

一度眠ると24時間くらい眠ってしまいます。そんな時は途中でトイレに起きるだけでご飯も食べません。休み前になると、そんなことがしょっちゅうです。
仕事が超忙しくて、どうしてもゆっくりできていません。
食欲はあります。健康診断では今のところ異常はありません。
私って何かの病気でしょうか?
「え…また寝ちゃってた?」
そんな風に気づけば24時間近く寝ていたのに、まだ体がだるくて眠い。
「こんなに寝ても眠いなんて、もしかして病気?」と不安になりますよね。
実はそれ、自律神経やホルモン、脳の疲労が関係しているかもしれません。
このブログでは、35歳女性に多い「眠りの悩み」について、柔整師の視点から、わかりやすく解説していきます。
眠気の正体がわかれば、対処法も見えてきますよ😊
- 長時間寝てもまだ眠い方
- 起きていても眠い方
長時間睡眠で考えられること
慢性的なストレスや過労
- 仕事が「忙しすぎる」可能性があり、過労による自律神経の乱れや副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)の可能性があります。
- 体は「交感神経モード(戦闘モード)」が続いた反動で、一気に「回復モード(副交感神経優位)」になって、スリープモンスター化しているのかもしれません。
睡眠の質の問題(深い眠りに入っていない)
- 「中途覚醒してトイレに行く」=睡眠が断続的になっているサインです。
- その結果、どれだけ寝ても「脳の疲れ」が取れていないのかも。
- 特に、深いノンレム睡眠が足りていないと、寝ても寝てもリカバリーできません。
うつ・抑うつ状態
- 食欲はあるとのことなので、「典型的なうつ」とは違うかもしれませんが、非定型うつ(過眠・過食型のうつ)という形もあります。
- 特に20代~30代で、仕事のストレスが強い方によく見られます。
体内時計(概日リズム)の崩壊
- 忙しすぎると、昼夜逆転・不規則な睡眠リズムが続き、メラトニンなどのホルモン分泌が乱れることもあります。
- 体が「昼だと思って寝て」「夜だと思って起きる」など、本来のリズムとズレてしまい、常に時差ボケのような感覚になります。
分子栄養学で考えると

まずは「タンパク質」が不足して「鉄」「ビタミンB群」「マグネシウム」が不足している可能性があります。十分に注意してください。
低エネルギー状態(ミトコンドリア機能低下)
- 血液検査で異常がなくても、細胞レベルのエネルギー代謝の低下(例:ビタミンB群不足・鉄欠乏・コエンザイムQ10不足)が原因になることもあります。
- これはいわゆる「隠れ栄養失調」です。特に忙しくて食事が偏っていると、表面には現れないけど…というケースがあります。
まずは病院の受診をオススメします
心療内科や睡眠専門クリニックでの相談もおすすめです。「睡眠ポリグラフ検査」や、「日中の眠気検査(MSLT)」などで、詳細に状態を調べられます。深刻な状態になる前に早く病院を受診されてください。
当院で改善したケース
交感神経の過緊張、副交感神経がうまく働かない、内臓の位置やリズム、脳脊髄液の流れが悪くなっている、などが考えられるので、頭やお腹などの調整を中心に全身のバランスを整えて緩めていきました。
オステオパシー(ストレイン・カウンターストレイン)
当院の手技は、あなたの体を全体的に捉えて筋肉・骨格・筋膜・関節・内臓の位置とリズム・血流・リンパ・脳脊髄液などの体液循環などのバランスを調整し、自分で治る力を最大限に発揮できるような痛くない調整です。
① 自律神経を整えるオステオパシー施術
- 頭蓋や仙骨の調整(脳脊髄液の循環を促す)
- 横隔膜や内臓のリリース(呼吸や内臓疲労を改善)
- 頸椎や胸郭の調整(交感神経の圧迫を緩める)
🔹「オンになりすぎた交感神経」をゆるめて、「自然に眠れる体」にリセットします
② 眠れる呼吸 × やさしい手技
- 副交感神経を優位にするためには、「呼吸の深さ」がとっても大事です。
- 肋骨や横隔膜が固くなっていると、呼吸が浅くなり、脳も緊張モードのままになりやすい。
🔹手技で呼吸筋をゆるめる+深呼吸の練習を組み合わせると、寝つきやすくなります。
③ 「頭の疲れ」を取るケア(脳疲労アプローチ)
- 頭蓋骨の縫合を緩めたり、静かな圧で脳の膜を整えるような施術(クラニオ系)
- 特に前頭葉の過活動(考えすぎ・緊張しっぱなし)がある方に有効です
🔹施術後に「まぶたが落ちてきて、そのまま寝そうになった…」という方が多いです😴

④ 内臓調整(腸・肝臓・腎臓など)
- 仕事でのストレスや食生活の乱れは、肝臓や腸にも負担をかけます
- 特に腸は「第二の脳」とも呼ばれ、自律神経と深く関係しています
🔹軽く触れるような調整でも、腸の動きが変わって、眠気の質が改善する方もいらっしゃいます。

整体+αでおすすめのセルフケア
- 寝る前に耳を優しく引っ張り、ゆっくり回す(副交感神経スイッチON)
- 手のひらをやさしくゆっくりさする(安心ホルモン・オキシトシンが出やすくなります)
- 1分間、ふーーっと長く息を吐く(それだけで神経スイッチが切り替わります)
整体での改善が期待できる条件は…
- 眠れない原因が「体からくるストレス(交感神経の過活動)」である場合
- 過労や脳疲労、感情の抑圧で「体が回復モードに入れない」状態である場合
こういった方には、オステオパシーやクラニオセイクラル、内臓調整、呼吸調整などを組み合わせた整体がとても効果的です。
おすすめのセルフケア
① 睡眠の質を上げる工夫(量より“質”)
夜のルーティンを整える
- 寝る1時間前はスマホ・PCを見ない(ブルーライトカット)
- 間接照明やアロマで「副交感神経モード」へ誘導
- 寝る前にストレッチや深呼吸もおすすめ
トイレで起きるなら
- 夕方以降の水分を控えめに(特にカフェインやアルコール)
- 寝る直前の大量の水は避ける
② 朝の光を浴びて、体内時計をリセット
- 朝起きたら「太陽の光を浴びる」ことが超重要!→ 「メラトニン(眠気ホルモン)」のリズムを整えてくれる
- 曇りの日でも、カーテンを開けて朝日を取り入れる
③ 栄養面からのサポート
栄養素 | 働き | 食材 |
---|---|---|
ビタミンB群 | 脳や神経のエネルギー源 | 豚肉、納豆、卵 |
鉄(特にヘム鉄) | 酸素を運ぶ/だるさ対策 | レバー、赤身の肉 |
マグネシウム | 睡眠の質UP、イライラ予防 | アーモンド、海藻 |
タンパク質 | 全身の材料 | 魚、卵、大豆製品 |
※サプリで補うのもOK(ただし体質に合うものを)
④ 自律神経を整えるリラックス法
仕事で交感神経が優位になりすぎている可能性が高いので、「副交感神経モード」に切り替える時間をつくるのが大切!
- ゆったりした音楽を流す
- 湯船にしっかり浸かる(40度前後で15分くらい)
- マインドフルネス瞑想(アプリなどで5分でもOK)
⑤ 心の状態も観察してみる
- 「眠い」という症状の裏に、心の疲れ(感情の抑圧・ストレス)が隠れていることもあるので注意する。
- 頑張りすぎてないですか?誰かの期待を背負いすぎてないですか?本当は嫌なのに我慢していませんか?最近、ホッとすることはありましたか?
まとめ
- 過労による自律神経の乱れ or 副腎疲労
- 睡眠の質の低下(中途覚醒など)
- 非定型うつや心の疲れ
- 栄養不足やミトコンドリア機能の低下
- 体内時計の乱れ