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私たちは、日々なにげなく生活しています。
日常生活で色んな物を使ったり口に入れたりしています。
最近では健康志向が高まる中、健康にとって「害」となる物も、たくさんあることがわかってきております。
特に見落とされがちな物が皮膚から入ってくる、つまり直接肌に触れる物です。
日用品ではシャンプーや洗剤、歯磨き粉、おむつ、生理のナプキンなどです。
これらも化学的ストレスとなることがあります。
日常生活用品などで、どのような物に注意したらいいのか深堀していきます。
皆さんは「経皮毒」って聞いたことがありますか?
皮膚を経由して身体に入ってしまう「毒」のことです。現代で使用している物の全ての「毒」を失くすことはできませんが注意して最小限に留める事は可能だと私は考えます。
特に子育て中のお母さんに知っていただきたい内容を含みます。良かったら日常生活のヒントにしてください。
- 経皮毒について知りたい方
- 特に子供の健康について正しいことを知りたい方
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当院では「症状発生率」という表を頻繁に説明に使っております。その中に4つのストレス(分子の4つ)と4つのストレス耐性(分母の4つ)があります。今回は、この4つのストレスの中の「化学的ストレス」について考えていきます。
ストレスを減らすことは、今のお悩みや症状が少しでも減ることに繋がるからです。
経皮毒について知ろう
経皮毒とは何か
はじめに「経皮毒」という言葉は学術用語ではありません。ある学者さんが使った造語です。これについてのハッキリとした有害性の証拠はないということです。
ただし歯科医の先生などで有害性があるという見解もありますので私個人的には注意したいと思っています。現在、増えているアレルギー、喘息、ガン、薄毛、不妊なども経皮毒が関係しているのではないかと言われております。
もともと我々の身体には「免疫」という力が働いています。ですので過剰に心配することはありません。ですが、これは「体力」に関係します。
- 治癒
- 免疫
- 調整
- 運動
ですので「体力」が低下すると「免疫」も低下するので影響を受ける可能性があるということです。また、その人の持っている免疫力に影響するため、使用量が過剰になると身体にも何らかの症状などの悪影響が起こることも知っておいてください。体力低下の主な原因は「過労」「睡眠不足」などです。
またストレス過多になると交感神経が優位になり白血球の一部である好中球、好酸球、好塩基球などの「顆粒球」が増えます。顆粒球が増えるとリンパ球が減り、免疫力が低下してしまいます。するとアトピーや喘息などのアレルギー症状などが出やすくなってしまいます。
経皮毒とは皮膚から吸収される有害物質のことで、90%以上は体内に蓄積されると思われます。特に舌下は吸収が早いといわれているそうです。
厚生労働省の製造業者に対する安全対策はこちらです。
経皮毒の症状と危険性
経皮毒が疑われる症状は次の通りです。長期間に渡り不調があり、病院でも改善が見られない場合は使っている化学物質が原因かもしれません。
- 皮膚のトラブル(かゆみ、湿疹、薄毛など)
- アレルギー症状(アトピー、喘息、花粉症など)
- 中毒症状(頭痛、めまい、吐き気など)
- その他(不妊、学習障害、認知症など)
口から入る物よりも吸収されやすく危険性も強いといえるかもしれません。
経皮毒によるリスク
経皮毒の危険性と毒性
日常生活で使用しているもので、特に身体の部位ごとに吸収されやすい場所があることも知っておいてください。
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そして体内に蓄積されやすい場所もありますので参考にしてください。
- 脳
- 子宮(女性)
- 前立腺(男性)
特に女性の子宮で溜まってしまいますと・・・
- 子宮筋腫や子宮内膜症などの原因
- 妊娠による胎児への影響
- アレルギーや免疫力の低下
などの影響も出てしまう可能性があります。
経皮毒を防ぐための日常生活の工夫
日用品や化粧品の選び方
オーガニック製品を選ぶのがオススメだと思います。少し価格は高くなるかもしれませんが私はできるだけオーガニックを使おうと思っています。
オーガニックとは、有機栽培、有機農法とも言われます。簡単に言うと、化学肥料や農薬を使わずに育てられた作物や牛や豚など、それらを使用した加工品に対して使われる言葉です。
オーガニックを名乗るには、その土壌で2,3年前から化学肥料を使っていないこと、遺伝子組み換えは使用しないこと、畜産物の場合は飼料も有機であることなど、様々な基準があります。
オーガニックは、化学的なものをできるだけ使わず、自然を大切にし、それが私たちの安全で健康にも繋がるような考えを持っているということです。
日本では有機JASマークが付いております。
洗剤やシャンプー・生理用品の選び方
シャンプーで注意したいのは
- ラウリル硫酸系
- ラウレス硫酸系
この2つだそうです。
それと生理用品は要注意だそうです。これは私の知り合いの女性のセラピストの方からお話を伺いました。実際は使い捨てより布製がいいそうです。コスト面は最初だけなので、5年前の物でも使えてるので総合的には経済的だそうです。
外出時はもちろんケミカルナプキン(使い捨て)でもいいですよ。最初は気になると思うので、家限定でも全然OKだそうです。
妊活中の方は一番、布ナプキンがおススメだそうです。
ケミカルナプキンは経皮毒の他に冷えるというところもデメリットです。高分子吸収体って水分を含むと冷えピタのようになるようです。一番冷やしちゃいけない場所なので、「せめて家の中だけでも布ナプキンをオススメします」ということでした。
そして更年期などアラフォーには気になる「尿漏れ」に関しても布製はオススメだそうです。
シャンプーの選び方
まずは毎日使って、頭皮からの吸収が強い「シャンプー」から見て行きます。シャンプーは毎日使う方が多いと思いますが、多くの合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸塩、ラウレス硫酸ナトリウムなど)が入っています。
その他にも、化学物質の侵入を助ける作用の乳化剤(水と油など、本来交じり合わないものを混ざるようにする)としてプロピレングリコール(PG)、防腐剤として安息香酸、酸化防止剤としてエデト酸塩などが使われています。
プロピレングリコールなどの乳化剤として使われる化学物質の中には、シャンプーに含まれる他の不純物と反応し、ニトロソ化合物という発ガン性物質を生成してしまうものもあるそうです。
お風呂に入る時はお湯によって体温が上がります。皮膚の温度が上がると経皮吸収率が上がります。さらに頭皮は角質層が薄いので吸収されやすくダブルで経皮吸収率が上がってしまいます。
そこにプロピレングリコールや合成界面活性剤が加われば皮膚のバリアーが簡単に破棄されてしまう可能性が出てきてしまいます。つまり有害な物質も侵入してしまいやすくなるのです。
またリンスには陽イオン系界面活性剤が使われていて、もっと毒素が多いといわれています。
このように食べ物よりも日用品には十分注意していただきたいと思います。
皮膚から吸収されたものは、ほとんど皮下脂肪に蓄積されます。それが 時限爆弾のように いつか爆発してしまう可能性があるのです。
脂肪組織に溜まるので 毎日使っていても何も気づかないことが多いのです。ですので日頃から成分や使用量などに注意していただきたいと思います。
皮膚への吸収を防ぐための注意点
化学物質で手を洗いすぎたりすると「手の良い菌」まで殺してしまうことになります。強迫性障害で洗浄強迫というものがありますが、この方は、ブロックしてくれる細菌まで洗い流してしまい、逆にバリアがなくなってしまう恐れもあります。
神経質に洗いすぎるのも注意が必要です。
またカビなどの防止のための薬剤を使用する時は皮膚に触れないように長袖でするようにしたり、しっかりと換気をするようにしてください。
合成化学物質を避けるための方法
- 決められた使用量を守る事
- 化学物質に必要以上に皮膚を接触させない事
- 周囲の方への配慮をすること
医師や専門家の見解と対策方法
横浜市では洗剤の主成分である界面活性剤について厚労省の見解では、健康に対して「安全に問題がない」という見解が出ております。
参考:「横浜市のホームページ」より
経皮毒の対策
経皮毒を意識した日常生活の工夫
私ができるだけ生活で工夫している点があります。
- できるだけ有機栽培、無農薬、無添加食品にする
- 食器などにプラスティックが溶け出すようなものは避ける
- 合成界面活性剤をなるべく避ける
化学的ストレスを減らす
口から吸収されるもの
カロリーオフの飲み物・お菓子
「カロリーオフ」の飲み物が最近、多いですよね。これには落とし穴があって私は注意しております。それは人工甘味料です。
具体的には「アスパルテーム」「スクラロース」「アセスルファムK」などです。
これらの成分は、化学合成物質であり、体内に入っても分解されず、肝臓や腎臓にダメージを与えたり、免疫を低下させる可能性があると言われています。
体内に入れば、毒物として認識してしまう物質を、「糖分はとってないから」というだけで、飲んでしまいます。このような人工甘味料は飲むときの甘さ、味覚を満足させたいために取り入れてしまいます。お子様向けのお菓子にも多く含まれており、成分表示をみれば記載されていますので確認してみてください。
食品添加物
現在、私たちが口にする食品添加物はかなりあるのが事実です。ハムやソーセージなどの加工食品、色、甘味などをつける為、品質を長く維持するための防腐剤などがあります。
大切なのは1日で摂取量が定められており、それをトータルで超えないように注意したいということです。これは食べ物だけでなく日用品などもトータルで考える必要があると私は考えております。
厚生労働省のホームページでも食品添加物だけでの表記となっており、他の歯磨き粉やシャンプーなどに含まれる有害物質の量までは記載されていないので注意はしたいと思います。
具体的な食品添加物で私が注意しているものは次のようなものがあります。
- 亜硝酸ナトリウム(ソーセージやハムなど)
- 合成着色料(お菓子など)
- 合成保存料(安息香酸ナトリウム・ソルビン酸カリウム)
- グルタミン酸ナトリウム(旨味成分)
- 防カビ剤(オルトフェニルフェエノール・チアベンダゾー)
- マーガリン・ショートニング(トランス脂肪酸)
参考:「厚生労働省のホームページ」より
人工甘味料
のど飴で下痢を起こすことがあるのは何故か?
キシリトール、ソルビトール、マルチトール、スクラロースなどの甘味料が入っています。
これらは腸で分解されない甘味成分もあり、下痢の原因になる可能性があります。
また人工甘味料は、糖尿病のリスクもありますので十分注意してください。
ただしメリット、デメリットががありますので一方的にすべて悪いということではございません。
簡単にいいますと人工甘味料は自然では存在しない人間が作った化学物質です。
日本で許可されているのはサッカリン、アスパルテーム、アセスルファムK(カリウム)、スクラロース、ネオテーム、アドバンテームの6種類です。
サッカリンは砂糖の500倍の甘さがあり、歯磨き粉によく使われています。お菓子などに多いのはアスパルテームです。これは砂糖の200倍の甘さがあります。
人工甘味料のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・カロリーが抑えらえる ・食後の血糖値の上昇を抑えられる ・虫歯の予防に適している | ・過剰に食べると糖尿病のリスクがある ・発癌性のあるものもある |
アスパルテームの副作用
厚生労働省では1日の摂取量は、それぞれ決められていますので過剰摂取は注意が必要です。
- 失明 視野狭窄や目のかすみなど、他の障害
- 閃光視、汚れのような線が見える、視野狭窄
- 眼球突出 耳鳴り 騒音への耐性減衰
- 著しい聴力減退 てんかん発作
- 頭痛、 偏頭痛 、強い頭痛
- めまい、動揺、不安
- 物忘れ 眠気 手足の感覚麻痺
- 言葉の不明瞭さ
- 多動症、ひどい震え
- 強度の鬱 不安 性格の変化 不眠
- 動悸 頻脈 息切れ 高血圧
- むかつき 下痢、血便
- 腹痛 口唇のかぶれ
- じんましん
- ぜんそく、呼吸器アレルギー
- 血糖値のコントロール機能低下(糖尿病)
- 月経不順 著しい痩せ、あるいは抜け毛
- 著しい体重減少
- 体重漸増 低血糖(症)
- のどの渇き、 足のはれ、むくみ
皮膚から吸収されるもの
環境ホルモンって聞いたことありますか?
鼻から入るものもありますが肌などから入ってくるものがあります。
不妊になるというので一時、騒がれましたよね。
女性だけの問題ではなく合成洗剤とかは男性の精子を減らしてしまうこともあるそうです。
有名なのはダイオキシンですが、その他にも「ノニフェノール」「オクチルフェノール」は避けたいですね。
ノニフェノール
プラスティック製品に含まれていて食器などから溶け出す可能性があります。
キャラクター物の100円均一の商品はできれば避けた方がいいかもしれませんね。
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オクチルフェノール
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界面活性剤に入っています。排水に流れて魚などからの食物連鎖で人へ蓄積される可能性もあります。
鼻から入るもの
黄砂、花粉、PM2.5などの大気汚染です。
PM2.5
大気中にあるものすごく小さい粒子のことです。髪の毛の太さの1/30です。これが肺に入ると喘息などになったりする場合もあります。
マスクでは防げないくらいの小さい粒子といわれています。
黄砂
黄砂とは、中国大陸の北西部にある乾燥した地域、タクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原の砂が、強風によって上空に巻き上げられて、色々な地域に降り注ぐ現象の事です。
砂自体の事も指します。偏西風で日本に飛んできます。
3~5月がピークです。
石炭やガソリンなどの燃焼によって排出される硝酸塩、農薬、産業廃棄物の残物質、砂漠での核実験による放射性物質なども含まれているそうですのでとても危険だと言えます。
その他の注意したいもの
入浴剤
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入浴剤の主な成分は炭酸水素ナトリウムで、これがあのお風呂に入浴剤を入れた時の「シュワー」とする正体なんです。これは特に害が無いのですが、問題はその他の添加物です。
角質層をぶち破って化学物質を侵入させる運び屋であるプロピレングリコール(PG)と、殺菌防腐剤として添加されているサリチル酸です。
プロピレングリコールとサリチル酸は両方とも表示指定成分(からだに害を及ぼす可能性のある成分は表示の義務がある)に含まれています。サリチル酸メチルは湿布に入っております。
湿布や痛み止め
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湿布にはインドメタシンやジクロフェナクナトリウムなどが入っているものがあります。これは鎮痛剤です。
体内の「プロスタグランジン」という成分の合成を阻害する効果があります。プロスタグランジンは、痛み、熱、腫れといった炎症を引き起こすため、それが作られないようにして炎症を抑える作用があります。しかし本来、自然な生理学的な面から考えると必要があって炎症が起こっているので、それを抑えるばかりでは根本的に良くなっていかないかもしれないのです。そして、副作用も考えられるので安易に利用するのは注意したいと思います。
保湿剤
プロピレングリコール(PG)
保湿、乳化、殺菌、溶剤の目的で使用されています。
溶血作用、接触性皮膚炎、発がん、染色体異常を起こす危険性があるとされています。
飲むと肝臓、腎臓、心臓、脳へ障害が起こる可能性も指摘されており、ほかの成分の吸収を高める作用が経皮毒を助長させるともいわれています。
化粧品、医薬品、歯磨き粉、入浴剤、ウェットティッシュなど多くのものに入っています。
ジエタノールアミン(GEA)
化粧品、医薬品の保湿剤、乳化剤、柔軟化剤として使われ、接触性皮膚炎を起こす可能性があります。
動物実験では、発がん物質のニトロソアミンを生成すること、生殖に関して着床後死亡率と出生後の早期死亡の増加が確認されており、毒性が認められています。
化粧品を選ぶ際は、添加物をチェックする習慣を身につけてほしいです。
とくに上の二つは必ずチェックしてみてください。
ボディソープ
ボディーソープにはシャンプーと同じ合成界面活性剤の、ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス硫酸ナトリウムが洗浄剤の役割で入っており、これらは洗浄力が強く、肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌の原因となってしまいます。
夏になると日焼け止めを塗りますよね。それをボディソープで洗ったらどうなると思いますか?最近では海の家などで使用を禁止しているところもあります。
日焼け止め
- 紫外線吸収剤
- 合成界面活性剤
- 防腐剤
- 合成着色料・香料
薬用と書いてある製品にも成分表をちゃんと見て注意して購入した方がいいですよ。成分的に考えると、これをボディソープで流そうとしても白い粉が残ったりして、なかなか洗い流せないのが現状です。
芳香剤
芳香剤は樹脂を溶かす作用がありますので置き場所は特に注意してください。
実験では芳香剤をつけておいておくとフタル酸ジエチルが樹脂を溶かしてしまうということでした。注意してくださいね。
エコチル調査
子供さんの健康と環境を調査するものです。「エコロジー」+「チルドレン」の「エコチル」です。未来のある子供たちには、より良い未来になって欲しいと強く願います。
このような調査もありますので、参考に御覧になっておいてください。
まとめ
- 使用に関しては許容量がある
- 全てが害ではないが過剰になると支障が出る場合がある
- 購入するときは少し注意して購入する