

昨日は休みだったので10時間くらい寝ました。
でもまだ昼間も眠たいんです。
なんとか仕事は行けていますが、朝からとってもだるく、肩と首に重いおもりが乗っているようです。
いくらでも眠れるな~という感じで困っています。どうしたらいいですか?
- 長時間寝てもまだまだ眠い方
- 朝から起きにくい、だるい方
長時間寝ても疲れが取れない?その3つの理由
「昨日10時間も寝たのに、まだ眠い」
「休みの日は一日中ベッドから出られない」
そんなあなたは、もしかすると“眠り”ではなく“回復”ができていないのかもしれません。
東大阪市で自律神経の不調を専門にみている当院にも、同じような方が多く来られます。
ここでは、長時間寝ても疲れが取れない3つの理由をお伝えします。
① 慢性ストレスと過労による「交感神経の暴走」
仕事・育児・介護などで、常に気が張った状態が続くと、自律神経のうち“交感神経”が休まず働きっぱなしになります。

夜になっても「戦うスイッチ」が切れず、体はリラックスできません。
寝ても頭の中はフル回転になってしまうのです。これが眠っても疲れが取れない最大の原因です。
② 睡眠の質の低下(深い眠りに入れていない)
「寝付きはいいけど夜中に何度も目が覚める」
「夢ばかり見て朝ぐったりしている」
これは、副交感神経が十分に働けていないサインの可能性があります。
眠っているようで、実は脳も筋肉も休めていないんです。

当院では、頭・首・お腹の調整で深い眠りへ導く施術を行っています。(実際に施術中にぐ~と眠る方も多いですよ)
③ 体内時計(概日リズム)の乱れ
「朝起きられない」「夜になると元気が出る」
そんな方は、体内時計のリズムがズレています。
本来、朝は“コルチゾール”というホルモンが上がって目が覚め、
夜は“メラトニン”が出て眠くなるのが自然のリズム。

このリズムが崩れると、いくら寝ても「疲れが取れない体」になってしまいます。
副腎疲労チェックリスト
➡ 3つ以上当てはまる方は、副腎疲労による自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
分子栄養学から見た「低エネルギー状態」とは
寝ても疲れが取れないとき、体の中ではエネルギーが作れない状態が起きています。
その背景にあるのが「副腎」と「栄養バランス」の関係です。
コルチゾールが枯渇する理由
ストレスが続くと、体は「コルチゾール」というホルモンを出して対応します。
しかし、長期的にストレスが続くと、副腎が疲れてコルチゾールが出なくなります。
朝起きられない・日中だるい・夕方元気になる…
これがコルチゾールリズムの乱れです。
エネルギーの“材料不足”が疲労を深める
エネルギーを作るには、鉄・タンパク質・ビタミンB群・マグネシウムが必要です。
また、中性脂肪やコレステロールが低い人は、ホルモンの材料が不足している状態です。
つまり「がんばりたいのに燃料が足りない」のです。
低エネルギー状態(エネルギーを作るミトコンドリア機能低下)
- 血液検査で異常がなくても、細胞レベルのエネルギー代謝の低下(例:ビタミンB群不足・鉄欠乏・コエンザイムQ10不足)が原因になることもあります。
- これはいわゆる「隠れ栄養失調」です。特に忙しくて朝食を抜いている、食事が偏っていると、表面には現れないけど…というケースがあります。
セロトニンとメラトニンの関係
日中の“幸せホルモン”セロトニンが足りないと、夜の“眠りホルモン”メラトニンが作れません。
つまり、日中のストレス・栄養不足 → 夜の不眠・浅い眠りという悪循環になってしまうのです。

まずは「タンパク質」が不足して「鉄」「ビタミンB群」「マグネシウム」が不足している可能性があります。十分に注意してください。
まずは病院の受診をオススメします
心療内科や睡眠専門クリニックでの相談もおすすめです。「睡眠ポリグラフ検査」や、「日中の眠気検査(MSLT)」などで、詳細に状態を調べられます。深刻な状態になる前に一度早く病院を受診されてください。
心理的背景“がんばり屋さん”が疲弊する仕組み
「ちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」
そんな思いが強い方ほど、自律神経が乱れやすい傾向にあります。それはなぜか?説明していきますね。
認知の歪みがストレスを増やす
- 「〜しなければならない」
- 「完璧にできない自分はダメ」
- 「人の期待に応えなきゃ自分の価値なんてない」
- 間違ったことは絶対に許せないし、見逃せない
この思考パターンが強すぎると、自分を追い込み、交感神経を緊張させます。
心理的逆転が起こることも…
本当は「休みたい」のに「休むと罪悪感でゆっくり休めない」という方が多いです。
頭では分かっていても、心がブレーキを踏んでいる状態なのです。(これが無意識に働いてしまうのです)
そうすると交感神経が働き、筋肉が緊張し、横隔膜も緊張したり、首肩が凝り、呼吸も浅くなり、血流も悪くなります。

こんな時、身体は守ろうとして、甘いもの・カフェイン・お酒で一瞬だけ元気を出そうとしてしまう。(脳では報酬系で満たそうとしてしまいます)
でもそれは、本当は体のSOSを無視しているサインなんです。
心を緩める第一歩
休むことを「悪いこと」と思わないでください。
「やらない勇気」「人に頼む練習」からでOKです。
がんばらないを、がんばる
それが、回復の第一歩になるのです。🍀
当院でのアプローチ
当院では、整体 × 分子栄養学 × 心理の3方向からサポートしています。
- オステオパシー(頭・内臓・骨盤の調整)
- 自律神経スイッチ(交感・副交感)を整える手技
- 栄養状態と血糖・ホルモンバランスの確認
- 心理カウンセリングで「思考のクセ」を整える
施術後の変化(実例より)
- 朝スッと起きられるようになった
- 甘いものへの欲求が減った
- 気持ちが前向きになった
- 頭の重さ・目の疲れが軽くなった
- 家族と外食に行けた
- 食べれるようになってきた

あなた自身でできる3つのセルフケア
① 朝日を浴びて体内時計をリセット
朝5〜10分、窓際で朝日を浴びるだけでセロトニンが活性化します。
約16時間後には夜のメラトニン分泌もスムーズになり自然に眠たくなりますいです。
② 朝食を抜かずに“副腎”を守る
朝はタンパク質・塩・水分をしっかりと摂取する。
コーヒーよりも、まず白湯や味噌汁で一息を。

栄養素 | 働き | 食材 |
---|---|---|
ビタミンB群 | 脳や神経のエネルギー源 | 豚肉、納豆、卵 |
鉄(特にヘム鉄) | 酸素を運ぶ/だるさ対策 | レバー、赤身の肉 |
マグネシウム | 睡眠の質UP、イライラ予防 | アーモンド、海藻 |
タンパク質 | 全身の材料 | 魚、卵、大豆製品 |
③ 夜は「脳のデトックスタイム」を確保
寝る2時間前はスマホOFFにする。(照明も暗くする)
ぬるめのお風呂と深呼吸で副交感神経をONにして、ゆるいヨガなどがおすすめ。
よくある質問(Q&A)
- Q睡眠時間は足りているのに疲れるのはなぜ?
- A
“長さ”ではなく“質”が問題。交感神経が優位だと脳が休まりません。
- Qコーヒーを飲むと元気になるのですが?
- A
一時的な副腎刺激。慢性疲労の方には逆効果です。
- Qサプリを飲んでも効かないのは?
- A
栄養の吸収・代謝が乱れている可能性があります。ピロリ菌などがいると消化吸収しにくいので薬も栄養も効果が薄いです。自律神経が乱れていると、そもそも消化吸収能力が低下しています。全体のバランスが大事です。
- Q病院で「異常なし」と言われました。整体で改善できますか?
- A
自律神経・副腎疲労は数値に出ません。体と心の両面から整えます。血液検査では「好中球」と「リンパ球」で判断できる場合もありますので血液検査と食事内容をお聞かせいただくこともあります。
- Q女性ホルモンの乱れも関係ありますか?
- A
副腎はホルモンの“代打選手”。疲れるとバランスが崩れやすくなります。
まとめ
がんばらないを、がんばるあなたへ
「寝ても疲れが取れない」は、体が発しているSOSのサインです。
放置せず、自律神経・栄養・心を整えることで回復は十分可能です。
あなたはもう、がんばり続けなくていいんです。
がんばらないことを、今日から練習してみてください🌸
📍東大阪市 若江岩田駅すぐの自律神経専門整体院
身体と心の回復を、トータルでサポートしています。お気軽にLINEからご相談ください🌿
