

足の裏の付け根と足の甲が痛くて悩んでいます。
病院では痛み止めと湿布を渡されました。
モートン病といわれましたが、いまいちピンときません。
湿布だけの処置で本当に良いのでしょうか?
痛みは変わらず、今後、歩けなくなってしまうのではないか心配になります。
このようなお悩みはありませんか?
モートン病では、特に中指と薬指の間あたりの足裏に、痛み・しびれ・ピリピリする感じが出ることがあります。
「靴の中に小石が入っているような感じがする」
「歩くと足の指の付け根が痛い」
「つま先立ちをすると痛い」
「中指や薬指に電気が走るような感じがする」
このような症状がある方もいます。
モートン病は、足の指へ向かう神経が指の付け根付近で圧迫・刺激されて起こる神経障害です。特に第3趾と第4趾の間に症状が出やすく、中年以降の女性に多いとされています。
そして大切なのは、
痛い場所だけを見るのではなく、靴・足のアーチ・足首の動き・歩き方まで一緒に考えること。
この記事では、モートン病の特徴から、病院での治療、自分でできる対処法、歩き方、当院でのサポートまで、できるだけわかりやすくお伝えします。
- 足の裏や指の付け根が痛い方
- 中指と薬指の間がピリピリ・しびれる方
- 足の甲まで痛みや違和感がある方
- モートン病と言われたが、どうしたらよいかわからない方
- 長時間歩くと足の裏が痛くなってくる方
- ハイヒールや細い靴を履くと痛みが強くなる方
- 足のアーチや歩き方も見直してみたい方
モートン病とは?どこが痛くなるの?
モートン病は、足の指へ向かう神経が、足の指の付け根付近で繰り返し圧迫・刺激されることで起こる神経障害です。
特に多いのが、中指と薬指の間(第3趾・第4趾間)です。
足趾へ向かう神経は、中足骨の間を通って指先へ向かいます。
その途中で、深横中足靱帯という靱帯の下を通ります。
つま先へ強く体重がかかる状態が続くと、この神経が靱帯と地面との間で圧迫され、痛みやしびれが出ることがあります。
モートン病でよくみられる症状
モートン病では、
- 足の指の付け根が痛い
- 中指と薬指の間がしびれる
- ピリピリ・チクチクする
- 焼けるように痛む
- 電気が走るような痛みがある
- つま先立ちをすると痛い
- 長く歩くと痛みが強くなる
などがみられます。「足の裏だけ」ではなく、足の甲側や指先まで違和感を感じる方もいます。
足の指の付け根が痛い=すべてモートン病ではありません
ここは大切です。
足の指の付け根が痛いからといって、すべてがモートン病とは限りません。
足の前側には、
- 骨
- 関節
- 靱帯
- 腱
- 神経
- 筋肉
など、さまざまな組織があります。
外反母趾や足部の変形、関節の炎症、疲労骨折など、別の原因で前足部に痛みが出る場合もあります。
また、急に強い痛みが出た、赤く腫れて熱を持っている、外傷後から痛い、しびれがどんどん強くなる場合などは、一度整形外科で確認してもらうことが大切です。
ちなみにこのような病名があります。

モートン病の原因として考えられること
モートン病では、「これ一つが原因です」とは言い切れません。ただし、足の指の付け根に繰り返し負担がかかる状態は重要だと考えております。
ハイヒールや先の細い靴をよく履いている
ハイヒールでは、どうしてもつま先側へ体重がかかりやすくなります。
また、横幅の狭い靴では前足部が圧迫されます。
そのため、つま先立ちに近い姿勢が長時間続くことがモートン病の要因の一つになります。
足のアーチが低下している

足には身体を支えるためのアーチ構造があります。
特にモートン病では、足の前側にある横アーチにも注目します。
前足部が横に広がる「開張足」や扁平足などがあると、指の付け根付近へ負担が集中しやすくなる方もいます。

足の形、靴、仕事、歩き方などを総合的に見ていくことが大切です。
足の裏の体重がかかるところでこのような不調がでることもあります。

足首の動きや荷重のかかり方

歩いているときに、
- 足首が大きく内側へ倒れる
- 前足部へ体重が集中する
- 足の指がうまく使えていない
- 左右で体重のかかり方が違う
といったことが重なる方もいます。
当院では、痛む指だけでなく、踵・足首・足のアーチ・膝・股関節まで含めて、どのように体重を支えているかを確認します。
モートン病が気になるときに自分でできる5つの対処法
① まず靴を見直してみる
最初に確認してほしいのが靴です。
つま先が細い靴やハイヒールなどは、前足部へ負担が集中しやすくなります。
痛みがある時期は、つま先に余裕があり、横幅にも無理のない靴を選んでみてください。
靴を変えただけでも歩きやすくなる方はいます。
② 痛い時に無理して歩き続けない
「歩いた方がいいんですよね?」と頑張ってしまう方もいます。
しかし、歩くたびに強い痛みやしびれが出ているときに、無理に距離を伸ばす必要はありません。
一度負担を減らし、痛みが強くなる前に休むことも大切です。
③ インソール・中足骨パッドも選択肢
足のアーチや荷重のかかり方によっては、足底挿板や中足骨パッドなどを使用して、前足部への負担を分散させる方法もあります。
ただし、「高価なインソールを買えば大丈夫!」ということでもありません。
足の形や症状によって合うものは違いますので、必要に応じて専門家に相談してください。
④ 足の指を使う練習をする
足の指を動かすことは、「痛い場所を治す魔法の運動」ということではありません。
しかし、
- 足の指が動いているか
- 地面をうまく捉えられているか
- 前足部だけに負担が集中していないか
を確認する意味でも有用です。
⑤ 歩き方を一度確認してみる
モートン病の方では、歩く時にどこへ体重がかかっているかも確認してみてください。
ただし、「全員が同じ歩き方をすればよい」というものではありません。
足の形や症状によって違います。
当院では、
- 足首が大きく内側へ倒れていないか
- 左右差はないか
- 足の指が浮いていないか
- 前足部だけで強く蹴っていないか
- 歩幅が極端に小さくないか
- 靴底の減り方に偏りがないか
などを確認しています。
あなたの歩き方、こんなことはありませんか?
- 下ばかり見て歩いている
- すり足になっている
- 足の指が地面から浮いている
- 左右で歩幅が違う
- 足首が大きく内側へ倒れる
- つま先側だけに力が入る
一度、自分が歩いている姿をスマホで横や後ろから撮ってみるのもいいでしょう。
自分では「普通に歩いている」と思っていても、「あれ?けっこう左右で違うな」と気づくことがあります。
歩き方の指導
この症例では、踵の接地と、最後に足の指を使うことを意識して歩いていただきました。
全員に同じ方法を当てはめるわけではありませんが、「どう体重移動しているか」を一緒に確認することは大切です。
姿勢と足指も確認してみましょう
足だけを見るのではなく、立った時の姿勢も大切です。
足の指が地面につかない「浮指」になっていたり、踵側ばかりに体重がかかっている場合もあります。

ただ、「姿勢が悪いからモートン病になる」と単純に考えるのではありません。
今、足にどう体重がかかっているのかを見る材料の一つとして考えます。
当院でさせていただくサポート
当院では、モートン病と言われた方でも、
痛い指の付け根だけを見るわけではありません。
まず、
- どこが痛いのか
- しびれはあるのか
- どんな靴を履いているのか
- 何分くらい歩くと痛くなるのか
- つま先立ちで痛むのか
- 足のアーチはどうなっているのか
- 踵や足首はどの方向へ動いているのか
- 膝や股関節の動きはどうか
- 歩き方に左右差はないか
などを確認します。
足だけではなく全身のバランスも確認します
足は地面と身体をつなぐ土台です。
ですから、足首だけでなく、膝・股関節・骨盤などの動きも確認します。
当院の全身調整では、足や足首を含めた筋肉・関節などを、その方の状態に合わせてやさしく調整しています。
また必要に応じて、
- テーピング
- 足の指の運動
- 歩き方
- 靴の選び方
- 日常生活での注意点
などもお伝えしています。
【症例】モートン病と言われ、長時間歩くと足がしびれていた方
旅行先でも長時間歩くと、足がしびれてくる感じがあった方です。
足の裏には常に違和感があり、足のアーチも低下し、踵の倒れ方にも左右差がありました。
また、つま先立ちをすると強い痛みがありました。
当院では、
- 全身のバランス調整
- 足部の確認
- テーピング
- 足の指を使うエクササイズ
- 歩き方のアドバイス
などを行いました。
そして足の指を使うエクササイズをお伝えしました。痛みが楽になられて良かったです。
よくある質問
- Qモートン病はどこが痛くなりますか?
- A
最も多いのは、中指と薬指の間の付け根付近です。足裏の痛みだけでなく、しびれ・ピリピリ・灼熱感などが出ることがあります。第2・第3趾間などに症状が出る場合もあります。
- Qモートン病は何科へ行けばいいですか?
- A
まずは整形外科が相談先になります。必要に応じてレントゲン、MRI、超音波などで確認し、他の足の病気との鑑別も行われます。
- Qモートン病は手術しないと治療できませんか?
- A
いいえ。まずは靴の見直し、足底挿板、運動療法、薬、ブロック注射などの保存療法が行われます。症状が続く場合には手術が検討されることがあります。
- Qモートン病ではインソールを使った方がいいですか?
- A
足底挿板は病院でも行われる保存療法の一つです。ただし、足の形や荷重のかかり方には個人差がありますので、どのインソールでもよいというわけではありません。
- Q歩き方を変えるとモートン病の予防になりますか?
- A
前足部への負担が強い歩き方や、足首・足指がうまく使えていない方では、歩き方を見直すことが役立つ場合があります。ただし「全員に一つの正しい歩き方」があるわけではありません。足の形や症状を確認しながら、自分に合った歩き方を見つけることが大切です。
まとめ
モートン病では、
- 中指と薬指の間が痛い
- 足の指がしびれる
- 歩くと足の裏が痛い
- つま先立ちで痛い
- 足の甲まで違和感がある
といった症状が出ることがあります。
モートン病は、足の指へ向かう神経が付け根付近で圧迫・刺激される神経障害です。
そして大切なのは、「痛いところに湿布を貼って終わり」ではなく、なぜそこへ負担が集中しているのかを見ること。
- 靴を変える
- 無理に歩き続けない
- 足のアーチを確認する
- 足首の動きを見る
- 足の指を使う
- 歩き方を確認する
こうしたことも、モートン病と付き合っていくうえで大切です。
「長く歩けなくなったらどうしよう」「旅行へ行けなくなるのでは」と不安になっている方もいらっしゃると思います。
まずは、できることから一つずつ始めてみてください。
当院では、モートン病と言われた方の足の状態・アーチ・足首・歩き方・身体全体のバランスを確認し、その方に合ったセルフケアも一緒に考えています。
「モートン病と言われたけど、他に何をしたらいいかわからない」
「足の裏の痛みで歩くことが不安になってきた」
という方は、お気軽にLINEからご相談ください。
「モートン病で悩んでいます」と一言送っていただくだけでも大丈夫です。

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参考文献
- 『新・足のクリニック―教科書に書けなかった診療のコツ』:井口傑
- 「モートン病」:公益社団法人 日本整形外科学会
- 「モートン病の足部タイプと足底挿板療法について」:長田瑞穂・林典雄・中宿伸哉・笠井勉




