢」という意味ではありません。
大切なのは、「あぐらをした時に、自分の身体がどのように動いているか」を見ることです。
こんな「あぐら腰痛」はありませんか?
あぐらで長く座ると腰が痛くなる
最初は大丈夫でも、10分、20分と座っているうちに腰が重くなったり、痛くなったりする方がいます。
同じ姿勢が長時間続くと、腰・骨盤・股関節まわりへの負担も同じ場所に集中しやすくなります。
「あぐらが悪い」というより、同じ姿勢のまま長く過ごしていることが影響している場合もあります。
あぐらから立ち上がる時に腰が痛い
「あぐらで座っている時より、立った瞬間が痛い」という方もいます。
長く座ったあと、
- 手を床について立つ
- 身体を前へ倒す
- 片脚ずつ立てる
- 腰を伸ばして立ち上がる
という一連の動作があります。
そのため「立った瞬間に痛い」場合は、座っている姿勢だけでなく、床から立ち上がる動作そのものも確認することが大切です。
片側だけ腰やお尻が痛い
あぐらをかいた時、「いつも同じ脚が前になる」「右側のお尻ばかり体重が乗っている気がする」という方もいると思います。
だからといって左右を完全に同じにする必要はありませんが、いつも同じ座り方だけを続けないことは一つの工夫です。
なぜ股関節も確認するの?
あぐらというと「腰の姿勢」に目が行きますが、実際には股関節の動きが大きく関係します。
あぐらでは股関節を、
- 曲げる
- 外へ開く
- 外向きに回す
という動きを組み合わせています。
もし股関節が動かしにくければ、その分を骨盤や腰の動きで補おうとすることがあります。
そのため当院では、腰が痛いから腰だけを見るのではなく、股関節がどれくらい動くか、左右差がないかなども確認します。
「骨盤がゆがんでいるから痛い」と決めつけません
あぐらをかいた時に左右差があると、「骨盤がゆがんでいるのでは?」と心配になる方もおられます。
しかし、人の身体にはもともとある程度の左右差があります。
また研究では、脚を組んだ座位によって骨盤の傾きが変化することは確認されていますが、それだけで腰痛の原因を説明できるわけではありません。
そのため当院では、左右差がある=悪いとは考えず、
- 痛みがあるか
- どの動作で痛むか
- 股関節が動くか
- お尻への体重のかかり方
- 立ち上がる時の動き
などを合わせて見ていきます。
あぐらで腰が痛い時に試したい3つのこと
① 長時間同じ姿勢を続けない
あぐらが痛いからといって、すぐに「あぐら禁止」にする必要はありません。
まずは長く座り続けないことを意識してください。
一度脚を伸ばす、立ち上がる、少し歩くなど、こまめに姿勢を変えてみましょう。
② お尻の下にクッションを入れる
床に直接座ると、股関節や腰がつらい方もいます。
その場合は、お尻の下にクッションや座布団を入れて少し高さを出してみてください。
股関節や腰が楽になる方もいます。
高さは一律ではなく、「楽に座れる高さ」で構いません。
③ 左右をときどき入れ替える
いつも右脚が前、あるいは左脚が前という方は、ときどき反対側も試してみてください。
ただし、反対側にすると強く痛む場合は無理をする必要はありません。
大切なのは、左右を無理やり同じにすることではなく、自分の身体の左右差に気づくことです。
あぐらだけでなく、こんな時にも腰が痛くありませんか?
あぐらで腰が痛い方の中には、
- 椅子から立ち上がる時も痛い
- ソファから立つ時も腰が伸びにくい
- 朝起きた時に腰が痛い
- 寝返りで腰が痛い
- 長時間座ったあとに痛い
など、別の場面でも腰痛が出ることがあります。
腰痛は「どこが痛いか」だけでなく、「どんな時に痛いのか」を整理すると身体の状態を考える大きなヒントになります。
▶ 腰痛について動作別にまとめています
https://wakae-ookuma-seitai.com/youtsu/
東大阪・若江岩田のおおくま整骨院では
当院では「あぐらで腰が痛い」という場合も、腰だけを施術するのではなく、
- あぐらの座り方
- 左右差
- 股関節の動き
- 骨盤や背骨の動き
- お尻への体重のかかり方
- 床から立ち上がる動作
などを確認します。
そのうえで、背骨をやさしく揺らす方法やオステオパシーなどを取り入れ、強く押したり無理にひねったりしない方法を中心に身体全体を調整していきます。
「病名は分からないけれど、あぐらをかくと腰が痛い」
という段階でも大丈夫です。
日常生活でどんな時に困っているのかをお聞かせください。
▶ 全身調整について詳しくはこちら
https://wakae-ookuma-seitai.com/menu-and-rates/zenshin-tyousei/
よくある質問
- Qあぐらは腰に悪いですか?
- A
あぐらそのものを「悪い姿勢」と決めつける必要はありません。
ただし、長時間同じ姿勢を続けたり、いつも同じ側に体重をかけたりすると、腰やお尻がつらくなる方もいます。
大切なのは「あぐらをしてはいけない」ではなく、痛みが出る時間や座り方、左右差などを確認することです。
- Qあぐらで腰が痛い時は正座の方がいいですか?
- A
人によります。
あぐらより正座が楽な方もいれば、正座では膝や足首がつらくなる方もいます。
「どの座り方が正解か」ではなく、同じ姿勢を長く続けず、自分が楽に座れる姿勢を選ぶことが大切です。
- Qあぐらで腰が痛い時はクッションを使った方がいいですか?
- A
床に直接座るより、お尻の下にクッションや座布団を入れて少し高さを出すことで、腰や股関節が楽になる方もいます。
高さに決まりはありません。
まずは「腰や股関節が楽に感じる高さ」から試してみてください。
- Q左右であぐらのかきやすさが違っても大丈夫ですか?
- A
多少の左右差は珍しくありません。
ただし、
- 片側だけ強く痛む
- 以前より急に動かしにくくなった
- 腰だけでなくお尻や脚にも症状が出る
といった場合は、腰だけでなく股関節や骨盤の動きも確認してみることが大切です。
- Qあぐらをすると腰ではなくお尻が痛いのですが相談できますか?
- A
はい。
あぐらでは腰だけでなく、股関節やお尻まわりにも負担がかかります。
当院では、どこが痛むのかだけではなく、
- どの姿勢で痛むのか
- 左右差があるか
- 股関節がどのくらい動くか
- 立ち上がる時にも痛むか
などを確認しながら身体全体をみていきます。
まとめ|あぐらの腰痛は「腰だけ」を見ないことが大切
あぐらをかくと腰が痛い場合、
「あぐらが悪い」
「骨盤がゆがんでいる」
と一つの理由だけで考える必要はありません。
腰・骨盤・股関節・お尻、そして日常生活での座り方や立ち上がり方など、複数の要素が関係していることがあります。
まず、
「座っている時に痛いのか」
「立つ時に痛いのか」
「左右どちらかだけ痛いのか」
を確認してみてください。
東大阪市・若江岩田周辺で、あぐらをかいた時の腰痛や、日常動作での腰の痛みにお困りの方はお気軽にご相談ください。

参考文献
- 浦辺幸夫・篠原博・竹内拓哉・堤省吾「あぐら座位(胡座)時の脊椎矢状面アライメントの変化」『体力科学』66巻5号、363-367、2017年
- 日本整形外科学会/日本腰痛学会監修『腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版』
- 『一問一答! 腰痛のエビデンス』:菊地臣一
- 『腰痛 第2版』:菊地臣一
- 『運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学』:工藤慎太郎




