

悪夢をみることが多く、寝言で「キャー」と何かから逃げて怯えて叫んでいることもあると家族にいわれます。
起きている時も、常に何かが怖いと感じます。
何度も確認したり何度も手を洗ったりする強迫性障害もあります。
こんな私ですが何とか解決する方法はないでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
ココロとカラダはつながっています。当院では悪夢で下半身だけ毎日、大量の寝汗をかいてしまうという方がいらっしゃいます。
お昼は歯をくいしばって首から頭にかけての筋肉が緊張して顎が痛くなったり、頭痛が起こったり、めまいがするそうです。
もしも同じようなお悩みの方がいらっしゃいましたら参考にしてください。
- 悪夢で睡眠の質が悪くなっている方
- 下半身だけ寝汗をかく
- 常に不安や恐怖があり緊張してしまう方
悪夢は潜在意識を表している
悪夢はレム睡眠の時に見るといわれています。正確な原因は不明です。
考えられる事は、日ごろの不満や不安、慢性的な睡眠の不調、アルコールをたくさん飲む、お薬の副反応、うつ病や統合失調症などの病気の場合にも合併することもあるそうです。
- 朝方に多い
- 悪夢で起きたら次に眠りにくい
- 悪夢をみてから「怖い」「イライラする」「寂しい」などを感じる
- 悪夢を覚えていて起きることが多い
心と体は繋がっている

体と心はお互いに影響しあって、とても密接に関係しています。
心と体が繋がっていないと息苦しくなったりすることもあります。
強いストレスがあると筋肉が緊張します。すると血流が悪くなります。脳への血流が悪くなると神経伝達も機能低下します。
つまり強いストレスが継続してあると無意識に緊張して筋肉を硬くして脳への酸素供給が少なくなってしまうのです。
顕在意識と潜在意識
意識には顕在意識と潜在無意識があります。
見えている部分は10%くらいで顕在意識といいます。
そして隠れている残りの90%部分は潜在意識といいます。
圧倒的に下の部分が多いのです。

氷山のような感じです。
潜在意識と無意識
まず、「潜在意識」とは「活動はしているが自覚していない意識」といわれています。
また、今まで自分が生きてきて経験してきたことを蓄積されてきた情報、思い込み、価値観という意味があるといわれています。
例えば、普段している呼吸は潜在意識です。しかし、意識して深呼吸した場合は顕在意識となります。
そして「無意識」とは「自分のしていることに気づかないこと」です。
例えば、「知らない間に好きな人を目で追いかけていた」という感じです。
集合無意識、シンクロニシティなども無意識の領域だといわれています。
潜在意識を考える
ユングの精神心理学では潜在意識(見えてない部分)には子供のころの体験や満たされない想い、トラウマ、想いだしたくない記憶、肉親や友人との別れ、可愛がっていたペットとの別れなど、いろんな感情があります。社会性が出てくる大人になると普段は感情を抑圧しています。
価値感もさまざまで同じテレビを見ていても面白いと感じる人もいれば、つまらないと感じる人もいます。
心はカラダの上にあるものですのでネガティブに考える心の癖の方は精神的な病気だけでなくカラダの病気を引き起こす可能性があると私は考えます。
もう少し詳しく説明いたしますと正確には氷山ではなくて、もっと奥の方では、みんなつながっているとも考えられています。
手で考えるとわかりやすいです。これを「集合無意識」といいます。

ここでいうみんなとは人、動物、植物、微生物なども含めます。つまり地球全体で集合無意識になります。簡単にいえば自然そのものです。

感情と思考(心と頭)
無意識のエリアでは感情と思考は影響しあいます。感情は脳の中では大脳辺縁系です。思考は大脳新皮質です。これらは互いに影響を与え合います。
ヒトは物事を認識する前に、いろんな経験から、それが好きか嫌いか、また安全か危険かをすでに判断しているそうです。
この脳への影響は現実に今、起こっているか?未来の想像していることなのか?過去のトラウマなのか?
これらの区別がつきません。
例えば、当院には不安神経症やパニック障害の方が多くいらっしゃるのですが、ある出来事や刺激に対して過度の反応をしている時は無意識で、ある過去のよく似た感じの身体の記憶や潜在記憶と結びつけて想いだしている可能性があるのです。
この写真を見てどう思いますか?

ただ単に「金色のクマだな」と思われた方は良いのです。しかし、この写真を見て、あれこれ考えませんでしたか?
「そういえば、昔、クマのぬいぐるみを抱っこしてかわいかったな」など
いろんな経験からイメージを膨らませたりしませんでしたか?
これが潜在意識なんです。つまり頭を使いすぎているんです。
それが、ネガティブなことやマイナスなことを考える癖を持っているとしたら、常にストレスを感じやすく緊張しなくてはいけなくなってしまうのです。とても疲れてしまいます。
予期不安もそうです。「そうなったら困る、どうしよう」と思ってしまうのです。
すると現実に起こってしまっているように体は反応するのです。
だから夢に出てきたりして、それに体が反応して焦って興奮して寝汗をかいたりしてしまうんです。
物事の実像ではなく、物事について自分が持っているイメージに従って、感じたり行動したりしてしまうのです。
解決していく秘密

まず、邪魔の入らない静かなところで一人きりになってください。
そしてイスに座りリラックスして気楽に力を抜いてください。
映画館で大きな映画の画面を観る感じを想像してください。
大切なのは、できるだけ鮮明に、詳しく細かいところまで、現実に近いイメージにしてください。音や匂い、光景、感触などにもイメージして注意をしてください。
今からするイメージに過去の経験などを絡ませないでください。無理に信じたり、頑張ったりしないでください。トレーニングをしていれば、いずれ勝手に脳と神経がなんとかしてくれるもんだと理解してください。
コツは焦らないことです。
希望する通りに行動し、感じ、生きていてワクワク、イキイキ、飛び跳ねそうな自分をイメージしてください。

注意点としては「明日は、こんなふうになるぞ」と自分に言い聞かせないでください。
「今日これから自分がこんなふうにしているところをイメージしよう」くらいに思うだけでいいです。
例えば朝ごはんを食べていることをイメージしたとします。ゆったりとして、ご飯、卵焼き、魚を食べている。それだけでいいのです。その食べたものが血となり肉となりなどと考えたりしないでくださいね。
理想の自分を思い浮かべてください。
不安で臆病で、何かわからないけど震えて、汗が出て、めまいがして、息苦しくなっている方は、これを克服したいわけですから、沈着冷静に振る舞い、自信と勇気に満ち溢れた勇者をイメージします。
どんな魔物にも恐れることなく、立ち向い安心感を持って悠々と歩いている自分をイメージしてください。
できるだけ具体的に、音、光景、匂い、服、色、感覚、を研ぎ澄まして想像してください。

あなたは、どんな魔物(ストレス)をも、やっつけてしまう剣を持っています。
どんな攻撃も防げる盾も持っています。
無敵です。そんな自分を想像してみてください。
「こんなふうになりたい」「こんなふうになるぞ」ではなく「こんなふうになっている」と強く想い信じ続けることが信念となるのです。これで新しい自己イメージが出来てくるのです。
これを毎日、続けることで記憶の上書きがされます。マイナスに考えがちだった自分がポジティブに考えるようになってくれるのです。勇者が魔物をやっつけるように一日だけだったらすぐにできるということではなく、毎日、継続的にやって強化することで、自動的にイメージができるようになっていくのです。
現実の状態はあなたの過去の経験や親や先生からの受け売りかもしれません。その困っているイメージを変えたいのであれば、イメージの、潜在意識の上書きをすればいいだけなんです。
もしもそれでもマイナスに考えてしまうなら
自分に質問してみてください。
- その思い込みに合理的な理由がありますか
- 間違って思い込んでいないだろうか
- 同じような状況にいる他の人にでも、自分は同じ結論をくだすか
- そう信じる理由がないのだから、なぜ自分は、それが真実であるかのように行動したり、感情を抱いたりしつづけるのだろうか
この質問に、しっかりと取り組んで考えてください。習慣に操られていることに、きっと気づくと考えられます。
腸内細菌と心の関係

腸内細菌の状態が悪いと「うつ病」「統合失調症」「パニック障害」などになる可能性があることが研究でわかっています。
腸内細菌がいない無菌マウスと健康マウスの実験があります。
無菌マウスは一緒にケースに入れると、とても攻撃的になり多動になり噛みつき攻撃的になったそうです。ですがこのマウスに乳酸菌やビフィズス菌を与えたら、落ちて言うて多動もなくなったそうです。
ビフィズス菌は腸内でセロトニンを作ってくれます。セロトニンは心を落ち着かせてくれます。そして迷走神経を刺激し、脳を活性化してくれるそうです。
ですので腸内細菌を育てることは非常に意味のあることだと考えられます。
睡眠の質を上げる対策
- カフェインをやめる
- ストレスを減らす
- ストレス耐性を増やす
- マインドフルネスなどの瞑想をする
- 運動をする
- 腸内細菌を整える
- 思考を変える
- 熟睡できる「モゾモゾ体操」をする
まとめ
- 不安になったら整体で体を調整する
- 運動する
- 考える癖を変える
- 腸内細菌を意識する