

交通事故で追突されてから、体のあちこちが痛くなり、とても辛いです。
歩行も困難で松葉杖の生活が続いています。
夜が眠れなくなり、一日中、体がだるく不調です。
起き上がれないことも出てきたので病院だけでなく、整体にも通いたいと考えて、友人の紹介で、こちらに来ました。
何とか少しでも生活がスムーズに過ごせたら嬉しいです。
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
当院には交通事故の患者様が来てくださいます。
被害を受けた方は、とても精神的に落ち込んだりしておられます。
しばらく経過してからも体のあちこちが痛くなられて、とても大変で、お辛いことだと思います。
痛みで眠れないこともございますし、このまま今の不調が続いたら仕事もできない、収入面でも社会生活面でも不安でお悩みの方も多いです。
当院へお越しになったこの方は、保険会社の担当者から心ない言葉をかけられ、傷ついたそうです。また、医師からかけられた言葉が辛かったこともあると伺いました。
強い痛みや不眠だけでなく、周囲に症状を理解してもらえない辛さも重なり、精神的にも大きな負担を抱えておられました。
仕事を休む期間が長くなると、収入や職場復帰への不安が重なる方もおられます。「いつまで休んでいるのだろう」と周囲から思われているように感じ、精神的に追い詰められることもあります。
私は一生懸命お役に立てるように施術してまいりますので一緒に明るい未来を目指していきましょうね。どうぞ安心してください。
当院は交通事故についての対応も専門家から、きちんと勉強しております。
- 交通事故後の強い痛みで眠れずに困っている方
- 骨折やケガの後も痛みや腫れが続いている方
- CRPSと診断され、今後の生活に不安を感じている方
CRPS(複合性局所疼痛症候群)とはどんな病気?

CRPS(複合性局所疼痛症候群)は、骨折、捻挫、手術などをきっかけに起こることがある痛みの症候群です。
きっかけとなったケガの程度や、一般的な回復経過から予想される以上の痛みが続くことが特徴です。
主に手や足などの一定の領域に、次のような症状が現れることがあります。
- 強い痛み
- 軽く触れただけでも痛む感覚過敏
- 腫れ
- 皮膚の色の変化
- 患部と反対側の温度差
- 発汗量の変化
- 関節の動かしにくさ
- 筋力低下やふるえ
- 皮膚、爪、毛などの変化
例えば、服や布団が触れただけでも痛んだり、風が当たるだけでも辛く感じたりする場合があります。
CRPSの診断では、痛みだけでなく、感覚、皮膚温や色、腫れや発汗、動かしにくさなどを総合的に確認します。
また、CRPSは明らかな神経損傷が確認されないⅠ型と、神経損傷を伴うⅡ型に分けられます。Ⅰ型は以前「RSD」、Ⅱ型は「カウザルギー」と呼ばれていました。
症状や経過には個人差が大きいため、医療機関での診断と状態に応じた治療が大切です。
CRPSは一般的な慢性痛と何が違う?
慢性痛とは、一般的に3か月を超えて続く痛みを広く表す言葉です。
一方、CRPSは「何か月痛みが続いたか」だけで判断する病気ではありません。
ケガの程度や一般的な回復経過から予想される以上の痛みに加えて、
- 軽く触れただけでも痛む
- 皮膚の色や温度が左右で違う
- 腫れや発汗量の変化がある
- 関節を動かしにくい
- 筋力低下やふるえがある
- 皮膚、爪、毛などが変化する
などの症状を総合的に確認します。
CRPSは長期化することもありますが、「3か月以上経過しなければCRPSではない」という意味ではありません。
わかりやすく例えると
慢性痛は「火災報知器が鳴り続けている状態」に例えられます。
CRPSは火災報知器が鳴り続けるだけでなく、部屋の温度調節や水道、照明などにも変化が出ている状態に例えられます。
痛みだけでなく、皮膚温、皮膚の色、発汗、腫れ、感覚、動かしやすさなどにも変化が現れることがあるためです。
痛みはケガの大きさだけで決まりません
痛みの強さは、レントゲンやMRIに写るケガの大きさだけで決まるわけではありません。
患部から伝わる情報だけでなく、末梢神経、脊髄、脳などの痛みを処理する仕組みも関係します。
また、痛みによる睡眠不足、身体を動かすことへの恐怖、将来への不安などが重なると、痛みをより辛く感じたり、日常生活の動作が難しくなったりすることがあります。
これは「痛みが気のせい」「心が弱い」という意味ではありません。実際に感じている痛みを否定せず、身体と生活の両方から考えることが大切です。
CRPSと自律神経の関係
CRPSでは、痛みや感覚過敏だけでなく、皮膚の温度や色、発汗、腫れなどに左右差が現れることがあります。
自律神経は血管の収縮や発汗などに関わっているため、
- 患部が反対側より冷たい、または熱い
- 皮膚の色が赤い、青白い
- 発汗量が左右で違う
- 患部が腫れる
などの症状にも関係しています。
ただし、CRPSは単純に「自律神経の乱れだけで起こる病気」ではありません。炎症、末梢神経、脊髄や脳での痛みの処理、活動量の低下など、複数の要素が関係すると考えられています。
当院で大切にしていること
当院では「痛みは気のせいではない」ということを大切にしています。
CRPSの診断、薬の処方、神経ブロックなどは医療機関の役割です。当院では医療機関での治療を大切にしながら、
- 痛みを強めにくい姿勢での施術
- 身体の過度な緊張への対応
- 呼吸、睡眠、生活習慣の見直し
- 食事や体力低下へのアドバイス
- 痛みや将来への不安に対する情緒的サポート
などを行います。
CRPSそのものを治療するのではなく、少しでも身体を動かしやすく、日常生活を送りやすい状態を目指してサポートします。
CRPSの一般的な治療
CRPSは医療機関での診断と治療が基本です。
一つの治療だけを行うのではなく、痛み、腫れ、感覚過敏、関節の動かしにくさ、日常生活への影響などに合わせて、複数の方法を組み合わせます。
リハビリテーション
痛みを我慢して無理に動かすのではなく、状態に合わせて少しずつ身体を動かしていきます。
関節の動きや筋力を維持し、触れる刺激への過敏さに配慮しながら、歩行や日常動作を段階的に増やします。
薬物療法・痛みの管理
症状に応じて、鎮痛薬や神経障害性疼痛に用いられる薬などが検討されます。
痛みが強く、身体を動かすことが難しい場合には、神経ブロックなどが行われることもあります。
心理的・社会的なサポート
強い痛みが続くと、眠れない辛さ、身体を動かすことへの恐怖、仕事や将来への不安などが重なることがあります。
心理的なサポートは、痛みが気持ちの問題だから行うのではありません。痛みによって生じた不安や生活上の負担を整理し、日常生活やリハビリを続けやすくするために行われます。
交通事故後に強い痛みと歩行困難が続いた方
この方は足首の骨折後にCRPSと診断されていました。
足首周辺の痛みや腫れに加えて、交通事故後の首、腰、肩、手などの痛み、めまい、頭痛も重なっていました。
初回には、
- 複数の関節で動かせる範囲が狭い
- 右手の握力が大きく低下している
- 患部の皮膚温が反対側より高い
- 膝の痛みで立ち上がりにくい
- 手のしびれ、めまい、頭痛がある
などの状態を確認しました。
痛む場所が多かったため、ご本人は「線維筋痛症ではないだろうか」と不安を感じておられました。
CRPSと線維筋痛症は別の病気です
CRPSと線維筋痛症は、どちらも強い痛みや感覚過敏を伴うことがありますが、痛みの広がり方や症状が異なります。
| 比較 | CRPS | 線維筋痛症 |
|---|---|---|
| 痛みの範囲 | 主に手足などの一定の領域 | 複数の身体領域に広がる |
| きっかけ | 骨折、捻挫、手術などの後に起こることがある | 明確なケガがない場合もある |
| 特徴 | 腫れ、皮膚温や色、発汗、動かしにくさなど | 広範囲の痛み、疲労、睡眠の問題など |

症状だけで自己判断することはできないため、医療機関では痛みの範囲や発症の経緯、皮膚温、腫れ、疲労、睡眠などを総合的に確認します。
当院の症例

初回
めまいと痛みが強く、じっと座ったり、うつ伏せで寝たりすることも難しい状態でした。
比較的楽な座った姿勢で、身体の反応を確認しながら、刺激の少ない施術を行いました。
痛みは患部の状態だけでなく、脳や神経が痛みを調整する仕組み、睡眠、不安、ストレスなどの影響も受けることを説明しました。これは「痛みが気のせい」という意味ではありません。
5~10回の経過
少しずつ、うつ伏せでの施術ができるようになりました。
外出時には杖が必要でしたが、家の中では杖を使わずに歩ける場面が増えてきました。
施術だけでなく、痛みや仕事、将来への不安についてお話を伺い、現在できていることを一緒に確認しました。
2カ月後
施術では、痛みを強めにくい姿勢を選び、首、肩、背中の緊張や関節の動かしやすさを確認しながら、刺激量を調整しました。
痛みが強い場所を無理に押したり、大きく動かしたりせず、背中をやさしく揺らす手技などを行いました。
また、痛みや身体を動かすことへの不安に配慮しながら、無理のない範囲で日常動作を増やしていくことを一緒に考えました。
ご本人からいただいた感想

足首の骨折後にCRPSと診断され、骨折が治った後も強い痛みや腫れが続き、松葉杖がなければ歩けない状態でした。
安静にしていてもズキズキし、少し触れただけでもヒリヒリする痛みがあり、今後どうなるのか不安で仕方がなかったそうです。
当院では施術だけでなく、食事、日常生活での注意点、痛みや不安との向き合い方についてもお伝えしました。
通院期間中には、外出時には松葉杖が必要でしたが、家の中では松葉杖を使わずに歩ける場面が増えたとご感想をいただきました。
※個人の感想であり、すべての方に同じ経過や変化がみられるわけではありません。
院長よりひとこと
強い痛みや腫れだけでなく、「このまま歩けなかったらどうしよう」「仕事に戻れなかったらどうしよう」という不安も大きかったと思います。
無理に動かしたり、痛い場所を強く刺激したりせず、その日の状態に合わせた施術と、生活面・心理面のサポートを行いました。
限られた通院期間でしたが、後日ご連絡したところ、ご本人から「以前より日常生活を送りやすくなった」と伺いました。
大切なご感想をいただき、ありがとうございました。
よくある質問
- QCRPSは治りますか?
- A
経過には個人差があります。
痛みや腫れが軽くなり、身体を動かしやすくなる方がいる一方、痛みや感覚過敏が長く続く方もおられます。
痛みの強さだけでなく、歩行、仕事、睡眠など、日常生活を少しずつ取り戻すことも大切です。
- QCRPSと自律神経は関係ありますか?
- A
発汗や血流、皮膚温度など自律神経が関わる症状がみられることがあります。
ただし症状の原因は一つではなく、総合的に考えることが大切です。
- Q整体だけで良くなりますか?
- A
CRPSは医療機関での診断と治療が基本です。
当院ではCRPSそのものを治療するのではなく、医療機関での治療を続けながら、身体の緊張、呼吸、睡眠、食事、活動量、不安などを整理します。
少しでも身体を動かしやすく、日常生活を送りやすい状態を目指してサポートします。
- Q痛みが強い時でも受けられますか?
- A
その日の状態に応じて、無理のない姿勢と刺激量で対応します。
痛みが強い場所を無理に押したり、急に大きく動かしたりする施術は行いません。
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まとめ
CRPSは、骨折や手術などをきっかけに起こることがある痛みの症候群です。
強い痛みだけでなく、腫れ、皮膚温や色の変化、発汗の左右差、感覚過敏、関節の動かしにくさなどが現れることがあります。
医療機関での診断や治療を基本としながら、痛みを無理に我慢せず、少しずつ身体機能や日常生活を取り戻していくことが大切です。
当院では医療機関での治療を大切にしながら、身体の緊張、睡眠、食事、生活習慣、不安などを一緒に整理し、少しでも安心して日常生活を送れるようサポートします。

参考文献
- 『痛みからの解放』:ピーター・A・ラヴィーン/マギー・フィリップス
- 『身体に閉じ込められたトラウマ』:ピーター・A・ラヴィーン
- 『痛みの考え方』:丸山一男
- Harden RN, et al. Complex Regional Pain Syndrome: Practical Diagnostic and Treatment Guidelines, 5th Edition. Pain Medicine. 2022.
- Harden RN, et al. Validation of proposed diagnostic criteria—the Budapest Criteria—for complex regional pain syndrome. Pain. 2010.




