
「朝起きたら首が回らない」
「パソコンをしていると首から肩が重くなる」
「病院でストレートネックと言われた」
「首だけでなく頭痛や手のしびれもある」
首の痛みは、当院でもとても多いご相談の一つです。
僕自身、首の施術は得意としている分野ですが、首が痛いからといって首だけを見ればよいとは考えていません。
筋肉や関節、神経、肩甲骨や胸郭の動き、長時間の姿勢、睡眠、運動不足、ストレスなど、いくつもの要因が関係していることがあります。
また、首の痛みの中には整骨院より先に病院で検査を受けた方がよい症状もあります。
この記事では、寝違え、首の痛み、ストレートネック、手のしびれについて、原因や対処法、日常生活で気をつけたいこと、セルフケア、当院での施術まで分かりやすくお伝えします。
首の痛みにはいろいろな原因があります
首の痛みというと、「姿勢が悪いから」「ストレートネックだから」と思われる方が多いかもしれません。
実際には、首の痛みは一つの原因だけで説明できるものではありません。
長時間同じ姿勢を続けること、スマホやパソコン作業、慣れない運動、寝違え、筋肉の緊張、頸椎や椎間板の加齢による変化、頸椎ヘルニア、神経への刺激、むちうちなどの外傷が関係することがあります。
さらに、不安や緊張が続いて肩をすくめる姿勢が多くなったり、身体全体が力んだ状態が続いたりすると、首や肩のつらさを感じやすくなることもあります。
大切なのは、最初から「原因はここ」と決めつけないことです。
寝違えはなぜ起こる?
朝起きた瞬間、「首が回らない!」という寝違えもよくあります。
枕が原因と思われることがありますが、必ずしも枕だけの問題ではありません。
前日の首への負担、長時間のデスクワーク、睡眠中の姿勢、疲労などが重なっていることもあります。
寝違えて強く痛む時に、無理に首をグルグル回したり、痛いところを強く揉んだりする必要はありません。
動かせる範囲で日常生活を送りながら、痛みが強くなる動きを避けてください。
強い痛みが続く場合や、腕のしびれ・力の入りにくさがある場合は整形外科で確認してください。
首の痛みと頭痛は関係する?
首の後ろから後頭部にかけての筋肉や関節が関係する頭痛もあります。
首を動かした時に頭痛が強くなったり、首の動きが悪かったりする場合には、首からの影響を考えることがあります。
ただし、頭痛のすべてが首から起こるわけではありません。
突然経験したことのないような激しい頭痛が出た場合や、ろれつが回らない、手足が動かしにくいなどの症状を伴う場合は、首の施術より医療機関での確認を優先してください。
首の痛みとストレス・過緊張
緊張している時、自分でも気づかないうちに肩が上がっていることがあります。
不安やストレスが続くと、肩をすくめたり、歯を食いしばったり、身体全体に力が入り続ける方もおられます。
呼吸も浅くなり、首や肩周囲の筋肉を休ませにくい状態になることがあります。
そのため当院では、首の動きだけでなく、身体全体の緊張や呼吸の状態なども確認しています。
このような首の痛みは病院で確認してください
首の痛みだけであれば、すべての方にMRIなどの検査が必要になるわけではありません。
ただし、神経や脊髄への影響が疑われる症状には注意が必要です。
「手に力が入りにくくなった」
「箸やボタンが扱いにくい」
「字が以前より書きにくい」
「歩きにくい、ふらつく」
「両手や両脚までしびれる」
このような症状がある場合は、整形外科での評価を優先してください。
また、大きな事故や転倒のあとから強く痛む、発熱を伴う、安静にしていても強い痛みが続く、症状が急速に悪化している場合も医療機関での確認が必要です。
ストレートネックについて知っておきたいこと
ストレートネックとは?
首の骨は、横から見ると本来ゆるやかなカーブがあります。
このカーブが少なく、首の骨が比較的まっすぐに見える状態を一般的に「ストレートネック」と呼びます。
ここで知っていただきたいのは、ストレートネックは、それだけで病気を表す言葉ではないということです。
レントゲンで首がまっすぐに見えても、首の痛みがない方もいます。
反対に、きれいなカーブがあっても首が痛い方もいます。
そのため、「ストレートネックだから首が痛い」と単純に考えない方がよいのです。
ストレートネックには何が関係する?
長時間のうつむき姿勢や、頭が前に出た姿勢は関係する要因の一つです。
スマホやパソコンを使っていると、知らないうちに頭が前へ出た姿勢を長時間続けていることがあります。
ただ、「スマホを使ったから首の骨がまっすぐになった」とまでは言えません。
首の形には、胸椎や肩甲骨を含めた背骨全体のバランス、年齢による変化、過去の外傷、もともとの骨格なども関係します。
また、レントゲンを撮影する時の首の位置によって見え方が変わることもあります。
ストレートネックという言葉だけを見るのではなく、実際にどのような動きで痛むのか、首がどのくらい動くのか、手のしびれや筋力低下がないかを見ることが大切です。
なぜスマホやパソコンで首がつらくなる?
大人の頭は約4~6kgの重さがあります。
頭が身体の上に乗っている状態なら、首や背中の筋肉で支えやすいのですが、頭が前へ出た姿勢が長く続くと、首や肩の筋肉は頭を支えるために働き続けることになります。
短時間なら問題にならなくても、何時間も同じ姿勢を続けると、筋肉の疲労やこわばりが強くなってきます。
その結果、「首が重い」「肩まで張る」「後頭部までつらい」と感じることがあります。
ボーリングの玉で考えると分かりやすい
少しイメージしてみてください。
テーブルに肘を置き、肘を支点にしてボーリングの玉を真上に持ち上げます。
玉が肘の真上にある時は、比較的支えやすいですよね。
ところが、そのまま玉を前へ少しずらすとどうでしょう。
同じ重さの玉なのに、腕にはかなり強い負担を感じるようになります。
これは、支点から重りまでの距離が長くなるほど、支えるために必要な力が大きくなるからです。
首でも似たことが起こります。
頭が身体の真上にある時よりも、スマホを見る時のように頭が前へ出たり、下を向いた姿勢が長く続いたりすると、首や肩、背中の筋肉は頭を支えるために働き続けることになります。

「正しい姿勢」を一日中続けなくていい
首の痛みがあると、「姿勢を良くしないと」と一日中背筋を伸ばして頑張ってしまう方がいます。
でも、人間の身体は本来動くものです。
一つの良い姿勢をずっと続けるより、同じ姿勢を長時間続けないことの方が現実的です。
パソコン作業なら、画面の高さを調整したり、肘を机やアームレストで支えたりすると首肩への負担を減らしやすくなります。
30〜60分ほど同じ姿勢が続いたら、一度立つ、少し歩く、肩を動かす。
これくらいでも構いません。
最高の姿勢を探すより、姿勢を変える回数を増やす。
僕はこの考え方の方が大切だと思っています。
頭が前に出ると、どこの筋肉が頑張る?
頭を支えているのは首だけではありません。
後頭部の近くにある後頭下筋群、首から肩につながる僧帽筋、背骨の両側を走る脊柱起立筋なども関係しています。
頭が前へ出た状態が長く続くと、これらの筋肉が頭を支えるために働き続けます。
そのため、
- 首の後ろが張る
- 肩が重い
- 背中までだるい
- 後頭部がつらい
といった症状につながることがあります。
首が痛いからといって、首だけを見ればよいわけではない理由の一つです。
スマホ首は「下を向いたこと」だけが問題ではない
スマホを見るために少し下を向くこと自体が悪いわけではありません。
問題になりやすいのは、その姿勢を長時間続けることです。
スマホ、パソコン、読書、細かい作業などで30分、1時間と同じ姿勢が続けば、首や肩の筋肉を休ませる時間が少なくなります。
ですから、「絶対に下を向いてはいけない」ではなく、「同じ姿勢を続けすぎない」ことを意識してください。
首痛対策は「良い姿勢を頑張る」だけではありません
首が痛いと、「背筋を伸ばさないと」「常にあごを引かないと」と頑張ってしまう方もおられます。
でも、一日中ひとつの姿勢を固定する必要はありません。
30~60分ほど同じ姿勢が続いたら、
- 一度立つ
- 少し歩く
- 肩を動かす
- 胸を軽く開く
- スマホや画面から目を離す
これくらいでも構いません。
良い姿勢をずっと頑張るより、姿勢を変える回数を増やす。
首や肩の負担を減らすためには、この考え方が大切です。
首の痛み・ストレートネックの対処法
首痛・ストレートネックのセルフケア
あごを軽く引く
正面を向いたまま、顔を下に向けず、あごを少しだけ後ろへ引きます。
強く二重あごを作る必要はありません。
5秒ほど保ち、5〜10回程度から行ってください。
痛みやしびれが強くなる場合は中止してください。
胸を軽く反らす
首だけで姿勢を変えようとせず、胸の部分も動かします。
椅子に座り、背もたれを使いながら胸を軽く開きます。
首を大きく反らさず、気持ちよく動かせる範囲で十分です。
肩甲骨を動かす
肩をすくめる。後ろへ回す。最後にストンと力を抜く。これを数回繰り返します。
肩甲骨をずっと後ろへ寄せ続けるのではなく、動かすことを意識してください。
歩く
首が痛いと、首のストレッチばかりしたくなるかもしれません。
しかし、10〜20分ほど歩いて身体全体を動かすことも立派なセルフケアです。
首だけを何とかしようとせず、身体全体を動かしてください。
枕は高い方がいい?低い方がいい?
ストレートネックだからといって、必ず「ストレートネック専用枕」が必要になるわけではありません。
大切なのは、自分が眠りやすい高さです。
仰向けになった時に首が強く曲がらない。
横向きになった時に頭が大きく傾かない。
そして朝起きた時に首がつらくない。
これを目安にしてください。
「高い方がいい」「低い方がいい」と一律には決められません。
首をバキバキ鳴らしてもいい?
首を動かした時に自然に音が鳴ることはあります。
しかし、「鳴ったから骨が正しい位置に戻った」ということではありません。
音を鳴らすことを目的に、自分で首を強くひねる習慣はおすすめしていません。
特に、しびれやめまい、強い痛みがある時に無理に首を動かすのは避けてください。
当院では首の痛みをこう見ています
首が痛い方でも、最初から首だけを施術することはありません。
まず、
- 首を右へ向く
- 左へ向く
- 上を見る
- 下を見る
- 横へ倒す
などの動きを確認します。
ご本人が気づいていなくても、左右差が大きいことがあります。
さらに肩甲骨、胸椎、胸郭の動き、筋肉の緊張、普段の姿勢、仕事、スマホ、睡眠なども確認します。
当院の施術は、首を強く揉んだり、無理にバキバキ動かしたりする方法ではありません。
身体をやさしく揺らす方法や、SCSなど痛みの少ない施術を使いながら、首周囲の筋肉だけでなく、胸郭や肩甲帯なども含めて身体を見ていきます。
施術によって動きやすい状態をつくり、そのあと自分でも身体を動かせるようにしていく。
ここを大切にしています。
首の痛みには施術だけでなく運動も大切
慢性的な首の痛みでは、手技療法と運動を組み合わせる方法が選択肢になります。
施術を受けてその場で首が軽くなっても、毎日同じ姿勢を何時間も続けていれば、また負担はかかります。
だからこそ、
- 施術
- 日常生活
- 運動
- セルフケア
を一緒に考えることが大切です。
当院でも、ご自宅でできる簡単な運動や、仕事中に気をつけるポイントなどをその方に合わせてお伝えしています。
首の痛みの方のご感想
頸椎ヘルニアが辛かった

首や肩が本当にお辛かった方です。看護助手をされていて、とても頑張り屋さんです。
ご感想

どんな症状でお悩みでしたか
首が痛くて、肩こりもひどくて、夜寝る時も首が張った状態で、ぐっすり寝れなくて、疲れやすい状態がずっと続いていました。
仕事柄(介護職)、腰に負担がかかる為、痛みと痺れがあり、全体をみてもらいたくて来院しました。
お辛かったのはどのような症状ですか
首から肩にかけて引っ張られた感じで常に重い石が乗っかている感じで頭痛もしていたので自分で揉んだり、子供たちに揉んでもらっても、全然症状が良くならなくて、安眠できなかったです。
実際に来院されていかがでしたか
先生に施術していただいて、びっくりするくらい、すぐに楽になり、体の痛みが取れていきました。
痛いところはもちろんのこと、痛いと思っていた所と違う場所が原因だったりと色々と話をしていただきながら、施術をしていただき、その日にすぐに結果が出て、体をスッキリした状態で帰ることができて本当によかったです。
感想
8年前に自分自身が首のヘルニアになり、整形外科にて牽引をしていましたが、一向に回復できずに半ば諦めかけていた所に、最後の駆け込み寺として、おおくま先生に助けていただきました。
先生の施術は、すごく丁寧で素人でも分かりやすく説明をしてくださいますし、いつも施術前の悪い状態から施術後の良くなった状態を比べさせてくれるので、自分でも実感する事が出来るので、とても嬉しいです。
これからも、ずっと、おおくま先生に診ていただこうと思っていますので、どうぞ、よろしくお願いします。いつもありがとうございます。
神谷 美由紀さん 40代 介護職 女性
首が回し辛く、慢性の肩コリ、ストレートネックで悩んでました

お母さんの介護を一生懸命されている娘さんです。本当に良く頑張っておられました。自分でできるセルフケアの体操もしっかりとやっていただけてラクになられて本当に良かったです。
ご感想

どんな症状でお悩みでしたか?
長年、慢性的な首の痛み(ストレートネック)・肩コリで悩みがあり、その上、腰や目も疲れやすく、来院しました。
今回、もっとも辛かったのは、どんなことですか?
日常的に首は突っ張り、回し辛くて肩は重く、揉んだり、シップ薬も貼ったりと、一時的な効果だけど、全く治る事は無く辛い症状のままでした。
来院されていかがでしたか?
辛い症状の原因を本当に分かりやすく説明があり、検査によって良くなった実感をします。
施術も体を揺らす手法(ゆりかご整体・DRT)なので、とてもリラックスした状態になります。
驚くほどに、長年の辛い症状は早期回復して、内面にも前向きな気持ちが現れます。(o^―^o)ニコ
その他何かご感想をお願いします
大熊院長先生は、熱心で丁寧な施術は、もちろんのこと、さまざまな健康に関する役立つ情報や簡単に出来る体操も教えて頂き、大変感謝です。
痛みの原因も改善してくれて、美姿勢や骨盤も正常に整い本当にうれしく思います。
おかげさまで健康と笑顔いっぱいの日々 バンザイ!!☆彡
40代・女性・東大阪市・Nさん
よくある質問
- Qストレートネックは治りますか?
- A
首の形だけを「元に戻す」ことを目標にする必要はありません。首の動き、痛み、筋肉の緊張、日常生活の負担を改善していくことの方が大切です。
- Q首が痛い時は温める?冷やす?
- A
いつもの慢性的な首こりや筋肉の緊張なら、入浴などで無理なく温めても構いません。外傷直後で大きく腫れている場合や強い痛みがある場合は、状態を確認してから対応してください。
- Q枕はどのくらいの高さがいいですか?
- A
仰向けや横向きで首が大きく曲がらず、朝起きた時に楽な高さが目安です。高い・低いを一律に決めることはできません。
- Q首をバキバキ鳴らしてもいいですか?
- A
自然に音が鳴ることはありますが、音を鳴らす目的で首を強くひねる必要はありません。痛みやしびれがある時は特に無理をしないでください。
- Q首の痛みと手のしびれがあります。整骨院で大丈夫ですか?
- A
手のしびれに加えて力が入りにくい、細かい作業がしにくい、歩きにくいなどがある場合は、まず整形外科での確認をおすすめします。
まとめ
首の痛みは、「姿勢が悪いから」「ストレートネックだから」だけで決まるものではありません。
筋肉や関節、神経、肩甲骨や胸郭の動き、仕事やスマホの使い方、睡眠、運動、ストレスなど、さまざまな要因が関係します。
そして、ストレートネックがあるからといって、必ず首が痛くなるわけでもありません。
良い姿勢をずっと頑張るより、同じ姿勢を続けない。
首だけを動かすより、肩甲骨や胸郭、身体全体を動かす。
施術だけに頼るのではなく、自分でも身体を動かせるようにしていく。
このような考え方を大切にしています。
首の痛みがなかなかよくならない、何度も寝違える、ストレートネックと言われて不安、首から肩にかけてずっと重い。
そのような方は、一度ご相談ください。

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参考文献
- 『標準整形外科学 第16版』:田中栄・髙木理彰・松田秀一・谷口昇・今釜史郎 編集
- 『今日の理学療法指針』:医学書院
- 『ビジュアル版 徹底解剖 運動に関わる筋肉のしくみ』:石井直方




