悪夢をみることが多く、寝言で「キャー」と何かから逃げて怯えて叫んでいることもあると家族にいわれます。
起きている時も、常に何かが怖いと感じます。
何度も確認したり何度も手を洗ったりする強迫性障害もあります。
こんな私ですが何とか解決する方法はないでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
悪夢で下半身だけ毎日、大量の寝汗をかいてしまうという方がいらっしゃいます。
お昼は歯をくいしばって首から頭にかけての筋肉が緊張して顎が痛くなったり、頭痛が起こったり眩暈がするそうです。
もしも同じようなお悩みの方がいらっしゃいましたら参考にしてください。
寝汗をかきにくくなる
汗をかくのは体温調節
身体が汗をかくのは体温調節のためです。暑くなったら汗をかいて体温を冷やします。これは自律神経が勝手にやってくれています。
しかしストレスなどで自律神経が乱れると、この温度調節システムが狂ってしまうのです。下半身だけ汗をかくというのも何かのストレスが原因で自律神経が乱れて起こっている可能性が高いです。
ですのでこのストレスを見直し、ストレス耐性を増やすことで症状を和らげることができるのです。
悪夢は潜在意識を表している
悪夢はレム睡眠の時に見るといわれています。ですが正確な原因は不明です。
原因として考えられる事の多くは、日ごろの不満や不安などのストレスが原因かもしれません。
また慢性的な睡眠の不調、アルコールをたくさん飲む、お薬の副反応、うつ病や統合失調症などの病気の場合にも合併することがあります。
- 朝方に多い
- 悪夢で起きたら次に眠りにくい
- 悪夢をみてから「怖い」「イライラする」「寂しい」などを感じる
- 悪夢を覚えていて起きることが多い
心と体は繋がっている
体と心はお互いに影響しあって、とても密接に関係しています。
心と体が繋がっていないと息苦しくなったりすることもあります。
強いストレスがあると筋肉が緊張します。すると血流が悪くなります。脳への血流が悪くなると神経伝達も機能低下します。
つまり強いストレスが継続してあると無意識に緊張して筋肉を硬くして脳への酸素供給が少なくなってしまうのです。
顕在意識と潜在意識
意識には顕在意識と潜在無意識があります。
見えている部分は2~10%くらいで顕在意識といいます。
そして隠れている残りの90~98%は潜在意識といいます。圧倒的に下の部分が多いのが特徴です。
氷山の一角のような感じです。この潜在意識で考えていることが、普段の日常でのあなたの「思考の癖」になります。
だから例えば、近くに怒っている人がいたとします。
するとマイナス思考やネガティブ思考がある人だと「あの人が怒っているのは私が間違ったことをしたからかもしれない」とネガティブに捉えてしまう癖があるかもしれないということになるのです。
学校で急に先生に呼び出された時、「ヤバイ!あのことがバレたのかも!」と焦った記憶はないですか?(笑)
これも思考の癖なのです。
潜在意識と無意識
次に「潜在意識」と「無意識」をみていきます。潜在意識とは「活動はしているが自覚していない意識」といわれています。
また、今まで自分が生きてきて経験して蓄積されてきた情報、思い込み、価値観という意味があるといわれています。
例えば、普段している呼吸は潜在意識です。しかし、意識して深呼吸した場合は顕在意識となります。
そして「無意識」とは「自分のしていることに気づかないこと」です。
例えば、「知らない間に好きな人を目で追いかけていた」という感じです。
これと別に集合無意識なども無意識の領域だといわれています。
潜在意識を考える
ユングの精神心理学では潜在意識(見えてない部分)には子供のころの体験や満たされない想い、トラウマ、想い出したくない記憶、肉親や友人との別れ、可愛がっていたペットとの別れなど、いろんな感情があります。社会性が出てくる大人になると普段は感情を抑圧して生活しています。
つまり状況に応じて感情をコントロールできるのが、大雑把に言って「大人」です。
価値感もさまざまで同じテレビを見ていても面白いと感じる人もいれば、つまらないと感じる人もいます。
心はカラダの上にあるものですのでネガティブに考える心の癖の方は精神的な病気だけでなくカラダの病気を引き起こす可能性があると私は考えます。
もう少し詳しく説明いたしますと正確には氷山ではなくて、もっと奥の根っこの方では、みんな繋がっているとも考えられています。これを「集合無意識」といいます。
ここでいうみんなとは人、動物、植物、微生物なども含めます。つまり地球全体が集合無意識になります。
簡単にいえば自然そのものです。
感情と思考(心と頭)
無意識のエリアでは感情と思考は影響しあいます。感情は脳の中では大脳辺縁系です。思考は大脳新皮質です。これらは互いに影響を与え合います。
ヒトは物事を認識する前に、いろんな経験から、それが好きか嫌いか、また安全か危険かをすでに判断しているそうです。
この脳への影響は現実に今、起こっているか?未来の想像していることなのか?過去のトラウマなのか?脳や自律神経は、時間的な概念が通じず、これらの区別がつきません。
例えば、当院には不安神経症やパニック障害の方が多くいらっしゃいます。
先日もその方がおっしゃいました。
上司に「お前は決断が遅い」「いつまでもノロノロ仕事をして」と言われて言い返すことができず落ち込みました。
このような時に「怒り」「落ち込み」などを感じたとします。その感じ方が異常に過度な反応をしてしまったとします。
この過度な反応というのは「無意識」でしているのです。
過去に先生から同じように言われた記憶があったとしたら、それを潜在意識と勝手に結び付けてしまい反応してしまっているということなのです。これも脳と自律神経の特徴なのです。
この写真を見てどう思いますか?
まずはこの写真を見てください。そして、どう感じましたか?
ただ単に「金色のクマだな」と思われた方はそのままで良いのです。
しかし、あなたはこの写真を見て、あれこれ考えませんでしたか?特にHSPやうつ病、自律神経失調症になるような方は繊細で優しくて真面目な方が多いです。必要以上に一生懸命になりすぎて、他人のことを考えすぎてしまいます。
そのような方の考え方、思考の特徴が次のような感じです。
そういえば、昔、私はくまさんのぬいぐるみを持っていたな~
でも友達に貸してあげたら腕を引きちぎられて、とってもショックだったな~
このように、いろんな自分の経験からイメージを膨らませたりしませんでしたか?
これが潜在意識なんです。つまり頭を使いすぎているんです。
それが、ネガティブなことやマイナスなことを考える癖を持っているとしたら、脳や自律神経の反応から体は常にストレスを感じやすく緊張しなくてはいけなくなってしまうのです。だから脳も体も、とても疲れてしまうのです。
予期不安もそうです。
昨日パニック発作が起こってしまった。
明日は出かける用事があるのに、発作が起こってしまったらどうしよう。
このまま良くならなかったらどうしよう。
このように未来に対して過度に反応してしまい日常生活に支障が出てきてしまうこともあるのです。
脳がこう考えると現実に起こってしまっているように体は反応してしまします。
だから夢に出てきたりして、それに体が反応して焦って興奮して寝汗をかいたりしてしまうんです。
物事の実像ではなく、物事について自分が持っているイメージに従って、感じたり行動したりしてしまうからなのです。
具体的は解決策
それでは解決策をご紹介します。
まず邪魔の入らない静かなところであなたは「一人きり」になってください。そしてイスに座りリラックスして気楽に力を抜いてください。映画館で大きな映画の画面を観る感じでリラックスしてください。
これからイメージ、妄想をしていただきます。
大切な条件としては、できるだけ鮮明に、詳しく細かいところまで、現実に近いイメージにしてください。音や匂い、光景、感触などにもイメージして注意をしてください。
そして注意としては今からするイメージに過去の経験などを絡ませないでください。真面目な方は特に無理に信じたり、頑張ったりしすぎないでください。
トレーニングをしていれば、いずれ勝手に脳と神経がなんとかしてくれるもんだと理解してください。
コツは焦らないことです。
希望する通りに行動し、感じ、生きていてワクワク、イキイキ、飛び跳ねそうな自分をイメージしてください。
注意点としては「明日は、こんなふうになるぞ」と自分に言い聞かせないでください。「今日これから自分がこんなふうにしているところをイメージしよう」くらいに思うだけでいいです。
例えば朝ごはんを食べていることをイメージしたとします。ゆったりとして、ご飯、卵焼き、魚を食べている。
それだけでいいのです。その食べたものが「血となり肉となり」などと考えたりしないでくださいね。(笑)
それではいきますよ。準備はいいですか?
はい!それでは「理想の自分」「好きなことをしている自分」「好きな場所に行ってゆったりやりたいことをやっている自分」を思い浮かべてください。
不安、臆病で、何かわからないけど震えて、汗が出て、めまいがして、息苦しくなっている方は、これを克服したいわけですから、真逆を思い浮かべるようにしてください。
沈着冷静に振る舞い、自信と勇気に満ち溢れた勇者をイメージします。
どんな魔物にも恐れることなく、立ち向い安心感を持って悠々と歩いている自分をイメージしてください。
できるだけ具体的に、音、光景、匂い、服、色、感覚、を研ぎ澄まして想像してください。
例えば誰かに対してストレスを感じていて立ち向かうことも怖いとする場合は、こう想像してみてください。
あなたは、どんな魔物(ストレス)をも、やっつけてしまう剣を持っています。
どんな攻撃も防げる盾も持っています。無敵です。そんな自分を想像してみてください。
「こんなふうになりたい」「こんなふうになるぞ」ではなく、すでに「こんなふうになっている」と強く思ってください。
それを信じ続けることで信念となるのです。
これで新しい自分のイメージが出来てきます。
これを毎日コツコツ続けることで記憶の上書きがされます。マイナスに考えがちだった自分がポジティブに考えるようになってくれるのです。
一日ですぐに解決できるということではなく、毎日、コツコツ小さい魔物を倒して武器や防具を強化していき継続的にやり続けることで、自動的にイメージができるようになるまでやってください。
現実の状態はあなたの過去の経験や親や先生からの価値観や物の見方、捉え方になっています。それで苦しんでいるのです。
だからそのイメージを変えたいのであれば、潜在意識の上書きをすることが必要なのです。これを信じてやるか、やらないかはあなた次第です。
もしもそれでもマイナスに考えてしまうなら
自分に質問してみてください。「本当に本当?」と以下の質問に自問自答してください。
- その思い込みに合理的な理由がありますか
- その考えは間違って思い込んでいませんか
- 同じような状況にいる他人でも自分は同じ結論をくだしますか
- なぜ自分は、それが真実であるかのように行動したり感情を持つのですか
この質問に、しっかりと取り組んで考えてください。習慣に操られていることに、きっと自分で気づくことができますよ。
腸内細菌と心の関係
腸内細菌の状態が悪いと「うつ病」「統合失調症」「パニック障害」などになる可能性があることが研究でわかっています。
腸内細菌がいない無菌マウスと健康マウスの実験があります。
無菌マウスは一緒にケースに入れると、とても攻撃的になり多動になり噛みつき攻撃的になったそうです。ですがこのマウスに乳酸菌やビフィズス菌を与えたら、落ちて言うて多動もなくなったそうです。
ビフィズス菌は腸内でセロトニンを作ってくれます。セロトニンは心を落ち着かせてくれます。そして迷走神経を刺激し、脳を活性化してくれるそうです。
ですので腸内細菌を育てることは非常に意味のあることだと考えられます。
睡眠の質を上げる対策
- カフェインをやめる
- ストレスを減らす
- ストレス耐性を増やす
- マインドフルネスなどの瞑想をする
- 運動をする
- 腸内細菌を整える
- 思考を変える
- 熟睡できる「モゾモゾ体操」をする
- 「8時間眠らないといけない」など執着しすぎない
感想
嬉しいご感想をいただきました。ありがとうございます。今後も全力でサポートさせていただきます。
まとめ
- 不安になったら整体で体を調整する
- 運動する
- プラス思考の癖をつける
- 腸内細菌を意識する