現在、別の整骨院で産後骨盤矯正に通っています。
腰痛も酷くなるばかりです。
最近、とても疲れやすく、何もやる気がありません。
他人はもちろん、主人に触れられるのも嫌な事があります。
私は育児に対する不安が常にあります。
また赤ちゃんが泣き止まなくて、イライラしてしまうこともあります。
何か解決策はありますか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
人間にとって大切なものは何でしょうか?
いろいろあるでしょうが「愛」というのも、その1つだと私は思います。特に赤ちゃんには、お母さんなどの養育者からの皮膚接触や愛着、愛情がとても重要です。
当院では産後骨盤矯正をさせていただいております。
お母さんの負担を少しでも減らすために毎回、抱っこの仕方などを指導させていただいております。
間違った抱っこの仕方はママやおばあちゃん、養育者さまの腱鞘炎や腰痛の原因になったりすることもございます。
また代々受け継がれていることでも「正しいと思っていたこと」が実は間違っている場合もございます。
産後のママさんで最近イライラしたり不安になることが多い方は、オキシトシンというホルモンの分泌減少が影響している可能性があります。
もしも同じようなお悩みが少しでもございましたら、どうぞ参考にしてください。
愛着形成の大切さがわかりオキシトシンとセロトニンを分泌できる
心の安定に必要なオキシトシンとセロトニン
カンガルーケアについて
私が生まれたのは1970年代です。
第二次ベビーブームですね。ちょうど、私たちの親世代が第一次ベビーブームと呼ばれています。
最近(2018年)では赤ちゃんの産まれたのは94万6000人だそうです。赤ちゃんの生まれる人数は毎年、どんどん下がってきており、過去最低だったそうです。
参考:日本経済新聞
人口統計の図を見ると、このようになっています。今後は、出生率も減り、超高齢化社会に突入していきます。
参考:総務省の統計資料より引用
これを見ると支える側の子供たちが減ってくるので、「きのこ」の形のように、どんどん頭でっかちになります。
また最近では発達障害のお子さんが増えているということがあるそうです。
ある調査では1989年は33人だった発達障害児は2013年には726人と20倍になっているそうです。また多動や注意喚起などを含めると、もっとたくさんになっているそうです。
こちらの統計は、診断を受けていない方が、たくさんいらっしゃいますので、具体的な数字ではないと推測できますが、参考にはなります。定義として日常生活で困っていない場合は障害ではありません。
発達凸凹については、完全母乳による低血糖が問題であるかもしれないとも言われています。
参考:「久保田産婦人科麻酔科」ホームページより
国でカンガルーケア、完全母乳、母子同室という出産管理が推奨されています。
でも、あまりに執着したような考え方ですと赤ちゃんが危険にさらされることもあるのも事実です。
私は哺乳類は肌の接触は、とても大切だと考えております。
それがカンガルーケアです。
カンガルーケアとはママが赤ちゃんを素肌の胸の上に抱っこすることです。
そして母子同室というのも赤ちゃんの傍でママがいるというのも良いとされています。
ですが室温が低く赤ちゃんにとっては、お辛い状態になる可能性も懸念されています。基本的には皮膚接触という面からみると大切なことだと私は考えております。
久保田先生によると分娩室は赤ちゃんには寒すぎるということです。
そして出産直後は母乳も、あまり出ないのでカンガルーケアは、おすすめできないということです。
赤ちゃんが元気でいられるのに必要なもの
子供とのふれあいは大切です。
哺乳類には生きていくうえでは、皮膚接触は絶対に必要なものです。
これがないと死んでしまうといっても過言ではありません。母乳、ミルクと皮膚接触が大切なことは事実です。
母乳は完全ではない
1993年ごろはミルク(人工)と母乳の併用だったのが最近では完全母乳が推奨されすぎているそうです。
赤ちゃんには1日、約240CCミルク(母乳)が必要だそうです。
ですが産後直後のママは母乳の出が悪いそうです。
出産後3~5日してから母乳が出る方が多いそうです。
そこでミルクと併用していればいいのですが、あまりにも母乳にこだわりすぎると赤ちゃんは低血糖を起こしてしまい、低体温にもなってしまう可能性があるそうです。
それで命を落とした赤ちゃんもいるそうです。
医師の説明も「生まれた赤ちゃんは3日分の栄養をカラダの中に持っているので、母乳がしばらくでなくても大丈夫」と説明されるそうなのです。
これを完全に間に受けているとミルクが不足して低血糖を起こす可能性があるのです。
すると発達障害になる可能性もあるそうです。
オキシトシンについて
オキシトシンは哺乳類だけが持っています。
心が癒されるときに分泌されます。
幸せな気分になります。
オキシトシンの主な役割としては、子宮を収縮させて出産を促す作用があります。
そして母乳を分泌させます。
母性愛とも深く関係しております。
抱っこやハグでも分泌されますので男性でもオキシトシンは分泌されるといわれています。
オキシトシンの効果
- 人への信頼、親近感
- ストレスが消えて幸福感が得られる
- 血圧の上昇を抑える
- 心臓の機能をよくする
- 長寿になる
オキシトシンが分泌されるといろんな良いことが起こります。
女性脳➡➡➡➡母親の脳になるといわれています。
母乳を出すことによって1日に何回もオキシトシンが分泌されます。
その刺激で女性からママへ変わっていきます。
柔道選手の野獣といわれた松本 薫選手の引退会見が印象的でした。
「今後、野獣になることはあるのか」との問いには「もしも誰かが娘の命を狙ってきたら野獣になります」と答えていた。
参考:2019年4月7日のスポーツニッポンの記事より
母親は自分の命よりも子供の命が第一になるのです。
オキシトシンの分泌で変化するのは脳の偏桃体です。
偏桃体は好き・嫌い・不安・恐怖などを感じます。
オキシトシンが分泌されると「安心」「信頼」「愛情」「愛着」「癒し」「安らぎ」「母性」など人との絆、結びつきと関係してきます。社会で生きていく上で、とても大切な能力のうちの一つです。
オキシトシンが分泌されるにはスキンシップが大切です。
赤ちゃんの抱っこをすることで母乳が出やすくなります。
- オキシトシンが分泌されると快楽物質のドーパミンが放出されやすくなる
- 特定の人、パートナーだけを愛するようになる
- 一人の相手を22回ハグするとオキシトシンが放出される
- 触れ合い、キス、見つめ合う、性的オーガズムで大量のオキシトシンが放出
- 笑顔でいることでオキシトシンが分泌されやすい
一方でストレスが強くあると女性の場合、コルチゾールがオキシトシンの分泌を妨げるため、性的欲求や身体接触への欲求が急減します。
ですので不安障害、パニック障害、自律神経失調症などの方もオキシトシンの分泌が増えていくように肌の接触をたくさん、意識してやっていただけたらと思います。
参考文献:「ソマティック心理学」より 久保隆 著
心の安定に必要な3つのポイント
セロトニン神経の神経細胞にはオキシトシンの受容体があります。
ですのでオキシトシンがたくさん分泌されて受容体に到達しますと同時にセロトニンも出やすくなるのです。
セロトニンが分泌されますと脳の状態を安定させることになり心がおだやかで平常心を作り出すことができます。
また自律神経に働きかけてくれますので痛みを和らげる効果もあります。
セロトニンを活性化させるには
- リズムのいい運動(ウォーキング、フラダンスなどの踊り)
- 太陽の光を浴びる
- グルーミング(肌の接触が大切です)
が大切です。
参考:「脳の疲れがとれる生活術」より 有田 秀穂 著
当院の心がけていること
当院の施術は副交感神経を活性化させるような気持ちの良い手技ばかりです。
当院の施術はオキシトシンとセロトニン分泌には大変いいと思われます。どうぞお悩みの方は一度、受けてくださいね。
セロトニンを活性させるために
- 朝日を浴びる
- 同じリズムの運動する(フラダンス、盆踊り、ウォーキング)
- タンパク質を食べる(バナナ、大豆製品)
産後の腰痛の方
まとめ
- セロトニンとオキシトシンを安定させることが大切
- イライラや不安が多い場合は、抱っこや皮膚接触が有効
- 太陽の光を浴びて、リズム運動するとセロトニンが増える