

あることがきっかけでパニックを起こすようになりました。
それ以来、小さなことにクヨクヨしてしまいます。
小さい音やクーラーの風でも気になります。
他人の感情や表情が気になりすぎて仕事なども手に付かず迷惑をかけてしまうこともあります。心臓もバクバクする感じです。
全く知らない人でも誰かに怒られているのを見ると、自分の事のように嫌な気持ちになって落ち込んでしまいます。
そしてコロナワクチン接種後にめまいが続き、その後PPPDと診断されました。
日常生活に支障が出て、生き辛く感じてしまいます。
なんとか克服したいです。
「めまいが続いているけど、検査では異常なし…でもしんどい…」
そんな状態で悩まれていませんか?
特に
- 人混みでしんどくなる
- 音や光に敏感になる
- 不安やドキドキが続く
こういった症状が重なっている方は自律神経の影響を受けている可能性も考えられます。
こんなことでお悩みではありませんか?
- ふわふわするめまい
- 雲の上を歩く感じ
- 電車や人混みがつらい
- 動悸や不安が出る
- 音や光に敏感になる
ひとつではなく、いくつか重なっている方も多いです。
めまいにもいろんな原因、種類、それぞれの予防や対策が違います。
一緒にみていきましょう。
めまい(PPPD)について
今回は“めまい”の中でも、最近よく目にするPPPDという“めまい”について、みていきます。
PPPDは持続性知覚性姿勢誘発めまいという“めまい”です。
2017年に提唱された新しい概念のめまいです。
急なめまいを発症後、急性期症状は改善したにも関わらず、雲の上を歩いているような状態が、3ヵ月以上にわたってほぼ毎日みられる病気です。
PPPDについて
PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)は急な“めまい”のあとに「ふわふわする感じ」が続く状態です。
病院の検査では異常が見つからないことも多く不安を感じやすくなることがあります。
PPPDの特徴|なぜ立つ・動く・見ることでめまいが強くなるの?
PPPDには、特徴的な3つの場面があります。
| 場面 | 身近な例 |
|---|---|
| ① 立っているとき | スーパーのレジ待ち、電車の中 |
| ② 身体を動かすとき | 歩く、振り向く、乗り物に乗る |
| ③ 目からの刺激が多いとき | 人混み、陳列棚、動く景色 |
例えば、スーパーに入った途端、急にふわふわする方がいらっしゃいます。
「さっきまで普通に歩けていたのに、どうして?」
実は、スーパーには商品、値札、照明、人の動きなど、たくさんの視覚情報があります。
私たちの脳は、目・耳・身体から届く情報を組み合わせてバランスを調整しています。
ところがPPPDでは、その情報の処理や身体のバランス調整に変化が起こり、普段なら気にならない景色や動きが負担になると考えられています。
たとえるなら、たくさんの情報が一度に届いて、カーナビの画面が忙しくなりすぎているような状態です。
身体は普通に歩いているのに、頭の中では「ちょっと情報が多すぎます!」という感じでしょうか(笑)
この仕組みを知ると、なぜ人混みやスーパーが苦手になるのか、少し理解しやすくなると思います。
原因について
きっかけは人それぞれですが、体調の変化をきっかけに“めまい”や不安が続く方もおられます。
PPPDでは、自律神経の働きが症状に影響している可能性があると考えられています。
強いストレスや不安によって自律神経(交感神経)が緊張すると、脳のバランス感覚が過敏になります。
これにより、わずかな揺れや目からの刺激にも過剰に反応するようになり、めまいが慢性化するという悪循環に陥るといわれています。
脳が過敏になっている
不安や慢性的な強いストレスにより交感神経が働きやすい状態が続くと、脳のバランス機能が過敏な状態になると考えられています。すると平衡感覚に関する反応が過敏になることがあります。
悪循環の形成(予期不安が更なる不安を増やす)
「まためまいが起きるのではないか!」という不安がさらなる不安を生み、めまいをより強く感じてしまう悪循環につながることがあります。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や疲れすぎると自律神経の機能が低下してしまうことがあります。
するとPPPDの症状が長引く一因になることがあります。
他のめまいとの違い
めまいにもいろんな種類があります。これがすべてではありませんが、比較してまとめてみました。
| 比較 | メニエール病 | 良性発作性頭位めまい症 | PPPD |
|---|---|---|---|
| 主な原因 | 内耳のリンパ液の異常が関係するとされる | 耳石が三半規管に入り、頭の動きでめまいが出る | 急なめまい・不安・ストレスなどをきっかけに、ふわふわ感が続く |
| めまいの特徴 | 回転性めまい。耳鳴り・難聴・耳の詰まりを伴いやすい | 寝返り・起き上がり・上を向くなどで短時間の回転性めまい | ふわふわ・ぐらぐら感。人混み、画面、動く景色で悪化しやすい |
| 治療 | 耳鼻科で薬、生活指導、必要に応じて専門治療 | 耳石を戻す頭位治療、前庭リハビリ | 前庭リハビリ、認知行動療法、必要に応じて薬物療法 |
| 経過 | 発作を繰り返すことがある | 改善しやすいが再発することもある | 慢性化しやすいが、段階的なリハビリや不安対策で軽減を目指す |
| 対策 | 睡眠、ストレス管理、塩分・カフェイン・アルコールの見直し | 自己判断で無理に首を動かさず、耳鼻科で確認 | 体を固めすぎない、視覚刺激に少しずつ慣れる、呼吸を整える |
| 予防 | 生活リズム、疲労・ストレス対策 | 転倒予防、再発時は早めに相談 | 不安を避けすぎず、少しずつ慣らす。睡眠・栄養・自律神経ケア |
めまいは原因によって対応が違います。強いめまい、難聴、ろれつが回らない、手足のしびれ、激しい頭痛がある場合は、まず医療機関で確認してください。
*参考:Bárány SocietyのPPPD診断基準、AAO-HNSメニエール病診療ガイドライン、BPPV診療ガイドラインなど。
HSP(繊細さん)との関係について
先ほど見ていただいたように原因の1つに自律神経が影響することがあり、特にPPPDについてはストレスや刺激などが関係する可能性があります。
ですので、このような症状がある方の中には「繊細で刺激に敏感な気質(HSP)」が症状を誘発させたり、悪化させてしまうことも考えられます。
- 音や光に敏感
- 人の気持ちに影響を受けやすい
- 考えすぎてしまう
これは性格ではなく「気質」と言われています。
▶めまいの原因や種類についてはこちらで詳しくまとめています
こんな原因の可能性もある
めまいというと「耳や脳の問題」と思われがちですが
実際には
👉 体の緊張
👉 神経が過敏な状態
が関係していることもあります。
たとえると…ずっとアクセルを踏み続けている車のような状態です。
本当はブレーキ(リラックス)が必要なのに体が緊張したままだと
- ふわふわ感
- 不安
- 過敏さ
が出やすくなります。
HSPの特徴を持つ方は、刺激を受けやすいと感じることがあり、疲れやすさを自覚する方もいます。
※ただし感じ方には個人差があります。
PPPDになりやすい人の特徴
- 優しすぎる、嫌と言えない
- 頑張りすぎる、自分の体力以上に動いてしまう
- 周りに気を使いすぎる、他人の顔色を気にしすぎる
- 断るのが苦手、嫌われたらどうしようと不安になる
- 考えすぎてしまう、常に何かに悩んでいる
- 完璧主義、曲がったことが大嫌いで許せない
こういう方ほど「ちゃんとしなきゃ」「他人に迷惑をかけてはいけない」と無理をしてしまい体が緊張しやすくなります。
症例
40代女性の方、仕事も家事も完璧にこなしておられます。
しかし、あることで上司から罵声を浴びせられ、恐怖で眠れなくなってきたそうです。
- 会社で上司からのパワハラをきっかけに不安とめまいが起こる
- 外出が難しくなる、外が怖い
- 悪口を言われるかと思うと不安になる
- 化粧などもしなくなる
- 何事もやる気がしない
- 朝から身体が重すぎて動けない日がある
- 動悸や不眠もあり良い体調の時がない
という状態でした。
当院でのアプローチと経過
体の緊張をやさしく整え少しずつ呼吸がしやすいと感じられるようになられました。
「少しずつ大丈夫かも」と感じられるように変化していかれました。
睡眠も焦らずに、少しづつ10分でも早く眠るようにしていただきました。
スマホで調べるクセがあったので、制限するようにしていただきました。
また当初は朝ごはんが食べれなかったので、ボーンブロススープから飲んでもらうようにしました。
料理もしんどかったので市販のボーンブロススープを購入していただき、味噌汁にして飲んでいただきました。
食欲がなかったため、飲みやすいものから栄養を補う工夫をしました。
少しずつ眠れるようになられ、近所の公園などの散歩ができるようになりました。
今では外出もできるようになり、あれほど頻発(週に2回程度)されていたふわふわとした“めまい”も、月に1回程度くらいになられました。
「本当に当院へ来て施術を受けて人生が変わりました。感謝してます。」とご感想をいただきました。
私も非常に嬉しく思います。ありがとうございます。
今後もしっかりとサポートさせていただきます。
※結果には個人差があります
PPPDにはどんな対策があるの?
PPPDは、めまいが長く続くことで、身体を動かすことや外出そのものが怖くなってしまう場合があります。
「病院では異常がないと言われた。でも、ふわふわする感じは確かにある」
そんな状態が続けば、不安になって当然ですよね。
PPPDでは、主に次のような方法を組み合わせて対応することがあります。
① 前庭リハビリテーション
目・耳・身体の感覚を使いながら、バランスを調整する働きを少しずつ取り戻すための運動です。
めまいが起こる動きを無理に繰り返すのではなく、その方に合った刺激や運動から始めます。
② 認知行動療法
「まためまいが起きたらどうしよう」という不安や、めまいを避けるための行動を少しずつ見直していく方法です。
不安を無理に消そうとするのではなく、安心してできることを増やしていきます。
③ 薬物療法
症状や不安の状態などに応じて、医療機関で薬を用いる場合もあります。
④ 睡眠・食事・身体の緊張を整える
当院では、この生活の土台も大切にしています。
眠れない、食欲がない、身体が緊張している。
そんな状態が続くと、外出したり運動したりすることさえ負担になります。
まずは無理なく身体を休め、少しずつ日常生活の活動を増やしていくことも大切だと考えています。
一度に全部を頑張る必要はありません。
昨日より少し歩けた。今日はスーパーに5分いられた。
そんな小さな変化も大切にしていきたいですね。
セルフケア
- 足裏の感覚を丁寧に感じる(左右差、指なども)
- ゆっくり息を吐く(4秒で吸って8秒で吐く)
- 首・肩に力が入っていないか確認する(ぎゅ~と肩をすくめてストンと脱力する体操)
まずはこれだけでも大丈夫です。できることからはじめてみてください。
当院の考え方・施術
当院では「体の緊張が抜けないと、リラックスしにくい状態が続くことがある」と考えています。
ですのでまずは、ゆったりと呼吸ができるように全身を調整していきます。
強い刺激ではなく、やさしい施術で体を整えていきます。
病院と整体、それぞれの役割
めまいへの対応では、医療機関と整体にはそれぞれの役割があります。
| 医療機関 | 当院の整体 |
|---|---|
| めまいの原因を調べる | 身体の緊張や動きを確認する |
| 必要な薬物療法などを行う | 首・肩・背骨などをやさしく調整する |
| 前庭リハビリなどを行う | 呼吸や姿勢、生活習慣を見直す |
| PPPDなどの診断・治療を行う | 不安やストレスなど心理面も考える |
当院では、身体だけでなく、睡眠、栄養、ストレス、日常生活まで総合的に考えています。
特に、めまいへの不安によって身体が緊張している方には、安心して身体を動かせる状態を目指し、一人ひとりに合わせた施術を大切にしています。
よくある質問
- QPPPDの治療はほとんど病院ではありません。自分ではどうしたらいいですか?病院に行っても変化がないので本当に不安になります。
- A
検査で異常が見つからないのに、めまいが続くと不安になりますよね。PPPDでは、前庭リハビリや認知行動療法、薬物療法などを組み合わせることがあります。ご自宅では睡眠を整え、無理のない範囲で身体を動かすことも大切です。焦らず、小さな変化を積み重ねていきましょう。
- Qメニエール病とPPPDは違うのですか?病院によって診断が違い、薬も違うので不安です。どこを信じればいいのでしょうか?
- A
メニエール病は回転性めまいや耳鳴り、難聴などが特徴です。一方、PPPDはふわふわする不安定感が3か月以上続くことが特徴です。両方が重なる場合や、経過によって診断が変わることもあります。診断や薬について不安がある場合は、めまいを専門とする耳鼻咽喉科で相談する方法もあります。詳しくは本文の比較表をご覧ください。
- Qめまいは何が原因なのでしょうか?親もめまい持ちなので遺伝なのでしょうか?
- A
めまいの原因は、耳の病気、血圧の変化、貧血、片頭痛、薬の影響などさまざまです。一部のめまいに関係する病気では遺伝的な要因がみられますが、親にめまいがあるからといって、ご自身も同じ原因とは限りません。睡眠不足や疲労、ストレスなどが重なる場合もあります。大切なのは、ご自身のめまいの特徴を確認することです。
- Qなんとか自分で解決したいのですが、体操などでめまいは治りませんか?
- A
めまいの種類によって、適した体操は異なります。BPPVではエプリー法などの耳石置換法、PPPDでは前庭リハビリテーションが役立つ場合があります。また、足裏の感覚を意識したり、身体の緊張をゆるめたりすることも、当院で大切にしているセルフケアです。自分の状態に合った方法から、少しずつ始めましょう。
- Q病院での治療と整体では、めまいへの対応はどのように違うのですか?
- A
医療機関では、めまいの原因を調べ、薬物療法や前庭リハビリなどを行います。当院では、首や肩、背骨の緊張、呼吸、姿勢などを確認し、オステオパシーを取り入れたやさしい施術を行います。また、不安やストレス、睡眠、栄養面も含めて身体全体を考え、日常生活を送りやすくするお手伝いをしています。

まとめ
めまいや不安が続くと「このままずっと続くのかな」「このまま治らなかったらどうしよう」「一生自分はこのままなのかな」と感じてしまいますよね。
でも体の状態が少しずつでも変わることで少しずつ楽に感じる方もたくさんおられます。
ですので当院では、身体・生活習慣・心理面を一緒に見直しながらサポートしています。
ひとりで抱えずお気軽にご相談ください。

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参考文献
- 『めまい診療シンプルアプローチ』:五島史行
- 『めまいは自分で治せる』:新井基洋
- 『慢性上咽頭炎を治しなさい』:堀田修
- 『運動脳』:アンデシュ・ハンセン
- 『「脳の疲れ」がとれる生活術』:有田秀穂




