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受験本番で実力を出すために|前日・当日の睡眠と食事7つのポイント

受験前の学生が朝食をとりながら勉強する様子。受験前日・当日の睡眠や食事、体調管理について解説するおおくま整骨院の記事

毎年、受験シーズンになると、試験を控えた学生さんが身体の調整に来院されます。

以前、受験前日に来院された学生さんから、こんな質問をいただきました。

「明日が受験なんです」
「何かやっておくことはありますか?」
「当日は何を食べたらいいですか?」

受験前は本人だけでなく、ご家族も心配になりますよね。

「朝は何を食べさせたらいいんだろう」
「前日は早く寝かせた方がいいのかな」
「チョコレートを食べたら頭が働く?」

いろいろ考えてしまうと思います。

私は柔道整復師として身体をみるだけではなく、自律神経や分子栄養学についても学んできました。

その立場から、受験生にまずお伝えしたいことがあります。

受験当日に急に何か特別なことをしても、身体は急には変わりません。

本番でこれまで勉強してきた力を出すためには、睡眠、食事、生活リズムなど「身体の土台」を整えておくことも大切です。

今回は、受験前から当日にかけて知っておいてほしいことを7つに絞ってお伝えします。

この記事を読んで欲しい方
  • 受験を控えている学生さん
  • 受験生を支えているご家族
  • 勉強しているのに集中が続かない方
  • 朝起きられない、疲れやすい方
  • 受験当日の食事に迷っている方

難しいことはしません。むしろ大切なのは、普段の身体の状態をできるだけ崩さず、本番を迎えることです。

①前日に急に早寝しない

「明日は試験だから、今日は8時に寝なさい」

これは必ずしもおすすめしません。

普段12時に寝ている人が、突然8時から布団に入っても眠れないことがあります。

眠れないと、「早く寝ないと」「明日起きられなかったらどうしよう」と余計に焦ってしまいます。

大切なのは、受験前日だけ急に生活を変えることではありません。

できれば数日前から起床時間や就寝時間を整え、前日も普段に近い時間に眠るようにしましょう。

そして前日の夜まで詰め込むより、身体と頭を休ませることも受験対策の一つです。

②朝食は抜かない

緊張すると、「朝は食欲がない」という学生さんもいます。

しかし試験は朝から長時間続きます。

朝食を食べることは、午前中に活動するためのエネルギーや栄養を補う意味があります。

子どもや若者を対象とした研究でも、朝食を食べた場合は、朝食を抜いた場合と比べて、同じ午前中の注意力や記憶などで良い結果がみられた研究があります。

ただし、「この朝食を食べれば点数が上がる」というものではありません。

受験当日に大切なのは、普段食べ慣れた朝食を食べることです。(できれば和食をおすすめします)

例えば、

  • ご飯
  • 卵や魚
  • 味噌汁
  • バナナなどの果物

これくらいでも十分です。

③糖質は必要。でも「糖質だけ」にしない

ここは誤解してほしくありません。糖質は悪者ではありません。

ブドウ糖は脳にとって重要なエネルギー源です。

受験生が糖質を極端に減らす必要はありません。

ただ、「菓子パン+甘い飲み物」「おにぎりだけ」「バナナだけ」というように糖質だけで終わらせず、卵、魚、肉、大豆製品なども組み合わせてほしいと思います。

例えば、「おにぎり+卵+味噌汁」、これだけでもかなり変わります。

またビタミンB1などのビタミンB群は、身体が食べたものからエネルギーを作る代謝に関係しています。

だからこそ、単品だけではなく、普段からいろいろな食品を食べることが大切です。

④受験当日に「頭が良くなる食べ物」はありません

ここは少し強く言います。

前日に青魚を食べたから、翌日の記憶力が突然上がるわけではありません。

チョコレートを食べれば、急に集中力が高くなるわけでもありません。

分子栄養学で大切なのは「魔法の食品」を探すことではなく、身体に必要な材料を普段から不足させないことだと私は考えています。

例えば、

  • たんぱく質
  • ビタミンB群
  • DHAなどの脂肪酸

こうした栄養素は、身体や脳が働くためのさまざまな仕組みに関係しています。

だから受験対策は、試験当日だけではありません。

数週間、数か月という普段の食事が土台になります。

⑤「集中できない=根性がない」と決めつけない

当院ではここをとても大切にしています。

勉強しようと思っているのに、「頭がボーッとする」「すぐ疲れてしまう」「朝が起きられない」「立ちくらみがする」「集中が続かない」こんな学生さんもいます。

もちろん原因は一つではありません。

睡眠不足、精神的な緊張、運動不足、食事量など、いろいろな要因が考えられます。

その中の一つとして、鉄欠乏性貧血など身体の問題が隠れていることもあります。

鉄欠乏性貧血では、疲労感や集中しづらさなどがみられることがあります。

特に月経のある女子で、疲れやすさ、息切れ、立ちくらみなどが続いている場合は、「受験だから疲れているだけ」と決めつけず、医療機関に相談することも大切です。

ただし、症状だけで鉄不足と判断して、鉄のサプリメントを自己判断で大量に摂ることはおすすめしません。

⑥受験当日は「身体に良さそうなもの」より食べ慣れたもの

受験当日に突然、「今日から玄米にしよう」「身体に良さそうだからプロテインを飲もう」「野菜をたくさん食べよう」と変える必要はありません。

特に緊張するとお腹が痛くなったり、下痢をしたり、お腹が張ったりする人は、普段食べ慣れたものが安心です。

そして毎年言いたくなるのが、「受験に勝つ!」と前日の夜に大盛りのカツ丼を食べなくても大丈夫です。(笑)

脂っこい食事で胃がもたれやすい人は、いつもの食事にしてください。

試験前日は「特別なことをしない」。これは食事でも同じです。

⑦昼食・補食もシンプルでいい

午後まで試験が続く場合は、昼食も大切です。

おすすめは難しく考えなくても大丈夫です。

  • おにぎり
  • 卵焼き
  • 鶏肉
  • 豚肉

など、普段食べているお弁当で十分です。

空腹が心配な場合は、試験会場のルールを確認したうえで、バナナや小さなおにぎりなど、食べ慣れたものを補食として準備しておくのも一つです。

「集中力を上げるために食べる」というより、空腹で試験に集中できなくなるのを避けるための準備と考えてください。

受験前の身体の緊張が強い方へ

受験前になると長時間座って勉強する時間が増えます。

肩や首がガチガチになったり、呼吸が浅く感じたり、緊張で胃腸の調子を崩したりする学生さんもいます。

当院では、受験生の成績を上げるために整体をするわけではありません。

身体の緊張が強い方に対して、その方の状態に合わせて無理のない身体の調整を行い、少しでも落ち着いた状態で本番を迎えられるようサポートしています。

また、食事や睡眠、生活リズムなどについても一緒に確認しています。

よくある質問

Q
受験前日は何時に寝るのがいいですか?
A

「受験前だから」と普段より何時間も早く寝ようとする必要はありません。

できれば受験の数日前から起床時間や就寝時間を整えて、前日も普段に近い時間に眠ることをおすすめします。

中学生・高校生では、十分な睡眠時間を確保することも大切です。

Q
緊張して朝ごはんが食べられない場合はどうしたらいいですか?
A

無理にたくさん食べる必要はありません。

普段から食べ慣れている、おにぎり、卵、味噌汁、バナナなど、食べやすいものから少量でもとる方法があります。

受験当日に初めて食べる食品や、普段より量の多い食事は避けた方が安心です。

Q
試験前にチョコレートを食べると集中力が上がりますか?
A

チョコレートを食べれば、急に集中力や記憶力が高くなるとは言えません。

空腹時の補食として少量食べるのは一つの方法ですが、「これを食べれば頭が働く」という特別な食品を探すより、普段の食事と睡眠を整えておくことの方が大切です。

Q
疲れやすい受験生は鉄のサプリメントを飲んだ方がいいですか?
A

自己判断で鉄のサプリメントを飲むことはおすすめしていません。

鉄欠乏性貧血では疲れやすさや集中しづらさがみられることがありますが、疲労や立ちくらみにはさまざまな原因があります。

症状が続く場合や、月経量が多い、息切れや動悸、強い疲労感などが気になる場合は、まず医療機関に相談してください。症状が続く場合は必要に応じて血液検査を受け、鉄の補充が必要かどうかも含めて医師に相談してください。

Q
受験前に整体を受けると集中力が上がりますか?
A

整体を受けることで試験の点数や集中力が上がると断定することはできません。

当院では、長時間の勉強による首や肩の緊張、身体のこわばりなどが気になる方に対して、その方の状態に合わせた無理のない身体の調整を行っています。

受験前だから特別な施術をするのではなく、できるだけ普段に近い状態で試験を迎えられるようサポートしています。

最後に受験生の皆さんへ

受験本番で大切なのは、特別なことをすることではなく、これまで続けてきた勉強の成果を出しやすい状態で当日を迎えることです。

そのためにも、受験前は睡眠時間を削りすぎず、食事を抜かず、できるだけ普段通りの生活リズムを保つことを意識してみてください。

食事や睡眠だけで試験の結果が決まるわけではありませんが、体調を整えておくことは、長い試験時間を集中して乗り切るための大切な準備のひとつです。

ここまで勉強してきた時間を大切にしながら、当日は慌てず、いつも通りの力を出せるように準備していきましょう。

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参考文献

  • 『健康づくりのための睡眠ガイド2023』:厚生労働省
  • 『日本人の食事摂取基準(2025年版)』:厚生労働省
  • 『The Effects of Breakfast and Breakfast Composition on Cognition in Children and Adolescents: A Systematic Review』:Katie Adolphusほか
  • 『Iron – Fact Sheet for Health Professionals』:NIH Office of Dietary Supplements
  • 『Thiamin – Fact Sheet for Health Professionals』:NIH Office of Dietary Supplements