突然、背中とふくらはぎが痛くなりました。
チクチク、ピリピリとした痛みがありました。
整形外科では原因がわからず皮膚科で帯状疱疹といわれました。
寝ていても痛いので眠れない時があります。
予防や対策など何かできることはありますか?
このようなお悩みを一緒に解決しましょう。
突然、皮膚にズキズキ、ピリっとした痛みが出る場合があります。それは帯状疱疹かもしれません。空気中には、目に見えませんが、いろんなウイルスや菌などが存在しております。ですので、免疫力が低下したら、誰でも感染してしまう可能性があるのです。
実は私も幼稚園の時にヘルペスにかかったことがあります。私の場合は身体半分だけ「ブツブツ」ができて塗薬で治りました。とっても痛痒かったのを覚えています。
全身に痛みが出ることもあり、原因がハッキリわからない痛みや、赤い発疹がある方は、「すぐに」病院を受診してください。
お悩みの方はどうぞご覧になってください。
帯状疱疹の辛さが少し緩和できる
原因不明の痛みは帯状疱疹かも
最近、帯状疱疹が増えているそうです。80歳までに3人に1人がなるそうです。加齢やストレスが原因となることもあるそうです。空気中に存在するウイルスですから、ストレスなどで慢性の睡眠不足となり体力が低下したら、免疫力が下がります。すると誰にでもなる可能性があるのです。
もしも心当たりがある場合は、すぐに皮膚科を受診されてください。
帯状疱疹について
原因は「水ぼうそう」のウイルスなんです。水痘・帯状疱疹ウイルスといいます。
中高年に多いといわれています。痛みがあって皮膚に水疱瘡みたいなものができます。チクチク、ヒリヒリする痛みが、だんだん耐えられない痛みになることもあります。赤くなって、だんだん、かさぶたになっていきます。
免疫力が低下したら、なってしまうことが多いです。
一度なっても約6%くらいは再発することもあるそうです。
病院での72時間以内の治療がオススメ
ストレスや疲れが、もの凄くあったりしたら、背中、胸、首筋などに帯状にブツブツができて痛くなることが多いです。
病院での治療としては72時間以内に抗ウイルス薬を服用することがおすすめです。放置すると神経ブロックの注射をうたないといけないこともあります。軟膏でよくなる方もあります。
顔にできてしまうと「三叉神経」といって眉毛の上、鼻の横、顎から口にかけて走っている神経が痛むことがあります。顔面神経麻痺になったりすることもあります。また脳の方へウイルスがいくと脳炎になることもあります。
帯状疱疹の病院での治療
治療としては「抗ウイルス薬」「鎮痛剤などの痛み止め」「オピオイドなどの神経的な痛み止め」「塗り薬」が主体となります。
抗炎症薬 | 炎症を鎮める |
抗てんかん薬 抗うつ薬 | 神経に作用する |
神経ブロック注射 | 局所麻酔 |
オピオイド(麻酔系鎮痛薬) | 脳、脊髄、末梢神経に作用する |
怖いのは潜伏期間の合併症
- 帯状疱疹後神経痛(PHN)
- ラムゼイ・ハント症候群
- 難聴・顔面神経麻痺
- 角膜炎・急性網膜壊死など
生活習慣で困ること
- 痛みがひどく、家事ができない
- 痛みのせいで眠れない
- 顔や首のブツブツが気になり外出できない
- 数年たっても痛みが残ることがある
予防のワクチン
水疱瘡になった経験のある人は、免疫があります。免疫ができるので、水疱瘡には二度となりません。しかし、細胞性免疫の働きが、年とともに低下していきますので、水疱瘡にはなりませんが、帯状疱疹になりやすくなってしまうのです。ワクチンを打っておくと、帯状疱疹は防ぐことができるそうです。
生ワクチン | 不活化ワクチン | |
ウイルス | 弱毒化 | 無毒化 |
免疫抑制剤を使用している人 | 受けれない | 受けれる |
予防効果 | 50~60% | 90%以上 |
接種費用・回数 | 1万円×1回 | 2万円×2回 |
私、個人的には、日常生活の生活習慣が第一だと考え、それを見直すことをオススメいたします。
水疱瘡を未経験の方は要注意
水疱瘡になったことが無い人は、帯状疱疹にはなりませんが、水疱瘡にはなる可能性があります。大人の水疱瘡は重症になりやすいといわれています。血液検査で抗体があるかどうか検査してもらってください。その時はワクチンを考えてください。
後遺症の神経障害性疼痛
帯状疱疹の後に起こる病気があります。帯状疱疹を放置しすぎるとなる可能性があります。早期に治療をしておけば、なりにくいと言われています。
神経が傷ついてしまっている場合です。帯状疱疹が完全に治っていない段階で、神経障害性疼痛が起こってしまいます。
当院のクライアントさんのケース
当院で積極的に帯状疱疹の施術をしているということではありません。たまたまクライアントさんがいて依頼を受けたケースがありました。当院では必ずドクターの許可を取るようにしております。
今回のケースでは、まず皮膚科のドクターから施術してもよいかの許可をいただきました。
帯状疱疹を疑ったクライアント
先日、施術する前に、「先生、最近、全身に赤いブツブツができて、ヒリヒリする感じで痛いんです」と言われる方が来てくださいました。
私は、整形外科で勤務していた時に、全身痛みがあり、ドクターが帯状疱疹だと診察してリハビリを中断した経験がありましたので、念のため、病院へ行ってもらいました。
病院で診察を受けられると帯状疱疹だったそうです。その後、お薬をもらったそうです。
1週間経過し、帯状疱疹は、かなりマシになったそうです。
少しでも痛みを緩和したいということと、ストレスにより過敏になり筋肉緊張しており、どうしてもという依頼を受けたので皮膚科のドクターから許可をいただき施術することになりました。
最初の処置が遅れると治癒に長期間かかることもありますので、病院を早く受診されることをオススメいたします。
まとめ
- 早期発見、治療が大切
- ワクチン接種が予防に大切
- 趣味が大切
- 温めることが大切
参考ホームページ:「帯状疱疹予防.jp」より