
「湿布だけで治らない…」その痛み、我慢していませんか?

手首が痛くて整形外科に行ったら湿布だけ渡されました。
自分で、もう少し痛みを早くなんとかしたいんです。
どうやったらいいでしょうか?
腱鞘炎で手首が痛くて自分でなんとかセルフケア、テーピングしたい方
はじめに — 腱鞘炎なのに「湿布だけ」と言われたあなたへ
病院で「腱鞘炎だから湿布と安静で様子を見ましょう」と言われ、モヤモヤしていませんか?
湿布で一時的に痛みが和らいでも、朝だけ痛い・家事でまたぶり返す・仕事がつらい…
そんな方は多いです。この記事では「今すぐ自分でできる対処」と「再発を防ぐ日常の工夫」を、東大阪で腱鞘炎を診てきた整体師の視点でわかりやすくお伝えします。まずは楽になることを優先しつつ、根本的な負担を減らす方法まで一緒に見ていきましょう。
手首の腱鞘炎の原因 — 使いすぎだけが理由じゃない?
ホルモン・自律神経の関係
女性は月経周期や更年期でホルモン(エストロゲン)が変動すると、腱や靭帯の柔軟性や炎症反応が変わりやすくなります。エストロゲンが低下すると腱の血流や修復力が低下し、同じ動作でも炎症が起きやすくなることがあります。
また、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れると血流や筋緊張にも影響します。ストレスや睡眠不足で交感神経が優位になっていると筋肉が硬くなり、腱の滑走が悪くなって痛みにつながるケースが多いです。だからこそ、「栄養・睡眠・リラックス」も治療の一部と考える必要があります。

女性ホルモンのエストロゲンは「炎症」を抑える作用もあるんですよ。
でも更年期などで女性ホルモンが減ってくると、その炎症が抑えられないので痛みや腫れが出やすくなってしまうんです。
姿勢や肩・首のこりとの関連
手首は肘→肩→首(頸椎)と連動する長いチェーンの末端です。肩が前方に巻き込まれたり、首が緊張していると腕全体の動きが制限され、手首に余計な負担がかかります。
具体的には
- 肩が内側に入ると手の角度が変わる → 腱に斜めの摩擦が生まれる
- 首の凝りがあると手への神経伝達が曖昧になり、筋バランスが崩れる → 一部の腱に過負荷
そのため、手首の痛みだけでなく、肩甲骨や首の可動性を整えることが再発予防に重要です。整体で全身の連動を調整すると改善しやすい理由はここにあります。
腱鞘炎とは?手首のどこで炎症が起きているのか
- 腱鞘炎=腱を包む“トンネル”がこすれて炎症
- 女性に多い理由(ホルモン・抱っこ・更年期)
- 代表例:ドケルバン病(親指側の痛み)
「キーボードを打つ」
「スマホを長時間触る」
「抱っこ」
「料理」など“日常動作の積み重ね”で起こる。
腱鞘炎を悪化させるNG行動3つ
- 痛みを我慢して使い続ける
- 冷えたまま放置する
- 湿布を貼りっぱなしにする
一時的に痛みが引いても、原因(筋膜・関節・姿勢)がそのままだと再発するから
医師の湿布・安静だけで良くならない理由
病院で湿布と「安静で様子を見る」という処置は、急性の炎症を和らげる一次対応として有効です。しかし長引く痛みや繰り返す腱鞘炎が治りにくいのは以下の理由が考えられます。
- 原因が“炎症”だけではない
腱の滑走不良、筋膜の癒着、関節の位置不良、隣接する筋肉の過緊張など、構造的・機能的な問題が残っていることが多いです。湿布は炎症を抑えるだけで、滑走障害や姿勢の問題は解決しません。 - 日常動作が改善されていない
育児や仕事で同じ動作を繰り返していれば、安静にしても動き出した瞬間に同じ負担がかかります。原因となる習慣の修正が不可欠です。 - 自律神経や栄養状態が影響する
睡眠不足や栄養不足、ストレスなどで回復力が下がっていると、湿布だけで回復しにくいです。特に女性ではホルモンの影響も無視できません。 - 局所だけの治療だと再発する
手首だけに注目すると、肘・肩・背中などの連動が見落とされがち。全身的なバランス調整がないと再発リスクは高いままです。
まとめると、湿布は「痛み止め」の一手段に過ぎず、根本改善には姿勢・動作・全身バランス・生活習慣の見直しが必要になります。
自宅でできる腱鞘炎セルフケア
① 氷水でアイシング(0℃が効果的)
0度が効果的ですので氷と水をビニール袋にいれて冷やしてください。
流水もOK、アイスノンなどはマイナスですので冷やしすぎですので注意されてください。
② 手首を安静に保つテーピング方法
1枚目
親指の内側から巻いて、手首の痛いところを通過するように貼る。
引っ張らないように注意。

2枚目
先ほどの一枚目と調度クロスするように貼り、手首の痛いところを通過するように貼る。

3枚目
手首を締めるように貼る。

③ やさしいストレッチ(毎日・1回あたり1〜2分でOK)
手首の背屈ストレッチ:腕を前に伸ばして手のひらを下に向け、反対手で指先を軽く引き、手首の前面を伸ばす。10〜20秒×3回。
前腕の回旋運動:肘を90度に曲げ、手のひらを上→下へゆっくり回す。10回を1セット。
ポイント:痛みが強い急性期は無理に伸ばさない。気持ちいい範囲で行う。
④簡単ぶらぶら体操
⑤姿勢リセット(1日数回)
肩甲骨寄せ3秒キープ:椅子に座って肩甲骨を軽く寄せて3秒キープ、ゆるめる。これを10回。
首の軽い後屈:あごを引き、首の後ろを伸ばす感じで5秒キープ×5回。
効果:肩〜首の緊張が取れると手首の角度が改善し、腱への負担が下がります。
そして「姿勢」に注意してください。浮指にならないようにしてくださいね。


腱鞘炎を予防する日常動作
- 抱っこの仕方(体に密着させ自分と子供のおへそを繋げるように抱く。手はキツネさんの手で抱っこ)*動画参照
- タオル絞りのコツ(肘を体に密着させる。親指でけでなく手全体で絞る。手首がまっすぐになるようにする。)
- マウス・スマホの持ち方(肘を支点にする。長時間を避ける。手首の角度がまっすぐになるようにする。)
東大阪の自律神経専門整体院でのアプローチ
- オステオパシー手技で腱や筋膜の動きを回復(全身を調整)
- 自律神経バランスを整え、自然治癒力を高める
- 栄養(たんぱく質・ビタミンB群・鉄)もアドバイス
施術を受けた方の声

よくある質問(FAQ)
- Q湿布を貼っても治らないのはなぜ?
- A
炎症の原因(動かしすぎや姿勢)が残っているため。
- Q痛みが強いときは温めてもいい?
- A
急性期(腫れ・熱がある)は冷却、落ち着いたら温めて血流促進。
- Qテーピングは毎日しても大丈夫?
- A
皮膚トラブルがなければOK。サポーターの場合は夜は外すのがおすすめです。
まとめ
手首の腱鞘炎は「使いすぎ」だけが原因ではありません。
姿勢・ホルモン・筋膜・ストレス…さまざまな要因が関係しています。
あなたの痛みも、正しいケアと少しの工夫で変わります。
お悩みの方はどうぞお気軽にご相談、ご予約お待ちしております。
