

不安がぐるぐる回る感じで、動悸や心臓がバクバクしたり、息苦しくなったりします。
立ちくらみやめまいもあり、朝が起きれないこともあります。
完璧を求めてもしょうがないとわかっているのですが、このまま治らなかったらどうしよう?
また発作が起こって皆に迷惑をかけたらどうしよう?と思ってしまいます。
小さい頃から親の言うことは良く聞いておりました。
躾は厳しかった方だと思います。親のいうことは「絶対」という感じで育ちました。
私は特に人の視線が気なります。緊張してしまいます。
何か解決策はないでしょうか?
このようなお悩みをやわらげるヒントをお伝えします。
身体の調子が少し楽になってきても、なぜか不安だけがグルグル回る…
そんな方がいらっしゃいます。
仕事ではサポート役は得意だけど、自分が前に出るのは苦手。
人の目が気になり、「また不安が出たらどうしよう」と考えてしまう。
同じようなお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
こんなお悩みありませんか?
・不安をくり返し、動悸や息苦しさが出る
・人の目が気になり、緊張してしまう
・自分に自信がなく、考えすぎてしまう
・人に気を使いすぎて疲れる
・子どもの頃から「いい子」で頑張ってきた
当院では、このような方がたくさん来てくださっております。
よく気がつかれて、仕事もできて、優しく本当に素敵な方が多いです。
どんな状態なのか?
不安が強く出るとき、体は「危険かもしれない」と反応しています。
頭では大丈夫だと分かっていても、体が緊張してしまう状態です。
これは異常ではなく、体を守ろうとする自然な反応です。
身体が「危険かも!」と警告してくれているような感じです。
なぜ不安をくり返しやすくなるのか?
不安がくり返される方は、体の緊張が抜けにくい状態になっていることがあります。
さらに、
- 人に気を使いすぎる
- 自分の気持ちを後回しにする
- 頑張りすぎてしまう
こういった傾向があると、知らず知らずのうちに緊張が続きやすくなります。
不安をくり返す方の中には、「自分の気持ち」と「相手の気持ち」の境界があいまいになっている方も少なくありません。
- 相手が不機嫌になると、自分が悪いように感じる
- 相手に頼まれると、断るだけで罪悪感が出る
- 人の目や反応が気になり、自分の本音を後回しにしてしまう
こうした状態が続くと、身体はいつも緊張しやすくなり、不安や息苦しさ、動悸につながることがあります。
幼少期の緊張やインナーチャイルドが影響することもあります
小さい頃の環境や体験が、今の感じ方に影響していることもあります。
子どもの頃に、親の顔色を見たり、家庭の空気を読んだりすることが多かった方は、「自分はどうしたいか」よりも、「相手がどう思うか」を優先しやすくなることがあります。
その結果、大人になってからも自分の気持ちを感じる前に、相手の反応を先に考えてしまうことがあります。
これは性格の弱さではなく、これまで自分を守るために身につけてきた反応かもしれません。
また当院で検査させていただく中では、身体が緊張しやすい場合は、赤ちゃんの時に出る「原始反射」が大人になっても残っている場合があります。この場合も身体は緊張することがあります。
インナーチャイルドの特徴(こんな状態になりやすいです)
まずは、どんな特徴があるのか見ていきます。

たとえば、小さい頃に両親が夫婦喧嘩しているのをよく見ていたり、家の中で安心できない時間が多かった場合、子どもは無意識に
- 空気を読む
- 相手の機嫌を気にする
- 自分の気持ちを抑える
といった行動をとるようになることがあります。(波風立てないようにしたり、自分がその場の空気の存在になるような感じにしてみたりすることがあります)
その積み重ねによって、(自分が傷つかないため、命を守るために)
- 不安を感じやすい
- 人との関係で緊張しやすい
- 自分より相手を優先してしまう
- 一面だけを見て、すぐに相手を拒否してしまう
といった状態につながることもあります。
回避傾向・不安傾向が出やすい理由

安心(安心・安全)できる感覚が少ない状態だと、
・傷つかないように避ける(回避)
・先に不安を考えてしまう(予期不安)
といった反応が出やすくなります。
これは性格の問題ではなく、体と心が自分を守ろうとしている反応なのです。
インナーチャイルドの回復のヒント

回復といっても、何か特別なことをする必要はありません。
まず大切なのは、「今この瞬間に戻ること」です。
不安が強いときは、
- 過去のつらかったこと
- まだ起きていない未来
に意識が向いていることが多いです。
*上の図を見ていただくと円の大きさの違いに気づかれますでしょうか?これは考えている大きさを表現しています。つまり「今ここ」が小さい状態なのです。
その状態が続くと、体はずっと緊張したままになってしまいます。
そこで大切なのが、「今この瞬間」に意識を戻すことです。(これが対策となります)
今この瞬間を感じるシンプルな方法
たとえば、
- ゆっくり呼吸を感じる
- 足の裏の感覚に意識を向ける
- 周りの音に気づく
それだけでも大丈夫です。
こうした小さな積み重ねで、少しずつ体の緊張がゆるみ、「安心できる感覚」が戻ってくることがあります。
実際にあった親子の会話より

お母さんの言うことを聞いていたら、お母さんは安心するみたいだったので、私は子供のころから、自然とお母さんの言うことに無条件で同意するのが良いことだと思っていました。
自然と自分の気持ちより、お母さんの気持ちを優先するようになっていました。
お母さんが選んだ服を着て、友達が食べているようなお菓子ではなくお母さんが選んだお菓子だけを食べて、マンガではなくお母さんの選んだ本を読みました。

○○ちゃんは、これでいいよね!

うん。(時々息苦しく感じたけど、私が意見してお母さんを悲しませるのはいけないことだと思っていました。)
ある日、クリスマスの時に、クラスメートからパーティに誘われました。
それをお母さんに言ったら・・・

○○ちゃんは、お母さんとクリスマスパーティしようね。
たくさんの人数でお友達のところに押しかけたら、ご迷惑だから・・

うん(それ以来、クラスメートの誘いは、すべて断り、クラスからは孤立するようになりました。孤立するのは、私がいけないんだと思うようになりました。)
お母さんは、私を産んだ時、お父さんの親(義父母)から「専業主婦なんだから、家の中のことをちゃんとしないとね」などと嫌味を言われたり、「女の子か~次は跡取りの男の子よね~」などと嫌味を言われて泣いたことがあるそうです。
お母さんは寂しく、独りぼっちです。子供さんだけが味方なので過干渉になりがちです。
すべての事に対してお子さんに同意を求めるような話し方になってしまうことがあるのです。
このようなお母さんに育てられた場合、子供は「良い子でいようと頑張る」可能性があります。
そして子供さんは自分の感情を押し殺す癖がつきます。感情の抑圧が当たり前になります。
本当は自分はこうしたいのに、お母さんが悲しむかもしれない、お母さんが怒るかもしれないということで、できるだけ言う事をきくようになるのが当たりまえになってしまうのです。
お母さんも悪気があったわけではなく、不安や寂しさを抱えていたこともあったのかもしれません。
そんな中で、子どもは自然と「相手を優先するクセ」を身につけることがあります。
このような経験があると、「自分の気持ちを出すこと=相手を傷つけること」のように感じてしまうことがあります。
こんな方は不安が強くなりやすいです
- 優しすぎる
- 頑張りすぎる
- 嫌と言えない
- 人に気を使いすぎる
- 自分の気持ちを我慢しやすい
これは弱さではなく、これまで頑張ってきた証拠でもあります。
これらは弱さではなく、これまで周囲に気を配りながら生きてこられた結果かもしれません。
本当にあなたはよくがんばってこられましたね。
当院での考え方
当院では、まずは体の緊張をやさしく整えることを大切にしています。
体がゆるんでくると、少しずつ不安もやわらいでいくことがあります。
また必要に応じて、
- 生活の整え方
- 考え方のクセ
- 気持ちの整理
なども一緒にサポートさせていただきます。
パニック発作がある30代女性の症例
【悩み】
- 動悸・不安・人の目が気になる
- 人に気を使いすぎてしまう(繊細さん)
- すごく肩と首と背中がコリ、痛い
- 可動域がかなり少ない
- パニック発作がある
【経過】
- 体の調子は改善してきたが、不安がくり返される状態が続く
- 施術により、「体がゆるめてもいいよ」と言ってくれているような気がする
【当院のさせていただいたこと】
- 体の緊張を整えながら、生活や考え方もサポート
- 特に食事内容が少食だったので、しっかりと栄養面でもサポートさせていただいた
【現在】
- 少しづつ、仕事ができるようになった
- たまに発作が起こりそうになるが、なんとか持ちこたえられるようになった
【感想】
「不安は体と心の両方が関係していることがあることを痛感し、昔の出来事にもアプローチしてもらえて良かった」という感想をいただきました。ありがとうございます。
*すべての方が同じ効果があるということではありません。
やさしいセルフケア
不安が強いときは、「頑張って何とかしよう」とするほどしんどくなることがあります。
まずは、できそうなことから少しずつで大丈夫です。
- できたことをノートに書く
- 1日5分でも自分の時間をつくる
- 「今日もよく頑張った」と声をかける
- 今この瞬間に意識を向ける
- 境界を明確にする
今この瞬間に意識を向ける
過去や未来のことを考えすぎると、不安は強くなりやすくなります。
そんなときは、
- 今の呼吸
- 今見えているもの
- 今触れている感覚
に少し意識を向けてみてください。
境界をつくる(バリアのイメージ)
境界とは、相手を拒絶することではありません。
「ここから先は私の気持ち」「ここから先は相手の気持ち」と分けて考えるための心の線引きです。
不安が強い方は、相手の問題まで自分の問題として抱えてしまうことがあります。
しかし、相手の機嫌や反応をすべて背負う必要はありません。
人に気を使いすぎる方は、知らないうちに相手の感情まで背負ってしまうことがあります。
そんなときは、自分の周りに透明の壁があるイメージをしてみてください。
- 相手の言葉は入ってくる
- でも、自分の心までは入ってこない
そんなイメージです。

境界を作る小さな練習として、
- LINEが来ても、すぐに返事をしない
- 「少し考えます」と言う
- 本当は自分は嫌なことに気づく(自分に聴いてみる)
- 小さなことから断ってみる、「嫌と言ってみる」
- 相手の機嫌を自分の責任にしない
こうした練習も大切です。
最初から上手にできなくても大丈夫です。
境界は、少しずつ育てていくものです。
よくある質問
- Q親の影響が原因なのでしょうか?
- A
一つの原因に決めることはできません。
不安や緊張は、
・体の状態
・これまでの経験
・環境など、いろいろな要因が重なって起こることが多いです。
その中で、幼少期の経験が影響していることもありますが、
それだけが原因というわけではありません。
- Qインナーチャイルドとアダルトチルドレンの違いはなんですか?
- A
どちらも、これまでの経験が今の感じ方に影響している状態を説明する言葉です。
・インナーチャイルド
→ 小さい頃の気持ちや体験が、今の心に残っているという考え方・アダルトチルドレン
→ 家庭環境などの影響で、大人になってからも生きづらさを感じやすい状態を表す言葉どちらも診断名ではなく、
理解を深めるための考え方の一つです。
- Q過去は変えられないと聞いたことがありますが、大丈夫なのでしょうか?
- A
過去そのものを変えることはできませんが、「今の感じ方」や「体の反応」は、少しずつ変えていくことができます。
たとえば、
・体の緊張をゆるめる
・今この瞬間に意識を向ける
・自分の気持ちに気づくこうしたことを積み重ねていくことで、
同じ出来事でも感じ方がやわらいでいくことがあります。
- Q認知行動療法が良いと聞きましたが、どんなものですか?私でもできますか?
- A
認知行動療法は、「考え方(認知)」と「行動」のクセに気づき、少しずつ整えていく方法です。
たとえば、
・「また不安になるかも」と考えすぎてしまう
・避ける行動が増えてしまうこういったパターンに気づき、少しずつ考え方や行動をやわらかくしていきます。
ご自身でできるシンプルなものもあり、
・考えを書き出してみる
・「本当にそうなのかな?」とやさしく見直すといったことから始めることもできます。
ただし、不安が強い場合やつらさが大きい場合は、専門の医療機関やカウンセリングでサポートを受けることも大切です。
当院では、まず体の緊張を整えることで、こうした考え方のクセにも向き合いやすい状態をつくることを大切にしています。
まとめ
- 不安は弱さではありません
- 体の反応として起こっています
- 少しずつ整えていくことができます
一人で抱え込まず、安心できる場所で整えていくことが大切です。
不安でお悩みの方は、どうぞお気軽にラインでご相談ください。

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参考文献
- 『愛着障害―子ども時代を引きずる人々』:岡田尊司
- 『アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す』:西尾和美
- 『認知療法・認知行動療法治療者用ガイド』:ジュディス・S・ベック
- 『ポリヴェーガル理論入門―心身に変革をおこす「安全」と「絆」』:スティーブン・W・ポージェス
- 『身体はトラウマを記録する―脳・心・体のつながりと回復のための手法』:ベッセル・ヴァン・デア・コーク




