

なんかいつまでたっても痛みが治らないんです。
小さい頃から真面目で人に気を使いすぎて神経質なところがあります。音や光にも敏感で日常生活でも少し困ることも多いです。

お辛いのに、本当によく頑張っておられますね。すごいです。
今までよく頑張って生きてこられましたね。
「○○すべき」「○○でなければならない」「どうせ私なんて良い所がない」などという考え方は、あなたが悪いわけじゃないんですよ。
あなたが今まで生きてきた中で必要だったから、そのような思考のクセになったんです。
もしも日常生活で困っておられるのなら…
そのような少し偏った考え方を変えるヒントをお伝えしますので私と一緒に頑張っていきましょう。
考え方の癖によって、それが「ストレス」となり、日常生活に支障が出ることがよくあります。これは今まであなたが生きてきた中で学んできた「生きるために必要だった術」なのです。これがないと生きてこれなかったのです。実は私にもあります。誰にでもあります。
だから間違いじゃないんです。
でもこれからは、少し修正を加えて「癖」を変えていくことで、日常生活が今よりもラクに過ごせるようになります。一緒に少しづつでも、出来る範囲で、できるスピードでやっていきましょう。
- 偏った考え方の癖が強くストレスを感じやすい人
- いつまでも痛みが治らない人
なぜ治りにくいのか?
たとえば、こんな思考のクセがあるとします。
- 「私はどうせ治らない」
- 「また症状が出た=やっぱり私はポンコツでダメ人間」
- 「みんな元気なのに、私だけ不調」「どうして私だけこんなに辛いの」
↓↓↓
🔻 自分を責めたり、あきらめやすくなってしまう
🔻 前向きな行動(休む・通院・相談)をやめてしまう
🔻 結果、症状が長引く or 悪化してしまう
心のメガネが曇っていると回復のチャンスも見えにくい
認知の歪みは「曇ったメガネ」で世界を見ているようなものです。
少しずつメガネを拭いていくことで、「ちゃんと回復してる自分」にも気づけるようになります。
一緒に眼鏡を拭くように見直していきましょう。
治癒を遅らせる思考
心と体と頭は繋がっています。だから身体の不調は思考や感情に影響を与えます。逆に思考のクセが体にも影響を与えるのです。
それは、「もうダメだ」「どうせ治らない」と決めつけてしまう思考です。
これは認知の歪みの一つです。
たとえば…
- 【全か無か思考】→「少しでも不調=全然よくなってない」
- 【マイナス思考のフィルター】→「良くなった部分に気づけない」
- 【先読みの誤り】→「このまま一生治らないかも…」
🌀 こうした思考は、ストレスを増やし、自律神経を乱し、回復を妨げます。
治癒には「小さな変化に気づく力」や「自分に優しくする思考」が大切なのです。
自然治癒力を邪魔する自律神経
「もう治らない…」という思考がストレスを生み、自律神経を乱します。すると血流や免疫が低下し、呼吸も浅くなります。酸素欠乏を起こし脳の機能も低下してしまいます。
すると自然治癒力の働きを邪魔してしまうのです。

ストレスがある時の自律神経の反応
脳が「危険だ!」と判断します
→ 自律神経がスイッチオン!→交感神経が優位になる
*もっと強烈なストレスにさらされるとフリーズ状態になる
交感神経が優位になると(戦う or 逃げるモード)
- 心拍が上がる
- 呼吸が浅くなる→酸素不足・脳の機能低下・だるい・疲れやすい
- 胃腸の動きが悪くなる→食欲不振・便秘・下痢
- ホルモンバランスが乱れる → 生理トラブル・睡眠障害
- 血管が収縮 → 血流ダウン(冷え・こり)
- 筋肉が緊張 → 肩こり・腰痛・頭痛
副交感神経(リラックス)は弱まる
- 回復・修復の力が落ちる
- 免疫が下がる
- 睡眠や休息の質もダウン
🔁この状態が長く続くと、体も心もずっと「休めない」ままになってしまいます。
その結果、疲れが取れず、不調がなかなか治らないのです。
治癒に必要な3つの条件
① 自律神経のバランス
→ 交感神経と副交感神経が切り替わり、回復モード(副交感神経)に入れること
② 血流・栄養・酸素のめぐり
→ 傷や不調を修復する材料(ビタミン・ミネラル・酸素など)が、しっかり届いていること
③ 安心・安全という心の状態
→ 「もう大丈夫」と脳が感じると、自然治癒力が最大限に働く
(ストレス・不安が強いと、体は守りのモード=治癒が後回しに)
だから、治るためには「戦う」よりも「ゆるめる」ことが大事なんです。
体にも心にも「今は治っていいよ」と伝える環境が、回復のスイッチになります。
*栄養に関しては、自律神経がきちんと働き、迷走神経(副交感神経)がちゃんと働くことで胃腸の働きが正常になります。それで初めて、何かを摂取することで効果が出る可能性があるのです。いきなり、「○○を食べる」「○○というサプリメントを飲む」「○○という薬や漢方を飲む」という対策は、私はナンセンスだと考えております。

だから治りにくい
つまりストレスが長引くと、体は「危険だ!」と誤作動し続け、治癒・回復モードに入れない状態が続くのです。
だから治りにくくなってしまうのです。
そして基本的な考え方としては4つのストレスを減らし、ストレス耐性を増やすことが、一番重要です。この認知の歪みは対処能力の「思考」の部分を増やす対策をしております。

ホルモン
「コルチゾール」が回復をブロック!
ストレスが続くと、「コルチゾール(ストレスホルモン)」が出っぱなしになります。
これが長引くと…
- 免疫が下がる
- 炎症が治りにくくなる
- 筋肉や粘膜の修復力が低下
➡ 体が修復より“防御モード”に入ってしまうため、治りが遅くなります。
血流
治す材料が届かない!
ストレスや緊張で交感神経が優位になると、血管が収縮します。
- 手足や内臓の血流が減る
- 酸素・栄養が届かない
- 老廃物が流れにくい
➡ 必要な「治す材料」が不足して、回復が止まってしまいます。
呼吸
酸素が足りてない!
ストレス下では、呼吸が浅く・速くなります。
- 酸素が脳や体に届きにくい
- 呼吸筋がこりやすくなる
- 自律神経がさらに乱れる
➡ 体がずっと“緊張モード”で、リラックス・回復ができなくなってしまいます。
10個の偏った考え方
①白黒思考
全か無か、ゼロか百か、特に極端すぎる考え方をしてしまうクセのある方。

1つのことだけで、すべてダメなように感じてしまいます。完璧主義の方で融通が利きません。真面目で一所懸命な方に多いです。
対策

完璧じゃなくても大丈夫ということを理解してください。そもそも人間は「完璧」ではありません。
②すべき思考
自分が正しいと思うルールでがんじがらめになり自分を追い詰めてしまう思考の方。

対策

できていることに目を向けてみましょう。
③選択的抽出・心のフィルター
良いことは全部スルー、悪いことだけ拡大されちゃう心のクセのある方。

自分にとってマイナス面、辛い面、身体の不調で痛いところばかりを選択的に意識しすぎてしまいます。
対策

“心のフィルター”に気づくことが、心のメガネを磨く第一歩となります。まずは「自分の良いところ」もあることに気づいてくださいね。
また体の痛みや不調などの場合でも「0.1」でも良くなっている所を意識的に探すようにしてみてください。
④一般化のしすぎ
一つのことで、全てがダメのように感じてしまう極端な考え方の癖のある方です。

僕は子どものころ、どうしても欲しいゲームやおもちゃがあると親に「みんな持っているから欲しい」と一度だけねだったことがあります。でも本当にみんなもっているかというとそうではありませんでした。(笑)
対策

⑤結論の飛躍
ある一面だけで判断してしまいます。

対策

またこんなケースもあります。

対策

女性は、空気を読むのが上手な分、「相手の気持ちを決めつけちゃう」ことや「まだ起きてもない未来を怖がっちゃう」ことが、よくあります。
でもそれは、ただの「頭の中のストーリー」かもしれません。
💡心の読みすぎには「確認してみる勇気」
💡先読みの誤りには「今できることに目を向ける習慣」
ちょっとずつで大丈夫です。
あなたの優しさは、そのままでいいんです。
ただ、「考えすぎのクセ」に気づいて、そっと手放してあげましょう。
⑥感情的決めつけ
思考のクセで感情的になって、ある一面だけで、人格まで否定してしまう場合もあります。

対策

少し冷静になってみるとマシになります。
⑦マイナス思考
生きてきた環境も多いに関係します。日本人の特有の面もあるかもしれません。謙遜するのが美徳だという考えがあったり、「出る杭は打たれる」みたいな場合もあります。

対策

⑧拡大解釈と過小評価
謙遜とこれは紙一重かもしれません。

対策

⑨レッテル貼り
ある一面だけで判断してしまいます。

対策

⑩個人化
すべて自分の責任のように感じてしまいます。

対策

まとめ
- 「どうせ治らない」と思い、回復への希望を失いやすい
- 小さな変化や改善に気づけず、あきらめモードになる
- 自分を責めることでストレスが増え、自律神経が乱れる
- 不安や緊張が続き、呼吸・血流・免疫が落ちる
- 必要なケア(休息・相談・通院)をやめてしまうこともある