

仕事でミスをして罵声を浴びせられ、その上司のことを考えるだけで吐き気がします。
また理不尽なセクハラも受けて、困っています。
誰にも相談できず、退職しなければならないと悩んでいます。
食事もできなくなり、夜も眠れません。
何をしてもやる気がありません。
どうしたらいいでしょうか?
このようなお悩みがある方の解決のヒントになれば嬉しいです。
仕事先で上司から罵声を浴びせられ過呼吸になり、毎日、吐き気で苦しんでおられる社会適応障害と診断された東大阪市の30代女性の事務職の方です。
また他の上司からは理不尽な「セクハラ」を受けています。
会社で上司から罵声を浴びせられ、精神的ダメージがとても、とても強く、吐き気をもよおして、朝が起きれなくなり、身体中が重くなり、動けなくなりました。食欲もないそうです。
怒りがこみあげてきても、自分ではどうしようもありません。背中がガチガチになり、右の首と肩が異常に緊張しておられます。
何もない状態で、突然、涙が止まらなくなり、日常生活にも支障がでてまいりました。
適応障害でお悩みの方、またはそのご家族の方は、どうぞご覧になってください。
社会適応障害と診断され、毎日、吐き気で苦しい方
社会適応障害と言われた方の解決のヒント

適応障害とは
適応障害とは、自分がストレスに感じることがあって体にいろんな症状が出て社会生活が送れない状態のことです。
とてもお辛くなって不安や、やる気がなくなったり、手が震えたり、痺れたり、突然涙が出たり、吐き気がしたりすることがあります。
社会のコミュニティーに所属していれば、誰でも少しくらいイライラしたりしますが、適応障害と診断されると日常生活を普通に過ごすことが難しくなります。
動悸、神経過敏、焦燥感がみられます。
不安症やうつ病などの診断はされないことが多いです。
また社会適応障害の方は突然、変な行動をすることもあります。
当院では突然、大きな声を出したりする方もいらっしゃいました。
自分を鼓舞するかのように、誰かに言われて反射的に言い返すような場面を説明する時にも、大声で怒鳴りながらお話されることもあります。
社会的な日常生活を送れない為、破壊行為や無断欠勤、社会のルールを無視したりしてしまう事もあります。
酷くなると攻撃的になったり、不眠、自殺行為などが現れることもあります。
一般的には女性に多いといわれています。
特に独身女性に多いといわれています。
周囲に、その方のことを理解してくれる情緒的なサポーターがいればいいのですが、いないことで孤独感などが辛すぎて、症状が悪化することもあります。

ストレスがなくなれば症状は落ち着くことが多いですが、転職などで、またストレスが増えると再発しやすいということもあります。

症状は
- 吐き気がしょっちゅうする
- 朝、会社に行こうとすると「めまい」がする
- 頭痛がする
- しびれが手足に出て歩きにくい
- 突然、足が重くなって歩けない
- 突然、涙が出る
- 食欲がなくなる
- 目がショボショボしてテレビやスマホや本も見るのが嫌になる
- 便秘や下痢になる
- 呼吸が浅く息苦しい、動悸がする
などがあります。もっと他にもさまざまな症状が出る場合もございます。
こちらは当院の患者さんの症状です。
原因は
ストレスが原因となります。
ストレスは4つあります。
精神的ストレス、構造的ストレス、化学的ストレス、環境ストレスです。

これらのストレスが過多になると、いろんな症状が出るときがありますが、その症状の一部に適応障害があります。
特に多いのはパワハラなどの仕事のストレスなどが多いです。
お子さんで多いのは家庭での親の過干渉、夫婦喧嘩、「あなたなんて生まれてこなければ良かった」などという親からのネグレクト、親からの暴力などが影響することがあります。
特に精神的ストレスが引き金になることが多いです。

ストレスが急激しすぎて、その方の迷走神経の許容範囲が一気に越えてしまうと「フリーズ状態」になってしまいます。
この場合、いつもイライラの「すぐ怒るタイプ」さんだったら、ストレスが強大でも交感神経領域なので、怒り状態が範囲が大きいのです。つまり、ある程度は耐えられるのですが、いつもニコニコ「繊細」さんったら、少しのストレスで、すぐにフリーズ状態になってしまうのです。
当院のこの方は、いつもニコニコ「繊細」さんでなんとか、頑張っておられたのですが、仕事の疲れと上司からの罵声により、一気にフリーズ領域になってしまわれました。
すると今回のように小さいストレスでも、すぐにフリーズ領域に入ってしまうようになっていったと考えられるのです。
普段、いつもニコニコして誰とでも仲良くなれる人、社会的に良い人、子供の頃でいうと「いい子ちゃん」で人と喧嘩なんてしたことない人だとします。
これを上の図でいうと「繊細」さんとします。
そのような方が、強いストレスを受けてフリーズ状態になったとします。
すると真ん中レベルのストレスを受けた場合、「健康」タイプさんなら、まだまだ交感神経優位の領域なのですが、繊細さんの場合は、すぐにフリーズ領域になってしまうのです。
交感神経領域の症状(戦うか逃げるか)
生理作用 | 感情・行動 |
頻脈・便秘・瞳孔散大・血糖値上昇・血圧上昇・活動過多・筋肉の緊張・頻尿 | 強迫行動・習慣行動・嗜壁行動・感覚過敏・威嚇行動 |
フリーズ領域の症状(迷走神経背側運動核:通りすぎるまで待つ)
生理作用 | 感情・行動 |
失神・脱糞・尿失禁・徐脈・ふらつき・下痢・嘔吐・腹痛・頭痛・息苦しい・動悸 | 重度うつ・無感情・解離(感じられなくなる) |
心と体と頭を繋げる

例えば、この方の場合ですと、上司のパワハラとセクハラに対する心(感情)は「怒り」です。その怒りを感じることが大事です。
そして体の反応としては、「殴る」「文句を言う」「会社を訴える」などです。つまり行動することです。
しかし、頭(思考)では、「他の人に迷惑がかかる」「住宅ローンなどがある」「子供の学費を払わないといけないので辞めれない」など考えます。
すると我慢することになり、「仕方ない」と諦めてしまうことも多いです。
こんな時は、筋肉が緊張して呼吸が浅くなったりしてしまいます。対策としては、繋げることが大事です。
当院では心理ワークをしていきます。大きな声を出して、文句を言ってもらったり、新聞紙でたたいてもらったりして、感情を出して体を本能のままに動かしてもらいます。
これらをすることで症状が緩和されていくことが多いです。
30代女性が笑顔になってくださいました
30代で会社員の女性が笑顔になってくださいました。

施術の方針

①まずはストレスを減らします
②体力をつけていきます
③対処能力を上げていき、自分で感情のコントロールができるようにしていきます
④自己尊重感を上げていきます
⑤情緒的サポートの方に助けてもらいます
これらをすべて同時にやっていく感じで、少しづつですが、自信を持ってもらいます。
施術をさせていただきました
当初は背中の上の方が、ものすごく硬かったです。
当院の背骨を揺らす手技でも、ほとんど揺れませんでした。
無理に揺らそうとせず、自然に任せる感じでさせていただきました。
最初は手の痺れ、震え、足の冷えもありました。
目の奥が痛かったり、首肩こり、頭痛、めまいもありました。
呼吸も浅かったので、いろんなことを駆使して、とくに胸郭を柔らかくするようにいたしました。
そして肩甲骨の動きも出やすいように工夫しました。
3か月後、呼吸が楽になられ、血流も上がっているのがよくわかったそうです。
凝り固まった肩と背中の筋肉は、少しづつほぐれていきました。
可動域も少しづつ上がっていき、今では正常可動域、検査のクリア状態維持までになられました。
ただ波はあります。
生きていくと、いろんなストレスがあります。
そのストレスに柔軟に対応できる対処能力も必要です。
ですので自分のキャパシティを広げて、常に体力を満タン状態にできるようにメンテナンスで通院していただいております。
まとめ
- ストレスを減らす
- ストレス耐性を増やす
- 心と体と頭を繋げる
- 整体で体を調整する