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膝の裏のグリグリ(ベーカー嚢腫)が気になる方へ|原因・対策・注意点を解説

ベーカー嚢腫による膝裏のグリグリやふくらみを解説した図
まずお伝えしたいこと

膝の裏にグリグリした腫れができると、

  • 「怖い病気では?」
  • 「放置して大丈夫?」
  • 「手術になるの?」

と不安になる方も多いです。

ベーカー嚢腫は比較的よく見られる膝の症状ですが、似た症状もあります。

まずは整形外科で確認していただくことが大切です。

そのうえで、

  • 膝への負担
  • 歩き方
  • 体の使い方

などを見直すことで、ラクになる方もいらっしゃいます。

膝の裏が痛くて、なかなか良くなりません。

最初は小さかったのですが、タマゴくらいの大きさのグリグリができました。

何か怖い病気ではないか心配です。

病院では「ベーカー嚢腫」と説明され、経過観察と言われました。

不安になります。

どうしたらいいでしょうか?

このようなお悩みの方のお役に立てれば嬉しいです。

突然、膝の裏にタマゴくらいの大きさのふくらみができることがあります。

整形外科で「ベーカー嚢腫」と説明されることも多く、成人では特に中高年に見られることがあります。

整形外科では、

  • 経過観察
  • 注射
  • 関節液を抜く処置

などが行われることがあります。

自然に小さくなることもあります。

不安な方の参考になれば幸いです。

注意

まずは一度、整形外科を受診してください

この記事を読んで欲しい方
  • 膝の裏にグリグリした腫れがある方
  • 膝裏の違和感が気になる方
  • ベーカー嚢腫と言われ不安な方

ベーカー嚢腫とは?

膝の裏には「滑液包(かつえきほう)」という袋状の組織があります。

ベーカー嚢腫は、膝関節の中で増えた関節液が膝の裏側にたまり、ふくらんだ状態です。

ベーカー嚢腫による膝裏のグリグリやふくらみを解説した図、イメージ

成人の場合は、

  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷
  • 関節リウマチなどの炎症性の病気
  • 膝のケガ

など、膝関節の中に炎症や関節液が増える状態に伴って起こることがあります。

ベーカー嚢腫による膝裏のグリグリやふくらみを解説した図、レントゲンとMRI

ベーカー嚢腫の原因として考えられていること

ベーカー嚢腫による膝裏のグリグリやふくらみを解説した図。原因

ベーカー嚢腫そのものは、歩き方のクセだけでできるものではありません。

成人の場合は、変形性膝関節症や半月板損傷など、膝関節内の問題が背景にあることが多いと考えられています。

一方で、

  • 長時間の立ち仕事
  • 長く歩く
  • 膝を深く曲げる
  • スポーツや運動

などによって膝への負担が増えると、痛みやつっぱり感などが強くなる方はいらっしゃいます。

そのため、「なぜベーカー嚢腫ができたのか」だけでなく、「普段、膝にどのような負担がかかっているのか」を確認していくことも大切だと考えています。

原因としては、

  • 変形性膝関節症
  • 半月板への負担
  • 関節の炎症
  • 膝への負担の積み重ね

などが関係していると言われています。

ランニングや長時間の立ち仕事などで膝に負担がかかる方もいらっしゃいます。

ベーカー嚢腫ではどんな症状が出る?

ベーカー嚢腫による膝裏のグリグリやふくらみを解説した図。症状
  • 膝裏のグリグリした腫れ
  • 膝裏の違和感
  • 曲げにくさ
  • 正座時のつっぱり感
  • 軽い痛み

などを感じる方がいらっしゃいます。

膝裏の”グリグリ”の大きさには個人差があります。

ベーカー嚢腫は自然に治る?

ベーカー嚢腫は、症状が強くなければ経過観察となり、自然に小さくなったり症状が落ち着いたりすることもあります。

ただし、成人の場合は、

  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷
  • 関節の炎症

などが背景にあることもあります。

そのため「膝の裏のふくらみ」だけを見るのではなく、膝関節そのものの状態を確認することが大切です。

また、

  • 歩く量が多い
  • 長時間立っている
  • 膝を深く曲げる
  • 膝に負担のかかる運動を繰り返す

などによって、痛みやつっぱり感が強くなる方もいらっしゃいます。

症状が続く場合や、ふくらみが大きくなってきた場合は、再度整形外科で確認してもらいましょう。

こんな症状がある場合は早めに病院へ

次のような症状がある場合は、自己判断せず早めに医療機関へご相談ください。

  • 急激に膝裏が腫れてきた
  • 赤みや熱感が強い
  • 発熱がある
  • 夜も強く痛む
  • 歩くことが難しい
  • ふくらみがどんどん大きくなっている
  • ふくらはぎが急に腫れたり、強く痛んだりした
  • 脚全体の腫れや熱感が急に強くなった

ベーカー嚢腫が破裂すると、ふくらはぎの痛みや腫れなどが出ることがあります。

ただし、深部静脈血栓症(DVT)でも似た症状が出ることがあるため、「ベーカー嚢腫だから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。

また、脚の腫れなどに加えて息苦しさや胸の痛みがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。ださい。

病院ではどんな治療をする?

病院では、ベーカー嚢腫だけでなく、変形性膝関節症や半月板損傷など、背景にある膝の状態も確認しながら治療方針が決められます。

  • 注射
  • 関節液を抜く処置
  • 経過観察

などが行われることがあります。

リウマチなど別の病気が関係している場合は、そちらの治療を優先することもあります。

手術が必要になることはある?

強い症状が続く場合などは、手術が検討されることもあります。

ただし、すべての方が手術になるわけではありません。

詳しくは整形外科でご相談ください。

湿布やサポーターはどうなの?

痛みや腫れがあるときは、無理な運動を控えたり、冷やしたりすることでラクになることがあります。

慢性的な違和感では温めるとラクに感じる方もいらっしゃいます。

ただし、急に腫れた・赤い・熱をもっている・強く痛むなどの場合は、自己判断で温め続けず、まず医療機関で確認してください。

サポーターやテーピング

膝のねじれや負担を減らす目的で、

  • サポーター
  • テーピング

などを活用する方法もあります。

歩行時の不安軽減につながる方もいらっしゃいます。

当院でさせていただいているテーピングです。良かったら参考にしてみてください。

日常生活で気をつけたいこと

ウォーキングはしてもいい?

強い痛みがなければ、無理のない範囲でのウォーキングは選択肢の1つになります。

ただし、痛みが強い時に無理をすると悪化することもあるため注意してください。

膝に負担がかかる動作を見直しましょう

  • 急な方向転換
  • 膝をねじりながらの立ち上がり
  • 深くしゃがみ込む動作
  • 負荷の強いスクワット
  • ジャンプの繰り返し
  • 長時間の立ち仕事や歩行

などは膝に負担がかかることがあります。

日常動作を少し見直すだけでもラクになる方がいらっしゃいます。

ベーカー嚢腫で不安だった50代女性の一例

※これは一例であり、効果を保証するものではありません。

*個人の感想です。効果を保証するものではございません。

お悩み

しゃがむ動作がつらく、立ち仕事も大変だったそうです。
掃除のときに下の床などを拭くときにしゃがめなかったのがつらかったそうです。

冷蔵庫前で長時間立つことが多く、膝への負担が続いていました。

当院で行ったこと

当院では、

  • 膝周囲の筋肉
  • 足首
  • 骨盤周辺、股関節の調整(足の曲げ伸ばしの時の膝と足首と股関節のねじれの調整)
  • 体全体のバランス

などを確認しながら、やさしく施術を行いました。

経過

ご自宅でもできる簡単な体操をお伝えし、日常生活でも膝への負担を減らすことを意識していただきました。

その後、「以前より動きやすくなった」とお話しくださいました。

ご感想

最初は膝の裏にグリグリしたふくらみができて、「何か悪い病気だったらどうしよう…」とすごく不安でした。

しゃがむ時や階段も違和感があり、仕事中も気になっていました。

病院ではベーカー嚢腫と言われ、様子を見るしかないのかな…と思っていましたが、こちらで体全体をやさしくみてもらい、歩き方や膝の使い方も教えていただきました。

少しずつ膝のつっぱり感がラクになり、以前より気にせず動ける日が増えています。

不安な気持ちも聞いていただけたので、安心して通うことができました。

※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

院長よりひとこと

ご感想ありがとうございます。

膝の裏にふくらみがあると、「何か悪いものではないかな?」「このまま大きくなったらどうしよう…」と不安になりますよね。

ベーカー嚢腫は、変形性膝関節症や半月板損傷など、膝関節の中の問題に伴ってみられることがあります。

そのため、まず整形外科で状態を確認してもらうことが大切です。

一方で、膝の痛みや動きにくさには、

  • 歩き方
  • 股関節や足首の動き
  • 膝への負担
  • 筋肉の緊張
  • 普段の体の使い方

などが影響していることもあります。

当院では、膝だけを見るのではなく、足首・股関節・骨盤なども確認しながら、膝にどのような負担がかかっているのかをみていきます。

「病院では経過観察と言われたけれど、動くとつらい」
「膝裏のつっぱりが気になって動きにくい」

このようなお悩みがあれば、お体の状態を確認しながら一緒に考えていきます。

膝だけでなく体全体を見ることも大切です

膝は単独で動いているわけではありません。

歩く、立つ、しゃがむといった動作では、足首・膝・股関節などが連動しています。

そのため当院では、

  • 膝周囲の筋肉
  • 足首の動き
  • 股関節の動き
  • 骨盤周辺
  • 歩き方や立ち方

なども確認しながら、その方に合わせてやさしく施術を行っています。

膝裏の腫れやしこりについては、まず医療機関で状態を確認することが大切です。

そのうえで、「膝にかかっている負担を少しでも減らしたい」「動きやすくしたい」という方はお気軽にご相談ください。

よくある質問

Q
膝の裏に卵くらいの塊ができました。痛みもないですが、放置していてかまいませんか?
A

痛みがなく、状態が安定しているベーカー嚢腫は、経過観察になることがあります。自然に小さくなるケースもあります。大きさや症状に変化がないか、ときどき確認しておきましょう。

Q
膝裏にしこりができる病気はどのようなものがありますか?
A

ベーカー嚢腫のほか、脂肪腫などのしこりや、血管に関係するものなどがあります。見た目や触った感じだけでは区別しにくいものもあります。

Q
ベーカー嚢腫の治療法はどんなものがありますか?病院と整体ではどう違いますか?
A

病院では経過観察、薬、注射、関節液を抜く処置などが行われ、必要に応じて背景にある膝の病気も治療します。手術が必要になるケースは多くありません。

当院では、膝のしこりそのものを処置するのではなく、膝・足首・股関節の動きや歩き方などを確認し、膝への負担を減らせるようサポートしています。

Q
ベーカー嚢腫は自分で判断できますか?その方法はどんなものがありますか?
A

自分だけで確定することは難しいです。ベーカー嚢腫では、膝を伸ばすと膝裏のふくらみが硬く感じ、曲げるとやわらかく感じることがありますが、あくまで目安です。

Q
ベーカー嚢腫は放置して大丈夫ですか?
A

症状がほとんどなく、大きさも変わらない場合は経過観察になることがあります。自然に小さくなることもありますが、背景に変形性膝関節症や半月板の問題などがある場合は、そちらの状態も大切です。

まとめ

膝の裏にグリグリしたふくらみがあると、不安になりますよね。

ベーカー嚢腫は、変形性膝関節症や半月板損傷など、膝関節の中の問題に伴ってできることがあります。

まずは整形外科で状態を確認してもらうことが大切です。

症状が軽い場合は、自然に小さくなったり経過観察になったりすることもあります。

一方で、

  • 歩くと痛い
  • しゃがみにくい
  • 膝裏がつっぱる
  • 長く立っているとつらい

といった症状が続く場合は、膝だけでなく足首・股関節・歩き方なども含めて、膝への負担を見直すことも一つの方法です。

また、ふくらはぎが急に腫れたり強く痛んだりした場合は、ベーカー嚢腫の破裂や血栓などとの区別が必要になるため、自己判断せず医療機関へご相談ください。

当院では、医療機関での確認を大切にしながら、膝への負担や体の使い方などを確認し、その方に合わせてサポートしています。

ベーカー嚢腫による膝裏のグリグリやふくらみでお悩みの方が気軽に相談できるラインのボタン

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参考文献

  • 『標準整形外科学 第15版』井樋栄二・津村弘 監修
  • 『足のクリニック ― 教科書に書けなかった診療のコツ』井口傑
  • 『病気がみえる vol.11 運動器・整形外科』医療情報科学研究所
  • 『今日の整形外科治療指針 第8版』土屋弘行・松田秀一・紺野慎一 編
  • 『整形外科疾患ビジュアルブック 第2版』落合直之 監修