

音に敏感で困っています。
小さな物音にも反応してしまい、気になって眠れません。
大きな車の音、バイクの音、高い金属音などでも、飛び上がるくらい、すごくビックリしてしまいます。
またお隣の生活音も気になって眠れなくなることがあります。
どうにか気にならないようにできないでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
30代の女性で、高い音が、とにかく気になって眠れない、頭痛がするということでお悩みでした。
病院では「うつ病」と診断された方です。
家族の悩み、仕事での悩みがあり、常にストレスが強くあるそうです。
継続的なストレスは神経にとって「過敏」に反応してしまうことがあります。
同じようにお悩みの方は、解決のヒントにしてください。
- 小さな物音でも気になって困っている方
- 繊細で他人のことが気になる方
- 環境の変化に敏感で緊張してしまいやすい方
音に敏感な方が解決した真実
過敏な方には、いろいろな種類があります。例えば、音に敏感な方、匂いに敏感な方、食べ物や花粉などに敏感な方、これらが日常生活にとって支障が出る場合は、とてもお辛いですよね。少しでも症状が和らいで、なんとか解決していただけるヒントになれば嬉しいです。
高い音、子供の声に反応してしまう
この方は電車に乗っていても、町を歩いていても、とにかく音が気になられます。
特に金属音や子供の声などの高い音です。ストレスは24時間感じるそうです。
病院では「うつ病」と診断され仕事は休職するように医師から指示を受けておられます。
でも、「ええ歳になって、家でいるのも気が引ける」という意識がとても強い方で、なかなか仕事は休めておりません。ですので余計に脳も体も疲弊してしまい、「うつ症状」が悪化しておられるのです。
思考の癖として「○○しなければならない」という認知の歪みがあるのです。
ストレスがあると、まずは減らさないと体力がドンドン低下していってしまいます。
すると気力なども無くなり、やる気がなくなってしまうのです。
とにかく今は、体を休ませて体力を回復させることが最優先です。そして思考の癖に自分で気づき、「まあいいか」と少しでも自分を許すことができるようになれば、楽になっていただけるのです。
当院では、ソルフェジオ周波数の音楽を流しておりますので、とても落ち着かれて、初めての時から、「この院内は心地よい」とお褒めいただきました。
仕事も一生懸命されすぎるため、とても神経質なところがあり、自分にも厳しいのですが他人のすることにも厳しくなってしまいます。注意したいと思うのですが、注意できません。
イライラしても言いたいことが言えません。
腹は立つのですが、その場では言えないのです。これが感情の抑圧となって症状として現れているのです。
家に帰って、怒りが込み上げてくることが多いそうです。
心理学的には、2つのパターンがあります。
- 聴きたくないので、聞こえにくくしてしまう(耳には異常がない原因不明の突発性難聴)
- 過敏に感じてしまい、聴こえすぎる、もしくは自分の悪口を言われているのかなど、神経質に聴き耳を立ててしまう(聴覚過敏)
神経の過敏については感じる「閾値」というものがあります。
例えば、正座をしていたとして、10分くらい経つと、足が痺れてきます。痺れている状態は「過敏」に痛みを感じます。その後、そのまま正座を続けていると感じなくなります。これが「麻痺」です。
極端な血流悪化から酸欠になっている状態なのです。



美容院で「お客さん!肩凝ってますね」と言われても、わからない時ってないですか?
これは「肩が凝っている状態がわからない」ということであり、酸欠で麻痺している状態の場合があります。
発達系から考える
過敏な方は、似たような性格の方が多いです。育った環境などにも影響を受けることがあります。
最も多いとされるのが、「内向・直感・情緒・柔軟」です。簡単にいいますと芸術家に向いているような方です。あまり人と争わず、平和主義の方が多いです。
自分が深く信じていることを実践したいと考えています。理想を追うのに一生懸命になりすぎて、周りが見えなくなることもあります。
また発達が少し遅れたり原始反射が残存している方も比較的多いと考えられています。
右脳と左脳の機能低下
- 猫背になる
- 理由もなくよく転倒する
- 何かにぶつける
- 夜泣きが多い
- 食べ物の好き嫌いが多い
- 言葉を読むことができるが理解できない
- 学業不振
- 多動、攻撃的な行動が目立つ
- 友だちができない
- 記憶力は悪くない
- 引っ込み思案
- 家の中で遊ぶのが好き、引きこもり
- 読み書きに問題がある
- 言葉が遅い
- 周囲の目を気にすることが多い
- 感覚過敏(聴覚、触覚、嗅覚など、例えばシャツのタグが気になるなど)
- 自傷行為や摂食障害が出ることがある
- 風邪や中耳炎になりやすい
- 心拍数が高い
当院ではパルスオキシメーターを使用して確認することがあります。

原始反射の統合
原始反射 | 検査 | 症状 |
恐怖麻痺反射 | 急に驚かせると口に手を持っていったりして恐怖の姿勢になる | ・HSP ・引っ込み思案 ・視ることが苦手 ・肩甲骨が硬い ・フリーズしやすい |
モロー反射 | 危険を感じたらビクッとして自己防衛する | ・瞳孔散大 ・交感神経優位 ・本を読みにくい ・大きな声を出す ・外の大きな音が不快 ・白黒ハッキリしている ・ルールや規則を守らない ・力加減が難しい ・アトピーやアレルギーになりやすい ・気が散りやすい ・距離が近い ・身体接触が多い ・疲れやすい ・散らかす ・好きなことに集中しすぎる ・思い通りにならないと怒る ・バランス感覚が悪く、運動が苦手 ・痛みに弱い |
・足底反射 ・プランター反射 ・バビンスキー反射 | 足の裏を刺激すると足を動かす | ・歩行の時、ふくらはぎや足の裏に負担がかかる ・踵重心になる ・バランスが悪い ・歩行やふらつき(前庭感覚低下) |
・ATNR ・STNR ・TLR ・ガラント反射 | 体勢を変えると首の動きなどが勝手に変化する | 動きに問題が出ることがある |
当院の施術の経過
施術をさせていただきますと、1回目は、首が激痛でした。
触れるだけで倒れそうなくらい痛いそうです。
首から肩にかけて硬直している感じでした。
肩こりといえるレベルではありませんでした。
例えますと、サバンナに放り出された子供のシマウマのような感じです。
常にライオンにおびえていて、硬直している状態なのです。
心臓はバクバク、息が苦しく、瞳孔は開き、喉はカラカラです。
物音は立てずに、震えている感じです。
遠くの音を必要以上に注意して聴いている状態です。
手や脇は変な汗が出てきます。
顔は引きつり、笑顔なんて忘れてしまいました。

極度のストレスにさらされると、このような状態になってしまいます。
これをフリーズ状態といいます。
本来、それほど警戒しなくてもいいのに、神経質になっている状態です。
予期不安や不安神経症のように、漠然とした不安、何かわからないけど不安になる場合は、過敏症になり、日常生活に支障が出ることがあります。

参考文献:「ポリヴェーカル理論を読む」より
施術と対策について

まずは4つのストレスを減らしていきます。特にすぐに対応できるのは「化学的ストレス」と「温度湿度などの環境ストレス」です。そして整体で「構造的ストレス」を減らし体力を増やします。同時に解決できそうな「精神的ストレス」を少しづつ減らしていきます。
- 精神的ストレス
- 構造的ストレス
- 化学的ストレス
- 温度・湿度・電磁波ストレス
今日からできる対策
- スマホを目覚ましにしない!
- カフェインを断つ!
- できれば白砂糖も断つ!
- 小麦粉も断つ!
- ジャンクフードを食べない!
- 冷えの対策をしっかりする!
- 睡眠の質を高めるため、準備をしっかりする!
こんなことをやっていただくようにアドバイスいたしました。
ストレスを減らし、ストレス耐性をつけていかないと、現状は変わりません。
自分のために変えましょう!いい未来のために!一緒に頑張りましょう!
食生活のアドバイス
- グルタミン酸を摂りすぎないように注意してください
- 小麦、乳製品、白砂糖を避けてください
- オメガ3の油を摂ってください
グルタミン酸とはタンパク質を構成する20種類のアミノ酸の中の一つです。
簡単にいうと「うま味」です。昆布やトマトなどの野菜に多く含まれています。
脊椎動物では中枢神経系の主要な神経伝達物質の一つです。過剰な活性は統合失調症や自閉症を引き起こすと考えられています。
グルタミン酸ナトリウムが「味の素」の成分です。グルタミン酸ナトリウムの原料はさとうきびです。
当院のアプローチと解決法
1カ月目で身体の変化は出てきました。
肩と首が楽になり、あの激痛がなくなりました。
すると呼吸が深くできるようになりました。
いつも涙目でお顔も白かったのですが、最近は血行も良い感じで、お話しをしていても笑顔が出てきました。
2カ月経過し、聴覚もかなり、気にならなくなったそうです。
姿勢もかなりできるようになられました。
メンタルで落ち込むことはありますが、「このくらいだったら、前も、できたから大丈夫!」と自分に言い聞かせることができてきました。

これも対処能力が上がってきた証拠です。このまま波は少しあるでしょうが、一緒に頑張ってまいります。今後も全力でサポートいたします。
つまり、聴覚過敏の対策としては「生活習慣の見直しとストレスを減らし対処能力を上げていくこと」が重要となるのです。
まとめ
- ストレスを減らす
- ストレス耐性をつける
- 生活習慣とストレスを減らし、ストレス耐性を強くしていくことが聴覚過敏の対策となる