

突然、心臓がバクバクしたり、息苦しくなってしまいます。
病院では異常がないといわれます。
また動悸や不安で息苦しくなったら、どうしようと不安になってしまいます。
なんとかできないでしょうか?
このようなお悩みを解決する方法があります。
病院で過換気症候群、パニック障害といわれた奈良からお越しの20代女性の方です。
病院では肺や心臓には問題がないといわれております。
おとなしい女性で、とてもおしとやかな大和撫子のような方です。
病気ではない場合、過換気症候群の原因は、簡単にいうと不安からくる自己暗示のことがあります。
自分の中で、何か焦ったり、不安に思うことがあって、それをストレスに感じ、反応して、呼吸が乱れてしまっている状態なのです。(脳の偏桃体が働いています。)
息苦しくて困っている方は、どうぞ参考にしてください。
- 過換気症候群でお悩みの方
- パニック障害で息苦しい方
過換気症候群の原因を知って対処する方法
自己暗示で「今ココ」にいない状態
過換気症候群になるということは、簡単にいうと実際に今ココというのを感じていないということなんです。
だから、いろんなお悩みなどを脳や自律神経は真に受けて、誤作動をおこしてしまっているんです。
過去の嫌なこと、未来のことに反応している
過去や未来のことを意識しすぎてしまっている状態なんです。
例えば、過去の地震にあった経験などを思いだして、未来の起こっていないことに危険を感じている状態です。
南海トラフが今日きたらどうしよう・・・
などと不安になりすぎて、心臓がバクバク、ハアハアと息苦しい状態になっているということなんです。

実際、この方は、過去に「電車に乗って気分が悪くなって途中下車して吐いた経験」があり、電車に乗ることを想像するだけで息苦しくなって、心臓がバクバクなったり、胸がつまる感じで息苦しくなってしまったのでした。
自己コントロール能力が低下
このような方は自己コントロールができていない、または低下している状態です。
心と体と頭の3つが自分でコントロールできる状態が心身ともに健康な状態です。
自己コントロールとは簡単にいうと意志です。この意志は交感神経の力です。
交感神経に関係する感情とは怒り、恨み、喜びです。
その方が、この感情を表現できているか、どうかが大切です。
この方は、怒りはほとんで出せない、おとなしい感じの人です。
でもお話を聞いておりますと、本当は友人関係、親子関係、恋人への不満など、いろいろと怒りがありました。

でも、いつも自分の意見をあまり言わず、愛想笑いでニコニコ押し殺している感じです。
自分が我を出さず、抑えて置けば「すべてうまくいくやん」と子供の頃から平和主義だったそうです。
つまり、この方は、感情をいつも押さえ込んでいるということになるんです。
そういった癖があるということなんです。
このような場合、我慢ばかりしているので感情の抑圧が起こり筋肉は緊張します。

筋肉の緊張がずっと続くとエネルギーを使いすぎることになります。
寝ている時も、そのことばかり考えていたらどうなると思いますか?
寝ていても肩がこったり首がこったり、歯を食いしばって顎が痛くなったりする可能性があるのです。
このまま放置すれば、エネルギーを使いすぎるので疲弊してしまいます。

そこで対策としては、感情を出して、しっくりくるまで感じるということでです。
感情の表現で必要なことは筋肉運動と声なんです。
今まではカラオケなんかで発散されていたのですが最近、仕事が忙しくてストレスが発散できていませんでした。
すると何をするのもやる気がなく、人と会うのも嫌になってこられました。このままでは「うつ病」になってしまうかもしれません。
だから、時々、友人とおしゃべりをしてください。聞いてもらうだけで楽になったりします。
もちろん一人カラオケでもいいですから大きな声を出して発散していただいてもOkです。
過呼吸の人に休ませすぎたらダメな理由
過換気症候群の人の対策として多くの人はゆっくり休ませます。それは正解です。
でも間違いは、ゆっくり休まし続けてしまうことです。
最初は、ゆっくり休ませるのは大事です。
その後、交感神経を高められるようにしていく必要があるのです。
つまり筋肉運動や声を出すようにしていくことが大切なんです。
ボクササイズでもいいですし、カラオケでもいいですよ~♪
やる気がなくなってしまうというのは、「うつ病」になっていくサインなので注意してください。
うつ病の特徴

うまく感情のエネルギーを出して運動と声を出すことができるようになったらストレスが発散され、交感神経が上がるようになってくれます。
普段、運動をあまりされていない方が多いのでケガをしないように散歩くらいから始めてみてください。
自己コントロールする方法
まずは、当院で筋肉の緊張が緩むような施術をしてまいります。
バランスが悪くなって機能低下しているところを調整します。そして全身を両手で揺らしていきます。
すると筋肉の緊張が和らいでいきます。
そして感情の自己コントロールをする方法を一緒にやっていきます。
ストレスというのは、かんたんにいうと刺激です。
乗り越えられるストレスはその方にとっていいものなんです。
その方が成長できるんです。
乗り越えられるストレスを与えてあげると交感神経を上げる力が少しづつ、増えてきます。
そしてこの交感神経を上げた後は、すぐに副交感神経を上げていきます。
ここが重要です。
つまり運動した後は十分休むということが大切なんです。
これをすることで心と身体は強くなっていくのです。
そして交感神経が働くと意志というのが強くなります。
そうなっていただくと自己暗示を良い方へかけることができるのです。
「このくらいだったらワタシ大丈夫やん!」と思えるようになっていくのです。
実は、この方の最近の口癖です。
表情も明るくなられて笑顔がとっても素敵な女性です。

無駄なことが大切
全て合理的が正しいと思い込んでいませんか?
ですが無駄なことが成長させる階段になることが多いのです。
自分でやらかし失敗や無駄だと思われていた努力は、必ず後でどっかで役に立つんです。
特に失敗したことは、他人に教えたりする時に、実際に自分がした失敗なので説得力があります。
ビジネスでは合理的で時間に無駄がないというのは、大切なことではあると思いますが、私は、自分で汗水流して、時間もお金もかけてやってきたものは、大切な財産だと思います。
そう考えているとイチロー選手の言葉の重みを、凄く感じました。
ボーッとしようぜ!
私の好きな福山雅治さんの曲に「ボーッ」という歌があります。その中の歌詞にはこのようなものがあります。
ねえねえ今日はボーッとしようぜ!
敢えてボーッとしようぜ!
人間関係で気が付きすぎて疲れちゃって
一旦
一抜けたってそう言いながら
全然ボーッとできない
頭の中は何か考えてる
仕事はもちろん
老後のこととか
さらに死後のことも考えてる
引用:福山雅治氏の楽曲「ボーッ」より一部抜粋
「ボーッ」を自分でわざわざ意識することも大切だと私は考えております。
パニック障害や過換気症候群の方は、忙しすぎます。人に気を使いすぎます。
社会的には、とても素晴らしいことだとは思う時もありますが、たまには「ボーッ」としてください。
もしもお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞご相談くださいね。
過換気障害、息苦しい、パニック障害の方
対処法
不安などの場合でも、こちらのワークは有効ですので、やってみてください。
ストレスを減らすヒント
私たちのストレスの多くは家庭の人間関係か社会(学校や仕事など)の人間関係がほとんどです。
ここでストレスに感じるのは、自分の想いや常識を相手に押し付けたり、はめこむことで起こります。
誰もが自分が正しいと思い込んでいるからなんです。
相手が自分と同じことが当然だと思い込むことから起こってしまうのです。
それは親や兄弟、妻や友人でも、そう思ってしまうのです。
ただ意見として、自分はこうして欲しいとお願いするのは、必要です。
気を使いすぎて、自分の意見が言えないのは、我慢になり、これもまたストレスとなるからです。
ただし、そのことを言われたからといって、やるかどうかは相手がすることなのです。
自分に従わせるのは、間違っているのです。
相手のことを思いやることが、コミュニケーションでは、とても大切なのです。
夫婦関係は3年は愛情という感情であり、その後は相手を尊い存在だと理解して、尊敬することで長続きするものだと言われています。私もその通りだと思います。
一人の人間として、お互いに理解しあい、尊敬できる存在になると、毎日が楽しく過ごせるのではないでしょうか。
まとめ
- 忙しすぎると過換気やパニックお起こす
- 安静、ボーッとすることが大切
- 無駄もたまにはいいものだ