膝の裏が痛くて、なかなか良くなりません。
最初は小さかったのですが、タマゴくらいの大きさのグリグリができました。
何か怖い病気ではないか心配です。
病院では「ベーカー脳腫」と言われて治療はありませんでした。
不安になります。
どうしたらいいでしょうか?
このような、お悩みの方が解決できたら嬉しいです。
突然、膝の裏にタマゴくらいの大きさの膨らみができることがあります。
整形外科でベーカー嚢腫と診断されたそうです。50代くらいの女性に多いとされています。
整形外科での治療はステロイド剤を注射するか、吸引で抜くことになります。自然と治癒することもあります。もしも、 お悩みの方は、どうぞご覧になってください。
まずは一度、整形外科を受診してください
ベーカー嚢腫の対策がわかる
ベーカー嚢腫とは?
膝の裏には滑液包という袋があります。その袋が炎症を起こして腫れていると考えられています。
ベーカー嚢腫は変形性膝関節症からの半月板損傷や慢性関節リウマチに合併して起こることが多いです。
ベーカー嚢腫の症状とは?
熱感はなく、タマゴくらいの大きさの腫瘤があります。 膝の裏の違和感や不快感、正座した時の緊張感を感じることが多いです。少しの痛みを訴える方もいらっしゃいます。
治療
嚢腫はネチャっとした黄色透明で、治療としては、この内容物を抜いてもらうことが多いです。しかし、すぐにまた膨らんでくることが多いです。
治療はこのような感じですが原因が気になります。関節の中で炎症が起きて、関節液が必要以上に分泌されると起こります。異常に分泌された関節液の成分は平常時と違うので、関節内にも良いとは言えません。
原因としては、軟骨がすり減って炎症が起こる、変形性膝関節症です。
膝を使いすぎたりして、関節に負担のかかる生活だったりすると発症することがあります。また、適切な治療を早くしないと、どんどん関節の変形が進行してしまうことがあるので注意してください。
参考文献:「標準整形外科学」より
膝の裏の痛みを引き起こす原因とは?
多くは加齢などによる変形性膝関節症です。リウマチ、ランニングやゴルフのやりすぎによるものなども考えられます。
ベーカー嚢腫の治療法
応急処置としては病院で注射をしたり、関節液を抜いてもらうことがあります。リウマチの方は、先にリウマチの治療をすることが大切です。
ベーカー嚢腫を治すための手術とは?
手術は全身麻酔で行われ、関節液が漏れているのを防いだり、腫れている関節包の袋を取り出したりする根本的な治療をされることが多いそうです。
ベーカー嚢腫の湿布やマッサージの効果は?
湿布に関しては当院ではオススメしておりません。慢性の痛みに対しては温めることをオススメしております。
また当院ではマッサージはしておりません。
関節や筋肉などを調整しリンパなどの流れを良くしているため根本的な改善を目指します。
ベーカー嚢腫に効果的な膝のテーピング
当院でさせていただいているテーピングです。良かったら参考にしてみてください。
ベーカー嚢腫の予防方法
膝関節が捻じれないようにサポーターをするとラクになりますので1つの選択肢として考えております。
ベーカー嚢腫の発症を予防するための運動とは?
痛みがある場合を除いては予防として「ウォーキング」がオススメです。スクワットなどは痛みがある場合は悪化する可能性があるので止めてください。
ベーカー嚢腫を防ぐための日常生活での注意点
膝に負担のかかる動作に注意してください。立ち上がりや起き上がりの時に捻じることは避けてください。
ベーカー嚢腫を予防するためのスポーツ選手のためのアドバイス
スポーツをする時には、サポーターやテーピングをうまく活用して予防するようにしてください。
ベーカー嚢腫の自然治癒と予後
関節液の問題で重症の方は手術になることもあります。
ベーカー嚢腫は自然に治る?
自然に小さくなっていくことが多いです。ただし歩き方が悪かったり、不良姿勢が続くと膝周辺の組織に負担がかかり、なかなか治りませんので基本的なところは注意してください。
ベーカー嚢腫の治療による改善予後とは?
基本的には病院で診断されても治療はされないこともあります。自然治癒することがあるからです。歩き方、膝の角度、膝に負担をかけすぎているなどがある場合は見直す必要があります。
ベーカー嚢腫の放置が引き起こすリスクとは?
二次的に痛みを庇って腰痛が起こったり、股関節痛や坐骨神経痛になることもありますので、姿勢や歩き方には注意してください。
ベーカー嚢腫に悩む50代女性が笑顔になった
膝が痛い方が笑顔になってくださいました。
症状
しゃがむことが痛かったそうです。仕事が立ちっぱなしで営業用の大きな冷蔵庫の前に長時間いらっしゃいました。 冷えも痛みの原因となります。
施術
膝の裏の筋肉(膝窩筋)や太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)、足首、骨盤周辺の筋肉や靭帯、リンパなどを調整いたしました。そして全身調整をさせていただきました。
経過
ベーカー嚢腫の方が自分でできる体操をお伝えいたしました。膝の裏のリンパなどを自分で流していただきます。痛みを和らげることができて、大きさも少しづつですが、小さくなり喜んでいただけました。
お悩みの方は、どうぞご相談ください。
まとめ
- テーピングで歩行が楽になることがある
- 一度、病院を受診する
- 痛い時はサポーターをする
- ストレッチをする
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