50代になって、突然、顔だけ汗だくになったり、寝汗をかいたり、足の先が冷えやすかったり、頻尿や尿漏れになったり、疲れやすく感じます。
更年期障害でしょうか?
そういえば私の母も辛かったと言ってました。
何か和らげる方法を教えてください。
最近、月経で不調があったり、家に帰宅途中に自宅近くなると、おしっこに行きたくなり、尿漏れを起こしたことがあったり、突然、夕日を見ると涙が出てきてしまったり、微熱、イライラなど更年期特有のしんどさでお悩みの方です。
首こりや肩コリ、不安からくるパニック障害もございました。背中はガチガチで呼吸が浅い感じでした。同じようなお悩みの方は、どうぞご覧になってください。
更年期の症状が緩和できる
更年期はいつごろ?
人それぞれですが、更年期とは閉経の10年前後といわれています。何か不調でお悩みであれば、婦人科や女性泌尿器科へ一度、受診されることをおすすめします。病院で血液検査をしてもらって女性ホルモンの値を検査してください。
誰しもが更年期障害を引き起こす可能性がありますので、どうぞ予防にも注意されてください。
更年期の不調の原因
不調の場合は、女性ホルモンが影響していることが多いと考えられます。まずは女性ホルモンについて、少し考えてみます。
人には、体温や血圧、ホルモンの数値など安定的にバランス良く調節しようとする力が働いています。これをホメオスタシスといいます。つまり免疫とホルモンと自律神経が同じように、ちゃんと働いてくれている状態が健康な状態です。
ですが、例えば、寝不足で自律神経が乱れたとします。
すると他の免疫もホルモンも崩れてしまうことが、考えられるのです。
だから、生活習慣を見直し、体力を増やし、このホメオスタシスが正常に働くようにしていきたいのです。
そのためには、脳がちゃんと正常に管理している状態でないといけません。
脳がちゃんと働くためには、「酸素」と「栄養分」と「正しい刺激」が必要です。酸素と栄養分は血液から供給されます。筋肉が異常に硬かったり、首が歪んでいたりすると、脳への血流が悪くなってしまうのです。だから整体で体の調整が必要なのです。
酸素は呼吸が重要ですので、姿勢、筋肉の柔軟性が大切です。メンタルにも影響しますので、ストレスを溜め込んで、感情を抑え続けていると、体が悲鳴をあげるのです。
そして正しい刺激というのは、背骨や筋肉などのセンサーがちゃんと動いて感知していなければなりません。足の裏の受容器などもそうです。そのために背骨の歪みや動きの悪さを調整する必要があるのです。
女性ホルモンの役割
そして症状として現れている主な原因が女性ホルモンです。特にエストロゲンと言います。エストロゲンの働きについてみていきます。
つまり更年期などで、このホルモンが急激に減少することで、のぼせ、寒気、冷え、動悸、倦怠感、疲れ、頭痛、めまい、息苦しさ、イライラ、不安感、しびれ、むくみ、こわばり、かゆみ、乾燥肌、意欲の低下、性交痛、微熱などが起こる可能性があるのです。
更年期障害のチェック
5個以上当てはまれば、更年期障害かもしれません。一度、婦人科を受診してください。
骨粗しょう症に注意
女性ホルモンが骨の中のカルシウムが溶け出すのを抑えてくれているのですが閉経後は、このコントロールがうまくいきません。だから骨からカルシウムが流出していますのです。すると骨粗しょう症になりやすくなってしまいます。
すると身体のあちこちに痛みが出ることがあります。
このカルシウムが血液の中に流れ出します。すると指の関節の方にたくさん流れると「へバーデン結節」になってしまったり、肩に流れていくと「五十肩」になってしまったりします。また動脈にも流れやすいので「動脈硬化」が起こりやすいです。胆石も同じ理屈です。
更年期を上手に過ごすために
- フェムテック(更年期に限らず女性のライフステージ別にサポートしていこうという概念)のアドバイス
- セルフケアグッズ(女性ホルモンに替わるエクオール)のアドバイス
- 尿漏れ、頻尿への骨盤底筋トレーニング(私はひめトレインストラクターです)
- 整体で心身ともに調整
フェムテックのオススメサイト
- TRULY(更年期の悩み相談)
- fermata store(下着やコスメなどフェムテックに特化したオンラインストア)
当院の更年期障害への対策
整体では、脳の管理能力を正常にしていくという目的があります。
脳の管理能力が上がると、ホルモンを作りなさいという指令やホルモンを分泌しなさいという指令が、もちろん正常に近づきますので、とても大切だと考えております。
自律神経が整い、血流もあがり、体力が増えて、ホルモンバランスも正常になれば、更年期もうまく乗り越えられるものと信じております。
当院の他とは違う整体
自律神経の専門家ですので心の面でもサポートができます。なぜ不調が起こり、なぜ治らないのか原因がわからないと不安になります。不安になると自律神経が乱れやすくなり交感神経が上がります。すると筋肉に緊張が強くなり呼吸が浅くなり、血流も悪くなる可能性があります。
そこで当院の施術は副交感神経を優位にさせるような施術をさせていただいております。リラックスしていただき、眠たくなられたり、胃腸の動きが良くなられる方も多いです。
更年期で注意したい生活習慣
- 睡眠の質を上げる
- ワクワクすることに時間を作る
- 嫌な事は忘れる
- 運動する
- 友だちとおしゃべりする
- お風呂にゆっくり入る
- 家事を分担する
- 1日主婦の休日をつくる
- たまにはエステやマツエクやネイルをする
- たまには贅沢ランチを食べる
- おしゃれをする
- たまには自分が好きなものを食べる
体質別オススメの食べ物
あなたの体質 | おすすめの食べ物 | 避けて欲しい食べ物 |
乾燥肌 寝汗 微熱・のぼせ イライラ痩せ型 経血の量が少ない 足がだるい 耳鳴り・聴力低下 ドライアイ | カモ肉 スッポン 納豆 冬瓜 | 羊 唐辛子 ニラ 辛い物 熱い物 |
冷えやすい、寒がり むくみ 頻尿・下痢 疲れやすい 経血量やおりもの多い 心身共に元気ない 顔が白い | 羊 牛 ニラ 生姜 | 生もの 冷たい物 梨 スイカ 緑茶 |
ストレスが溜まりやすい イライラ・せっかち・不安 のぼせ・ほてり、 情緒不安定 不眠 ゲップやおならが多い 手汗・多汗 | 大豆 鶏肉 しいたけ ナッツ はちみつ | 生の大根 |
消化能力低下 エネルギー不足・血流不足 疲れやすく悩みやすい・不安 食欲不振 無気力 あざができやすい 爪が割れやすい 月経過多もしくは極端に少ない | ユリ根 黒キクラゲ 大豆 黒豆 | 脂っこい物 冷たい物 甘いお菓子 |
血液がドロドロ 身体のあちこち痛い しこりがある 黒ずむ 生理痛がひどい 肩コリ・頭痛 痔・下肢静脈瘤 くすみ・クマ・シミが多い 顔がのぼせて足が冷える 唇や歯茎が紫色 | 青魚 タマネギ 柑橘類 酢 | 脂身の多い食材 |
栄養補給でイライラ解消
疲れやすかったり、やる気がなくなったりするのは、栄養素的には鉄やビタミンB群が不足している可能性があります。
また食後にイライラするのは血糖値の問題があるかもしれませんので糖質制限が必要な場合があります。月経周期と関係してそうなイライラの場合は交感神経が優位になりすぎていることが多いのでリラックスして副交感神経を高める必要があります。手足を温めたり、睡眠の質に注意したり、午前中の軽い運動、大豆製品などを多めに食べるなどがオススメです。
参考文献:「女性の脳からストレスを消す食事」より
女性ホルモンを補うビタミンD
とにかく大豆製品は積極的に食べるようにしてください。
またビタミンDをたくさん摂取するようにしてください。女性ホルモンが減少すると「怒りっぽくなる」「気分の浮き沈みが激しくなる」ということが起こります。最近の研究では、これを補うのがビタミンDといわれています。
またビタミンDを増やすには太陽に当たることもオススメです。セロトニンの分泌も増やしてくれるので朝の太陽がオススメです。
当院の症例
50代、主婦の方なのです。当初は週2回のペースでお越しくださいました。痛みが少し和らぎました。
まとめ
- 適度な運動をする
- 大豆製品を多く摂取する
- 食べ物に注意する
- 朝日を浴びる
- リラックスする
- ストレスを解消する