突然、尾てい骨が痛くなりました。
どうしていいかわからず整形外科に行きました。
レントゲンでは異常が見当たらず治療もアドバイスもなく「そのまま様子をみてください」と言われました。
でも尾骨が痛くお尻の痺れも出て来て座っているのが辛いです。
なんとか少しでも痛みが和らぐ方法はないでしょうか?
同じようなお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
どんどん尾骨が痛くなり、坐骨神経痛も重なりお辛かった方です。だんだ悪化して立ち上がるのもう辛くなってきたそうです。
病院では原因不明なので当院へお越しくださいました。不安も大きくなりストレスとなります。
同じお悩みの方は、どうぞ最後までお読みください。
坐骨神経痛と尾骨痛の対処法がわかる
坐骨神経痛・尾てい骨の痛みでお悩みの女性の解決法
- 椅子に浅く腰掛けて座っている
- 長時間硬い椅子に座っている
- 運動不足でお尻の筋肉が減った
- 尻餅をついて転倒した
- 女性の場合は分娩によることもある
お尻の骨の周辺はこうなっている
棘上靭帯は上の方は頸椎7番(その上は項靭帯となり後頭骨につきます)、下は仙骨(尾骨)までつきます。
ですので悪い猫背のような姿勢を長時間していると尾骨に痛みが出ることがあります。また運動不足で筋肉が少なくなると身体を支えてくれていたものが歪み、神経を圧迫して坐骨神経痛が出ることがあります。
尾骨は「尻もち」で痛めることが多いです。私もスノーボードをしていて、思いっきり転倒した時に、直撃して、物凄く痛かったです。骨折することも多い骨です。
そして骨盤の外側には梨状筋という筋肉があって、その周辺を坐骨神経が通っています。ですので骨盤が歪んだりしてもお尻の痺れや足の痺れが出ることが考えられるのです。
座っていて立ち上がる時に痛い理由
座っていて立ち上がる時というのは、ものすごく負荷がかかります。
車でいいますと発進する時は、ロー(1速)に入れて発進するようなものです。
痛めているところは、負荷がかかるので、とても痛く感じます。だから尾骨痛が出てもおかしくないのです。
更に、腹筋が弱ったりお尻の筋力が低下して骨盤を支えられなくなってしまうと骨盤が後傾しやすくなり坐骨神経も圧迫される可能性が高くなってしまうのです。
ですから調整は全身のバランス調整が必要なのです。当院は全身を1つのユニットとして捉えて施術していきます。
「座ると痛い」尾てい骨の痛みが減った
1週間前に腰が痛くなり、それはマシになられました。
そして3日前から、めまい、首が痛く硬直した感じがありました。
それも少しマシになって昨日から、尾てい骨がとても痛くなられました。
くしゃみをしても激痛で歩いていても痛いそうです。
特に座っていて立ち上がる時に痛みがありました。
痛みの程度は昨日より少しマシですが、まだまだ痛みがあります。
この方は、他にパニック障害があり、過呼吸、心臓がバクバクして、すぐにホットフラッシュのように顔だけ熱くなり汗をかくそうです。
不安に想うことが多く、とても神経質になり、痛みに過敏になられています。自分が我慢する性格なので筋肉の緊張が強いです。常に感情を抑圧されておられそうです。
当院のアプローチ
まずは体全体のバランスを整えます。筋肉、関節、内臓、体液などを調整していきました。この方は転倒やケガではございませんので姿勢からくるものが原因だと判断して施術していきました。
お腹の前側の筋肉などにも問題があることが多いので、まずはそちらの調整をいたします。そして腰の横の筋肉、骨盤の関節、坐骨神経付近の筋肉の調整などをさせていただきます。
施術の後、姿勢のアドバイスをさせていただきました。
生活習慣の悪い癖ではフローリングの床の上に足を投げ出して座っておられました。横座りも多く、かなり骨盤が歪んでおられました。
尾骨痛を和らげるアイテム
すぐにイスに変えていただくようにアドバイスいたしました。
この方は最初の頃は5分もすれば、痛くて辛くなられるので、なかなか姿勢が維持できないということでした。ですので最初の頃に円座クッションもオススメしました。
ただし、基本的には「座る姿勢」が大事です。円座はあくまでも一時的な痛みを和らげるためのものです。尾骨周辺の血流を悪くしてしまうことがあるので、これだけで良くなるという事ではありませんので注意してください。
しっかりと身体全体を調整させていただき、自然と良い姿勢ができるようになるように徹底してアドバイスいたしました。
そしてお尻周辺の筋肉トレーニングも必要です。基本的には、最初は歩くだけでも結構ですので、運動をする習慣を身に付けていくことから初めていただきました。
お尻の筋トレ
痛みを和らげる体操
未処理の感情にアプローチする心理ワーク
ある程度身体の調整が終わったら、次は心理的な面にもアプローチしていきました。
感情の抑圧がとても強く自己肯定感が少ない方ですので増やす訓練をしてまいりました。性格的にも大人しく不満を口にしないタイプでエネルギーが中にこもってしまわれます。特に感情の解放では怒りを出す訓練をお伝えいたしました。
そして不安になった時の感情コントロールをお伝えいたしました。嫌な考えばかりが頭に思い浮かぶ時の調整方法もお伝えいたしました。
尾骨の痛みが改善
施術後は痛みがなくなりました。
調整後、座っていただくと突然、理由もなく涙を流されました。
これはとてもいいことです。身体が緩むと感情が出てくることがあります。頭と身体と心が繋がっているからです。
今まで感情を抑えることを必死で筋肉はやってくれていたのです。そして身体が緩むことで感情が表に出ようとしてきた証拠なのです。
その抑えてきた感情のことが私には良く理解できますので「よく一人で頑張ってこられましたね」「こんなにお身体の状態が悪かったというのは我慢してこられた証拠ですよ」とお伝えいたしました。
すると涙が止まらないような状態になられました。このような時はいっぱい涙を流すことが重要です。涙を流すと副交感神経のスイッチが入り、心もスッキリして「昇華」されるのです。
感情へのアプローチ
当院では専門的に心理学を学んでおりますので安心してください。
ストレスが強いと交感神経が働きます。すると筋肉が緊張したり血流悪化からめまい、痛み、頭痛、不眠などの自律神経症状が出ます。
ですので対策としては副交感神経を働かせることが重要です。
瞬時に副交感神経を働かせる方法があります。それは「深呼吸」「涙を流す」「懐かしむ」「食べ物や飲み物を摂取」などです。ここでは涙を流すということを説明させていただきます。
詳しくはこちらをどうぞご覧ください。
これを昇華といいます。
昇華とは心の中のフラストレーション(欲求不満)を解消するために必要なのです。
だから、とってもいいことなんですよ。
そして自己肯定感を増やす宿題をお出ししました。
自己肯定感がないと、なかなか不安も減りませんし、症状も再発したり悪化したりする可能性があります。
詳しくはこちらをどうぞご覧になってください。
お帰りの時には、とっても素敵な笑顔になっていただけました。本当に良かったです。その後も、メンテナンスでお越しいただき、しっかりと良い状態を維持できております。
坐骨神経痛の方
尾骨の痛みの方
- 座る姿勢
- 長時間、同じ姿勢で座らない
- 浅く腰掛けない
- 一時的には円座を利用する
- お尻の筋肉を鍛える
- 整体で骨盤周辺などを調整する
まとめ
- 尾骨痛の場合は、まずは姿勢に注意する
- 感情にアプローチするために涙活がオススメ
- 自己肯定感を増やす訓練をする