僕は●●●にはかかりません。
ワクチンも打ちません。
インフルエンザもかかったことがないので大丈夫です。
感染症にもかからない自信があります。
ストレスもゼロで体の不調もありません。
このような考え方って実は少し危険かもしれません。
根拠のない自信は、ケースバイケースで必要な時もありますが、全てにおいて、その考え方が強すぎると命にかかわることもありますし危険です。例えば調子悪いのに病院に行かず周囲の方を悲しませることになる可能性もあるのです。
「自分は大丈夫」という思い込みが強すぎることは危険な場合があるのです。
危機察知能力が低下していると津波などの時、逃げ遅れたり、感染症で対策をしない場合は感染拡大をしてしまったりすることがあり命にかかわるのです。
このような心理状態の事を「正常性バイアス」と呼んでいます。これは強い思い込みということでもあります。
実際に体に異常を感じたとしても「大したことはない」と自分の思い込みでしか考えず、協調性がなく他人や周囲に耳を傾けない癖のある方がいらっしゃいます。自我が強すぎて社会性が少ない人にも、そのような方が少なからずいます。
これは、時には、とても危険なこともあります。全て鵜呑みに信じ込み右へ習えというのも、どうかと思いますが、どちらも極端な思考に偏りすぎない方が良いのではないかと私は思います。
- パニックの時や焦る時にも”冷静”になれる
正常性バイアスとは何か?
異常な程に過敏に反応して、不安で不安でしょうがないという方がいらっしゃいます。
またその逆で、「このくらい大丈夫だろう」と不安に感じても周囲に合わせずにいる方がいらっしゃいます。
異常を「正常だろ」「許容範囲だろ」と考えてしまうことを「正常性バイアス」といいます。
物音や環境変化などで、あまり動揺しない方に多いです。
逆に繊細な方は、いつも過敏に反応してしまうので、とても疲れてしまいます。
だから心を平常心に保つ防御機能と言うことができます。
逆に周囲に合わせて行動することを「同調性バイアス」といいます。
これは行列に並びたくなる心理です。
正常性バイアスのメリット
あまり深く考えないことからストレスを軽減することができます。感情を左右されにくいので「うつ」などにはなりにくいというメリットがあります。
正常性バイアスのトラブル
災害などが起こった時は、迅速な判断と行動が必要となります。また他人にケガをさせてしまった場合なども人命救助が一番先決ですが、「まあ大丈夫だろ」などという思い込みによって、取り返しのつかないことが起こることもあります。
仕事などの場合ではコンプライアンス違反など、今まで大丈夫だったから、このくらい大丈夫だろと勝手に思い込んでしまうようなケースがあります。
正常性バイアスとは、危険が目の前にあっても「大丈夫だろう」「いつもと変わらない」と思い込んでしまう心の働きのことです。
普段通りを保とうとするため、避難や対処が遅れてしまうことがあります。
正常性バイアスの意味とメカニズム
脳が強いストレスや危機的状況に直面したとき、現実をうまく認識できず「大したことない」と思い込み、平常心を保とうとする現象です。
脳がストレスを減らそうとして「いつも通り」を優先しようとするためです。
正常性バイアスが引き起こすリスク
危険な状況でも「大丈夫だ」と思い込むことで、適切な行動が遅れるリスクがあります。
例えば、地震や台風が来る前に逃げず、被害を受けることが考えられます。東北の地震での津波の時に逃げ遅れたのが記憶に新しいです。
認知の歪みが危険となる場合がある
- 分断本能を抑えるには、大半の人がどこにいるかを探す(思い込みではなく事実を確認する)
- ネガティブ本能を抑えるには、悪いニュースの方が広まりやすいことを知る(同じ条件でも悪いニュースの方が人は感じて動くので反応してしまう)
- 直線本能を抑えるには、直線もいつか曲がることを知る(ダイエットでも停滞期はある)
- 恐怖本能を抑えるには、リスクを計算する(しすぎると予期不安が強すぎることになる)
- 過大視本能を抑えるには、数字を把握する(全体での割合、一人当たりなど具体的に計算して比較すると間違った思い込みがなくなる)
- パターン化本能を抑えるには、分類を疑う(本当にそのパターンが合っているのか確認する)
- 宿命本能を抑えるには、ゆっくりした変化でも変化していることを心に留めて置く(特に身体の痛みを感じる時に、残った痛みばかりを感じすぎるより、少しでも良くなった方にフォーカスする)
- 単純化本能を抑えるには、一つの知識が全てに応用できないと覚えて置く(極端な一般化をすると間違った思考になってしまう。「みんなが○○と言っている」などは要注意!)
- 犯人探し本能を抑えるには、誰かを責めても問題は解決しないことを知る(理由ばかり考えても物事は好転しにくい)
- 焦り本能を抑えるには、小さな一歩を重ねる(昨日の自分より0.1でも成長していることを探す。ないものではなく自分に今あるものにフォーカスする。できたこと、成功体験を積み重ねることで自己肯定感や自信が生まれる)
参考文献:「FACT FULNESS」より
- ゼロか100の思考、全か無かの思考
- レッテル貼り
- すべき思考、しなければならない思考(お母さんは○○しなければならない)
- マイナス思考
- 選択的抽出(良いこともあるのに執着していること・悪いことだけに目がいく)
- 一般化しすぎ
- 結論の飛躍(あの人が怒っているのは自分のせいかも・・・)
- 過小評価(自分を否定してしまう)
- 感情的決めつけ(私が怒っているのだから、あなたが悪い)
- 個人化(失敗したのは全部自分のせいだ)
このような考え方を「認知の歪み」といいます。
育てられた環境や親の言葉、先生の言葉に感化されて、それが全て正しいと思ってしまいます。
私は自分でしっかりと情報を見極め、判断、決断できるようになりたいと考えます。
災害時における正常性バイアスの具体例
地震速報が鳴っても「大したことないだろう」と思って避難しない人がいます。
これが正常性バイアスの典型的な例です。また、台風が接近していても「前回も何もなかったから大丈夫」と考える人もいます。
最近の台風10号の予報の時は、進路が迷走し、大変でしたが、とにかく大阪は殆ど被害もなくて良かったと感じました。過去最大級の台風と予報されたので、殆どの人が準備はされていたのではないでしょうか?令和の米騒動に発展してしまったのは少し残念でした。
正常性バイアスを乗り越える方法
正常性バイアスを克服するには、冷静に状況を確認することが大切です。
ニュースや専門家のアドバイスを聞いて、「今はいつもと違う特別な状況だ」と認識することで、冷静な判断ができます。
具体的な対策とその実施方法
普段から災害時にどう行動するかを考えておくことが重要です。
避難場所を確認したり、家族や友達と連絡方法を決めておくと、危険なときに正しく動けるようになります。
日常生活での正常性バイアスの影響とリスク回避
日常でも、例えば風邪を引いているのに「まだ大丈夫」と無理をすることで病状が悪化することがあります。自分の状態や状況を冷静に確認し、適切な対応をすることが大切です。
肩こりを放置する、本当はストレスがあるのに「ストレスがない」と思ってしまう(これは無意識の場合がるので特に注意が必要です)、腰痛があるけど大丈夫、頭痛があるけど薬を飲んだら大丈夫などです。
重症化する恐れもありますし、病院に行かないことで危険な病気を見落として手遅れになることもあります。どうぞ自分の心身のメンテナンスは放置せず注意するようにしてください。
ストレス時の思考パターンの変化
強いストレス下では、思考が単純になり、正常性バイアスが強く働きます。この時は脳が「危険を感じたくない」と思い込むため、冷静な判断ができなくなります。
危機な時に冷静さを保つコツ
深呼吸やリラックス法を使うことで、自律神経を整えると冷静な判断がしやすくなります。また、普段から非常時のシミュレーションをしておくと、実際の場面で落ち着いて対処できます。
当院で不安、パニックの方への施術・対策・感想
不安でお悩みの方が解決
不安でも感情をコントロールする方法
認知の歪みが強かったり、我慢ばかりしている方は、自我を抑えることが多いです。
そうすると「言いたい事が言えない」状態になります。
すると呼吸が浅くなってしまう方が多いのです。
施術によって身体を調整させていただきますと、身体が楽になり、呼吸が楽になります。
きっとあなたのお役に立てると思います。どうぞ一度、整体を受けてみてください。
息苦しい方のご感想
どんなことでお悩みでしたか
呼吸の浅さ
何がきっかけで当院を知りましたか
友人の紹介
すぐにご予約してくださいましたか
すぐ予約を入れました!
何が決め手で受けていただきましたか
友人が「ここの整体受けたら、鼻の穴が4つに増えたんか?って思うくらい、めちゃめちゃ息しやすくなるで」と言っていたため
施術を受けてみてどうでしたか
人間の身体って、こんなに、たくさん空気を吸ったり、吐いたり、できるんだなアと感動しました。
Sさん
Sさん
大変うれしいご感想をありがとうございました。
鼻の穴が4つになるくらい!という表現に、めっちゃ笑ってしまいました。とても嬉しかったです。仕事を一生懸命されていて、いつも頑張りすぎているSさん。本当に素敵だと思います。
これからも、私の最善を尽くしてサポートさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
心理学から見る正常性バイアスのメカニズム
心理学では、正常性バイアスは「現実逃避」の一種とされています。危険な事実を認めることが怖いと感じると、脳が「大丈夫だ」と思い込ませて自分を守ろうとするためです。
正常性バイアスによる思考のゆがみ
このバイアスが働くと、危険な状況でも「自分は大丈夫」と考えてしまいます。これが思考のゆがみであり、実際には危険なのにそれを認識できないのです。
危険な思い込みの正体を解明する
「自分だけは大丈夫」と思い込むのは、脳がストレスや恐怖に対応しきれないためです。この思い込みに気づくことで、冷静に行動できるようになり、リスクを避けることができます。
このように、正常性バイアスを理解し、自律神経や心理学的な解決策を取り入れることで、災害時や日常生活でのリスクを減らすことができます。
正常性バイアスを防ぐ3つの対策
- 正確な知識を身に付けて自分を客観的にみて迅速に対応する
- 想定できるような訓練や考え方を日常からしておく
- 研修などで、いろんなケースを考えて危機管理をしておく
他のやっかいなバイアスを理解しておく
- 集団同調性バイアス(警報がなっているけど、みんな逃げてないから大丈夫だろ)
- 確証バイアス(自分の都合の良い情報だけを集めて偏った判断をしている。O型だからおおざっぱな人だなど)
- 内集団バイアス(自分の所属している団体が他の団体より優れていると思い込む)
- コンコルド効果(損をするとわかっていても、今までのかけた時間や費用がもったいないので損切ができない状態)
- ハロー効果(対象とする人物や物に一部の印象が引きずられること。CMなどの印象など)
まとめ
- 思い込みで慢心するのは危険
- ケースバイケースだということを常に考えておく
- 平常心を保つことで感情のコントロールをする
- 不安になってもコントロールできるテクニックを身に着ける