

手洗いがやめられません!
ちゃんと洗っているのはわかっています。目で見て確認もしております。
ですが!
洗えていないのではないか!
まだ汚れているのではないか!
とってもとっても不安になるんです。
頭がおかしくなりそうです。
なんで自分は、こんなことになっているのか?
前はこんなんじゃなかったのに・・・
どうしたらいいのでしょうか?
このような、お悩みを少しでも和らげることができれば幸いです。
手洗いがやめられないということでお困りの方です。
感染症対策の為、必要に「手洗い」が推奨されています。これは当然なのですが、異常に執着してしまい、何時間も手洗いをしてしまうことがあるのです。
なぜ?と思われる方も多いかもしれませんが実際に強迫性障害という病気ございます。
よくいわれる神経質、潔癖症よりも、さらにもっと、もっと深刻な場合が多いです。
「障害」と名のつくものは日常生活に支障が出てくることを指します。
「手を洗っている」ということは、本人もちゃんとわかって理解しておられます。
ですが、やめられないのです。
強迫関係では他に玄関の鍵を何度も確認する確認恐怖や、同じルーティンを繰り返したり家族に強要する儀式行動というのもございます。
強いこだわりがあって日常生活に支障が出てしまっている方は、少しでもラクに生活できるように、よかったら、ご覧ください。
- 確認恐怖や洗浄強迫でお悩みの方
- 手洗いが2時間以上やめられない方
- 玄関の鍵を何度も確認してしまう方
- ガスの元栓を何度も確認してしまう方
- 外出してもカギを閉め忘れていないか不安になる方
- 左右均等に並んでいないと気持ち悪い方
- ある数字だけが気になったり不吉に感じたりして困っている方
強迫性障害!手洗いがやめられない!

OCDとは
OCDとは「Obsessive Compulsive Disorder」(強迫性障害/強迫症)のことです。
強い不安や恐怖で日常生活に支障が出ている状態です。
その行為が、しなくていいと頭では、わかっていても、やめられないのです。
頭にずっと浮かんできて追い払うことができません。
これを強迫観念といいます。
頭の中を、ずっと巡ってしまいます。
そして、そんな強い思いから、あることをしないと気がすまなくなり、不安にかきたてられて、やってしまう強迫行為というものがあります。
- 手洗いがやめられない
- カギを何度も確認する
- ガスの栓を何度も確認する
- 服が汚れているんじゃないかと何度も確認する
- 靴を右足から履かないと気持ち悪い
- 左右対称に並んでいないと気持ち悪い
- 奇数は気持ち悪い
- 雨の水が自分に跳ねたんじゃないかと心配になる
- 遠くで何かが倒れても、自分にそれがぶつかったように感じる
最初は神経質が強いだけじゃないかと軽視されますが本人は、とってもお辛いのです。
また、それを見ている家族も、とても大変です。巻き込まれることが多いからです。
その儀式的な行動に付き合うことになるからです。
家族は、その方が、納得できるように、「言う通り」にしないと、余計に苦しくなるので、付き合うことになります。
時々、何度も同じことを言われて、イライラすることもあります。
でも本人が少しでもラクになって納得するならと付き合うことになるのです。
きっかけも原因もさまざまです。
今回、お伝えする内容が全てではないということをご了承ください。
いろんなパターンがあります。それぞれ原因も違います。
あくまでも参考程度にご覧ください。
意味がないとわかっているけど・・・
例えば手洗いがやめられない場合、2時間くらい、ずっと手を洗っていることがあります。

何度、洗っても「手が汚れているんじゃないか」、「まだ綺麗になってないんじゃないか」と思ってしまうのです。
自分で洗っている手を見ていても、それが本当にできているか、わからなくなってしまうのです。
不安で不安で仕方ないのです。そう不安や恐怖という感情が湧いてきてしまうのです。
キッカケはさまざま
最初は鳥の糞が頭に落ちたような気がしてきて、何度、鏡を見ても見当たりません。
落ちたような気がするという気持ちが込み上げてくる
↓
きっと落ちたに違いないと考えるようになる、落ちたんじゃないかと不安になる
↓
外に出たら、きっと鳥の糞が落ちてくるに違いない
と考えてしまうようになったりしてしまいます。
他にも外で急ブレーキの音がしたら、誰かが引かれたんじゃないだろうか?と、とても不安になったりしてしまいます。
そう考えるだけで、だんだん、脳が疲れてきて眠れなくなってしまったりしてしまいます。
自律神経の特徴
- 現実と空想の区別がつかない
- 過去、現在、未来の区別がつかない
- 否定形がわからない
だから、「もしかしてそうなってしまうんじゃないか」と考えていると実際に目の前で起こっているように自律神経は反応してしまうのです。
筋肉が緊張し、変な汗が出てきたり、呼吸が浅くなったりしてしまうのです。
今、突然、起こったのではなく、小さいころから、そんな感じで育ってきたのかもしれません。
親の躾が極端に厳しかったり、親が極端に綺麗好きだったり、潔癖症だったりしたら、子供は親が絶対ですので親に褒められ、かまってもらうためには親の言うことを聞きますので褒められるような行動を自然ととるようになってしまいます。
これには「認知の歪み」と「愛着障害」が関係する場合があります。
原因はイロイロある
- 本人の性格的なこともある
- 生まれ育った環境(強い躾)が原因のこともある
- 愛着が少なく、親に褒められるために執着が強い場合もある
- 感情の抑圧から、代償行為として手洗いをする場合もある
- 超自我(しなければならない思考)などが強すぎる場合もある
極端な潔癖症
強迫的な行動というには潔癖症の極端になった状態で日常生活に支障がでてしまっている状態のことが多いです。自分の頭の中で勝手な思考が回ります。
「何度、手を洗っていても手のシワに石鹸が入って、その溝を洗っても石鹸が残っていてそれは、タオルでゴシゴシ拭き取らないと綺麗になった気がしない」
というような感じです。
そして自分の中で納得のいく回数や数字がある場合もあります。
10回手を洗って腕も10回洗って、そして、泡がきちんと落ちているかをちゃんと確認してタオルが汚れていないか、隅々まで確認して、タオルで拭いて、手に泡がついていないか確認する。
これを1回で終わればいいですが3セットしないと汚れが落ちた気がしない!というような感じになってしまいます。
2時間くらい洗面台の前で手を洗って、酷い時は、それでも、洗った気がしないので疲れ切って、その場でヘタレこんでしまいます。
手も洗いすぎて真っ白になり、その後、真っ赤になります。
また、お風呂に入るのも大変なことになります。
数時間かかることもあります。
リラックスするべきお風呂が疲労困憊になってしまうのです。
そして、だんだん外出がしにくくなってしまいます。
外出すると、また徹底した洗濯、手洗いをしないといけないからです。
自分にいろんな菌や汚れ、鳥の糞がついているんじゃないか、きっとついていると考えてしまうのです。
それは家族にも押し付けるようになっていきます。
何度も確認しないと不安になる
何度も何度も確認します。水が蛇口から落ちていないかをまず確認します。
「見たらわかる」と言っても本人は真面目にわかってるけど、自分では、わからない状態なんです。
だから他人に承認をしてもらうようにします。
承認してもらうのは家族の場合が多いです。
何度も何度も家族に確認します。
「大丈夫」と聞くと少しだけ安心するのです。
本人も本当は、そんなことしたくないんです。
ですがしてしまいます。
しないといてもたってもいられないからなのです。
そこでは罪悪感がおこってしまいます。
また、「やってしまった」と・・・
こんな時は、どんな気持ちかと聞きますと「もうやめて~」という感じなのだそうです。
例えると3人くらいで、黒板を爪でひっかいた時の音を近くで聞かされるような感じだそうです。
そりゃあ耐えられませんよね。
次回は、解決のヒントと家族の接し方です。
まとめ
- 手洗いがやめられないのは、何かの代償行為
- 感情の抑圧が原因のことが多い
- 生まれ育った環境の影響もある(きつい躾など)