
「子どもが突然、トイレにこもって出てこない」
「朝になると腹痛やめまいが出て、学校に行けない」
「行きたい気持ちはあるのに、体が動かない」
そんな状況が続くと、親御さんもどうしてよいかわからなくなりますよね。
東大阪市のおおくま整骨院にも、不登校や朝起きられない、腹痛、頭痛、めまい、しんどさなどでご相談をいただくことがあります。
その中には、ただ“気持ちの問題”ではなく、自律神経の乱れや体力の低下、心と体の緊張の積み重ねが関係していそうなお子さんも少なくありません。
この記事では、
まずトイレにこもった時の対応、
次になぜこのようなことが起こるのか、
そして家庭でできることを、できるだけやさしくわかりやすくお伝えします。

ある日突然、学校に行きたくないと思ってしまい、行けなくなりました。
いじめとかではないのですが、勉強がついていけなくなったり、学校の先生の対応に不満があって、そのようになったと思います。
ひどい時は朝起きられず、家のトイレに4時間こもってしまったこともあります。
誰とも話したくないです。
どうしたらいいのでしょうか?
東大阪市で実際にご相談いただく中で親御さんから相談を受けた内容では、トイレに4時間こもり、そのまま眠ってしまって、髪の毛が扉の外に見えていて悲しくなったということをお聴きしました。親御さんもどうしていいかわからず、対処法などを教えてほしいということでした。
本当にお辛いですよね。ご本人はもちろんですが、ご家族も大変お辛いと思います。一緒に考えていきましょう。
こちらは特に自律神経と関係が深い内容です。
総合的に自律神経について知りたい方はどうぞ自律神経整体ページも参考になさってください。
最優先してほしいこと!トイレにこもった時の対応
- 無理に出さない(叱る・責める・説得しすぎない)
- 短い声かけだけにする「大丈夫だよ」「ここにいるよ」「落ち着いたらでいいよ」
- 水分や体調を確認する(返事ができる範囲で)
- 10〜15分は待つ(気持ちが落ち着く時間をつくる)
- 出てきた後は原因追及より回復優先(休息・水分・食事・睡眠)
これが基本になります。
まず大切なのは、無理にトイレから出させることではなく、安心できる空気をつくるということです。
トイレにこもる行動を見ると、親としては焦ります。💦
「何してるの!」「早く出てきなさい!」と言いたくなるのも当然です。
私にも子供がいるので、めっちゃわかります。
でも、この時のお子さんは、わがままでそうしているというより、心と体がしんどくなりすぎて、狭くて安全そうな場所に逃げ込んでいるという反応であるかもしれません。
たとえるなら、びっくりしたヤドカリが殻に入るようなものです。
無理に引っぱり出そうとすると、もっと縮こまってしまいます。
だから最初に大事なのは、正しさではなく安心です。
トイレにこもる行動は、わがままというより、心と体がもう限界で「ここなら少し身を守れる」と感じている避難行動のことが多いのです。
まずやってほしいこと
まず親御さんがやってほしいことがあります。
短い言葉で、
「大丈夫だよ」
「ここにいるよ」
「落ち着いたらでいいよ」
と伝えてください。
長い説得や質問攻めは、この段階では逆効果になりやすいです。
返事がなければ、少し時間をあけて見守ってください。
この時に避けたい対応
「学校どうするの?」
「いつまでそうしてるの?」
「みんな頑張ってるよ」
こうした言葉は、本人を動かしたい気持ちから出やすいですが、余計に追い詰めてしまうことがあります。
しんどい子にとっては、正論がナイフのように刺さることがあるのです。(親御さんの気持ちもごもっともなのですが、注意してください。)
体調確認だけは忘れずに
トイレに長時間こもっている時は、水分、腹痛、めまい、吐き気などの体調も気にしてあげてください。
返事ができそうなら短く確認し、ぐったりしている、ふらつきが強い、過呼吸があるなどの場合は、早めに医療機関や相談先につなげることも大切です。
自律神経で説明すると「フリーズ」(動けない、脈が低下)状態になっていることが多いので、まずはお体の状態に注意してあげてください。脱水にも十分注意してください。


早めに相談した方がよい目安
次のような場合は、ご家庭だけで抱え込まず、学校の先生、スクールカウンセラー、小児科、心療内科、地域の相談窓口などに早めに相談してください。
- 腹痛、下痢、めまい、ふらつきなどが強く日常生活に支障が出ている
- 夜更かしや昼夜逆転が長く続いている
- 食事量がかなり減っている、体重が落ちてきている
- 気分の落ち込みが強く、会話がほとんどできない状態が続く
- 自分を傷つける心配や、激しい興奮がある
不登校・腹痛・朝起きられないが重なりやすい理由
不登校というと、心の問題だけと思われがちです。
でも実際には、体の不調が先に出ている子も少なくありません。
学校のことを考えるとお腹が痛くなる。
朝になると頭痛やめまいが出る。
体がだるくて起き上がれない。
食欲がわかない。
夜は眠れないのに朝は起きられない。
こうした状態は、甘えやサボりではなく、体がうまく切り替わらなくなっている可能性があります。
つまり自律神経の乱れからくるものも大いに考えられるのです。
当院の自律神経についての考え方を知りたい方は、自律神経整体ページも参考になさってください。
自律神経が乱れると、体が学校モードに切り替わりにくくなる
自律神経は、呼吸、心拍、胃腸、睡眠、体温などを調整している大事なしくみです。
これが乱れると、朝にシャキッと起きること、食べること、動くことがうまくできなくなることがあります。
学校が近づくだけで腹痛が出るのも、気のせいではなく、体が危険を感じて反応していることがあります。
当院では学校に行く時間になると、「その時だけ」微熱が出て学校に行けなくなる方もいらっしゃいました。
がんばり屋さんほど、ある日ぷつんと動けなくなることがある
当院でも感じるのですが、しんどくなりやすい子は、もともと
- やさしい
- まじめ
- 空気を読む
- 人に迷惑をかけたくない
- 頑張りすぎる
こんなタイプの子が少なくありません。
外から見ると「いい子」です。
でも中では、ずっと無理をしていることがあります。(親御さんでもなかなか気づきにくい)
そして限界をこえると、急に朝起きられなくなったり、トイレにこもったり、何も話したくなくなったりすることがあります。(フリーズ状態になってしまいます)
心と体が限界になると、感じすぎるか、感じにくくなることがある
ストレスや緊張が長く続くと、体はずっとアクセルを踏んだような状態になりやすくなります。
すると、少しの刺激でもしんどくなることがあります。逆に、しんどいのに自分でもよくわからなくなることもあります。
段階としては
- 過敏になる(あちこち痛みを感じることもある)
- 麻痺して鈍麻(感じにくくなる)
トイレにこもる行動は、「もうこれ以上は無理」となった時に、自分を守るために起こることがあります。
トイレにこもるのは「逃げ」ではなく、自分を守る行動のことがある
親からすると、トイレにこもるのは理解しにくい行動です。
でも子どもにとってトイレは、狭くて、ひとりになれて、扉が閉まって、守られている感じがする場所です。
つまり、心と体がいっぱいいっぱいの時に、そこが避難場所になっていることがあります。バリアみたいな感じです。
話したくないのではなく、話せないことがある
これは非常によくあることですが…
「何か言ってよ」
「どうしたいの?」
そう聞いても、本人が答えられないことがあります。
それは、反抗しているのではなく、自分でも整理できていないからです。
頭の中がぐちゃぐちゃで、言葉にする力が残っていないこともあります。
どう答えていいのかわからないところに、親から詰将棋のように言い寄られるので、何も言えなくなってしまうのです。
できましたら、やさしく待って聴いてあげてほしいのです。
まずは言葉より“空気”
この時期は、うまく話し合おうとするより、親の空気のほうが伝わります。
親が焦ると、子どもはもっと緊張します。(心理学的には言語よりも非言語の方が伝わる、感じやすいといわれています)
だから完璧じゃなくていいので、
「今は責めない」
「まず安全」
を意識してあげることが大切なのです。
親子関係は犯人探しではなく「すれ違いの修正」
ここで大切なのは、「誰が悪いか」を探すことではありません。
親御さんもお子さんも、それぞれの立場で必死です。ただ、回復のためには、家庭の中ですれ違いが起きやすいポイントを知っておくことが役立ちます。
こういう記事で親子関係にふれると、親御さんが責められているように感じることがあります。
でも、そうではありません。
親御さんも必死です。
子どもの将来が心配で、なんとかしなければと思って当然です。
ただ、その“なんとかしたい気持ち”が強いほど、子どもにはプレッシャーとして伝わることがあります。
よくあるすれ違い
たとえば、
「明日は行けそう?」
という確認は、親にとっては心配からの言葉です。
でも子どもには、
「行けない自分はダメなんだ」
と聞こえてしまうことがあります。
また、
「少しだけでも行ってみようか」
という励ましも、タイミングによっては苦しくなることがあります。
- 心配のあまり質問や確認が増え、本人には責められているように感じられる
- 「学校に行かなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」が強くなり、逃げ場がなくなる
- 本人が話す前に、大人が代わりに説明してしまう
- 励ましているつもりが、プレッシャーになってしまう
回復の最初に必要なのは、正論より安心
学校に戻ることは大切です。
でも、順番があります。
心と体が限界の時に必要なのは、まず
- 安心
- 睡眠
- 食事
- 会話
- 表情
こうした土台です。
土台がぐらぐらのまま、学校だけ戻そうとすると、また崩れやすくなります。
ちょっと脱線しますが人間が生きていく上で大事なことがあります。それは安心、安全です。これがないと生活ができなくなります。
これを説明するのにマズローの欲求というものがあります。この土台を見ていただくと生理的欲求や安全の欲求というものがあります。
簡単に言いますと、SNSで「いいね」をもらうような承認欲求よりも、雨風をしのげる家がある、着る服がある、食べる食事がある、危険ではなく安全だということがまずは大事ですよということなのです。

考え方のクセをやさしく整えるヒント
不登校や引きこもりの状態が続くと、頭の中がずっと忙しくなります。その時に起こりやすいのが、考え方のクセです。
- 全か無か思考(完璧にできないなら意味がない)
- 悪い方ばかり考える(どうせ無理、きっと失敗する)
- 結論を急ぎすぎる(まだ起きていない悪い未来を決めつける)
- 〜すべき思考(ちゃんとしなければならない)
トリプルカラム法
これは、「今の気持ち」「考え方のクセ」「少し楽になる考え方」を並べてみる方法です。
大切なのは、無理に前向きになることではなく、見方を少し広げるということです。
| 今の気持ち | 考え方のクセ | 少し楽になる考え方 |
|---|---|---|
| 指摘されるのが怖くて宿題や仕事の資料などを提出できない | 全か無か思考(100%ちゃんとしなきゃ役立たずだ) | 途中でも見てもらいながら直せば、完成に近づける |
このように完璧主義などが強い場合は、なかなか行動に移すことができません。
「準備が整ったらする」などという子供もいます。当然、大人でもそんな方がいますよね。
当院の考え方:まず身体から安定させる
思考だけで解決しようとすると、疲れている時ほど難しくなります。
当院では、まず身体の緊張をやさしく整えて、回復する力をじゃましにくい状態を目指します。体が少し落ち着いてくると、心も整いやすくなり、考え方もやわらぎやすくなります。
当院の施術の流れや考え方は、自律神経整体ページで詳しくご案内しています。
そうではなく「失敗してもいいから、やってみる」「修正していく」ということが大切なのだと教えてあげることも重要なのです。
睡眠と食事の土台が弱ると、回復が遅れやすい
朝起きられない、集中力が続かない、落ち込みやすい、腹痛や下痢が続くという時は、睡眠不足や食事量不足が重なっていることもあります。
日常生活習慣が乱れえると体力が低下してしまいます。体力の中には「治癒力」「運動」「免疫」「調整(体温調整など)があります。
ですので寝不足などで体力が低下するとあちこちの痛みなども治りにくくなってしまうのです。
家庭でできる対応のコツ
ここでは、親御さんが今日からできることを整理します。
朝は起こすより、まず状態を見る
起きられない時に、何度も急かして起こすと、親子ともに消耗してしまいます。
まずは、顔色、返事、腹痛、吐き気、めまい、寝不足の様子を見てください。
本当にしんどそうな日は、無理に学校モードに入れようとするより、まず回復を優先したほうがいいこともあります。
食べられるものを少しでも
食欲が落ちている時は、理想的な食事よりも、まず少しでも口にできるものを。
味噌汁、卵、バナナ、ヨーグルト、おにぎり、スープなど、食べやすいもので大丈夫です。
エネルギー不足が続くと、心もしんどくなりやすいです。
当院では特に「ボーンブロススープ」を飲むことからオススメしております。
昼夜逆転は、いきなり正さなくてよい
昼夜逆転をすぐ元に戻したくなるのは当然です。
でも一気にやろうとすると失敗しやすいです。
- 朝日を浴びる。
- 昼に少し動く。
- 寝る前のスマホを少し減らす。
まずはこうした小さい一歩からで十分です。
会話は“詰問”ではなく“雑談”から
不登校の子は、「学校の話になるかも」と思うだけで身構えることがあります。
だから最初は、学校の話ではなく、
天気の話題などの雑談のほうが、心が開きやすいです。
あとは
- 好きな動画
- 食べたいもの
- 好きなペット
- 好きな音楽
- 最近、どこかに出かけた
- 友達とは何をして遊ぶ
- どんなゲームをしているの
- 寝る前のスマホ時間を少しずつ短くする
- 朝は少しでもよいので、味噌汁、卵、ヨーグルトなどをとる
- 空腹時間が長すぎる場合は、まず食べる回数を確保する
- 無理のない範囲で湯船につかり、体をあたためる
栄養や体づくりの考え方に関心のある方は、こちらの記事も参考になります。
考え方のクセの修正は、元気が出てからで大丈夫
しんどい時には、
「どうせ無理」
「自分なんてダメ」
「ちゃんとしなきゃ」
と考えやすくなります。
こうした考え方のクセを整えることは大事です。
でも、それは体が少し落ち着いてからで十分です。
弱っている時に前向き思考を押しつけない
元気がない時に
「前向きに考えよう」
「気にしすぎやで」
と言われても、余計につらくなることがあります。
まずは、
「そう思ってしまうくらい、しんどいんだね」
と受け止めてもらえることの方が大切です。
見方を少し広げるだけでも違う
少し元気が出てきたら、
「100点じゃなくてもいい」
「今は休む時期かもしれない」
「学校に行く以外の道もある」
そんなふうに、見方を少し広げていけると楽になります。
言葉でうまく話せない時でも、気持ちや緊張の状態が別の形で見えてくることがあります。
言葉にならない気持ちが、絵にあらわれることもあります
言葉でうまく説明できない時でも、気持ちや緊張の状態が別の形で見えてくることがあります。
当院では必要に応じて、絵を描いてもらい、その子の内側の状態を確認することがあります。
たとえば「雨の中のわたし」というテーマで描いてもらうことがあります。
雨はストレスや社会との関わりをあらわすことがあり、その中で自分をどう描くかを見ることで、今どんな気持ちで過ごしているのかが見えてくることがあります。
実際に、最初は傘がなかった絵が、少しずつ変わっていったケースもありました。
そうした変化は、言葉にしにくい心の動きが少しずつ整ってきたサインのひとつかもしれません。

東大阪市でもこういったケースは少なくありません。
まとめ:回復のために大切なこと
子どもがトイレにこもる、学校に行けない、朝起きられない。
そんな姿を見るのは、本当につらいことです。
でも、その行動は、怠けやわがままではなく、心と体が限界に近いサインかもしれません。
最初に大切なのは、無理に動かすことではなく、安心させることです。
そして、不登校は気持ちだけでなく、自律神経の乱れや体力低下、睡眠や食事の乱れなど、体の面も一緒に見てあげることが大切です。
まじめで、やさしくて、頑張りすぎる子ほど、ある日ぷつんと動けなくなることがあります。
だからこそ、責めるより先に、休ませる。
正すより先に、安心させる。
これが回復の第一歩です。
- 最初は「出させること」より「安心と安全」を優先する
- 不登校や腹痛、めまいなどは、自律神経の乱れや体力低下が重なっていることがある
- 親子関係は犯人探しではなく、すれ違いを減らす視点で見る
- 考え方のクセは、落ち着いてから少しずつ整えていく
- まず身体から安定させると、心も整いやすい
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