子供の頃から、”いじめ”にあったりして辛い思いをしてきました。
人生の中で幸せと思ったことは、殆どないです。
唯一、家族で海外旅行に行った時が、一番楽しかったです。
これから先、自分は、うまく生きていけるのかが、とても不安です。
精神科の病院には通院していて入院もしていました。
統合失調症と自閉症スペクトラムと言われています。
何とか少しでも楽に生活できるようになりたいです。
このようなお悩みを少しでもラクにできたら嬉しいです。
40代女性、大人の自閉症スペクトラム症の方です。
自閉症スペクトラム症はASDといわれています。自分で特性を理解して、生きづらさを周りの方にも、わかっていただくと、うまく生活できることもあります。
同じようなお悩みのある方は参考にしてください。どうぞ最後までご覧になってください。
- 頭痛
- めまい
- 顔がピクピク痙攣する
- 瞼が垂れ下がる
- 手を動かす時にスムーズに動かないことがある(箸で豆がつまめない)
- 目がピクピクすることがある
- 口がピクピクすることがある
- 喉の違和感がある
- 舌がピリピリ痛い
- 味覚が感じにくい時もある
- 統合失調症の症状(幻聴・幻覚)
自閉症の方が少しでも生きやすくなるヒント
特に周囲の方が理解しておいて欲しいことがあります。
- 発達障害は脳の機能の問題である(親や性格の問題ではない)
- 子供のころから症状がみられることが多い(大人になってから発症しないことが多い)
- 何か日常生活で困ったことがあると「障害」といわれる(困っていないと障害ではない)
自閉症スペクトラム症の特徴
実際の感覚を視覚と聴覚からVRを使って体験ができるそうです。
自閉症は発達凸凹の一つです。特徴としてはコミュニケーションがうまくできないことがあります。
ASDには「自閉症」「アスペルガー症候群」などがあります。知的障害を伴うことが多いといわれています。特に人とのコミュニケーションが苦手で、子供のころから、その特性が現れることが多いです。
ある特定の対象に、もの凄く執着したりする傾向があります。社会人になると、仕事に支障をきたすことも出てくる場合があるので、生きづらさを感じる方も少なくありません。
私は、まず周囲の方の正しい理解が必要だと感じます。
例えば仕事でミスをしても、なぜ怒られているのかが、わからないということがあるのです。特に、ASDの方は相手の立場や気持ちになって考えることが苦手なのです。
その場の空気を読むことも苦手で、「空気が読めない(KY)」と言われることもあります。
社会生活を営む上では相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。
また人の言うことを真に受けて冗談が通じなかったりすることもあります。
あいまいな表現も苦手で、「適当に」「もう少し」「多めに」などには、対応がしにくいのが特徴です。ですので具体的に数字などでハッキリと指示やアドバイスをすることが望ましいと言われています。
本人だけの強いこだわりがあり、いつもと違う環境などには、すぐ対応できないこともあります。
自閉症は周囲に理解されにくく孤立し引きこもりや「うつ」、パニック障害、社会不安障害などになって辛い想いをすることもあります。
- 社会的に困る「人の気持ちが理解しにくい」「空気が読めない」「対人関係が苦手」
- 強いこだわりがある「儀式行動、ルーティン」「特定のものへのこだわり」
- 感覚の困難「音に過敏」「触覚に過敏」「視覚過敏」「匂いに過敏」
自閉症の対策
有効な薬は、今のところないそうです。
対策としては、行動や思考のパターンを変えていくことが、中心になってきます。向いている仕事につけたら、それほど支障なく過ごせる方もいらっしゃいます。例えば、ルーティンやマニュアルがしっかりしている場合は、特性を活かしていける可能性があります。経理、公務員、研究者、法務関係などは向いている仕事といえます。
当院では、整体で歪みやバランスを整えて体液循環を正常にし呼吸や血流が正常になり自然治癒力が働くようにしていきます。そうなると脳が正常に働くようになります。それからエネルギーが増えたら運動をしていただくことを特にオススメしております。
運動をすることで交感神経の過緊張が減り、力を抜いたりすることもできるようになります。すると、かなり楽になって笑顔で過ごせるようになる方多いです。
嫌な記憶が時々思い出されて困っています。
どうにかできないかな?
「外部化」って聞いたけど、それって何?
外部化はね、心の中にある問題や気持ちを「自分とは別のもの」として外に出す方法なんです。
例えば、嫌な記憶を自分の一部じゃなくて、他の物やキャラクターにしてみる感じ。
具体的にはどうやるの?
まず、嫌な記憶を「モンスター」とか「お邪魔虫」みたいに名前をつけてみて。
そうすることで、「この記憶は私じゃなくて、ただのお邪魔虫だ!」って思いやすくなるんです。
名前をつけるんや~。
じゃあ、嫌な記憶やから「イヤモンスター」にしてみようかな。
いいね!
「イヤモンスター」が出てきたら、紙にそのことを書いてもいいし、誰かに話してもいいんだよ。
そうすると、「イヤモンスター」は自分の中に閉じ込められずに、外に出てきてくれるんよ。
外に出すと何が良いの?
外に出すことで、問題を客観的に見やすくなるんよ。
例えば、「イヤモンスター」が来ても、「あ、また来たんやね。でももう怖くないよ」って思えるようになるんよ。
これが「外部化」の力なんです。
なるほど~
記憶力が落ちるのとは、どう関係があるのかな?
記憶力が落ちていると、忘れやすいから「イヤモンスター」のことも自然と忘れてしまう可能性があるんよ。
自閉症の方は忘れやすい特徴があるから、それを逆に利用するんだよ。
だから、記憶を外に出すことで、あえて思い出さなくても済むようになるんよ。
なるほど、それやったら自分の特性を生かせるね!
そうそう。
無理に思い出そうとしないで、嫌な記憶を「外の存在」にして、それを扱っていくと、もっと気持ちが楽になるかもしれないね。
このような感じで、外部化は嫌な記憶を「自分」と切り離して、少しでも気持ちを軽くする方法です。
情緒的サポートの重要性
あいまいな表現が理解しにくいので指示を出す時は、「いつまでに○○を○○してください」と具体的に数字などで示すようにしてください。
また一度に多くのことを依頼するのは、避けてください。そして感覚過敏な場合がありますので、そちらの配慮もしたほうがベターです。
40代の自閉症の女性の場合
当院のクライアントさんで40代の自閉症の女性の方です。仕事は旅行関係の事務職をされています。
仕事内容は決まった書類の処理ですので、きっちりとされて非常に社会に貢献されておられます。ですが時々周囲の方とのコミュニケーションのズレが生じるため、肩コリ、頭痛、吐き気、不眠などに悩まされておりました。
特に、その時々で執着の対象が変わるので、「今の不調は何ですか?」「お困りのことは何ですか?」とお聞きしますと毎回違うところに執着しておられるような感じを受けました。その痛みや不調のある箇所は、チクチク針で刺されている感じ、モヤモヤした感じと毎回、表現もさまざまでした。もしもその部分に口があったら何と言ってますかとお聴きしますと「もう、早く何とかしてくれ」「痛みが強くなるのは、すべてお前のせいだ!」などと言っておられました。
当院へお越しいただいた初期は、非常にマイナスな言動が多かったです。ですが施術を重ねていく度に少しづつ笑顔を見せていただけるようになってきました。特に呼吸がラクになり、グッスリ眠れるようになってきたそうです。
心理的なアプローチでは、自己肯定感を向上させることを優先して心理ワークをやっていきました。素直に取り組んでくださるので、少しづつ確実に精神的にパワーアップしていかれました。
当院ではまず体から整えて、体力を増やしていきます。そしてストレス耐性を増やし精神的パワーアップをしていきます。
少しでも生活がしやすくなっていただけたらと全力でサポートさせていただきます。
現在では仕事もできて正社員で働いておられます。睡眠もかなりグッスリと眠れるようになったそうです。
当院のアプローチ
自閉症や発達障害の方には「原始反射」の検査をさせていただいております。この反射が少しでも統合されていけば、スムーズな動きが獲得できたり過敏だった感覚が少しづつではありますが改善されていくことがあります。
原始反射が統合されていないかどうかをチェックします。それぞれに検査法があり、対応するアプローチがあります。
統合されていくと、その機能が正常に近づき、動きなどがスムーズにできるようになり、日常生活がスムーズになることが期待できます。
- ペレーズ反射(背中が平べったい、リュックサックが苦手、背中がいつも緊張している、記憶力低下、おねしょ、感情が不安定、頻尿など)
- ギャラン反射(ベルトや帯が苦手なのでワンピースを着る、ウエストバックが苦手、サイドステップが苦手、おねしょ、頻尿、ADHD、依存傾向、椅子の足に自分の足をからませるなど)
- TLR:緊張性迷路反射(猫背、頭が重たく感じる、回転運動が苦手、首を動かすと目眩など)
- モロー反射(呼吸が浅い、呼吸を止める癖がある、HSP、ADHD、不安になりやすい、コミュニケーションが苦手、疲れやすい、ネガティブ思考など)
- FPR:恐怖麻痺反射(モローと同じ)
- 把握反射・バブキン反射(肩コリ、腕が緊張しやすい、細かな指を使う作業が苦手、字や絵を綺麗に書けない、ボタンを片手でつけれない、発語がスムーズでない、手のひらや顔に触られるのが苦手、手を動かすと口が開くなど)
- 足底反射・バビンスキー反射(足の怪我が多い、バランスを取るのが苦手、心身共に不安定など)
- ランドー反射(ADHD、慢性腰痛、反張膝、うつ伏せがしにくいなど)
- STNR:対称性緊張性頸反射(姿勢保持が苦手、頬杖をつく、板書が苦手など)
- ATNR:非対称性緊張性頸反射(片方だけ怪我をしやすい、スキップが苦手、自転車が苦手、読書が苦手など)
- 立ち直り反反射(頭が動くので目眩を起こしやすい)
顔や身体の引きつりがあるジストニアの対策
痙攣・引きつりの心理学的、生理学的アプローチ
心理学的に体に反応が出てくるということは良くあることです。無意識に筋肉が緊張したり不随意運動をしてしまうなどが、それに当たります。
これは身体が必要だからやっていると理解してください。つまり、周囲の人からは必要でないと思うかもしれませんが身体は必要だと思っていると理解してください。これは身体にとって悪いことが起こっているわけではありません。むしろ病気にならない為にやってくれていると理解してください。周辺の家族の方の理解が大切です。認識を間違うと罵声を浴びせられたりして大変辛い思いをされることもあるので注意してください。
当院では鼻とペンを交互に触ってもらったりする検査をします。
心理学的アプローチ
例えば、約束の時間に遅れそうになったとします。連絡する手段がありません。こんな時、真面目な方は勝手に汗をかきます。冷や汗のように焦って心拍数や体温が上がってしますのです。このような時は交感神経が働きます。
これは自律神経があなたの身を守るために勝手に判断して、そのように反応して動いてくれているのです。
つまり意識しなくても自律神経が働き身体が必要だと考えて行動しているということです。身体が勝手に引きつったり、ピクピクしたりするのは、悪霊が憑りついたりしているということではないのです。
また病院で原因不明の場合は、お医者さんでも見つけられないような難病にかかっていることは少ないです。
顔の瞼が下垂したり、顔がピクピク痙攣したりするのは、自分の意識とは違います。ですが、私たちは無意識に体を動かしています。寝ている時の寝がえりは無意識なのです。
ではなぜ?このような動きが現れるのでしょうか?
それはあなたの「心=感情」が大きく関係しています。あなたの真の感情が心の奥にあって、あなたの本心や言い分を身体が表現してくれているということがあるのです。
「怒りがあるのに出せていない」「悲しいのに泣かない」「文句を言いたいのに言えていない」など心で思っていることを我慢していると身体の症状として現れることがあるのです。
対策としては、多動になったり、ピクピクしたり、痙攣があったら、それを押さえ込もうとしないことが大切です。特に自宅では、我慢して押さえ込もうとしないでください。学校や職場では、ある程度、抑えたいとは思いますが、悪いことではなく、必要なことだと認識して欲しいのです。
これには、家族の理解が必要です。そうでないと「気持ち悪いから、じっとしなさい」などという罵声を浴びせてしまうことになるからです。そして悪いことではないと家族も理解したら、その動きを出し切ってください。すると少し引きつりなどは少なくなることが多いです。
先日、お越しいただいた起立性調節障害でお悩みの高校生の方がいらっしゃいます。
その方は、朝、起きるのが苦手で不登校になり半年、学校には行けておりません。
親は「甘えている」「怠けている」「自分はしんどいけど学校休んだことがなかった」「なんでやる気を出さないの?」「自分の為なんだから、しっかりしなさい」「学校くらいちゃんと行け」などと厳しく諭されるそうです。
お子さんの本心は、「自分も行けたら行きたいが、身体が言う事を聞かない」ということで涙があふれてくるそうです。
こんな時、親御さんは、お子さんの身になって、本当に怠けているということでなければ、優しく言い分を聞いてあげてください。
検査をさせていただきますと、本当に自律神経が乱れてお身体はお辛い状態だと把握できました。
そして、お身体の状態が良くなって体力がついてきたら、生活習慣を見直すようにしてください。
夜が好きで、夜更かししてしまうということだったので、まずは睡眠の質を上げるようにしていきたいです。
当院も全力でサポートいたします。
考え方としては、引きつりなどが出た場合は、良くなっている証拠だと前向きに考えるようにしてください。
そして、日頃から我慢ばかりせず、自分の感情を素直に出すことを心がけるようにしてください。当然、社会で生きているので、すべてではありませんが、気を許せる仲間や、家族、また一人の時には、怒りなどがあった時は口に出して「バカヤロー」と叫ぶのもいいことなのです。悲しい時は、泣いても良いんです。
また絵を描いたり、歌を歌ったりして、自分を表現できる場所や表現方法を持つことも、とても大切なのです。あなたの本当の気持ちを身体で意識的に表現してあげることで、身体もちゃんと反応してくれるようになるのです。
身体からのアプローチ
当院でさせていただく施術は副交感神経を優位に働かせて筋肉などを緩めていきます。怒りなどを出さないように筋肉を緊張させていることが多いのですから、それを緩めることは大切です。
つまり、感情の抑圧で筋肉が硬くなったのを和らげることになるのです。
ですので整体で施術を受けることも解決につながるのです。施術を受けていただくと体力が増え、エネルギーや体液の循環も良くなってくれます。自然治癒力が上がってきます。
筋肉では引きつりが起こっている方も多いです。この場合はナトリウムが少なくなっています。逆にカリウムが少なくても起こります。このカリウムとナトリウムのイオンバランスがとても重要です。
これを調節しているのが副腎です。ストレスが多くなると副腎が疲れてしまいます。発達障害や自閉症などの方は、色んな神経が過敏になりストレスも多く、副腎が、とても疲れている方が多いのです。
神経学的アプローチ
神経からみますと中枢神経という神経が重要です。中枢神経とは脳と脊髄のことです。もしもこちらに異常があるとジストニア、痙攣、ハンチントン病、パーキンソン病、不随意運動、チック、トゥレット症候群などの病気で起こっていることもあります。
自閉症で動物科学博士号を取得したテンプル・グランディン
先日、「動物感覚」という書籍を読みました。自閉症の彼女は大学まで進学し、牛の研究などで非常に有名です。その彼女を描いた映画が「自閉症とともに」です。とっても素敵な内容でした。
印象に残った言葉があります。
私は、ただ違うだけで劣っていません。
そして私には新しい角度から世界を見ることができる才能があります。
参考文献:「動物感覚」より テンプル・グランディン 著
得意なところを伸ばしていくことで、その人の持っている素敵な能力を活かして社会で生きていくことができるのです。
まとめ
- 引きつり、痙攣は自律神経や中枢神経、感情の抑圧などが原因のことがある
- ストレスを減らしストレス耐性をつけ規則正しい生活を心がける
- 決して焦らない