普段から主人や仕事に対しての不満が爆発しそうなくらいありますが、言いたいことが言えていません。
最近、予期不安やパニック発作で心臓がバクバクしたり不眠になっています。
唾液が口から溢れるように感じることもあります。
食事をしている時だけではなくて、普段から唾液が出過ぎて悩んでいます。
特に食べ物を食べるとドロドロして呑み込めない感じがして食欲もありません。
どうしたらいいんでしょうか?
何か怖い病気じゃないか心配です。
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
パニック障害・予期不安・唾液が出過ぎて困っている方の解決法です。
唾液のコントルールは自律神経がしてくれます。唾液を出す仕組みでは二重神経支配といって「交感神経」も「副交感神経」も働きます。
唾液がカラカラになるのは、交感神経の働きですが、唾液が出過ぎるのも、自律神経の乱れからくることがあるのです。
強いストレス、未来への不安により自律神経が乱れると「パニック障害」になったりしてしまいます。
唾液が出過ぎて困っている方は、どうぞご覧になってください。
唾液が出過ぎるのも自律神経の乱れ
これを見たら「唾液」が溢れてきませんか?
これは反射なのです。想像したり映像や画像を見るだけでも自律神経は反応して、唾液が出てくるものなのです。
これは正常な反応です。全く反応しない場合は自律神経の反応が弱っている可能性も考えられます。また過剰に唾液が溢れるくらい出る場合は過剰に反応している場合が考えられるのです。
唾液の出るシステム
唾液が出るのは2つあります。
①口の中に食べ物などが入った刺激を感じて三叉神経や舌咽神経、迷走神経などが働いて唾液が出るシステム
②匂いや音から連想したりして大脳で考えて過去の経験などから反射的に起こる間接的なもので唾液が出るシステム
唾液は口の中にある唾液腺という所から出てきます。それをコントロールしているのが自律神経です。唾液の特徴は交感神経も副交感神経も支配している「二重神経支配」というところです。
上の図は両方を合わせて書いておりますが、見にくいので分けて説明いたします。
まずは消化吸収に特に関係する「副交感神経」です。頭(大脳皮質)から視床、視床下部に伝わり、孤束核というところに指令がいきます。
すると上唾液核から舌下腺と顎下腺に伝わり顔面神経の作用でネバネバの唾液が出ます。
また下唾液核からは耳下腺に伝わり舌咽神経の作用でサラサラの唾液が出ます。
この方はストレスが強く交感神経が優位に働き顔面神経の過剰作用でネバネバした唾液が多い可能性があります。
交感神経では視床下部から胸髄に伝わり3つの耳下腺、舌下腺、顎下腺に伝わります。交感神経は唾液分泌の抑制に働いています。またネバネバの唾液が出ます。
唾液が出る仕組みはこのようになっています。
唾液は通常、一日にだいたい1~1.5リットルくらい分泌されます。Phは6.8~7.0くらいの弱酸性です。
参考までに唾液が出すぎる病気として、このようなものがあります。病気ではない場合は自律神経の乱れが関係している可能性があるのです。
- HIV(エイズ)
- 糖尿病
- シェーグレン(自己免疫疾患)
- ムンプスウイルス(おたふく風邪)
唾液の主な働き
- 消化
- 抗菌
- 粘膜の保護
- 粘膜の修復
- 歯のエナメル質の保護、再石灰化作用
唾液が出過ぎるとは、どういうことか
当院には唾液が出過ぎて困っている方がいらっしゃいます。
30代女性、予期不安からパニック障害になった方です。
喉の奥に詰まった感じの違和感があるそうです。
最近では食事をする時に唾液が出過ぎて困っておられます。ネバネバの唾液が出て食べ物を口に入れても喉を通らないそうで食欲もなくなってきたそうです。
ストレスはご主人さんのことと仕事でのトラブルや人間関係です。
唾液分泌過多の原因
- 唾液分泌過多
- 嚥下障害
- 自律神経の問題
などが考えられます。
ここでは脳梗塞などの麻痺による、よだれなどは除きます。
唾液分泌過多は文字通り唾液が多く分泌されることですが妊娠中のつわりや胃の膨満感などの刺激で起こることもあります。
嚥下障害は物を飲みこむ機能が鈍って起こるものです。
健康な状態では唾液が一定以上の量になると勝手に飲みこむようになっています。
この機能は自律神経が関係しますので自律神経が乱れると唾液を飲みこみにくくなってしまいます。
そこで唾液の量が多く感じられるのです。
また口や顎がストレスからくる噛みすぎなどで硬くなってしまうと痛みを伴うこともあります。
首のズレ、背骨のズレ、顎のズレやかみ合わせのズレなどでも首の緊張や肩の緊張が生じて体のバランスが全体的に悪くなり神経伝達の機能低下などから症状が出ることもあります。
逆に唾液が出ないのはどういうことか
ストレス
↓
交感神経優位
↓
唾液分泌低下
↓
喉がカラカラ
↓
ドライマウス・口臭が気になる
だいたいは、こんな感じになっています。
唾液と自律神経の関係
交感神経、副交感神経優位時のそれぞれの唾液の特徴
交感神経優位の時にも唾液は、ちょっとだけ分泌されます。
しかし、その質は濃く粘り気の強い唾液になります。
副交感神経優位の時も唾液の分泌は促進されますが、この時の唾液の質は薄く粘り気は少なくサラサラで量も大量という特徴があります。
緊張すると口の中がネバネバしませんか?
これは交感神経が優位になると濃い粘性の唾液が出ているからなのです。
一方、ご飯を食べる時は副交感神経が働くため、大量に粘り気の薄い唾液が出るため食物を消化分解して飲み込みやすくして消化の負担を減らしているのです。
口腔心身症
自律神経が乱れると口腔心身症と呼ばれる症状がでることがあります。
- 食いしばり
- 顎関節症
- 舌が痛い
逆にこれらの症状が出ますと食いしばり、顎関節症
↓
首や噛む筋肉の緊張が強くなる
↓
脳への血流が悪化
↓
自律神経の神経伝達が悪化という悪循環
この悪循環を断ち切らないと、さらに悪化していってしまう可能性があるのです。
口腔心身症の原因
体の原因
- 歯の矯正
- 食いしばり
- 噛み合わせ
- 貧血
- 亜鉛が不足
- 糖尿病
- 更年期
- 継続的なストレスによる失体感症
心の原因
- 緊張、不安、うつ、自律神経失調症
- パニック、過敏症(HSP)
- 完璧主義(認知の歪み)
- マイナス思考
- ストレスによるコルチゾール枯渇(ストレス対抗ホルモン)
- 継続的なストレスによる失感情症
環境の問題
- 家族の離散、ペットロス
- 自分の病気、家族の介護
- 対人関係
症状
- 舌が痛い、痺れる、違和感
- 口臭が強い
- 歯列、咬合が異常
- 顎関節症
- 歯ぎしり、食いしばり
- 歯医者さんの治療が怖い
- 対人関係の不安
- 抑うつ状態
- 喉が詰まった感じがする
- 口が乾く、唾液が少ない、ネバネバする、唾液が出過ぎる(唾液異常感症)
- 痛みがあるのに検査で異常がない(口腔不定疼痛)
- 歯の治療中に脳貧血のような発作がある
施術の必要期間
長くても1~2年の期間を一応の目安と考えています
短ければ3~6ヶ月
パニック障害・予期不安・唾液が出過ぎる方の3つの解決のポイント
①姿勢を正し血液と酸素を頭と全身に巡らせる
唾液が多い時はティッシュなどで拭き取らずに姿勢を正して顎を引いて軽く口を閉じてください。
そして鼻でゆっくりと呼吸をしてください。
顎を引くのがポイントです。
②整体で体を整え自律神経を安定させる
ストレスからくるものが多いのでストレスを解消することを目指します。
自分の感情にも目を向けてください。
感情を抑えて、いつも言いたいことを言えていないことはないですか?
これは感情の抑圧といって我慢している状態です。
この状態の時は何らかの体の反応が出てしまいます。
本来、ストレスを受けると交感神経が優位になり唾液の分泌が少なくなってカラカラになります。
ですが逆に自律神経を自分で調整しようとする働きも備わっていますので唾液を出して調整しようとしている場合もあるのです。
ですので
- 大きな声を出す
- 筋肉運動をするのがおすすめ
③情緒的サポートを受け自己肯定感を安定させる
自分で自分を褒めてあげてください。
それと友人でも家族でもいいのですが、あなたを認めて応援してくれる人を作ってください。
そうすることで自分は大丈夫なんだと自信が持てるようになってくるのです。
当院の施術
骨盤、腰部、肩肩周辺、首周辺、顎周辺を検査しながら施術していきます。
痛くない手技ですので安心してください。
リンパも流してまいります。
その後、全体調整で背骨を揺らしていきます。
自然治癒力が働き、寝たら治る健康なお体になっていただきます。
まとめ
- 姿勢を正し血流と酸素を頭と全身に巡らせる
- 整体で心身ともに緩め自律神経を安定させる
- 情緒的サポートを受け自己肯定感を安定させる