僕は一人が好きなんだ。
できれば他人と関わりたくないんだ。
人には人格というものがあります。単なる性格ではなく脳の機能的な問題も含まれます。その人格によって日常生活に支障が出てくる場合をパーソナリティ障害といいます。その障害のために社会になじめず「うつ病」になってしまうことがあります。
共通の特徴としては「子どもの時の生き辛さ」があって、生き抜いていくためにしょうがなく無意識に適応して身に付けてきたものと考えられます。ですので非常に偏った考え方や行動や能力が身に付いてしまいます。そのある意味「特殊能力」を大人になっても使い続けてしまいトラブルを起こしてしまうことになります。
その中で今回は「孤独が好き」という特徴を持っているシゾイドパーソナリティ障害について詳しくみていきます。
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「孤独が好き」なシゾイドパーソナリティ障害
回避性や自己愛のパーソナリティも自分の世界への引きこもりがあるのですが、本当は対人接触を求めていることが多いです。
ですがシゾイドは孤独を好むというところに特徴があります。身近な家族との関係でもそのように振舞います。大人になって結婚した場合では配偶者よりも自分の世界を守ることが優先されます。
華やかな生活よりも、静かで淡々とした生活を好みます。お金があっても服や食事などは質素を好みます。
テスト⑦
参考文献:「パーソナリティ障害」岡田尊司著より
他のパーソナリティ障害をチェック
一言でいうと・・・ | パーソナリティ | チェックしてください |
自分が嫌い | 境界性 | テスト① |
ナルシスト | 自己愛 | テスト② |
他人の評価こそ重要 | 演技性 | テスト③ |
違法なことを繰り返す | 反社会性 | テスト④ |
人を心から信用できない | 妄想性 | テスト⑤ |
マイペース | 失調性 | テスト⑥ |
一人が好き | シゾイド | テスト⑦ |
自分に自信がない | 回避性 | テスト⑧ |
誰かに頼りすぎてしまう | 依存性 | テスト⑨ |
白と黒がハッキリしすぎる | 強迫性 | テスト⑩ |
シゾイドパーソナリティ障害の特徴
- 対人接触を求めない
- 配偶者を得ることよりも自分の世界を守ることの方が優先課題
- 孤独が好き(回避性や自己愛は引きこもりがちだが、本当は対人接触を望んでいる)
- 外見にはあまりこだわらないが、感性や趣味は洗練されている
- 大自然の中で自給自足ができればと思っている
- 肉体的に愛し合うことに罪悪感を持つ
- 本当は極めて繊細で、敏感なので強すぎる感情は、不快に感じる
- 僧侶に向いている
- 人の悪口をいわず、人畜無害である
シゾイドパーソナリティ障害への接し方
- 他人に対して壁を作ることで自分を守っているので不用意に接近されると嫌がる
- 相手の聖域に土足で踏み込むようなことは避ける
- 遠目の距離をとり、感情はできるだけ抑える
自分でシゾイドパーソナリティ障害を克服したい方
- 無理に社交的に振る舞おうとしたり、人付き合いを増やそうとするよりも、気の合った少数の同好の仲間と関係を深めるのが良い
- 何よりも自分の特性を知り、それに合ったライフスタイルや職業が良い
- 職業は農業や飼育係、設計士、エンジニアなどが向いている
まとめ
- 他人よりも自分の世界が好きで引きこもる
- シゾイドの方とうまく付き合うには、あまり馴れ馴れしくしすぎないこと
- 自分で克服するには無理に集団でいるより、気の合う仲間と付き合うようにすると良い