

なかなか眠れないので困っています。
寝ても必ず途中で起きてしまいます。
最近は朝、起きれないこともあります。
子供も夜中までスマホをしていて夜型になっています。
春休みや夏休みなどの長期の休み明けには不登校になってしまいました。
性格も私と似ているところがあり、人に嫌われたくないのが強いので、他人の目が気になりすぎてしまい、とても疲れます。
高い音や匂い、光にも敏感で眩しく感じることがあります。
親子で同じようにHSP(過敏症・繊細さん)と不眠で悩んでいるので何とかしたいです。
他人の目が気になって、夜眠れないあなたへ
「寝ようと思うほど、眠れない」
「子どもも夜中までスマホを見ていて、朝起きられない」
「他人の顔色をうかがいすぎて、毎日ぐったり…」
そんな親子さん、最近とても増えています。
特にHSP(繊細さん)タイプの方は、音・光・匂い・人の感情にまで敏感になりがちです。
例えると“スマホのアプリがいっぱい”の状態で情報がありすぎてしまって、どれが本当か、どれが自分にとって本当に必要か迷ってしまうような、パンク状態なのです。
だからこそ、夜もずっと「気づかないうちにオン」の状態になってしまうのです。通知設定を全部オンにしている状態で夜もバッテリーが減ってしまう状態なのです。
こんな状態が人間にも起こっているとしたら脳も体も休むタイミングを失ってしまうのです。
- 子どもの不登校や朝の不調が気になる方
- 音や光、匂いに過敏で疲れやすい方
- HSP気質で人間関係に疲れている方
- 睡眠導入剤に頼らず眠りたい方
HSP(繊細さん)と不眠の深い関係
繊細な人ほど「脳が働きすぎて眠れない」
HSPさんは、外からの刺激に対して神経がすぐ反応してしまいます。
「嫌われたらどうしよう」「子どもがちゃんとやってるかな」そんな考えが頭の中でぐるぐる回ることが多いです。
こんな状態だと“交感神経”がずっと優位な状態です。
つまり、心も体も「戦闘モード」になっているんです。
こうなってしまうと眠るための“副交感神経”がうまく働けません。
親子で同じような不眠になる理由
子どもは、親の感情を敏感に感じ取ります。
ママが常に緊張していたり、気を張っていたりすると、子どもの神経も自然と「ピリッ」としてしまうのです。
一緒に過ごす時間が長い親子ほど、自律神経のリズムも“似てくる”ものなんです。脳には「ミラーリング効果」というものもあります。
目の前の相手のしぐさや言葉使いも、無意識にうつって真似してしまうようなことがあるのです。赤ちゃんがお母さんの笑顔を見て、ニッコリ笑うのは、このミラーニューロンが働いて起こるといわれています。
またアダルトチルドレンというものもあります。生まれ育った環境などで、人とのコミュニケーションが苦手になり日常生活に支障が出ることもあります。
アダルトチルドレンとHSPの違い
アダルトチルドレンは機能不全家族に育てられたことによることが原因です。
機能不全家族とは「虐待」「夫婦喧嘩」「兄弟間で差別を受けた」「親が子供に対して否定的(どうせあなたはアホなんだから、何もできないんだから、いいところなんてないんだから)に育てられた」「反抗期に親が怖すぎて反抗できなかった」「褒められることがなかった(条件付きだった)」「愛着形成がうまくいかなかった」などです。
| 違い | 原因 | |
|---|---|---|
| HSP | 先天的(生まれもった気質) | 家庭環境や親が必ずしも原因ではない |
| アダルトチルドレン | 後天的(生まれ育った環境) | 不健全な家庭環境・トラウマ |
アダルトチルドレンの6つの役割
このように育つと「自己」が小さくなってしまうことが多いです。
| 生贄(自分が悪者になる) | 本当は一番優しい子。自分が悪者になることで問題を一人で引き受けようとする。家族は「この子さえしっかりしていれば」と問題解決のために団結する。 |
| 英雄 | 勉強やスポーツで親の期待に応える。頑張るのは自分のためではなく親のためになってしまう。家庭の雰囲気を壊さない為の自己防衛となる。 |
| いない子 | 家の中でもいつも孤独。気配を消し、まるでいないように過ごす。 |
| 自己犠牲(自分は後回し) | 下の兄弟の世話をしたり、親の介護をするヤングケラー。自分の気持ちは後回しにする。 |
| ピエロ | 家庭内が暗いと「自分がアホなことをして明るくしなくちゃ」と無理に笑わせたりする。沈黙が怖い。 |
| 自己犠牲(世話を焼くが裏目になる) | アルコール依存症の人にダメとわかっていててもお酒を買ってくる。仮病とわかっていても本人の代わりに会社や学校に電話をしてしまう。 |
アダルトチルドレンを克服していくと
- 相手に「NO]と言える
- 自分の本当にやりたいことをやる
- 親への憎しみや執着を手放せるか
- 自分を好きになれる
これらが改善していくと、あなたの人生はもっと楽しいものになっていきます。
不眠のサインを見逃さないで
これらは、自律神経の疲れが原因かもしれません。
今日からできる「眠れる体と心の整え方」
①呼吸で神経を“ふんわりモード”に
浅い呼吸は“緊張モード”のサイン。
寝る前に、「4秒吸って・6秒吐く」これを1分だけでもやってみてください。
体がゆるんで、眠りやすいスイッチが入ります。
②朝ごはんに“たんぱく質”をプラス

脳のリズムを作る「セロトニン」は、朝の日光とたんぱく質(卵・魚・豆)、リズム運動で作られます。
夜に自然と眠くなる「メラトニン」の材料にもなるんです。
③スマホより“ぬるめのお風呂”
スマホの光は脳を「昼」と勘違いさせて目を覚まさせてしまいます。
寝る2時間前にはスマホをお休みして、ぬるめのお風呂で体をゆるめましょう。
整体でできる「HSP親子の神経リセット法」
東大阪市の「おおくま整骨院」では、オステオパシーの手技で、体のこわばりと神経の過敏をやさしくゆるめます。
心理カウンセリングと分子栄養学の知識をあわせて、心と体、どちらにもアプローチしていきます。
- 頭の中の「考えすぎループ」が止まる
- 呼吸が深くなる
- 朝スッと目が覚める
そんな変化が少しずつ現れてきます。
当院の基本的なアプローチ
まずは身体を整えていきます。筋肉の緊張をやわらげ、背骨や骨格の歪み、内臓のリズムや位置、リンパや血流などの循環を正常に近づけていきます。
そして4つのストレスを減らし、4つのストレス耐性を増やしていきます。
エネルギーが増えて体力が増えてきたら、次に精神的パワーアップをしていきます。

潜在意識が影響して不眠になっていることが多いので、根本的には身体だけの調整で良くならない方も、当院ではたくさんいらっしゃいます。
そこで心理ワークやカウンセリングを専門的に行っていきます。未処理になっている感情を少しづつ解放してあげることで「心もす~と軽く」なってくれるのです。
不眠に対しては自律神経が大きく関係します。特に昼間の交感神経が働かないと夜の副交感神経が働きにくいので、しっかりとどちらも働くようにアドバイスしていきます。
精神安定に必要なセロトニンを増やす
セロトニンが減ると「不安」「落ち込みやすい」「疲れやすい」「やる気がなくなる」「集中力が低下する」「眠りが浅くなる」「ネガティブになりやすい」などの症状が出やすくなります。
ですのでしっかりとセロトニンを分泌させることが必要です。
それには大切な3つの対策があります。
- リズム運動をする
- 朝日を浴びる
- タンパク質(トリプトファン)をしっかりを摂取する


HSP(繊細さん)の心が軽くなる方法
不安やパニックというものは、私たちの命を守るために必要な身体の正常で健康な防御反応です。これが過剰に働きすぎると日常生活に支障が出ます。
この最大の原因は警告を無視したことによるものです。この警告というのはあなたの心の声、つまり無意識や潜在意識です。
対策としてまず、あなたができることをお伝えしますので参考にしてください。
- グルテン(小麦を含む食べ物)を食べない(米粉のパンにする)
- カフェインを断つ(ノンカフェインのコーヒーにする)
- 白砂糖を控える(ラカントに替える)
- 正しい順序で食べ、早食いを避ける(果物など、水分の多いものから食べ、肉などのタンパク質、脂肪の順にする)
- 予期不安は考え方の癖であるので意識して別のことを考える
- 大事なのは不安から逃れるのではなく、好きな仕事、好きな事、好きな人と関わりを持つこと
- 暇な時に不安になりやすいので、日ごろから「やりたいことリスト」を作成して不安になったら読み返す
参考文献:「敏感すぎるあなたへ」より
働きすぎる共感脳を優しくゆるめる
怒りや不安、悲しみなどの感情は意志決定に関係していると言われています。感情には「喜び」「怒り」「恐怖」「悲しみ」「嫌悪」「驚き」の6つがあります。(1970年:米国心理学者のポール・エクマン)
これらの感情は勝手に身体に反応してしまうのです。その反応には2つあります。
1つは体の中の感覚です。これは「動悸」「心臓がバクバクする」「呼吸が速い」「お腹がすく」「疲れた」「眠い」「だるい」などです。
それともう1つは目や耳から入ってくる外からの刺激による感覚です。これは「熱い」「冷たい」「味がわかる」「音が聞こえる」「物が見える」「においがする」などです。
体の中の感覚が鈍くなることがあります。これを失体感症といいます。あまりにも強すぎるようなストレスを感じた時に、生きるのが辛くなるので、いろんな感覚をシャットアウトしようと命を守る為に自律神経がそうしてくれているのです。
自律神経のポリヴェーガル理論でいいますと「フリーズ」状態の時にこの「失体感症」が起こる時があります。


この時の対策としては、少しづつでもいいので身体の感覚を感じていくことが重要です。グラウンディングをやってみてください。
こんな辛い時は、感情も感じにくくします。感情を感じたら身体に反応して心拍を上げたり、体温を上げたり、血糖値を上げようと働きます。フリーズ状態の場合、命を最優先しようとするので、心拍を上げている場合ではないので、これに関係する感情面も働きにくくしようとしてくれるのです。これを失感情症といいます。
ですのでストレスに対しては、時々感じてあげて癒したり、発散させることが大事なのです。
できれば運動やカラオケなどで発散できたらベターですね。

ストレス発散をしないと、どんどん蓄積されていきます。すると「筋肉が緊張」しすぎて肩こり、背中のコリ、首コリが起こります。
そしてもっともっと放置すると筋肉が硬くなって血流が悪くなって酸素が行き渡らないので酸欠を起こし、痛みを感じます。もっと酷くなると「凝っているのがわからない」状態の麻痺となってしまうのです。

施術もやりすぎると刺激過多でしんどくなります。ですので短い時間の施術で回数を多くすることが必要なのです。
リハビリの基本は低負荷(刺激)・高回数です!
施術を受けてしんどくなる方は、刺激量にもよりますが、それだけ刺激に対する代謝能力が低下(体力低下)してしまって疲弊してしまっているということなのです。
まずは、しっかり睡眠をとって、栄養をとって、休んで体力を増やすことを最優先にしてください。
ご感想

素敵なご感想をありがとうございます。これからも全力でサポートさせていただきます。
よくある質問
- Q繊細さんって、病気なんですか?
- A
いいえ。 病気ではありません。HSPは「刺激に敏感で、深く感じ取れる性質」です。生まれつき神経のセンサーが細やかに働いているだけで、悪いことではないんです。
- Q繊細すぎて、人と関わるのがしんどいです…
- A
それは自然な反応です。でもお辛いですよね。人の表情や空気を読みすぎて、無意識に神経が疲れてしまうんです。施術では体の“防衛モード”をゆるめ、安心して人と関われる状態をつくります。
- Q整体で繊細さって変わるんですか?
- A
「性格」ではなく「反応のしやすさ」を整えることができます。身体がリラックスできると、外の刺激に過敏に反応しにくくなり、気持ちにも余裕が生まれます。
- Qカウンセリングも受けた方がいいですか?
- A
おすすめです。HSPさんは「頭ではわかってるのに体が反応してしまう」タイプが多い(ちょっと触れただけでも肩が緊張する方もいらっしゃいます)ので、心理面と身体面を同時にケアするのが一番効果的です。良かったら安心してお話しくださいね。
- Q繊細さをなくしたいです…
- A
実際のところ、なくす必要はありません。
繊細さは「相手の気持ちを感じ取れる力」でもあります。非常に貴重で素敵な面でもあるのです。すごく向いているお仕事もあります。大切なのは“敏感さをコントロールする方法”を身につけることです。当院では体から落ち着きを取り戻すサポートをしています。
| 特徴 | 仕事 |
|---|---|
| 【長所】 ・共感力が高い ・気配り、思いやりがある ・危機管理能力が高い ・空気を読む ・人を助ける ・感受性・創造性が高い ・丁寧で探求心がある | 【向いている仕事】 ・カウンセラー、マッサージ師 ・セラピスト、コーチング ・エンジニア、経理事務 ・デザイナー、ハンドメイド作家 ・在宅、一人でする仕事、漫画家 ・図書館司書、清掃員 ・家事代行、倉庫作業 |
| 【短所】 ・人の言動に過剰に反応 ・優柔不断 ・失敗を恐れる ・音、光、匂いに過敏 ・時間がかかる ・マルチタスクが苦手 | 【向いていない仕事】 ・ノルマのある営業職 ・飲食店、教師 ・ホテルスタッフ ・アパレルスタッフ(大勢が苦手) ・看護師 ・コールセンター |
まとめ 〜“眠る力”は、あなたの中にちゃんとある〜
HSPだから眠れないのではないのです。あなたの真面目で一生懸命で素敵すぎる性格、人格がちょっとしんどくさせていることがあるのです。
その「優しすぎる感性を整える」だけでいいんです。
不眠は“頑張り屋さんのサイン”です。体をゆるめて、心を休める時間を取り戻しましょう。
眠れるあなたは、もっと優しく、もっと元気になれますよ。しっかりとサポートさせていただきます。ご相談がありましたら、こちらからどうそ。






