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首肩こりでふわふわめまいがする?血流・自律神経との関係と対策

首肩こりによるふわふわめまいと血流・自律神経の関係を解説。肩甲骨の内側、胸鎖乳突筋、後頭部の筋肉の緊張と、感覚受容器・ストレス・循環の関係を女性のイラストで紹介。

「地面がふわふわする」

「歩いていると、なんとなく体が揺れる」

「首や肩がガチガチで、後頭部まで重たい」

そんな症状が続いていませんか?

めまいというと、耳や脳の問題を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、それらも大切です。

しかし、私は25年以上の臨床経験の中で、ふわふわするめまいを訴える方に、首や肩の筋肉が非常に緊張しているケースを数多くみてきました。

特に目立つのが、肩甲骨の内側、首の横、後頭部の強い緊張です。

実は、首や肩の筋肉は、単に頭を支えたり腕を動かしたりするだけではありません。

血流や痛み、さらには自分の頭がどこにあるのかを脳へ知らせる働きとも深く関係しています。

今回は、首肩こりとふわふわめまいの関係を、血流・筋肉・神経・自律神経・ストレスという視点からお伝えします。

首肩こりと一緒にふわふわめまいを感じていませんか?

次のようなお悩みはありませんか?

  • 立っていると、地面が揺れているように感じる
  • 歩いていると、体がふわふわする
  • 首の付け根から後頭部がいつも重たい
  • 肩甲骨の内側が痛く、背中までガチガチ
  • 首を動かすと、なんとなく不安定に感じる
  • 疲れやストレスがたまると、めまいが強くなる
  • 病院で検査を受けても、原因がはっきりしない

このような状態が続くと、外出すること自体が不安になってしまいますよね。

「またふらついたらどうしよう」

そう考えるだけで、無意識に首や肩に力が入ることもあります。

すると、さらに筋肉が緊張してしまう。

体も心も、なかなか休まらなくなります。

首肩こりとふわふわめまいには関係がある

私は、ふわふわめまいを考えるとき、首肩の筋肉の状態を確認することを大切にしています。

実際に、めまいを訴える患者さんの首や肩を確認すると、筋肉の緊張が非常に強い方が少なくありません。

なぜでしょうか?

首や肩には、筋肉だけでなく、血管や神経、さまざまな感覚を脳へ伝える仕組みがあります。

筋肉が緊張すると、局所の血流や筋肉の働きに影響することがあります。

さらに、首から脳へ伝わる位置感覚や、痛みを感じる仕組み、自律神経による血圧の調節なども関係してきます。

つまり、ふわふわめまいを考えるときには、耳だけでなく、首肩の緊張や身体全体の状態にも目を向ける価値があるのです。

ふわふわめまいの方に多い3つの筋肉の緊張

ふわふわめまいの方に多い筋肉の緊張を解説した解剖イラスト。肩甲骨内側の菱形筋・肩甲挙筋、首の胸鎖乳突筋、後頭部の後頭下筋群の位置と働き、血流・感覚受容器・ストレス・自律神経との関係を紹介。

当院で特に確認することが多いのが、次の3つの場所です。

① 肩甲骨の内側の筋肉

肩甲骨の内側には、菱形筋や肩甲挙筋などがあります。

これらの筋肉は、肩甲骨の位置や動きを支えています。

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、緊張した姿勢が続くと、負担が集中しやすい部分です。

実際に、ふわふわめまいを訴える方の中には、肩甲骨の内側を押すと強い痛みを感じる方が少なくありません。

「そこ、いつも痛いんです!」

と言われることもあります。

肩甲骨周辺の筋肉が緊張すると、肩や首の動きにも影響します。

首だけをほぐしても、すぐに元へ戻ってしまう場合には、肩甲骨周辺の状態も確認することが大切だと考えています。

② 胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋は、耳の後ろから胸骨や鎖骨につながる、首の左右にある大きな筋肉です。

顔を左右に向けたり、頭を傾けたりするときに働きます。

また、呼吸が苦しいときなどには、息を吸う動きを補助することもあります。

ストレスで呼吸が浅くなり、首や肩に力が入り続けると、この筋肉にも負担がかかります。

胸鎖乳突筋には、首の動きや位置を脳へ伝える働きもあります。

そのため、単なる首こりとしてだけでなく、頭の位置感覚との関係からも注目したい筋肉です。

③ 後頭部の筋肉(後頭下筋群)

後頭部の奥には、後頭下筋群という小さな筋肉があります。

頭を細かく動かしたり、頭の位置を調整したりする働きがあります。

この筋肉の特徴は、筋紡錘というセンサーが豊富に存在することです。

筋紡錘は、筋肉がどのくらい伸びたり縮んだりしているかを脳へ知らせています。

つまり、後頭下筋群は頭を動かすだけでなく、頭の位置を知らせる重要な役割も担っているのです。

ふわふわめまいを訴える方では、後頭部が非常に硬くなっていることがあります。

私は、この部分の緊張と頭の位置感覚の関係も大切なポイントだと考えています。

筋肉の緊張が続くと血流や循環はどうなる?

筋肉には、酸素や栄養を届けるための細かな血管が張り巡らされています。

筋肉が動くことで、周囲の血液やリンパ液の流れを助ける働きもあります。

ところが、筋肉が長時間緊張し続けると、筋肉の内部の圧力が高まり、局所の血流に影響することがあります。

すると、筋肉が疲れやすくなったり、重だるさや痛みを感じたりする場合があります。

例えば、長時間同じ姿勢でパソコン作業をしていると、首や肩がパンパンになりますよね。

少し歩いたり、肩を動かしたりすると楽になることがあります。

これは、筋肉を動かすことで、緊張状態や局所の循環に変化が生じることも関係しています。

首肩こりが強い方のふわふわめまいを考えるとき、私はこうした筋肉の緊張と循環の関係にも注目しています。

ただし、首肩の局所的な血流の問題と、脳への血流の問題は同じではありません。

めまいには複数の仕組みが関係するため、循環だけでなく、次に説明する感覚の働きも重要です。

首には痛みと位置を知らせる2つのセンサーがある

ここは、ぜひ知っていただきたいところです。

私たちの体には、さまざまな情報を脳へ伝えるセンサーがあります。

その中でも、首肩こりとふわふわめまいを考えるときに注目したいのが、侵害受容器と固有受容器です。

侵害受容器は危険な刺激を知らせる

侵害受容器は、組織を傷つける可能性のある強い刺激などを感知するセンサーです。

筋肉や関節の周囲にも存在しています。

筋肉の緊張や炎症などによって、痛みを感じる仕組みが刺激されることがあります。

首肩の痛みが続くと、無意識に体を守ろうとして、さらに力が入ることがあります。

これが、痛みと筋緊張の悪循環につながる場合があります。

固有受容器は体の位置を知らせる

一方、固有受容器は、筋肉や関節の位置、動きなどを脳へ知らせるセンサーです。

例えば、目を閉じても、自分の腕が上がっているかどうか分かりますよね。

それは、体の位置を知らせる仕組みが働いているからです。

首にも同じ仕組みがあります。

首からの情報は、目や内耳からの情報とともに、頭の位置や姿勢を調整するために使われます。

もし、これらの情報に食い違いが生じると、姿勢の不安定さやふらつきに関係する可能性があります。

首肩の筋肉は、単に硬いか柔らかいかだけではなく、感覚を伝える働きも持っているのです。

ストレスで首肩の痛みが強くなるのはなぜ?

ここで、もう一つ大切なのがストレスとの関係です。

私たちの脳には、痛みを調節する仕組みがあります。

その一つが、下行性疼痛抑制系です。

難しい名前ですが、簡単にいうと、脳から脊髄へ働きかけて、痛みの伝わり方を調節する仕組みです。

テレビの音量調節を想像してみてください。

同じ音でも、音量を上げると大きく聞こえますよね。

痛みも同じように、体から届く刺激だけでなく、脳や神経の働きによって感じ方が変わります。

慢性的なストレスや睡眠不足などは、この痛みの調節に影響することがあります。

すると、首肩の痛みが以前より強く感じられたり、なかなか楽にならなかったりすることがあります。

痛いから体に力が入る。

力が入るから、筋肉がさらに緊張する。

そして、めまいが気になって不安になる。

このような悪循環が続くと、心も体も疲れてしまいます。

私は、首肩の筋肉を調整するだけでなく、患者さんが抱えている不安やストレスにも目を向けることが大切だと考えています。

自律神経とふわふわめまいの関係

自律神経は、心臓の働きや血圧、血管の収縮、呼吸、消化などを調節しています。

例えば、急に立ち上がったとき、私たちの体は血圧を保つために自動的に調節を行っています。

この調節がうまくいかないと、立ちくらみやふらつきが起こることがあります。

また、ストレスが続くと、交感神経の働きが高まり、筋肉に力が入りやすくなる場合があります。

呼吸が浅くなり、首や肩の筋肉を必要以上に使ってしまうこともあります。

つまり、首肩の緊張と自律神経の働きは、互いに影響し合っているのです。

ふわふわめまいがある方の中には、首肩こりだけでなく、不眠、動悸、胃腸の不調、不安などを一緒に抱えている方もいます。

そのため、私は一つの症状だけを見るのではなく、睡眠や呼吸、生活習慣、ストレスなども含めて確認するようにしています。

なお、ふわふわめまいには内耳の病気、片頭痛、PPPD、血圧の変化など、さまざまな原因があります。

突然の激しいめまいに加えて、ろれつが回らない、手足の麻痺、歩けないほどのふらつきなどがある場合は、速やかな医療機関での確認が必要です。

首肩こりとふわふわめまいを和らげるセルフケア

では、日常生活では何をすればよいのでしょうか?

私は、首だけを一生懸命ほぐすよりも、肩甲骨や胸郭を含めて、体をやさしく動かすことをおすすめしています。

① 肩甲骨をゆっくり動かす

椅子に座り、肩をゆっくり後ろへ回してみましょう。

肩甲骨が背中の上を滑るようなイメージです。

5回程度から始めてみてください。

大きく動かす必要はありません。

気持ちよく動かせる範囲で十分です。

② 肩をすくめて、ストンと脱力する

両肩を耳に近づけるように、軽くすくめます。

2〜3秒ほどしたら、息を吐きながらストンと力を抜きます。

これを3〜5回繰り返します。

大切なのは、肩を上げることよりも、力を抜いたときの感覚を味わうことです。

「こんなに力が入っていたんだ!」

と気づく方もおられます。

③ 胸を開いて呼吸する

背中を丸めた姿勢が続くと、胸郭の動きが小さくなりやすくなります。

椅子に座ったまま、胸を軽く開いてみましょう。

鼻から自然に息を吸い、口からゆっくり吐きます。

呼吸を無理に深くしようとする必要はありません。

肩の力が抜けて、自然に呼吸できることを意識してみてください。

④ 首肩を温める

蒸しタオルなどで、首や肩を心地よい温度に温める方法もあります。

温めることで、筋肉の緊張や痛みが和らぐ場合があります。

ただし、熱すぎる温度は避けてください。

めまいが強いときは無理に首を動かさず、まずは安全な姿勢で休みましょう。

当院が首だけでなく全身を確認する理由

おおくま整骨院では、ふわふわめまいを訴える方に対して、首肩の筋肉だけを確認するわけではありません。

特に、肩甲骨の内側、胸鎖乳突筋、後頭下筋群などの緊張を確認しながら、姿勢、胸郭の動き、呼吸、身体全体の緊張状態にも目を向けています。

なぜなら、首に負担が集中している背景には、背中や肩甲骨、胸郭などの動きが関係している場合もあるからです。

施術では、ストレイン・カウンターストレイン(SCS)などを取り入れ、無理な力を加えず、筋肉が楽になる姿勢を利用しながら調整しています。

そして、身体の状態だけでなく、睡眠やストレス、日常生活での体の使い方についてもお話を伺います。

首肩こりが強いから首だけ。

めまいがあるから耳だけ。

そうではなく、身体全体のつながりを考えることを大切にしています。

ふわふわするめまいが続き、首肩の緊張も強いという方は、一度ご自身の身体の状態を見直してみませんか?

よくある質問

Q
首肩こりが原因でふわふわめまいが起こることはありますか?
A

首の筋肉の緊張や位置感覚の変化が、ふらつきに関係する可能性があります。また、筋緊張による局所循環への影響や自律神経の働きも考えられます。ただし、めまいには耳や脳、血圧などの原因もあるため、症状の特徴を確認することが大切です。

Q
後頭部がガチガチなのですが、めまいと関係がありますか?
A

後頭部の奥にある後頭下筋群には、頭の位置を知らせるセンサーが豊富にあります。首の緊張と位置感覚の変化が、ふらつきに関係する可能性があります。当院でも、ふわふわめまいを訴える方の後頭部の緊張を確認することを大切にしています。

Q
肩甲骨の内側が痛いことも、めまいに関係しますか?
A

肩甲骨の内側の筋肉は、首や肩の動きとも関係しています。この部分の緊張が強いと、首に負担が集中する場合があります。当院では、ふわふわめまいのある方に肩甲骨内側の強い緊張がみられることも多く、首だけでなく背中の状態も確認しています。

Q
ストレスがたまると、ふわふわめまいが強くなるのはなぜですか?
A

ストレスは自律神経や筋肉の緊張、呼吸、痛みの感じ方などに影響します。首肩に力が入り続けたり、睡眠不足が重なったりすると、身体の不調が長引くことがあります。身体をやさしく動かし、緊張を緩める時間をつくることも大切です。

Q
首肩こりとふわふわめまいがあるとき、マッサージしても大丈夫ですか?
A

強い刺激で首を揉んだり、無理にひねったりすることは避けましょう。肩甲骨をゆっくり動かしたり、心地よい温度で温めたりする方法がおすすめです。めまいが強いときは無理に動かず、安全な姿勢で休むことを優先してください。

まとめ

ふわふわめまいを訴える方の中には、首肩の筋肉が非常に緊張している方が少なくありません。

特に、肩甲骨の内側、胸鎖乳突筋、後頭下筋群は、当院でも大切に確認している部分です。

筋肉の緊張は、局所の血流や痛み、頭の位置を知らせる感覚、自律神経の働きなどとも関係しています。

また、ストレスや睡眠不足が重なることで、痛みや緊張が長引く場合もあります。

大切なのは、首肩こりを単なる筋肉の硬さとして考えないことです。

耳や目だけでなく、首肩の筋肉、血流、神経、姿勢、呼吸、ストレスなど、さまざまな視点から身体を見つめ直すことが、改善へのヒントになると考えています。

東大阪市のおおくま整骨院では、身体と心の両面から、つらい症状に向き合うお手伝いをしています。

ふわふわめまいや首肩こりでお困りの方は、LINEからお気軽にご相談ください。

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参考文献

  • 『標準生理学』:本間研一 監修
  • 『標準整形外科学』:井樋栄二・吉川秀樹・津村弘 監修
  • 『カパンジー機能解剖学Ⅲ 脊椎・体幹・頭部』:I.A.カパンジー 著
  • 『ペインリハビリテーション』:松原貴子・沖田実・森岡周 編集
  • 『自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」』:小林弘幸 著