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病院で異常がない手のしびれ・力が入らない原因とは?自律神経やストレスとの関係を解説

病院で異常がない手のしびれや手が動かしにくい原因、自律神経やストレスとの関係を説明するイメージ画像

「手がしびれる」「指に力が入らない」「思うように動かせない」。

このような症状が突然現れると、「脳の病気ではないか」と不安になりますよね。

まず大切なのは、脳梗塞や頚椎の病気などを見逃さないために、医療機関で検査を受けることです。

一方で、検査では異常が見つからないにもかかわらず、手のしびれや動かしにくさが続く方も少なくありません。そのような場合には、首や肩の筋肉の緊張、自律神経の乱れ、栄養状態、ストレスなどが関係していることもあります。

また、スポーツや楽器演奏など特定の動作で手が思うように動かない場合には、イップスやジストニアなどが関係している可能性もあります。

この記事では、手のしびれや手が動かしにくくなる原因、医療機関を受診する目安、自律神経との関係、当院での考え方やサポートについて、できるだけわかりやすく解説します。

手のしびれや手が動かしにくい時は、まず病院で検査を受けましょう

手のしびれや指が動かしにくい、力が入りにくいといった症状は、首や筋肉の緊張、自律神経の乱れなどが関係していることもあります。

しかし、中には早めの治療が必要な病気が隠れている場合もあります。

特に次のような症状がある場合は、自己判断せず、できるだけ早く医療機関を受診してください。

このような症状は早めの受診をおすすめします

  • 急に手足がしびれたり力が入らなくなった
  • 顔の片側が動かしにくい
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 激しい頭痛やめまいを伴う
  • 歩きにくい、ふらつく
  • 症状が急速に悪化している

これらは脳梗塞や脳出血、頚椎の病気などが関係している場合もあります。

一方、検査で異常が見つからない場合には、首や肩の筋肉の緊張、自律神経の乱れ、栄養状態、生活習慣、ストレスなどが影響していることもあります。

この記事では、病院で異常がないと言われた方に向けて、考えられる原因や対策についてわかりやすく解説します。

検査で異常がない場合に考えられる原因

脳や首などの検査で異常が見つからなくても、手のしびれや指の動かしにくさが続くことがあります。

原因は一つではなく、複数の要因が重なって症状が現れることも少なくありません。

考えられる原因には、次のようなものがあります。

首や肩の筋肉の緊張

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、猫背などにより首や肩の筋肉が緊張すると、神経や血流に影響し、手のしびれや動かしにくさにつながることがあります。

自律神経の乱れ

強いストレスや睡眠不足、疲労が続くと、自律神経のバランスが乱れ、筋肉の緊張や血流の低下を招くことがあります。その結果、手のしびれや違和感、力が入りにくいと感じる方もいます。

手や首の病気

検査では大きな異常がなくても、手根管症候群や胸郭出口症候群、頚椎症などが関係していることがあります。症状が続く場合は、必要に応じて専門医への相談も大切です。

栄養状態

神経の働きには、ビタミンB群などの栄養素が関係しています。食事の偏りや過度な飲酒などにより栄養が不足すると、手足のしびれが現れることがあります。

イップスやジストニア

スポーツや楽器演奏、文字を書くなど、特定の動作だけで手が思うように動かなくなる場合は、イップスやジストニアが関係していることもあります。これらは一般的なしびれとは原因や特徴が異なるため、適切に見極めることが大切です。

次の章では、自律神経の乱れが手のしびれや手の動かしにくさにどのように関係しているのかを詳しく解説します。

スポーツや楽器演奏で手が動かしにくい場合

「しびれはないのにボールが投げられない」「演奏中だけ指が思うように動かない」「文字を書く時だけ手が震える」。

このように、特定の動作だけで手が動かしにくくなる場合は、一般的な手のしびれとは異なる原因が関係していることがあります。

代表的なものとして、イップスジストニアが挙げられます。

イップスとは?

イップスとは、スポーツや仕事などで強いプレッシャーや精神的ストレスがきっかけとなり、それまで自然にできていた動作が思うようにできなくなる状態を指します。

野球の送球やゴルフのパット、楽器の演奏など、繰り返し行う動作でみられることがあります。

なお、イップスは医学的な病名ではなく、さまざまな要因が関係すると考えられています。

ジストニアとは?

ジストニアは、自分の意思とは関係なく筋肉が過剰に収縮し、身体が動かしにくくなる神経疾患です。

文字を書く時だけ手が動かなくなる「書痙」や、楽器演奏中だけ症状が現れる「音楽家ジストニア」などが知られています。

症状が続く場合は、神経内科など専門医による診察を受けることが大切です。

イップスとジストニアの違い

イップスジストニア
心理的要因が関係することが多い神経疾患
プレッシャー時に出やすい特定動作で出やすい
病名ではない医学的診断名

※イップスとジストニアは症状が似ていることもあります。
自己判断せず、必要に応じて専門医へ相談することをおすすめします。

当院にも「病院では異常がないと言われた」「思うように身体が動かない」と相談される方がおられますが、まずは医療機関で重大な病気がないことを確認したうえで、お身体の状態や生活習慣、ストレスなどを総合的に確認しながらサポートしています。

自律神経の乱れと手のしびれの関係

病院で検査を受けても異常が見つからない場合、自律神経の乱れが症状に関係していることがあります。

自律神経には、身体を活動的にする「交感神経」と、休息や回復を助ける「副交感神経」があります。このバランスが崩れると、身体にはさまざまな変化が起こることがあります。

交感神経が高ぶると筋肉が緊張しやすくなる

精神的なストレスや睡眠不足、疲労が続くと、交感神経が優位な状態になりやすくなります。

すると首や肩、背中の筋肉が緊張しやすくなり、神経や血流に影響して、手のしびれや動かしにくさ、冷えなどを感じる方もいます。

血流の低下が影響することもある

筋肉の緊張が続くと、手や腕への血流が低下しやすくなることがあります。

その結果、

  • 手が冷たく感じる
  • 指先の感覚が鈍い
  • 力が入りにくい
  • 細かい動作がしづらい

といった症状が現れることがあります。

もちろん、これらの症状にはさまざまな原因が考えられるため、まずは医療機関で重大な病気がないことを確認することが大切です。

当院では身体全体のバランスを確認しています

当院では、手だけでなく、首や肩の緊張、姿勢、呼吸の状態、身体の動きなどを総合的に確認しながら施術を行っています。

検査で異常が見つからない場合でも、身体全体のバランスを見直すことで、日常生活が送りやすくなるようサポートしています。

栄養不足と神経の働き

神経が正常に働くためには、十分な栄養が必要です。

手のしびれや感覚の異常がある場合、病気だけでなく栄養状態が関係していることもあります。

もちろん、すべての手のしびれが栄養不足によるものではありません。しかし、食事の偏りや過度な飲酒、胃腸の不調などが続くと、神経の働きに必要な栄養素が不足しやすくなることがあります。

神経の働きに関わる主な栄養素

栄養素主な働き
ビタミンB1神経のエネルギー代謝を助ける
ビタミンB6神経伝達物質の合成を助ける
ビタミンB12末梢神経の働きを維持する
葉酸ビタミンB12とともに神経や赤血球の働きを支える

これらが不足すると、手足のしびれや感覚の異常が現れることがあります。

神経伝達物質もスムーズな動きに関係します

身体を思い通りに動かすためには、脳から筋肉へ正しく指令が伝わることが大切です。

その役割を担っているのが「神経伝達物質」で、その一つがドーパミンです。

ドーパミンは運動をスムーズにコントロールする働きがあり、パーキンソン病やジストニアなどの研究でも深く関わることが知られています。

ドーパミンは体内で作られる物質であり、その合成にはタンパク質や鉄、ビタミンB6などの栄養素が関係しています。

栄養だけが原因とは限りません

手のしびれや手の動かしにくさは、病気、自律神経、筋肉の緊張、生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が重なって起こることがあります。

そのため当院では、身体の状態だけでなく、食事や睡眠、生活習慣などもお聞きしながら、一人ひとりに合わせたサポートを心がけています。

【症例】病院では異常なしと言われた30代女性

※個人が特定されないよう、一部内容を変更して掲載しています。

30代女性の方が、「右手だけ感覚がおかしい」「手に力が入りにくい」と来院されました。

スポーツをされており、今まで当たり前にできていた動作が思うようにできず、不安を感じておられました。

まず脳神経外科を受診されましたが、検査では異常は見つかりませんでした。しかし症状は改善せず、ご紹介で当院へ来院されました。

来院までの経過

詳しくお話を伺うと、お正月にご家族が帰省され、連日大人数の食事の準備や家事が続いていたそうです。

ご家族と過ごす時間は楽しかったものの、帰られた後は疲労が一気に押し寄せ、さらに寂しさも重なったと話してくださいました。

その頃から背中や首の強い張りを感じ始め、右腕から手にかけて違和感やしびれのような感覚が現れるようになったそうです。

当院で確認したこと

  • 神経学的検査
  • 感覚検査
  • 可動域
  • バランス

神経学的な検査やバランス検査などを行いましたが、大きな異常は認められませんでした。

一方で、

  • 首や背中の筋肉の強い緊張
  • 左右の可動域の違い
  • 手の表面温度の左右差

などがみられました。

身体全体を確認した結果、疲労やストレスによる筋肉の緊張、自律神経の影響も考えられたため、全身のバランスを整えることを目的に施術を行いました。

施術後の変化

施術後は手の表面温度の左右差が小さくなり、「手が動かしやすくなった」とご本人から感想をいただきました。

その後も身体全体の状態を確認しながら施術を継続し、日常生活やスポーツを安心して送れるようサポートしました。

※これは一例であり、同じような症状でも原因や経過、施術後の変化には個人差があります。また、整体の効果を保証するものではありません。

個人の感想です。効果を保証するものではありません。

当院でのサポート

手のしびれや手が動かしにくい症状は、原因が一つとは限りません。

そのため当院では、手だけを施術するのではなく、身体全体の状態を確認しながらサポートを行っています。

まずは、医療機関で脳や首などの病気がないことを確認していただいたうえで、姿勢や身体の動き、首や肩の緊張、呼吸、自律神経の状態などを総合的に確認します。

また、生活習慣や睡眠、ストレスの状況、必要に応じて栄養面についてもお話を伺い、一人ひとりのお身体に合わせた施術やセルフケアをご提案しています。

当院では強い力でボキボキと矯正するような施術ではなく、身体への負担に配慮したやさしい整体を行っています。

「病院では異常がないと言われたけれど不安が続く」「どこへ相談したらよいか分からない」という方も、安心してご相談ください。

ご自宅でできるセルフケア

手のしびれを和らげるためのセルフケア(温める・こまめに動く・睡眠と栄養・深呼吸)をまとめたイラスト

病院で検査を受け、緊急性の高い病気ではないことが確認されている場合は、日常生活を見直すことで症状が和らぐこともあります。

無理をせず、ご自身の体調に合わせて取り入れてみてください。

首や肩を温める

首や肩の筋肉が緊張すると、血流が低下し、手のしびれや違和感につながることがあります。

蒸しタオルや入浴などで首や肩をやさしく温めることで、筋肉がゆるみやすくなります。

同じ姿勢を続けない

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、首や肩への負担が大きくなります。

1時間に1回を目安に立ち上がり、肩を軽く回したり身体を動かしたりしてみましょう。

十分な睡眠とバランスの良い食事を心がける

睡眠不足や栄養の偏りは、自律神経や神経の働きに影響することがあります。

規則正しい生活を心がけ、タンパク質やビタミンB群などを含む食事を意識することも大切です。

深呼吸で身体の力を抜く

ストレスや緊張が続くと、無意識に肩へ力が入りやすくなります。

ゆっくり鼻から息を吸い、口から長く吐く呼吸を数回繰り返すだけでも、身体の緊張が和らぐことがあります。

症状が続く場合は我慢しない

セルフケアを続けても改善しない場合や、しびれが強くなる場合は、再度医療機関へ相談することも大切です。

気になる症状が続く場合は、一人で悩まず専門家へ相談しましょう。

よくある質問

Q
プロ野球選手やプロゴルファーが突然イップスになることがありますが、どうすれば良くなるのでしょうか?
A

イップスは、それまで自然にできていた動作が突然できなくなる状態です。精神的なプレッシャーだけでなく、身体の使い方やフォームの変化、疲労など、さまざまな要因が関係すると考えられています。

改善方法は一つではなく、原因に応じて異なります。スポーツ心理学によるメンタルトレーニング、フォームの見直し、十分な休養などが行われることがあります。

また、症状によってはジストニアなど別の病気が隠れていることもあるため、症状が続く場合はスポーツ医学や神経内科など専門医へ相談することも大切です。

Q
イップスとジストニアの違いをわかりやすく教えてください。
A

どちらも「思うように身体が動かない」という共通点がありますが、原因や考え方が異なります。

イップスジストニア
医学的な病名ではない神経疾患の一つ
プレッシャーや心理的要因が関係することがある脳の運動制御の異常が関係すると考えられている
スポーツで多い楽器演奏、書字、スポーツなど特定の動作で起こることがある
原因は一つではない神経内科で診断・治療されることがある

見分けることは簡単ではありません。自己判断せず、必要に応じて専門医の診察を受けることをおすすめします。

Q
手のしびれと手の痛みは同じメカニズムなのですか?
A

必ずしも同じではありません。

手のしびれは、神経への圧迫や血流の低下、神経の働きの異常などが関係して起こることがあります。

一方、手の痛みは筋肉や腱、関節、神経などさまざまな組織が原因となることがあります。

ただし、頚椎症や手根管症候群などでは、しびれと痛みが同時に現れることもあります。

症状だけで原因を判断することは難しいため、長く続く場合や悪化する場合は医療機関で相談しましょう。

Q
メンタルのストレスから手のしびれや震えが出ています。どうしたら良くなりますか?
A

強いストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れ、筋肉の緊張や呼吸の変化、血流の変化などを通して、手のしびれや震えを感じる方もいます。

まずは脳や神経の病気がないことを医療機関で確認することが大切です。

そのうえで、

  • 睡眠をしっかり取る
  • 身体を温める
  • 呼吸を整える
  • 軽い運動を行う
  • ストレスを一人で抱え込まない

といった生活習慣の見直しが役立つことがあります。

症状が続く場合は、心療内科や精神科、必要に応じて整体なども含め、自分に合ったサポートを受けることをおすすめします。

Q
整体で手のしびれは良くなりますか?
A

手のしびれの原因によって異なります。

脳梗塞や頚椎の病気、糖尿病などが原因の場合は、まず医療機関で適切な治療を受けることが大切です。

一方、病院で検査を受けても異常がなく、首や肩の筋肉の緊張、姿勢、自律神経の乱れなどが関係している場合には、整体によって身体のバランスを整えることが症状の軽減につながる可能性があります。

当院では、手だけを見るのではなく、首や肩、姿勢、呼吸、自律神経の状態などを総合的に確認し、お一人おひとりのお身体の状態に合わせたサポートを行っています。

※整体の効果には個人差があり、すべての手のしびれの改善を保証するものではありません。まずは医療機関で重大な病気がないことを確認したうえで、ご相談ください。

まとめ

手のしびれや手が動かしにくい症状は、脳や首の病気が原因となっている場合もあるため、まずは医療機関で検査を受けることが大切です。

一方で、検査では異常が見つからない場合でも、首や肩の筋肉の緊張、自律神経の乱れ、栄養状態、生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が重なって症状が現れることもあります。

また、スポーツや楽器演奏などで特定の動作だけがうまくできない場合には、イップスやジストニアが関係していることもあります。

原因は一人ひとり異なるため、「手だけ」を見るのではなく、身体全体の状態を確認することが大切です。

当院では、医療機関で異常がないことを確認された方を対象に、姿勢や身体の動き、首や肩の緊張、自律神経の状態、生活習慣などを総合的に確認し、お一人おひとりに合わせたサポートを行っています。

「病院では異常がないと言われたけれど不安が続く」「原因が分からず困っている」という方は、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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参考文献

  • 標準整形外科学』:井樋栄二・他 編
  • イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち』:澤宮優
  • オーソモレキュラーダイエット』:安藤麻希子
  • 運動脳』:アンデシュ・ハンセン
  • からだは嘘をつかない』:アレクサンダー・ローエン