不安に感じることがあると過呼吸を起こして息苦しくなります。
梅雨時期は毎年こんな感じです。
常にストレスが多く友達や家族からも神経質だと言われます。
考えたくないのに考えてしまう悪い癖があります。
こんな私でも変われますか?
このようなお悩みを一緒に解決しましょう。
誰にでも執着することはあると思います。私にも「こだわり」「執着」はあります。人は自分の興味関心があることは「プラスのこと」でも「マイナスのこと」でも執着して考えてしまいます。
ですが、その執着によって日常生活に支障が出るほど考えるというのは問題です。
当院ではパニック障害と診断された方がたくさんお越しくださっております。多かれ少なかれ何かに執着しておられ、それが手放せません。
身体も不安定で心も不安定になり息苦しくなられます。
そのような方の解決のヒントになれば幸いです。
神経質になりすぎて「息苦しい」方の執着の手放し方
執着に思うことの多くは不安なことが多いです。自己防衛の1つだからです。大きな意味で自分の命を守るために、あらかじめ不安に思っていることで、それ以上、酷くならないように予防しているのです。極度の心配性ということになります。
心の不安が執着を生む
心で不安に想うことってありますよね。
それは「こうなったらどうしよう」と自分で、そうなった時にショックを受けない様に守っている防御反応なんです。
先に不安にしておくことで、もっとショックを受けないように予防しているのです。
これを予期不安といいます。
この不安が手放せない状態で、いつも考えてしまっている状態が「執着」です。
これも生きている上で必要な時もあるのですが過敏になりすぎると息苦しくなったり、それがストレスとなって更に自律神経が乱れてしまい、さまざまな症状を引き起こすことになってしまうことがあるのです。
お子さんがいるママさんなどは子供を守るための母性本能が働きすぎますと過敏に何でも反応してしまうことがございます。自分が嫌だと思っていても子供の為に我慢してしまうようなことです。
例えば、あるママ友さんが苦手なので本当は会いたくないけど子供のお遊戯会があるので行かないといけないとか、前に幼稚園のお迎えに行った時にパニック発作を起こしたので本当は行きたいくないけど義母さんに嫌味を言われるのが嫌なので仕方なく行くとか、密室で暗い部屋などが苦手なのだが子供のダンスの発表会があるので仕方なく参加しなければならないなどというようなことです。
これは意識しているのではなく無意識レベルで我慢、嫌だと反応していることが多いのです。
だから今のお辛い症状だけに目を向けるのではなく、何故、こんなことが起こっているのか、どういう意味があるのかを正しく理解することが大切なのです。
それがわかれば「なんだ、そうか~」と安心に思えて少しづつですが解決していきます。
まずは原因や何故起こっているのか、なぜ必要なのかを「知る」ことが大切なんです。
当院でお話をお聴きさせていただきますと、いろんなことでお悩みの方がいらっしゃいます。
30代・女性、息苦しいパニック障害のお悩みを解決
30代の八尾市の女性です。シングルマザーで、頑張って子育てされています。
とても神経質で何でも完璧にこなしたいと考え、他人に仕事を任せることができません。
また女性特有のネチネチした感じが嫌いとのことで、仲間はずれにされることがあり、人間関係でのストレスが常にあります。
健康に対する不安が強い
例えば、こんなことがあります。
- 子供が小さいのに親の自分が癌になったらどうしよう
- この頭痛やめまいで仕事に集中できない
- 生理痛がひどくて仕事を休みがち
- 眠れないので疲れが取れず何もやる気が起こらない
- 自分は発達障害があり友達もいない
- 親が先に死んだら自分一人になってしまう
この方は自分の健康が不安だそうです。
子供さんがいらっしゃるのですが、自分の体の悪いところを探して病院に、すぐに行かれます。
少しの不調で検査ばかりするので、子供さんには呆れられるくらいです。
当院の施術中でも気になるところがあったら1分間で10回ほど、手を動かして気になるところを触っておられます。
対策としては「手当て」をオススメしました。
最初は動かさずに、気になるところに手を当てて、手のぬくもりだけを感じてもらいます。
そして、温かみを感じたら1秒間に5cmくらいだけ、ゆっくりと摩って動かしていただきます。
ヒトが快感に感じるのが、そのスピードだからです。
参考文献:「手の治癒力」より
お金に対する不安が強い
例えば、こんな場合です。
- 買いたいものを、いつも我慢している
- なんで自分は我慢ばっかりしているんだろう
- 私の人生って何?こんなに頑張っていても生活が苦しい
- 母親にいつも給料が少ないと罵倒される
- 家賃を払うのも精一杯
- たまには、おいしいものを食べたいけど、お金がない
- 最近、FXを始めたが上がり下がりが激しく、いつもビクビクしている
- 家族に家を購入しろと言われて購入したがローンが苦しくて苦しくてしょうがない
この方は、最近、投資を始められたそうです。
その投資は、かなり変動するもので、それを見るのがストレスとなってしまいました。
神経質な性格で、気になってしょうがないので姿勢も悪くなったり、夜中でも取引を見ていて睡眠不足になり、息苦しくなってしまいました。
将来に対する不安が強い
例えば、このような感じです。
- 受験勉強が辛いけど、自分のやりたいこともないし、もう将来が不安でしょうがない
- 親の介護が必要で、このまま何十年も、この生活では、自分が潰れてしまう
- 親の認知症がひどくて嫁にも愛想をつかされて自分は一人でどうしようもない
- 自分はもともと体が弱くて定職につけないが、独身で頼る人もいない
- 仕事のストレスが強すぎて生きているのが辛く思うが仕事を辞めれない
- 一度、離婚したので再婚するのは不安と恐怖がある
これらの不安に想うことへの執着を、うまく手放すことができましたら心が軽くなって幸せな笑顔いっぱいの生活ができるのではないかと考えております。
こんな執着はないですか
健康の執着が強い方が多いと思います。
ですが、お金の執着が強くなってしまわれる方がいらっしゃいます。
そうなってしまうと健康を害されることもあります。
たとえば給料が少ないから食費を削って生活しているとします。
すると栄養が偏り、病気になってしまうかもしれません。
家を買うために仕事を2つしていて寝るのも惜しんで働きすぎて体も心も壊してしまって、結局入院してしまった方もいらっしゃいます。
そうなってしまっては元も子もありません。
執着というのは欠乏の意識です。
どういうことかといいますと例えば超高級な宝石がどうしても欲しいとします。
この宝石は象徴です。
象徴は一時的な欲求です。
いずれは去っていくことが多いです。
そして象徴を追い求めると「空虚」になります。
逆に手放すと、どうなるでしょうか?
執着から解き放たれ、富の意識となるのです。
執着から解放されると自由になり楽しくて面白くなります。
ですが、すべてを手放すということではありません。
お金はきちんと有効に使えば、とても自分にとって有益なものであるということも事実です。
お金は正しく使わないといけないと私は考えます。
これは人それぞれですので、使い方に関しては人のことは、どうこうということはございません。
不安が強すぎて執着してしまうことも防御反応のひとつ
安定というのは不安だから感じるもので望むものです。
ですから安定を望むということは現在、あなたは不安定なことが多いのです。
その不安に執着しすぎるということは、これも防御反応で必要な反応のひとつなのです。
危険に対して守ろうとしてくれているのです。
不安になることで実際に起こった時のショックを和らげようとしてくれているのです。
心の不安定は体の不安定から来ることもあります。
ですから姿勢を整えて整体で背骨や全身を整えて脳が働きやすい環境をつくりあげることが大切なのです。
当院では体の安定をまずは確保して、体力を増やし、自然治癒力、回復力を上げていきます。
それから心の安定を目指していきます。必要があれば同時進行いたします。
全員がすぐに安定するということではございませんが心も体も軽くなっていかれる方がたくさんいらっしゃいます。
パニック障害で電車に乗れない
当院では電車に乗れないパニック障害をお持ちの方がお見えくださっております。
先ほどの八尾市の30代のシングルマザーの方もそうでした。
ですが背骨の調整をさせていただき体が安定してきますと以前よりは少しお話できるようになったりしていただけます。
ワークをして自己コントロールも少しづつできるようになってこられます。
電車に乗れないというのは、どういうことでしょうか?
最初、満員電車の中で急に息が苦しくなったそうです。
そして今度は電車に乗ると息苦しくなったらどうしようと考えるようになったそうです。
すると電車に乗っていなくても考えただけで息苦しくなっていかれたそうです。
これは学校や仕事へ行くときなどの交通手段である電車に乗る時、学校に遅れたらいけない、仕事に遅れたらいけない、みんなに迷惑がかかるなどという責任というのがありますが、この責任への執着というのがあって、これは無意識のレベルで考えて体が反応してしまっているということなのです。
自分の不調なことばかりに執着してしまう
自分のお身体で不調なことがあったとします。
これにも24時間そのことばかり考えてしまうとします。
これが執着です。
当院では体の不調があり、そのことに執着しすぎる方もいらっしゃいます。
そして、不眠症になったりします。
そうすると、またその不眠症についても執着されてしまうのです。
執着を手放すためには体の調整も必要となってきます。
そうでないと体力がない状態では安定していきません。
そして安定してきますと自分の成長するためには次のステップでは安定の手放しが必要となってくるのです。
安定の手放しができるようになると、またいろんな情報や違った物の見方などが理解できるようになり、チャンスに気づくことができるようになります。
それに気づいたら、それを引き寄せるのです。
そうすれば嫉妬心などの感情もなく、苛立ちもなく自分がわかるようになってきます。
他人のことはどうでもいいのです。
自分です。
自分の感情などに目を向けるのです。
他人と比べたりすると自分の劣っているところが目につきます。
ですので目を向けるのは自分です。
自分の内側なのです。
そこから幸せを感じることができるのです。
施術と経過
パニック障害でお越しくださっている方も最初は、いろいろな不調をたくさん訴えておられました。
ですが自分の今の感情に目を向けられて、そして今、悩んでいることは予期不安であったり他人の課題であったりすることに気づかれ体の調整もさせていただけ、すごく心身共に安定されてきました。
この方はアンカーリングというワークをさせていただき、ものすごくラクになられました。
時々は息苦しいこともございますが電車に乗れなかった方が今では飛行機で旅行まで行けるようになられました。
自己コントロールもできるようになられ自信を取り戻されました。
すべての方が同じように効果があるということではございません。
ですが心身の調整は執着の手放しにも効果的で、とても心身ともに軽くなられる方がいらっしゃることも事実です。
執着を手放すにはエネルギーサークルを1周させる
エネルギーサークルとは生理的、心理的なものでエネルギーの消費と生産が1周することで完結するというものです。
例えば、ラーメンを食べたいとします。
- ラーメンが食べたいと感じる
- 自分がラーメンが食べたいと気づく
- 「私はラーメンが食べたい」という感情と欲求が発動する
- ラーメンを食べるためにお店に行く(行動)
- お腹がいっぱいになる(自分の欲求が満たされる)
- SNSに写真をアップして、「いいね!」「やっぱ今日はラーメン最高だね」と他人から認めてもらえる(収束)
- お腹も満たされ心も満たされることでラーメンに対しては興味がなくなり収束し、執着しなくなり完結する(注意の引きこもり)
パニック障害の方の症例
不安をやわらげ眠りやすくする体操
まとめ
- 執着を手放すには順番がある
- まずは「気づく」こと、「感じる」こと
- そして「行動する」こと、「承認を得る」こと
- そして「手放す」ことができる