ストレス解消に運動が良いと聞いたことがありますが何故でしょうか?
運動すると余計に疲れそうなのですが本当に運動は良いのでしょうか?
このようなお悩みを解決します。
「ストレス発散には運動がいいですよ~」と当院ではお話しております。
その理由についてお話します。
強いストレスが常にあって辛い、不安、イライラしてしまう方は、どうぞご覧ください。
ストレス発散に「運動」が良い理由
こちらの図は「症状発生率」という図です。分子が4つのストレスです。この4つは全て減らすことが重要です。
また分母は4つのストレス耐性です。これらは全て増やすことが大事です。うつ、自律神経失調症、不安でパニック発作、感情の抑圧から筋肉緊張して背中が痛くて息苦しい、不眠、めまい、頭痛など、どのような不調でも、まずはこの発生率を減らすことが重要なのです。
その中でもエネルギーが重要なので、まずは整体で体を調整させていただき、歪みや筋肉緊張、血液やリンパや脳脊髄液の流れを正常に近づけることが重要なのです。それにより体力が少しづつ増えていきます。
体力の中には「運動」「治癒」「免疫」「調整(血糖値、呼吸、心拍、体温などの自律神経)」がありますので、痛みや不調なども、良くなっていくのです。
4つのストレス
ストレスには4つの種類があります。
①精神的ストレス
嫌だな~と思うこと全部です。
会社の上司に怒られたので顔を見るのも嫌だな~
隣の人の物音がとても気になる。
もう少し静かにしてくれたらいいのに
主人が無神経なことばかり言う
姑さんが細かいことに口を出してきてキツイことを言うので腹が立つ!
顔なんて見たくない!声も聴きたくない!
こんなことは全て嫌な事なので「ストレス」となります。原因が深い場合は当院が心理的なワークなどで軽減させます。
この精神的なストレスに対しては、あなたが今まで生きてきた「防衛」というものが無意識に働きます。
例えば、親から虐待を受けていたとしても、文句を言ったら、もっと酷い目にあうので、じっとしていようと対処してきたとしたら、無意識に「文句を言わずに黙っておこう=通り過ぎるまで待つ」という選択で無意識に物事に対処しようとしてしまうのです。
これを意識的に、大人的に選択して行動していれば良いのですが、殆どの場合、我慢してしまいます。
あなたの周りにいつもニコニコしている人はいませんか?あなたかもしれません。いつもニコニコして周りからは「良い人」と思われているような人です。この方は自分が嫌だと思ってもニコニコしているので我慢していることになるのです。
「私が何も言わず我慢すればうまくいく」みたいな感じです。このように自分の感情を隠して我慢ばかりしていると筋肉で抑えつけて対応している体はいつか爆発してしまうのです。
本当は近所で○○さんと顔を合わすのも嫌なのに井戸端会議に参加している、ママ友で誰かの悪口を言っている所に自分は入りたくないのに入ってしまう、みたいなことはないですか?こんな時は身体はきっちりと無意識に反応しています。筋肉の緊張で対応しますので肩がこったり、首が痛くなったり、呼吸が浅くなったりしてしまいます。殆どが感情の抑圧に対する症状です。「我慢しすぎですよ」と身体が教えてくれているのです。
この爆発してしまった状態が体の症状として現れてきてしまうのです。例えば、「頭痛」「めまい」「吐き気」「肩こり」「腰痛」「不眠」などもその一種です。
②構造的ストレス
身体の歪みや、身体の不調や痛みなどです。
頭痛もするし、めまいも酷い。
肩こりや腰痛もあるので辛い。
最近、眠れなくて辛い。
寝ないといけないのに、眠れない。
めまいや目の奥の痛み、集中力もない。
首の痛みや腰痛、息苦しさやパニック発作が起こる。
治らないんじゃないかと不安になるのが辛い。
このような身体に関するい「嫌な事」はストレスとなります。当院が施術によってストレスを軽減させます。
③化学的ストレス
たばこや食品添加物、加工品、カフェイン、白砂糖、小麦、乳製品などです。
これらは腸の炎症を引き起こしたり、身体に負担をかけてしまうことになることがありますのでストレスとなります。油は、できればオメガ6の油(コーン油やサラダ油)は止めてオメガ3の油(亜麻仁油、えごまオイルなど)にしてください。不安になりにくかったり炎症を抑える働きがあります。
また光などを眩しく感じるのも化学的ストレスとなります。ストレスが強いと副腎からコルチゾールというホルモンを分泌させて対応しますが、ずっとストレスがかかるとコルチゾールが枯渇します。するとストレスに対応できない状態になってきます。コルチゾールが枯渇すると瞳孔反射が鈍くなります。すると光が眩しく感じるという体からのサインとして現れてくるのです。
生活習慣のアドバイスを徹底して行います。しっかり実践してくださいますと減らすことができます。
④環境のストレス(温度・湿度・気圧)
特に冷えや暑さです。また湿度やスマホなどの電磁波もこれにあたります。そして台風や雨などの気圧が下がった時には酸素が薄くなっているのでストレスとなります。ある程度はエアコンなどで解決することができます。
普段、私たちは無意識に、このストレスを自分で対応しています。この対応するのにもエネルギー(体力)を使っているのです。
だからまずは体力を増やすことが重要なのです。
4つのストレス耐性
①情緒的サポート
あなたのことを理解してくれる人が周囲にいるかどうかです。私もその一人となります。友人や知人、家族、誰でも良いのです。
一人でも、あなたの良き理解者はいますか?
②対処能力
頭と心と身体を繋げていくことです。全てを対処できるかどうかが大事です。これは当院がアドバイスすることができますので一緒にやっていきましょう。
「頭」では「認知の歪み」についてあなたの無意識的な考え方を知り、対応していくことが重要です。マイナス思考な性格を変えなさいということではありません。
今のあなたの性格はすぐには変えることは難しいのです。今まであなたは、そうやって生きてきたのだから、それで良いのです。
ただし、これからは考え方の「幅を増やす」ということにチャレンジして欲しいのです。
認知の歪みは10個程あります。「○○すべき思考」「白黒思考」「レッテル貼り」「○○ねばならない思考」「完璧主義」など偏った考え方です。
みんな自分が正しいと思って生きてきているので、そのことを理解しつつ、選択の幅を増やすことができればストレスに対応することができるようになります。それが当院でさせていただいている「認知行動療法」です。
「心」では感情の抑圧ということが問題となってきます。
あなたは我慢していることはないですか?我慢の殆どは筋肉で対応します。
煮あがったヤカンのような感じです。たまには蓋を開けてあげないと爆発してしまうのです。
大きな声で「バカヤロー」というのも良いですよ。あなたはきっと良い人すぎるから我慢ばっかりしているんです。それも無意識でやっていることが多いです。
意識して大人の対応をしている場合は大丈夫なのですが、無意識に我慢していると筋肉が緊張しすぎてしまうのです。
何もやっていないのに「肩がこる」「頭痛がする」「首が痛い」「肩から腕にかけて痛い」ということはないですか?これは身体からのサインです。我慢しすぎているんですよ。
そして「体」です。例えば上司にパワハラ発言をされたとします。そして「あの上司むかつくから殴ってやった」とします。これは感情的には正しいのかもしれませんが社会的、大人的にはダメですよね。
このように社会的なことを理解しつつ、皆、我慢して生活しています。どこかで発散することが必要なのです。小さい子供の頃は、すぐカッとなって殴ったこともあるかもしれませんが、大人はそういうわけにはいきません。良い人ほどそうです。できればスポーツなどで発散されることをオススメします。
③体力
- 運動する力
- 治癒(炎症を引かせたり、痛みを減らす)
- 免疫(風邪など引きにくくなる)
- 調整(体温、血糖値、血圧など)
施術により体の歪みを整え、呼吸を上げ血流やリンパなども正常な循環にすることで体力が上がっていきます。当院がしっかりとサポートします。
ストレスに対抗できる最低限の体力の目安は「2時間連続で歩ける」ということになります。
もしもうつ病で仕事を休職していたり、学校を休んでいる場合、家に居る時はストレスが減っていますので、大丈夫なのですが、2時間歩く体力がないのに焦って仕事復帰、学校に行くなどをされると失敗することが多いので注意してください。
④自己肯定感
自分で自分の好きなところを1分間でスラスラ10個は言えますか?これが大事です。
苦手な方でも当院がしっかりとアドバイスしていきます。
自己尊重感、自己重要感などともいいます。これが少ないとストレスに耐えられなくなってしまうので、とても重要なのです。日本人は古来より謙遜する民族ですので、なかなか難しいかもしれませんが、どうぞ意識して自己肯定感を上げるようにしていきましょう。
運動の注意点
ストレスには運動が良いのです。オススメは軽めの有酸素運動です。
具体的にはウォーキングが一番おすすめです。あとはジョギング、サイクリング、エアロビクスなどです。
運動の強度は自分の能力の半分くらいの運動負荷です。軽く汗ばむくらいですね。
脈拍でいうと1分間に110~120を超えない程度が目安です。
サッカーの三浦知良選手があの年齢で走ってボールを蹴れるのは、トレーナーがついてきちんと脈拍を測って運動負荷をコントロールしてケガをしないようにしているからなのです。
逆に無酸素運動では体を壊しケガにつながることがあります。具体的には脈拍が1分間に120を超える運動です。短距離走や懸垂、腕立て伏せなどは注意が必要です。
ストレスが強くてストレス発散のためにと狂ったようにやる人がいらっしゃいますが、これはケガをして痛みがあってもやってしまっている方が多いので注意してください。
スポーツの爽快感がやがて義務感となり、痛みや疲労よりもストレス発散の方がその方の心の中で勝っている状態なのです。
有酸素運動で効果的にストレス発散
有酸素運動は本当に素晴らしいです。身体的には心臓のポンプ作用が強くなります。1回の心拍出量が増えます。心拍数も低くなり、エネルギー代謝の効率も良くなります。
一度だけの運動ということではなく長期的に継続することが大切です。
ただし過度な運動はケガに繋がりますので注意してください。
運動をしている人としていない人での差があった項目がこちらになります。
運動していない人の体と心の状態
身体の状態 | 心の状態 |
---|---|
胃が痛む | 陰口をいわれているようだ |
お腹が張る | 人混みで気分が悪くなる |
背中がこる、背中が痛む | 何かよくないことが起こりそうだ |
胸やけがする | 寝つきが悪い、朝起きると気分が悪い |
のどが乾く | イライラしやすい |
身体がだるい | 社会から遊離しているように感じる |
めまいがする | 孤独な感じがする |
疲れやすい | 憂鬱になることがある |
肩がこる | 何かすることが億劫である |
胸が痛む | 言いたいことが、うまく言えない |
腹痛がある | 自分が自分でないような気がする |
参考文献:「心理学概論」より
私もランニングやサイクリングが趣味なので気持ち良くなるのを実感しております。
緩めの運動で楽しむことを心がけてみてください。
不安な時に運動すると解決しやすい理由
不安になった時には、脳の中の「偏桃体」が関係します。偏桃体が興奮すると交感神経を優位にし不安、イライラなどが起こります。ですがこれが働くと交感神経を鎮めて副交感神経を働かせる信号がいきにくくなります。
すると興奮状態が続いてしまい不眠になったり、血糖値が上がってしまったり、血圧が上がってしまったりしてしまいます。
この副交感神経を働かせる信号を送るのが疑核というところなのですが、この疑核を働かせるには「運動」がオススメなのです。
運動すると筋肉などから小脳へ神経伝達され大脳新皮質へ刺激が入り、その信号が疑核に入ります。すると交感神経を抑えなさいと信号が行き、副交感神経が働くようになっています。
まとめ
- ストレス解消には緩い運動がオススメ
- 過度な運動は避ける
- ダッシュなどの無酸素運動より少し汗ばむくらいの軽い有酸素運動がオススメ
- 不安な時も運動すると解決する