周囲の方からは「変わっているね」「天然やね」などと言われています。
子供のころから一人で遊んでいたり友達も殆どいませんでした。
お母さんからの愛情も感じたことが少ないです。
自閉症と診断され他人を信用できないことも多く仕事も他人に任せられないので疲れ切って、いつも孤立している感じです。
今まで本当に生きてきて良かったと思えることが、殆どなく苦しいです。
今後は少しでも生活が楽になればと思っています。
このような、お悩みの方の解決のヒントになれば嬉しいです。
発達に問題があり自閉症と言われています。性格的にも困ったことが多く、社会的な生活に困っています。精神科への入院も1年くらいされていました。
精神科の先生から、当院を紹介していただき、起こしくださいました。
私のできる範囲で全力でサポートさせていただきます。
同じようにお悩みの方は、どうぞご覧になってください。
パーソナリティの問題で社会生活が困難な方の解決のヒント
この方は発達凸凹、発達遅延とも言われます。また自閉症という診断があります。
具体的には、このような特徴があるそうです。
- よく時間に遅れる
- 人の悪口をあることないこと言いふらしてしまう(妄想的な感じ)
- いつも自分の話ばかりで人の話を聴かない
- 質問しておいて、すぐに違う話題になってしまう
- なんでも他人のせいにして自分を正当化する
- ありえない浮気を疑いストーカーになる
- 虐待、暴力、DV、○○ハラスメントをされた経験がある
- 誰かが自分を騙すんだと異常に疑い深い人
- 忘れ物が多い
- 言われたことしかできない、臨機応変な対応ができない
- 「適当にやっといて」の適当ができない
- 決められたことはキチンと完璧に真面目にこなす
- 他人とは違った発想をしているのでアイデアが豊富
- 芸術的な天才的な才能がある
- 人が嫌がるような仕事でもキチンを正確にこなす
少し前ですと「KY」(空気を読めない)と表現されることがありました。
パーソナリティとは
パーソナリティとは、生まれもった「気質」と育つ過程で身についた「性格」の合わさったものです。
気質は遺伝的要素が強く、性格は価値観や文化的なもので決まってくることが多いです。国によっても違いますし教育環境や家庭環境によっても変わってきます。
発達に問題がある場合は気質に関係します。
パーソナリティ障害って何?
パーソナリティ障害とは、癖の強い考え方をもっていて、社会的に生き辛くなっている方です。
- イライラしたり、突然、泣き出したり感情の起伏が激しい
- 癖が強すぎて周囲の方とコミュニケーションが取りづらい
- 些細なことで落ち込んだりしすぎる
- 空気を読めないとよく言われる
- 自分に自信がなくて引きこもりがちになる
- 正義感が強すぎて、白黒ハッキリしないと気が済まない
- 1ミリでも許せないことが多い
定義としては社会的規範や一定の常識からかけ離れた思考や行動をとる特徴のことをいいます。
社会の中で生き辛い、人間関係がどうしても築けないという方はパーソナリティ障害の可能性もあることが多いです。
ドイツの精神医学者シュナイダーは「生まれつき性格が正常から逸脱していて、その人格の異常性に自分自身が悩むか、あるいはその異常性のために社会が悩む異常人格」と定義しています。
パーソナリティ障害の人は出来事や物事に対する受け取り方や感情表現、相手の感情の捉え方など、感覚に著しい偏りがあるので周囲の人と非常にコミュニケーションが取りにくいことが多いです。
病院での診断はDSM(統計的診断基準マニュアル)という基準によってされているそうです。診断は医師しかできません。
また当院では自律神経専門の整体の方でワークやカウンセリングを一緒にさせていただき対応させていただいております。(すべての方に対応可能ではございません。)
パーソナリティ障害の分類
参考に分類を少しご紹介いたします。
奇妙・妄想・自閉的
妄想型
他人への疑いや不信感が強く、いつも周囲が悪意を持っていると想ってしまう傾向にある。
傷つけられると恨みを持って執着することが多い。被害妄想を起こしてしまう。
好きな人が浮気や不倫をしていないか不安になったりストーカーになることもある。
分裂病質(ジゾイド)
人に興味がない。人と付き合わず引きこもる傾向にある。
他人に感情を出さない。孤立しても平気と思っている。いつもクールな感じで冷静に見える。
一人で自給自足できたらいいと思っている人も多い。
統合失調型
音に敏感だったりしてHSPの方も多い。ささいなことで誤解をする。他人と上手につきあうことができないので本当の友人は少ない。
おかしな空想や迷信を妄信して理解されない行動をとる。霊的なものを感じると発言することもある。
感情の起伏が激しい・ストレスに弱い
反社会性
良心や罪悪感がなく、他人に迷惑をかける行為や犯罪を平気でする。短期で怒りっぽく、ケンカや暴力行為が多い。衝動的。
車に乗ったら性格が変わったように乱暴になったり「煽り運転」をしたりするようなこともあります。
境界性
自分自身や周囲の人に対して感情がいつも不安定で対人関係が上手くつくれない。
自傷行為や浪費、暴力、性交、ドラッグなどを取りつかれたように繰り返す。
演技性
いつも周囲に注目されていないと気が済まない。芝居のような言動や派手な外見で目立とうとする。
気まぐれで、気分がすぐコロコロ変わる。芸能人や俳優に多いといわれている。
自己愛性
理由もなく自分を特別だと思い込む。相手を利用することばかり考える。
非難されると激しく傷つき不安定になる。
自信がなく不安に怯えている・ストレスが過大
回避性
自分が社会に拒絶されるのが嫌で社会に出ていけない。誰かから非難されたり罰せられたりするのではないかという不安から行動できない。
愛着障害の問題が大きいことが多い。
依存性
誰かに頼りたい気持ちが強すぎる。一人でいることができない。
日常の些細な行動でも誰かの意見や指示に従いたがる。拒絶されたくないため、嫌なことでも従順になる。いつも我慢ばかりしていて体はカチカチになり息苦しいと感じることが多い。ひどくなると息苦しいことも感じない。
インナーチャイルドを抱えることが多い。
強迫性
完璧主義が極端に行き過ぎ、効率や融通を考えることができない。社会のルールや法律、道徳観念に対して過度に反応する。非常にガンコ。
強すぎる躾など親が完璧主義だと子供は親に褒められようとして強迫的になりやすい。
「面白いほどよくわかる!心理学」より
パーソナリティ障害の原因になりやすい愛着について
育った環境によって「パーソナリティ」に問題が起こってくることがあります。癖が強く偏った考え方の親に育てられたりすると、愛着形成がうまくできず、偏った個性になってしまうことがあるからです。
不安型
SNSで「いいね」が、とても気になるような方です。人に対しての承認欲求が異常に強い場合は、人に受け入れられているか不安になります。
良い人、すべき人、こうあるべき人に執着し、それがすべて正しいと思い込み、少しでも間違っていたら自分を責めたり、相手を攻撃したりしてしまいます。
また「良い子」「良い人」を過剰に演じてしまいます。
回避型
虐待を受けて育ったような方です。ヤングケアラーの方も早くに自立しないといけない環境だった理由で自分の身は自分で守る癖がついてしまったり防御反応で、そうならざるを得ない場合に、この型になりやすいです。
相手の気持ちを受け取り、感情を扱うことを面倒に感じてしまう方が多いです。ある一つの事柄や言動を切り取って「あの人はダメだ」「あの人は自分とは合わない」と考えてしまい、排除しようとしてしまう傾向も強いです。
一言でも苦言を言われたりするとSNSでフォローを外したりすることがあります。
未解決型
育ってきた環境の中、親や養育者との関係で大きな傷を負った場合、他の人とのコミュニケーションでも影響してしまうような方です。
パーソナリティ障害と愛着障害、自閉症と診断された40代女性
周囲からは空気が読めない「ちょっと変わった人」と呼ばれているそうです。このことは、自分でも自覚しておられます。
そして時間にも非常にルーズです。
本人は遅刻しないように努力はしています。ですが、なぜか遅れてしまうそうです。発達障害があると、一つのことをやっていても注意が他に移ってしまうことが多々あります。途中でも、放ったらかして別のことをしてしまったり、話しを変えてしまったり、することがあります。
ですので仕事をしていても周囲となじめず、すぐに辞めてしまいます。
人が話しをしていても最後まで話を聴いてくれません。急に違う話をしたり、違うものに急に興味を向けてみたりして話がかみ合いません。
例えば、自分の体の不調の話をして、その途中で部屋の中の「物」が目に入ってしまうと興味がそちらに移って、急に「物」の話になってしまいます。
自分で自覚していればいいのですが、そうでないことが多いです。また急に音などに反応することもあります。
小さい頃は片づけられない子と言われていたそうです。お母さんからは褒められた記憶がないそうです。愛情も感じたことがないそうです。いつも妹と比較され怒られていたそうです。
「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」と・・・
1回目の施術
首の不調と呼吸が浅いということでお悩みでした。背中の緊張が異常にありました。そして背骨の側弯が目立ちました。
メンタル面でも人生のグラフを書いてもらいました。どの時期に何があったのか、本当に今まで生きてきて、何も良いことがなかったのかを詳しく聞いていきました。いじめられていた時期が長くあり、本当に「ドン底」のグラフだったのが印象的でした。
自閉症があったので小さいころから、あまり人と馴染めなかったそうです。ストレスも自覚のないものが多いようで、潜在的に体が感じていて筋緊張が、なかなか取れない状態でした。
施術後の反応
背中の緊張が少し柔らかくなりました。動きが出てきました。血流が上がり、顔色が少し赤身が出てきました。リラックスされて少しウトウトされていました。
ただし、好転反応が凄く心配だったので、ゆっくり休んでもらうようにし、お風呂の長湯もやめてもらいました。翌日は少しだるくなったり、眠気が続くことが予想されたので、しっかり説明させていただきました。
2回目の施術
施術に対しては反応も、凄く良く気持ちいいとおっしゃってくださいました。
今までの整体では硬い背中を強く揉まれて、凄くだるくなり余計に痛くなること多かったそうです。当院の施術は「揺らすような施術と痛くないところで止めておくような、優しい施術ですので、どうぞご安心ください。」とお伝えいたしました。
今回も同じように全身の調整をさせていただき、パルスオキシメーターで酸素飽和度と脈拍を確認しながら刺激が多くなりすぎないように注意して頭も少し施術させていただきました。
施術後の反応
副交感神経が優位になり、かなり背中も柔らかくなりました。最初は姿勢維持することが、難しかったそうです。体幹に力が入らず、お腹が崩れて丸くなってしまう癖がついておられました。
背もたれにもたれ、骨盤を起こしていただくようにペットボトルでの姿勢を保持していただくように指導いたしました。姿勢指導を徹底していますが、「自分がこれは必要だ!」と患者さん本人が心の底から思わないと実行し継続してもらえないことが多いので、必要性をしっかりと説明いたしました。
3回目の施術
すぐに体の不調を探す癖があり、先ほどと違うことをいろいろ考えてしまいます。お話をしていても、違う話題に変わりやすいのは、こちらも感じました。
背骨の調整、全身の調整をさせてもらってからは、前よりは少し集中力がついたと感じるそうです。また家族の方にも、言われたと言っていただきました。
側弯に関してはその時はマシになりますが、姿勢がなかなか維持できていない様子で、すぐに戻ってしまいました。根気よく継続していきたいと思います。
その後の施術
その後も定期的にお越しいただいております。
パーソナリティに関してもすぐに変化が出るということではございませんが、根気よく認識についてもわかっていただくようにしております。
体の調整をすると脳が再起動し、正常に働きだし体の機能的な問題が解決していきます。つまり構造的ストレスが少なくなり体力が上がります。
すると心の問題や発達の問題も回復される見込みがあるのではないかと考えております。少しづつではありますが希望の光が見えることによって笑顔になってきておられます。
1年経過後
現在では、仕事にも復帰されております。短時間の週3回くらいのパートですが、社会に復帰できたことが、大きな自信と喜びとなっておられます。
「パーソナリティ障害」より 岡田 尊司 著
体を調整することが重要
体を調整することで、心の安定に繋がることが多いです。
しっかりと全身の機能を回復させ、自然治癒力が働くように施術いたします。
筋肉のバランス、内臓、リンパなどの体液の流れなど、総合的な施術をさせていただきます。
呼吸が楽になられ、血流や神経伝達も回復していきますので、どうぞご相談ください。
発達障害と原始反射
発達障害があると原始反射が統合されていないことが多いので専門的にアプローチさせていただきます。
まとめ
- コミュニケーションが取りずらい方の問題点を探る
- 愛着・パーソナリティなどの面から考える
- 心と体の安定をさせることで解決となることがある
- 考え方の強い癖を認識して、白と黒だけではないグレーの部分を許す