

最近、隣の家の音が気になって集中できないことがあります。
子供の頃から少し音や匂いなどに敏感に感じておりました。
人の顔色を伺ったりしていることも多く疲れやすい性格です。
「あの人が怒っているのは私のせいかな」など気になります。
もっと楽に過ごしたいです。
良い方法はありませんか?
このようなお悩みの方の解決のヒントになれば嬉しいです。
小さな音に凄く気になって仕方がない方がいらっしゃいます。
最近は、芸能人の方もカミングアウトされているので一般的になってまいりましたが「HSP」と呼ばれています。
神経はストレスが多く自律神経が乱れることで過敏になってしまいます。
日常生活にも支障がでることがあります。
同じようにお悩みの方は、どうぞご覧になってください。
繊細でHSPと言われて自分でなんとか克服したい方
HSPの特徴を知る
まずは自分のHSPレベルを確認
何個当てはまるか数えてみてください。
5個以上当てはまったらHSPの可能性があります。
1つでも、そのこだわりが強すぎるとHSPの気質がある可能性があります。
HSPの共通点
- 大きなサイレンの音、何かが落ちた音
- 店のBGM、隣の家の物音、甲高い子供の声、金属の音
- 特殊な匂い(化学物質)
- 人混みの中、イライラした人の怒鳴り声
このような刺激に対して過敏に反応してしまうことが多いです。
ストレスを感じやすいので、交感神経が過剰に働きます。
すると副交感神経が働きにくくなるので、睡眠の質が低下してしまうこともあります。やがて体力も低下してしまいます。
特に仕事では気を使いすぎるので、休日は「ぼーとする」「趣味を楽しむ」など、仕事には関係のないことで気を使わずに過ごすことが大切です。
また気を使いすぎるので人混みがしんどくなることが多いです。
ちょっとした人のしぐさにも敏感なので疲れます。
気を使わない「一人になる時間」を確保してください。
周囲の方の接し方
ご家族や友人など周囲の人はわかって上げてほしいのです。
人と付き合わないからといって
- 神経質、臆病者、繊細、非社交的
- 引っ込み思案、行動力がない
- 気合が足りない
という思い込みでレッテルを張らないでください。
自信が更になくなってしまうことになります。
それが慢性的なストレスとなってしまうこともあるのです。
悪いことばかりではなく、良い面も、もの凄くあります。
メリットとデメリット
HSPにはデメリットばかりではなく、メリットもあることを知ってください。
メリット | デメリット |
・人の顔色が悪いとすぐに気づく ・相手の声や喉の不調に気づく ・腐った匂いにも敏感に反応し食中毒を起こしにくい ・味に敏感なので食中毒を起こしにくい ・相手の肌の状態にも気づける ・気配りができる ・直観力があり思いやりがある ・妄想が得意 ・相手の気持ちが理解でき共感性が高い | ・蛍光灯の光でも眩しく感じる ・サイレン、小さな物音、人込みのガヤガヤが苦手 ・香水やタバコの匂いに敏感になり頭痛を起こす ・味に敏感すぎる ・服の繊維が気になる ・他人に影響を受けたり、心配しすぎて、気を使いすぎる ・気を使いすぎて疲れる ・ネガティブになりやすい ・引っ越しや転勤やクラス替えなどの変化に弱い |
このようにみてみると看護師やカウンセラー、介護職など人の気持ちに寄り添えるお仕事に向いているかもしれないという特性もあることがわかります。
ほとんどのパニック発作は、あまりにも長く心の声を無視したことが原因である。
他人の顔色や意見に左右されすぎず、まずは自分の本心はどうなのかに注目してみてください。
参考文献:「敏感すぎるあなたへ」より
当院の症例
隣の家の物音が、とても気になって眠れない!と言う方がいらっしゃいます。
隣の家のテレビの音が気になったり、ベランダの柵が風でバタンバタンしている音が気になってしまうのです。また隣の家の植木鉢が放置されていてネコの糞尿をされて匂いや汚染なども、とても嫌に感じておられます。
この方は強迫性障害(汚染強迫)もあり、ネコの糞尿がついていないのに、自分に飛んできて、付着してしまったんじゃないかと思ってしまうので、毎日、とても疲れてお辛かったそうです。
HSPの方は、その音に執着してしまうので、いわば自分で無意識に情報を取りに行きます。つまり無意識に「聞き耳を立てる」感じでもあるのです。
こんな時は、別の何かを意識することが大切です。
当院では別に意識を向ける心理ワークをさせていただきます。すると自己暗示をかけることで、敏感に感じていたことが少しづつ気にならなくなってきます。

心と体と頭をつなげることで、今のお辛いあなたの心身共の不調を解決することができます。どうぞお悩みの方は遠慮なくご相談ください。

こちらからご登録、ご相談、ご予約、宜しくお願いいたします。
HSPのメカニズム

通常の自己と社会との関係はこのようなバランスだと考えてください。ですが、HSPや他人に気を使いすぎて疲れきってしまっている人は、下の図のようになっているのです。

自我が小さくなってしまっているのです。こうなると自分の意志が弱くなるので、「何を食べたい」「何をしたい」「将来の夢」などが考えにくくなってしまうのです。
こんな時は「駄々をこねる」「わがままをいう」というワークをして本当の自分の欲求を素直に出せる訓練をしていきます。
ご本人は、やり方を忘れてしまっている、もしくは出し方がわからないことが多いので、私と一緒にやってみます。
また過敏な方は、音や匂いなどの刺激に対して反応するという神経が敏感になっています。
通常の刺激に対しての反応は次のようになっています。

ですが、過敏な方は次の図のようになってしまうのです。

例えば、あなたは車を運転しているとします。その走っている道路はいつものルートを走っています。何も考えずに走っているみたいな感じです。何も考えずに高速道路に乗ってしまうようなものです。
思考や心で言いますと、常に「不安」なことを考えやすくなっているということになります。無意識に音に反応してしまっているということになるのです。
スピードを出して走っていたら最初は気持ちいいかもしれませんが、途中で早すぎるとブレーキを踏まないと危険ですよね。それができなくなって暴走しているうようなものなんです。でも怖くなって頭では、怖いと思っているのですが、ブレーキを踏むことができていない状態なのです。
脳の神経などでいいますと栄養分や酸素が不足している状態です。エネルギーが不足しているので、上手に良いタイミングで制御や調整などが出来ていない状態なのです。
不登校の方やHSPの方に当院では、目の動きを検査しています。またフリーズ領域(ストレスをやり過ごして動けない状態)を確認するためにパルスオキシメーターで脈拍なども確認しております。
先日、お越しくださった中学2年の女学生さんにも検査させていただきました。
この方は、年末に調子が上がったのですが、年始で休みになり、また体調を崩されて学校に行けなくなりました。
ペンを見て追いかけてもらう検査をしたところ、速い動きについてこれず、目が震える眼振というものが顕著に現れました。小脳と前頭葉などが関係するものと判断しました。
当院では、まず体を調整させていただき、体力を回復させていきます。そして思考や感情にもアプローチしていきます。生理学的に機能低下しているところに注目し、体全体を調整していきます。
小さな物音が気にならなくなる5つのポイント
- 一人の時間を大切にする
- 自分の好きなもの、楽しくワクワクする方を選ぶ
- 過敏に感じるものは避け、他のことに集中する
- 自分の強みを知り自信を持ち小さな目標をクリアしていく
- 自己暗示にもかかりやすく解決しやすいと知る
まとめ
- 自分の体の感覚を感じて正常に近づける
- 感情を出せていないことが多いので出せるようにする
- 呼吸がしやすい姿勢を覚える
- 運動を少しづつ継続していく
- 睡眠を重視して体力を回復させる