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立ち仕事で足の踵が痛い!朝、踵が腫れていて歩けない方の原因と対処法

立ち仕事による踵の痛みで歩きにくい女性

立ち仕事で突然、足の踵に痛みが出てきました。

朝から腫れていて歩けない時もあります。

病院に行っても治療法がなく、なかなか良くなりません。

何か良い方法はないでしょうか?

このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。

足の踵に痛みがある方です。通勤が遠方で、毎日の電車移動や長時間の立ち仕事がつらかったそうです。朝から踵が腫れ、歩けないほど痛む時もありました。

踵の痛みは、痛む場所や痛みの出方によって考えられる原因が異なり、対処法も変わります。この記事では、立ち仕事で踵が痛む方に向けて、足のアーチや靴、ふくらはぎの緊張など、負担につながりやすいポイントを分かりやすくお伝えします。

この記事を読んで欲しい方
  • 足の踵が痛くて歩きにくい方
  • 足の裏がカチカチで痛い方
  • 朝一番がとても痛くて歩きにくい方
  • 痛みがなかなか長く続いていてどうしたらいいかわからない方

踵の痛みで歩けない方へ|考えられる原因と対処法

足の踵が痛い

日中は長時間の立ち仕事でハイヒールを履いていないのに足の裏と踵が痛い方です。

突然、原因不明の今までにない痛みに襲われたそうです。

特に部分が痛くなったそうです。足を見せていただきますと偏平足と外反母趾も見受けられました。外反母趾に関しては痛みがないそうです。

踵の痛みには、踵のクッション役である脂肪体が薄くなったり、弾力を失ったりする踵脂肪体症候群、足底腱膜に負担がかかる足底腱膜症(炎)、アキレス腱付着部の問題など、いくつかの状態が考えられます。

レントゲンで踵骨棘と呼ばれる骨の出っ張りが見つかることもあります。ただし、踵骨棘があっても痛みのない方もいるため、骨棘だけが痛みの原因とは限りません。

この方には偏平足と外反母趾がみられました。これらの足の形に長時間の立ち仕事が重なり、足裏や踵への負担が増えている可能性があると考えました。

アーチの崩れ

足には3つの「アーチ」というものがあり、身体を支えてくれています。

足にある3つのアーチを示す図

このアーチで支えている部分をトラス機構といいます。家の梁の部分に当たります。

また歩くときには蹴り出す時の反動などにも関係するメカニズムがあります。これをウインドラス機構といいます。ウインドラス機構がちゃんと働いていないと、うまく歩けないので歩幅が小さくなってしまったりしてしまいます。

歩行時に足底腱膜が働くウインドラス機構

足に不調や痛みがある方は一度、ご自分の足を見てください。アーチが崩れているのかもしれません。

  • 踵を押すと痛いですか?
  • 土踏まずはありますか?
  • 外反母趾、内反小趾ではありませんか?
  • O脚になっていませんか?
  • 偏平足ではないですか?
  • ふくらはぎが緊張し過ぎてないですか?
  • アキレス腱が硬すぎませんか?

足の支え方を分かりやすく考えると、踵・母趾球・小趾球の3点で支える構造として説明できます。

例えると三輪車です。

踵・母趾球・小趾球の3点支持を示す図

三輪車ですと自分だけで手を離しても独立して立つことができるくらい安定していますよね。
しかし一方で自転車はどうでしょうか?

スタンドがないと独立して立つことができません。

偏平足があるからといって、必ず痛みが出るわけではありません。ただし、長時間の立ち仕事や靴、ふくらはぎの硬さなどが重なると、足が安定しにくくなることがあります。

その結果、踵の周囲が緊張したり、足首や膝などへ負担が広がったりすることがあります。

問題となる足首の角度

モートン病のところで説明させていただきましたが、足首が内側に倒れている場合も足に負担がかかる可能性があります。

歩き方や足の骨の並び、膝・股関節・骨盤の使い方、アーチの状態によっては、立った時や歩いた時に足首が内側へ倒れ込む動きが強くなることがあります。

このような動きが長時間の立ち仕事などと重なると、足裏や踵への負担が増える場合があります。

足首が内側へ倒れ込む状態を示す図

足の裏の痛みの場所と名称

足裏や踵の痛みは、痛む場所や症状によって考えられる状態が異なります。下の図は目安としてご覧ください。

急な腫れや強い痛みがある、体重をかけられない、けがの直後から歩けない場合は、骨折やアキレス腱の損傷などとの区別が必要になるため、まず整形外科などで確認してください。

前足部の病名
中側部の病名
後足部の病名
足関節の病名

図にあるものがすべてではありません。痛みが続く場合も、医療機関で状態を確認してください。

腫れや痛みが強い時の注意点

腫れや熱感が強い時、体重をかけると強く痛む時は、痛い場所を強く揉んだり、無理に伸ばしたりせず、まず負担を減らしてください。

当院では状態を確認し、強い刺激を避けながら、足関節や周囲の筋・腱を調整します。必要に応じて、テーピング、サポーター、インソールなどで足への負担を減らします。

ストレッチはすべて避けるのではなく、痛みが落ち着いてから、無理のない範囲でふくらはぎや足底をゆっくり伸ばしていきます。動かして痛みが強くなる場合は中止してください。

踵・足首周辺の痛みに対する当院の施術例

足だけでなく、骨盤や股関節、膝、足首、ふくらはぎなど、立つ・歩く動作に関わる全身のバランスを確認しました。そのうえで、背中をやさしく揺らす施術と、足のアーチを支えるテーピングを行いました。

当院では、痛む場所だけを見るのではなく、姿勢や全身の緊張、立ち方・歩き方まで含めて確認します。強い刺激を加えず、体が動きやすい状態を目指して施術しています。

施術後の変化

初回から足のアーチを支えるテーピングを行い、足関節の動きとバランスを確認しながら、負担の少ない範囲で調整しました。

「歩く」「立つ」のがラクになったと喜んでいただけました。

個人の感想です。効果を保証するものではありません。

足のアーチを支えるための体操

足裏や足指を使いやすくする体操をご紹介します。痛みが強い時は無理に行わず、動かしても痛みが増えない範囲でお試しください。

当院がオススメするインソール

足裏や踵への衝撃をやわらげる方法の一つとして、インソールがあります。当院では「ソルボ ウォーキング」をご案内することがありますが、足の形や靴との相性によって合わない場合もあります。使用して痛みが強くなる場合は中止してください。

よくある質問

Q
朝起きた時の一歩目に踵が痛いのはなぜですか?
A

寝ている間は足底腱膜やふくらはぎを動かす機会が少ないため、朝起きた直後は足裏がこわばっていることがあります。

その状態で急に体重をかけると、踵と足底腱膜の付着部分に負担がかかり、最初の一歩に強い痛みを感じることがあります。

歩き始めると少し楽になる場合もありますが、痛みを繰り返す場合は、足底腱膜炎(足底筋膜炎)などが関係している可能性があります。

Q
立ち仕事を続けると踵が痛くなるのはなぜですか?
A

長時間立っていると、足裏や踵に繰り返し体重がかかります。

さらに、次のような要因が重なると、踵への負担が増えることがあります。

  • クッション性の少ない靴
  • 足に合っていない靴
  • 偏平足など足の形の特徴
  • ふくらはぎやアキレス腱の硬さ
  • 急に立ち仕事や歩く時間が増えた
  • 足や下半身の疲労がたまっている

偏平足があるから必ず痛くなるわけではありませんが、靴や仕事量などの条件が重なることで痛みにつながる場合があります。

Q
踵が腫れて歩けない時はどうしたらいいですか?
A

腫れや熱感が強い時や、体重をかけられないほど痛い時は、無理に歩いたり、痛い場所を強く揉んだりしないでください。

まずは立ち仕事や長距離歩行を減らし、足への負担を少なくします。

転倒や強い衝撃の後から痛む場合、急に強い痛みが出た場合、数日たっても腫れが引かない場合は、骨や腱の損傷などとの区別が必要になることがあります。

そのような時は、整形外科などで状態を確認してください。日本足の外科学会でも、踵骨骨折、アキレス腱付着部症、足底腱膜炎など、踵周辺には複数の病気やけががあると紹介されています。

Q
踵が痛い時にマッサージやストレッチをしてもいいですか?
A

痛い場所を強く押したり、痛みを我慢して伸ばしたりするのはおすすめできません。

特に腫れや熱感が強い時は、刺激によって痛みが強くなることがあります。

一方で、痛みが落ち着いている時には、ふくらはぎや足底腱膜を無理のない範囲で伸ばすことが、足への負担を減らす方法の一つになります。

ストレッチをして痛みが強くなる場合は中止し、「痛いほど伸ばした方が効く」と考えないことが大切です。

Q
インソールやテーピングをすれば踵の痛みはなくなりますか?
A

インソールやテーピングは、足のアーチを支えたり、立った時や歩いた時の負担を減らしたりする方法の一つです。

ただし、すべての踵の痛みに同じインソールや貼り方が合うわけではありません。

足の形、痛む場所、靴との相性によっては、かえって違和感や痛みが強くなることもあります。

使用して痛みが増える場合は無理に続けず、靴やインソールが足に合っているかを見直してください。

まとめ

踵の痛みは、足底腱膜、踵の脂肪体、アキレス腱の付着部分など、痛む場所によって考えられる原因が異なります。

また、長時間の立ち仕事、遠方への通勤、靴、足のアーチ、ふくらはぎの硬さなど、複数の負担が重なって痛みが出ていることもあります。

「踵が痛いから」と痛い場所だけを強く揉むのではなく、まずは立つ時間や歩く量を調整し、靴やインソール、テーピング、体操などを状態に合わせて使い分けることが大切です。

当院では、踵だけでなく、足首・膝・股関節・骨盤など、立ち方や歩き方に関係する部分も一緒に確認しています。

強い刺激を加えず、足にかかる負担を少しずつ減らしながら、歩きやすい状態を目指してサポートします。

急な腫れや強い痛みがある、体重をかけられない、けがをした直後から歩けない場合は、無理をせず医療機関で状態を確認してください。

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参考文献

  • 『標準整形外科学 第16版』:田中栄・髙木理彰・松田秀一・谷口昇・今釜史郎 編集
  • 『足部・足関節理学療法マネジメント』:片寄正樹 監修、小林匠・三木貴弘 編集
  • 『スポーツ外傷・障害ハンドブック―発生要因と予防戦略』:Roald Bahr・Lars Engebretsen 原書編集、陶山哲夫・赤坂清和 監訳
  • 『カラー図解 人体の正常構造と機能』:坂井建雄・河原克雅 総編集
  • 『リンパ浮腫診療ガイドライン 2018年版』:日本リンパ浮腫学会 編集