テニスをしていて肘の外側が痛くなり困っています。
どうしたらいいですか?
なにか解決方法はありますか?
このようなお悩みを解決します。
肘の内側、外側に痛みがある40代男性です。
テニスとゴルフをされていて肘が痛くなりました。
痛みがなかなか良くならない方へテーピングをご紹介いたします。どうぞ参考にしてください。
肘の外側と内側が痛い40代の男性の解決法
「右肘は外側」「左肘は内側」と両肘をお怪我された患者様がおみえになってくださいました。
まず炎症がないかな~と想い体表温度計で患部の温度を測りました。すると左が32.4度 で 右が33.4度でした。
本日、より痛いのは左側の肘だそうです。炎症がきつかったら左の温度がもっと高いんじゃないかな~と予想していたのですが違っていました。
それでは詳しくみていきます。肘って面白い関節なんですよ!「蝶番の扉のような動きをする関節」なんです。肘には、いろんな筋肉がついています。
テニスをやっていなくても、肘の外側は「テニス肘」と呼ばれることがあります。笑笑(^▽^)/
よくある話ですが「私、テニスをやったことがないのに”テニス肘”ってどういうこと!」といわれます。これはテニスをやっていて痛めることが多いので、そう呼ばれるようになったということなのです。
このような時は「チェアテスト」という検査をします。
椅子を持ちあげる時に肘の外側に痛みがあるかどうかを調べるテストです。
この方はテニスのコーチもされていてゴルフのレッスンプロもされておられます。ですので、右肘の外側はテニスで左の外側はゴルフで痛められました。
じゃあなぜ内側ではなく外側を痛めたのかな~と考えてみました。私はめちゃ下手ですけが昔、ゴルフをやっていた時期があります。
ですので運動の理屈は理解できます。身体の使い方を考えることは好きなんです。ゴルフのスイングで痛めるのは「捻じる」という動作です。
左肘の内側を痛める原因
まずはゴルフのスイング動作です。
バックスイング(テイクバック)で少し中に入ったクラブを一番上の位置(トップポジション)から振りおろしてくる時に、若干、軌道修正をしながらボールが当たる瞬間に、フェイス(ゴルフクラブのボールが当たる面)を正面に戻して、バチ~ンと当てます。
そして、ボールに当たってからカラダをひねって回転方向にクラブを引き上げてフィニッシュです。
肘という部分は曲げ伸ばしは得意なんですが捻じるのには適していない関節なんです。
ですから捻じるという動きに注目します。
とくにインパクトの瞬間に軌道修正する時に前腕を手のひらを外に開くように動かします。
この時に捻じりが入りますので周辺の筋肉に負担がかかります。
初心者は特にですが、力を入れて打ってしまいます。
その時に過度な捻じりでインパクトしようとします。
それが最大ストレスとなり、肘の外側を痛めるのです。
こんな時は、下の写真のような動きをしてみてください。
標準は90度の動かすことができます。
小さく前にならえしてから手の平を上に向けるのが「回外」手の甲を上に向けるのが「回内」です。
一度やってみてください。どちらの動きもスムーズにできますか?
できなければ、「ストレッチ」をしっかりやってから練習してください。
そして、この患者さんの握力も測ってみました。
右は38度 左は18度 でした。
施術後は
右は40度 左は32度 でした。痛みもかなり軽減されておられました。
施術をさせていただいてから、テーピングをさせていただきました。
肘の外側が痛む時のテーピング
- 手首から肘の外側へテープを貼ります(手はパーにしておいてください)
- そして、手首を巻きます。
- 次に肘を始点にして上腕部と前腕部を締めるように巻く(手はグーと握って巻く、肘は軽く曲げた状態)
- さらに補強で前腕部と手首部分に伸縮が少ないホワイトテープを巻く。肘に近い前腕部分は肘よりも5センチくらい手首側をくるっと巻く
これでかなり楽になられました。
特におすすめのテーピングはアクションテックスです。
キネシオテープのように使えますが固定もできます。
当院でメインに使っているテーピングです。
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まとめ
- 急性期の場合は安静固定が必要
- 少し良くなったからといってすぐに運動を再開しない
- 肘以外の肩や肋骨、背骨などの全身のバランス調整も必要なことが多い
- テーピングで痛みを緩和、再発予防する